17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

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2016-04-26 16:29:37 | 日記

鶯のややはっきりと雨の中  深味けか二
口笛に応ふる如く初音かな     拙

今年は花が散ってから初音を聞いた。口笛でこちらの存在を知らせたら恋敵と思ったか縄張りを宣言された。
通常は四・五匹くるのだが、今年は一匹だった。

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2 コメント

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初音 (願船)
2016-04-26 19:52:59
    鶯のややはっきりと雨の中  深味けか二

 鶯の鳴き声も初めの頃はホーホケキヨと整わないが、次第に上手くなるようだ。この句における『ややはっきりと』はだいぶ上手になった頃の鳴き方であろう。雨が降って静かになった雑木林で聞く鶯には特に春の情緒を感じる。

     口笛に応ふる如く初音かな   阿部

 春を告げる鳥と言われる鶯の初音は殊に情緒のあるものだ。かなり早い頃から初音を聞いたことが話題に上って人々の心を弾ませる。『口笛でこちらの存在を知らせたら恋敵と思ったか縄張りを宣言された。 通常は四・五匹くるのだが、今年は一匹だった。』という作者の注を拝見すると、『口笛に応ふる如く』の上五・中七の光景が目の前に現れてくる。口笛に呼応して鶯が鳴いてくれるとは自然を舞台とした何と素晴らしい競演であろうか。四、五匹も鳴いてくれるという話を聞くと、自分には全く夢幻の世界のことのように感じる。これは作者の住む東北の土地がまだ手つかずの自然を残しているからなのであろうと想像しています。楽しい句を読ませていただき有難うございました。
有難うございました。 (阿部)
2016-04-27 22:42:25
願船さんうれしいコメントを有難うございました。
今年は桜が例年より10日も早く開花し、初音がだいぶ遅れました。一概に地球温暖化などとは言えないようです。
温暖化が鶯の成長に影響を与えたのでしょうか。

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