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アートネタなど日々のあれこれ

メットガラ

2017-07-28 00:28:15 | 映画
ヒューマントラストシネマ有楽町で「メットガラ」を見てきました。(この映画館での上映は既に終了しています。)

美術館が舞台になっているとはいえ、お洒落女子向け映画かな・・・と思いつつ見に行ったのですが、ファッション好きも、アート好きも楽しめそうな映画でした。元気の出るお仕事映画という見方もできそうです(以下、ネタバレ気味です)。

舞台はNYのメトロポリタン美術館。ここでは年一回、服飾部門の資金集めのためのパーティーを開きます。その名もメットガラ。ファッション界のアカデミー賞とも言われています。主な登場人物はといえばヴォーグ誌の名物編集長、「プラダを着た悪魔」アナ・ウィンターと服飾部門の主任キュレーター、アンドリュー・ボルトン氏。その他にも、芸術監督に映画監督のウォン・カーウァイ。ガリアーノなど著名なデザイナー達も登場。そしてゲストには超有名セレブたちが・・・。

華やかな登場人物たちの中で唯一、地味なのが、ボルトン氏。しかし、実にいい味を出しています。オタク系の色白メガネ男子、しかし、メガネを取ったらけっこうイケメンなのでは、と思わせるこの風情は誰かに似ている・・・と思ったら、そう、「みんなのアムステルダム美術館」に出ていた東洋部門のキュレーターさんでした。こういうキュレーターさん、多いんだろうか。彼は、思春期にニューウェーブの影響を受けてファッションに興味を持ち、METのキュレーターになるという夢を叶えています。

関係者達の思惑が交錯する中で、黙々と展覧会の準備を続けるボルトン氏。彼は11年にアレキサンダー・マックウィーンの展覧会で大成功を収めましたが、それ以降、過去の成功のプレッシャーと闘う日々が続いています。今回の展覧会は「鏡の中の中国」。中国のアートと、中国に影響を受けたファッションをともに展示するという、大胆な企画です。この展覧会はマックウィーン展を超えられるのか?目玉のリアーナは出演してくれるのか?展覧会の準備は遅れに遅れ・・・見ている方がドキドキしてしまいます。最後の最後には、関わる者の思い入れの強さがものを言う、というのはどんなお仕事にも通じることなのかもしれません。

この映画は、ファッションはアートなのか、という永遠の課題(?)にも言及しています。いまだにファッションを排除する美術関係者も多いのだそうですが、広くとらえれば、人の心を動かすものはすべてアートとも言えるのかもしれず・・・というか、美術館というハコにとらわれなければ、その区別にさえ意味がなくなるのかもしれないとか、そんなことを思ってしまうくらい、この映画に出てくるドレスの数々は、問答無用に美しいのです。

そして、メットガラ当日、華やかに着飾ったセレブ達がレッドカーペットを彩ります。満を持して登場したリアーナは黄色いドレスを着て、まるで中国のお姫様のよう。しかし、ドレスからステージ衣装に着替えて歌い踊るリアーナにはやっぱりかなわん、と思ってもみたり(笑)。というわけで、いろんな意味で元気をもらえた映画でした。それにしても、「鏡の中の中国」展、見てみたかったな・・・。
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