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アートネタなど日々のあれこれ

おもしろびじゅつワンダーランド2017

2017-08-16 01:15:32 | 美術
サントリー美術館で「おもしろびじゅつワンダーランド2017」を見てきました。

5年前の「おもしろびじゅつワンダーランド」には、当時2歳の息子を連れて行きましたが、今回は7歳になった息子と2歳の娘を連れていきました。「美術館なんていきたくねーよ」とダダをこねる小学生男子を「見終わったらうまいもん食わしてやるからさ」と、餌で誘って連れ出し・・・5年前は無邪気に見ていたのになぁ・・・時の経つのは早いもんです。

さて、4階の会場に入るとまずは鳳凰の屏風が。CGで鳳凰が飛び出すように見える仕掛けになっています。「きれいな鳥さん」と見とれる娘。屏風には見向きもせず、鳥の羽ばたきを真似して遊ぶCGの方に向かって一直線に走り出し、必死にパタパタしている息子。早くも男子と女子の反応の違いが。しかし、本物の美術品の方には二人ともあまり興味がなく・・・次の切子の部屋もほとんどスルー。こんなに綺麗なのにもったいない、とその分、私めがしげしげと眺めてまいりました。次の宝尽ルームの展示は、直径4メートルほどのすり鉢状のプール(?)の中に宝尽くしのモチーフのクッションが沢山放り込んであるという、ある意味、今回の仕掛けの中で最もローテク&ローコストと思われるものでしたが、子どもたちの食いつきは一番良かったようです。けっこう大きな子も、鉢の傾斜を滑り台代わりにして飽かずに遊んでいます。わが家の子どもたちもなかなか離れようとせず、「もう次行こうよ〜」「まだ遊ぶ〜」という問答を何度か繰り返していました。そういえば5年前の展示の時も、最もローテクな展示が結局、子どもたちの一番人気だったような記憶が・・・。

3階の最初の展示は、「みんなで叫んで!吹墨文」。マイクに向かって話すと、大きな徳利に吹墨文が浮き上がるという仕掛けになっています。折角なので、私も挑戦してみました。大人が大声で叫んだ時よりも、子どもがおしゃべりした時の方が、吹墨文が大きく出るようで、もしかしたら子どもの声の周波数に反応するようになってるのかな、とも思いました。次の部屋は「みて・きいて!鼠草子」。無料の音声ガイドで物語を聴きながら、草子を眺めるという展示です。2歳の娘は途中で脱落しましたが、息子の方は意外に飽きずに、最後まで聞いていました。折角なので私も最後まで聞いていきました。聞き終わった後は、鼠さん、可哀想・・・とも思うのですが、よくよく考えてみると、この結婚は動機が不純だったのでは、とか、いや、そもそもこんな男女のもつれ話(?)を子どもたちに聞かせちゃっていいのか?とか、あらぬ方向に思考が行ってしまい・・・。最後の部屋には、江戸時代の着物や能装束の展示と、タッチパネルで色や文様を組み合わせて自分だけのキモノをデザインするという仕掛けが。ここでも男子と女子の反応の違いが見られました。まずは「きれいなお洋服(←いや、和服なんだけど)」に見とれる娘と、華やかな着物には見向きもせず、タッチパネルに直行する息子。結局、二人とも楽しげにタッチパネルで遊んでいましたが。最後は、「とじろ!美のとびら」と言いつつ、会場を後にするわが息子・・・。

そんなわけで、文句タラタラついてきた子どもたちも、それなりに展覧会を楽しんでいたようです。息子に「どれが面白かった?」と聞くと、「鳥のパタパタするやつとすべり台とマイクのやつ」だそうです。はぁ・・・いつか、ちゃんと美術品の方も見てもらいたいものです・・・。

観賞後は、約束どおり、食事に連れて行きました。子どもたちがお肉がいい、というのでミッドタウンの「ロティ アメリカンワインバー&ブラッセリ」へ。でっかいハンバーガーをぺろりと完食する息子。いつの間にこんなに食べるようになっていたのだろうか・・・。

帰りに芝生広場の花火のイルミネーションも見て行きました。私たちが行った日には、本物の仕掛け花火の演出もありました。生で仕掛け花火を見るなんて久しぶり・・・娘にとっては人生初めての花火です。目を丸くして見ていました。いい夏の思い出になりました・・・。
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