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アートネタなど日々のあれこれ

サクロモンテの丘

2017-03-28 23:36:03 | 映画
アップリンクで「サクロモンテの丘」を見てきました。

スペインのアンダルシア地方、グラナダ県サクロモンテ地区。ここは、かつて迫害を受けていたロマたちによる洞窟フラメンコが栄えていたフラメンコの聖地です。この映画はそのフラメンコ・コミュニティを描いたドキュメンタリーです(以下、ネタバレ気味です)。

とはいえ、映画を見てからかなり日が経ってしまっているので、記憶はかなり薄らいでしまっているのですが・・・映画は主にダンサー達へのインタビューや踊りの映像などで構成されています。出てくるのは往年のダンサーたちなので、すっかりおじちゃんおばちゃん、額が薄くなっていたり、お腹が出てしまっていたりするのですが、皆さんとにかくみごとに踊る踊る・・・たまに若手や子どもも出てきますが、彼らもまたみごとに踊る踊る・・・この映画を見ながら、ずっと脳裏にちらついていた言葉は「血は水よりも濃し」。

サクロモンテのロマ達はとことん貧しかったようです。でも、皆どこか陽気。そして下ネタ好きでもあった模様。彼らにとって、踊りはまさに生きるための手段でもありました。そんな彼らの歌と踊りにかつて世界中が熱狂していました。が、思わぬ悲劇が・・・。1963年にカルメン・アマジャが亡くなり、さらに水害にも見舞われ、彼らは住む場所を追われることになるのです。

それにしても、この洞窟フラメンコってブルースみたいだな・・・と、映画をみながら思っていました。ロマへの迫害の歴史は黒人へのそれとかぶりますし、あの憂愁を帯びた濃いぃ歌と踊り。あれは才能とか努力とか訓練とかとは別次元の、まさに血から生まれるものとしか思えません。そういえば、映画のチラシにピーター・バラカンさんの「大好きなブルーズの世界とオーヴァーラップする要素の多いことにびっくりしました」という言葉がありました・・・。

この映画の監督さんのインタビュー記事によると、このサクロモンテ地区は数年前まではグラナダの街の地図にさえ載っておらず、現在も見捨てられたままであるとか。でも、新しい世代が文化を継承しつつあるようです。願わくばこのDNAが受け継がれんことを・・・。
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