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アートネタなど日々のあれこれ

約束の地、メンフィス

2017-06-18 23:37:30 | 映画
K's cinemaで「約束の地、メンフィス」を見てきました。

アメリカのテネシー州、メンフィス。この地は、生ける伝説と呼ばれる世界的ミュージシャンを輩出してきました。この映画は、彼らを今一度この地に呼び戻し、世代を超えた新たなレコーディングを行い、メンフィスとの音楽と精神を現代に再び送り出すというプロジェクトを追ったドキュメンタリーです。(以下、ネタバレ気味です。)

ブッカー・Tとか、オーティス・クレイとかの大御所に加え、スヌープ・ドッグみたいな今どきの売れっ子、さらには孫世代にあたるような若手がセッションを繰り広げます。オーティス・クレイとまだ子どものピーナツ君との掛け合いとか、見どころもたくさん。“Hold on”が生まれたきっかけ、とか小ネタもいろいろ。この地から生まれた音楽の素晴しさをあらためて思い知らされました。エネルギッシュでソウルフル、そして暖かい・・・。

音楽家たちのサンクチュアリのようなメンフィスでしたが、この地で起こったキング牧師の暗殺をきっかけに、歴史は暗転します。アイザック・へイズは白人メンバーをかばいながら、スタジオ入りしていたとか。その後、スタックス・レコードも倒産・・・。

それでもやはり、素晴しい音楽は生き続けるのですね。ヒップホップのルーツにはソウルやR&Bがあるわけだし。スヌープ・ドッグもそんなこと言ってましたね。映画の後半では、レジェンドたちが、若手に音楽の秘訣を伝授するシーンがあるのですが、これが感動的でした。こうして音楽は継承されるのだなぁと。ピーナツ君に声の使い分け方を教えるオーティス・クレイ。大御所が某ラッパーにPC経由の音源ばかり使っているとネタが尽きると苦言を呈する場面も。あと、印象深かったのが、若手に60年代以前の音楽も学ばせろ、という言葉。基礎があれば時代が変わっても通用するからと。思わずうむむと唸ってしまいました・・・。

この映画では元気な姿を見せていたレジェンド達ですが、その後、亡くなってしまった方も何人かいました。中にはこのレコーディングが最後のレコーディングになってしまった者も。彼らの肉体はなくなってしまっても、そのソウルが若手に伝わって、また新たな音楽を生み出してくれるのでしょう・・・音楽の伝統ってそういうものなのかもしれませんね・・・。
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