東京都の豊洲市場(江東区)の主な施設下に盛り土がなかった問題で、都が、当時の中央卸売市場長や部長級職員ら約10人を、組織決定に関わった「責任者」と特定する内容で検証の最終調整をしていることが29日、分かった。現副知事らも含まれる。盛り土のない設計が固まった責任の所在を明示する方針だ。

 豊洲市場については、有識者の会議が土壌汚染対策として敷地全体での盛り土を提言したものの、食品を扱う3棟などでなされていなかったことが先月発覚。経緯に関する検証報告書がいったん作られたが、責任者などがあいまいな内容だったため、小池百合子都知事が作り直しを指示した。来月1日に公表される見通しだ。

 今回の報告書では、盛り土をしない設計が作られていった重要な動きとして、2011年3月に建物の基本設計を契約▽同8月に盛り土をしない内容の土壌汚染対策工事を契約▽同10月に建物の本格的な設計の仕様を決定して契約――などを特定。各段階で担当部局の管理が不十分だったとして、部局トップの中央卸売市場長や担当部長らの責任を明確に示す方針だ。