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「湯たんぽは節約になる」という大きな誤解

2016年12月24日 15時44分31秒 | 癒し・心身の指圧治療

「湯たんぽは節約になる」という大きな誤解

  • 2016年11月27日
  • All About
■湯たんぽは節約でエコ?
ここ数年ブームになっている湯たんぽ。昔は湯たんぽと言えば寝る前に布団の中を温める目的で使用されていましたが、最近はデスクワークなどの際に足元を温める用途で使用している方も多いようです。

湯たんぽは電気を使わないので節約でエコというイメージがありますが、ちょっと待ってください。湯たんぽに入れるお湯にかかるエネルギーのことを忘れていないでしょうか。実はお湯の方がずっと多くのエネルギーを使用しており節約にならないのです。

■電気あんかの電気代と比較してみる
では実際に湯たんぽを使用するために必要なお湯を沸かすためのガス代と、湯たんぽの用途に一番近い電気製品「電気あんか」の電気代を比較してみましょう。

●湯たんぽ
昔ながらの湯たんぽの容量は2〜3L程度ですが、近年は小型ものもが多いので容量1Lの湯たんぽを想定して算出します。

・1Lの水をやかんに入れて中火にかけ沸騰させるガス料金:約2.2円
・1Lの水の水道料金:約0.23円
・1Lの湯たんぽに必要な湯のコスト合計:約2.43円

(※ちなみに1Lの水を電気ケトルで沸騰させた場合の電気料金は約2.63円)

●電気あんか
電気あんかの消費電力を調べてみると、20〜75W程度のものが多いようです。ここではごく一般的かと思われる平型電気あんか(コイズミ 平型あんか KHA-0634)をモデルケースにします。

・1時間あたり消費電力量:約5Wh
・1時間あたり電気料金:約0.1円
・6時間使用した時の電気代:約0.6円

(※1Lの湯たんぽが6時間温かさを保つことを想定して6時間で算出しています)

湯たんぽのコスト約2.43円に対し、電気あんか6時間使用のコストは約0.6円と、圧倒的に電気あんかの方が安いことがわかりました。

■お湯を使う方がエコなのか?
湯たんぽの方がコストがかかることがわかりましたが、「エコ」というイメージはどうでしょうか。何をもって「エコ」なのか、という指標が難しいですが、ここでは単純にCO2の排出量で考えてみたいと思います。

・ガスのCO2排出係数:2.21kg-CO2/m3
・電気のCO2排出係数:0.69kg-CO2/kWh
・水道のCO2排出係数:0.36kg-CO2/m3

上記の係数をもとに算出すると、

●湯たんぽ
ガス0.035kg+水道0.00036kg=0.03536kg

●電気あんか
電気0.0207kg

こちらも一目瞭然です。

■節約はイメージでしないこと
今回は水道水1Lをガスで沸騰させる、ということを想定して湯たんぽのコストを算出しましたが、もし別用途で沸かした湯が余ってしまったので利用するとか、浴槽の残り湯を湯たんぽに入れて使用するなど、あくまで不要な湯を利用して湯たんぽに使っているという場合は湯たんぽの方が節約でエコです。しかし、電気を使わないから節約という思い込みで、お湯を沸かして湯たんぽに使用するならば、手間をかけてまで無駄使いをしているということになります。

湯たんぽの話に限らず、なんとなくお得な気がする、なんとなくエコっぽい、というイメージでの節約をすることはやめたほうがよさそうです。

【数値算出の参照データ】
・東京ガス「ウルトラ省エネブック」
・コイズミ 平型あんか KHA-0634
・ティファールQ&A

和田 由貴

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