Doctors Me(ドクターズミー)- カレーを保管するのはNG?冷蔵庫で増殖する細菌の食中毒が危ない! 

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6月に入り、梅雨入りをしたエリアも増えてきましたが、このジメジメの季節に注意したいのが、冷蔵庫の細菌による食中毒です。

庫内温度が低い冷蔵庫なら大丈夫と思い込み、メンテナンスを怠ったり、食材や料理などの保管方法を誤ってしまうと、細菌を増殖させてしまう恐れがあります。

今回は、梅雨時期の食中毒対策として、冷蔵庫で細菌が増えてしまう原因や注意点などを医師に解説してもらいました。

細菌が好む環境とは


多くの細菌は水分と栄養、温かい温度の環境を好みます。

細菌ごとに増殖できる温度に違いがあり、また最も早く増殖する温度も細菌によって異なります。

冷蔵庫で細菌が増殖してしまう原因


■ 冷蔵庫の温度が4度以下に保たれていない

■ 冷蔵庫が故障している

■ 食品を詰めすぎて冷気が回っていない

■ 戸の開け閉めが多すぎて温度が上がっている

■ 温かい食品を入れ、周囲の食品の温度を上げてしまった

■ カレーを鍋ごと入れる
(内部まで冷めるのに時間がかかり、その間に細菌が増殖する可能性がある)

冷蔵庫で増殖する細菌の種類

ウェルシュ菌


特徴)
熱に強い芽胞という構造を作り、加熱しても生き残ります。

感染経路)
酸素がない環境を好み、カレーなどの内部で増殖することができます。

症状)
下痢・腹痛が起こります。1~2日で回復し、後遺症を残すことはまれとされています

潜伏期間)
6~18時間

リステリア菌


特徴)
妊婦が感染すると胎盤を介して胎児に感染し、流産や死産につながることがあります。

感染経路)
健常人や健康な動物、土や川に広く存在していますが、加熱していないナチュラルチーズや生ハム、魚介類、生野菜などによる感染が起こり得るとされています。

症状)
珍しい病気であり日本ではほとんど見られず、健康な人だとかかってもほとんど症状が出ないこともありますが、死亡することもあるとされています。

潜伏期間)
3~4週間

エルシニア菌


特徴)
エルシニア菌による食中毒では、虫垂炎(いわゆる盲腸)に似た症状が出るので、診断が難しい特徴があります。

症状)
虫垂炎のような、右下腹部の腹痛や微熱を引き起こします。治った後に皮膚に赤い斑点が出たり、関節炎を起こすこともあります。

潜伏期間)
2~10日程度 

(参照:国立感染症研究所)

 

冷蔵庫で細菌が増殖する恐れのある食材や料理


■ カレー、シチュー、スープなど、とろみがあり冷めにくく、中心が無酸素状態になるもの 

■ 大きい固まりの肉 

■ 加熱していないチーズ

■ 海外製の生ハムやスモークサーモン

冷蔵庫で細菌を増殖させない効果的な対策


□ 定期的に温度計などで庫内温度を確認する 

□ ものを詰めすぎない 

□ 開け閉めの回数や時間を少なくする

□ 冷気が逃げないように庫内に吊るすのれんなども利用する

□ 食品は鍋に大量に入れて保管するのではなく、小分けにして冷えやすいようにする 

□ 肉や魚の汁が他の食品につかないようにする 

食中毒を防ぐには?


「菌を付けない・増やさない・殺す」という対策が必要です。

菌を付けない


生肉や生魚を扱う調理器具や手で生野菜や果物を扱わないようにしましょう。

菌を増やさない・殺す


食品はよく加熱(75℃で1分以上)し、調理したらすぐ食べましょう。

 

最後に医師から一言


冷蔵庫だからと軽視せず、菌の増殖の時間を与えないように、冷蔵庫から出した食べ物はすぐ食べることを心がけましょう。 

(監修:Doctors Me 医師)