執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士)
 
 
言葉としてよく聞くようになった「偏頭痛(片頭痛)」。
 
しかし実際に頭痛と何が違うのか、言葉だけではよくわかりませんよね。
 
そこで今回は「偏頭痛」とはどういった頭痛なのか、詳しくご紹介していきましょう。
 
 
◆血管が拡張し炎症を起こすことが原因
 
偏頭痛は慢性頭痛の一つであり、頭の中の血管が拡張し、炎症を起こすことで起こる頭痛のことを指します。
 
偏頭痛で悩んでいる人は800万人を超えるとされており、男性よりも女性の方が圧倒的に多いことがわかっています。
 
そのため女性ホルモンが関係しているのではないかともいわれていますが、なぜ偏頭痛が起こるのか、そのメカニズムはいまだに解明されていません。
 
ちなみに「偏頭痛」という表記とともに「片頭痛」という表記も見かけますが、これらは同じ症状を指しており、それぞれ違う症状を指すものではありません。
 
 
◆痛みを軽減するには「冷やす」
 
偏頭痛は、血管が拡張して起こります。
 
よく「痛みをとるには、筋肉をほぐすために温めるとよい」という紹介がありますが、偏頭痛については逆です。
 
よって、血管の拡張を抑えるために冷たいタオルなどで冷やして血管を収縮させると、痛みの軽減を期待できます。
 
「頭痛を取るためにマッサージを受けに行ったら、むしろ症状が悪化してしまった」というのは、マッサージによって血液の循環が良くなり、より炎症が進んでしまったことによって起こる現象です。偏頭痛の場合にはマッサージも控えるべきでしょう。
 
 
◆外の刺激を抑える
 
偏頭痛の原因はいくつかあると考えられていますが、近年増えている原因として、「周囲からの過度の刺激」があげられます。
 
長時間にわたりパソコン作業や工事などの影響による騒音にさらされていると、偏頭痛が起きやすくなることがわかっています。
 
そのため、偏頭痛が起きているときにはこれらをなるべく避け、薄暗くリラックスできる場所に移動し、休憩をとると症状も緩和されます。
 
なお、休憩時に睡眠もとれると、なお症状は緩和されやすくなります。
 
 
◆ひどい痛みが長時間持続する場合は診察を
 
偏頭痛の場合、実に70%以上の方が「特に受診せず、頭痛薬などで様子を見ている」というデータもあります。
 
しかし偏頭痛の場合ならば痛みのピークが1時間、長くても2時間程度とされており、それ以上長い時間痛みが続いている場合は、偏頭痛ではなく他の要因が考えられます。
 
そのため、痛みの程度を見て長時間にわたり強い痛いが継続する場合には、一度頭痛外来もしくは神経内科を受診し、精密検査を受けられることをお勧めします。
 
 
<執筆者プロフィール>
山村 真子(やまむら・まこ)
看護師・西東京糖尿病療養指導士、一児&犬二匹の母親兼主婦。現在は医療系ライターとして執筆活動中