東京・銀座5丁目の路上で21日午後1時半ごろ、40代の自営業の男性が襲われ、現金4000万円が入っていたバッグを奪われる事件があった。前日に福岡・天神で貴金属店に勤める男性が現金3億8400万円を強奪されたのに続き、大金所持者が狙われた格好だ。

 築地署や目撃者によれば、男性は銀座で仕事の取引を終えた後、約7200万円をトートバッグや複数の袋に小分けし、すずらん通りを歩いていた。

 そこに背後から男に体当たりされ、倒れたところで腹を蹴られるなどして、バッグを奪われた。男は走って逃げ去り、数十メートル先には見張り役とみられる別の男2人がバイクで待機しており、同時に逃げ去ったという。

 一方、福岡の事件では、福岡空港から無届けで現金約7億3000万円を持ち出そうとして、事情を聴いていた韓国人の男4人を福岡県警は関税法違反(無許可輸出予備)の疑いで21日、逮捕した。

 当初は現金強奪の関与が疑われたが、4人は「車購入のために預かった金」と否定し、事件との関与の可能性は低いとみて、引き続き現金を強奪した男3人組と使われたワゴン車の行方を追っている。

 男性が銀行から金を引き出し、金塊を購入する行動が事前に漏れていたとみられる。また銀座の事件では、現金は小分けにしていたため、被害額は4000万円にとどまったが、それでも大金には違いない。

「銀座が高級エリアといえども、ひったくり犯がたまたま狙った相手のバッグの中に数千万円が入っているなんてことはない。ほとんどが複数犯で、警備員や内部関係者などさまざまなルートから事前に大金が動く情報を把握し、逃走ルートも含めた綿密な計画のうえで実施される」(警察関係者)

 男性は貿易関係の仕事をしていたといい、多額の現金取引情報が筒抜けだったといえそうだ。