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中東に平和を! 1: はじめに

2016年03月22日 | 連載完 中東に平和を

* 1

今、世界は混乱の真っ直中にあります。
日本にとっては遠い出来事ですが、中東で起きている紛争は深刻さを増しています。
放置すれば災厄は欧米だけでなく、やがて世界に拡大するでしょう。
私たちは、中東の紛争にどう向き合えば良いのでしょうか?




* 2

何が問題か
中東の戦火により莫大な人命と財産が失われ、環境と経済が破壊されています。
膨大な難民が発生し、難民の受け入れ先でも混乱が広がっています。
紛争の火種は減るどころか増え続け、世界中に飛び火しています。
差別や憎悪が拡散し、世界は不安に苛まれ、やがて協調体制は崩れるでしょう。
そうすれば各国は閉鎖的で強権的になり、後退と衝突へと向かう可能性が高くなります。
これは第二次世界大戦へと向かったことに似ています。

まったく収束の兆しは見えません。
かつて、国家間の戦争では、劣勢が顕著になると終戦協議が始まりました。
しかし、中東で起きている紛争は国境を越え、正体不明の武装集団が多数関わり、さらに複数の大国による軍事援助が混乱に拍車をかけています。
長引く紛争は、無秩序と憎悪をはびこらせ、ついには世界を犯罪と暴力が蔓延する社会へと突き落とすことになる。

今こそ、抜本的な対処が必要だと思うのですが、現状をどう理解してよいかわからない。


* 3

一方、識者は中東紛争をどう見ているのか

A バーナード・ルイス著「イスラム世界はなぜ没落したか?」
彼は米国の著名な中東史研究家で、この著書で、イスラム世界の後進的な体質が、文明の低迷と紛争をもたらしたとする。

B 宮田律著「アメリカはイスラム国に勝てない」
彼はイスラム研究者で、この著書で、中東紛争は初期に英仏、後に米国の介入が招いたとする。

C カリード・アブ・エル・ファドル著「イスラムへの誤解を越えて」
彼は米国のイスラム法学者で、この著書で、イスラム過激派は本来のイスラムから逸脱し、ジハードを悪用しているとする。

世界の識者の見解も様々で真実が見えない。

これから、中東紛争、イスラム教とアラブの真相に迫りたいと思います。





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