美味しいオムレツをつくるには、卵を割らなければ決してつくることはできません。この箴言は、フランスの政治家であったロペスピエールが残したものです。
新しい物をつくるあるいは、ことを起こすには、今あるものを壊すこと。今いる立場から離れることしか生まれないということです。ヨーゼフ・シュンペーターが言うところの、「創造と破壊」と同じことです。
経済が発展し人間社会が成熟すればするほど、破壊というものが求められる世の中になるということは、変化することを嫌う人間にはとても生き辛い社会ということです。変化のない世界はないとは分かっていますが、なかなかそれを自分の問題として真摯に向き合うことができない人間も多く存在しています。私も変化というものが怖く、リスクを取るのが嫌に感じる人間です。
今まではそれでも何とか生きてこれました。しかし、これからはリスクを取らないことのほうが、恐怖を生みだすことになるということを認識しておく必要があります。変化を楽しむまでには相当の練習が必要です。失敗と挑戦の繰り返しの連続です。
その活動の中で、人は鍛えられ運というものをつかんでいくのではないでしょうか?明日のことはどんな秀才天才でも予測できることはできません。バカでも予測できることは、人間はいつか必ず死ぬということだけです。
生まれ、老いて、病気にかかり、死ぬというサイクルは何人においても平等に訪れる人生の摂理です。いくらお金をもっていても、いくら容姿端麗であってもこの「生・老・病・死」から免れることはできないのです。
リスクを取らないように安全にびくびくと生きようが、精一杯自分の力を発揮し、結果に拘泥することなく、自分らしいプロセスをつくり出そうと必死に生きても、神や仏はわれわれに平等に与えています。
あとはその人がどれだけ覚悟でき、決断できるかです。意思決定においては人間力が試されるというのはそういうことなのかと思います。
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