今日の考え事〈applemint1104〉

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「地味に凄い!校閲ガール・河野悦子」最終話の感想

2016-12-08 11:19:03 | ドラマ
最終回だと言うのにまぁよく詰め込みましたね。
悦子がラッシー(クラッシーのもじり?)の編集長に声をかけられ、企画書を提出すればラッシーへの異動を考えてあげると言われます。
身震いしていよいよ長年の夢が叶うと喜ぶ悦子でした。
しかしそんな時に、本郷の盗作疑惑が持ち上がったのです。幸人の父親である有名作家、本郷とほぼ相違ない小説がネットで公開されていたのです。告発文が送られてきました。
差出人は直木龍之介。
しかも本郷は行方不明になってしまいました。「どういうこっちゃ」騒然とする校閲部と編集者。
ひょんな事から、先生は元妻と時々合っていたと判明します。
先生は別荘にいたのでした。
一方、校閲部の丁寧な推理で、原稿が盗まれた日がほぼ分かりました。
軽井沢へ悦子達が行くと、新しい事実が。
本郷先生は同窓会で年に一度級友に会いますが、その時に原稿を所持していたのです。
先生の原稿を盗んだ犯人が分かります。
彼は趣味で小説を書き、成功した本郷を妬んでいたのです。
どんどん後出しの都合の良い話になってきます。
定年退職して自分の人生に哀れみを感じたとか。(40年働いた社会人が、浮き草のような小説家に嫉妬したりするもんかね)
取って付けたような人物像だなぁと見ていました。
でも先生も彼の力を借りて卒業できたというエピソードが語られます。
このドラマに、基本悪い人は現れないのです。

首尾良く解決できました。でも悦子は翌日にラッシーに企画書を出すのを忘れていたのです。
タイムリミットです。
そんな時、森尾が自分の企画書を差し出してくれました。それを送信する悦子。
翌日のプレゼンで、悦子は浮かない顔をして、企画書は自分の物ではないと告白します。
折角のチャンスをふいにしたのです。
編集長も、企画は見たかったけど異動は考えてなかったといいます。は?
呆気にとられる悦子…。
 
ところで、幸人は書くのに集中してモデルの仕事をすっぽかしてしまいます。
森尾に叱られる幸人。プロの意識が甚だ低いと。当然ですよね。
菅田さんはこの役やりにくかったのかな、何かふんわりしたキャラクターでした。
しかし、幸人はドキュメンタリーを書き上げます。そして快心の作品が出来たのでした。
悦子は幸人と付き合うことを躊躇います。まだお互いに道半ばだと言うのです。
おいおい、またですか…。
純粋さと正直さは認めるけど、この調子で行ったら人生あっという間だぞ。とにかく付き合え、がむしゃらに行け、と思いました。
この辺のまとめは音楽が盛り上がって、いい話に誘導されていました。
 
そして最後、校閲部のドアが派手に飾り付けられていました。これは部長がしたものだとか。
部長は悦子が入ってからこの部署が変わったと言います。地味で暗く、仕事に自信を持てなかった社員が変わった。生き生きと仕事をし、誇りを持ってやるようになった。
明るく情熱を持って取り組めるようになったと。
それは、幸人の新しい本のコンセプトでもあるのです。普通の生活を裏で支える地味な人々、そういう仕事の大切さをルポしているのでした。
納まるところに納まり、うまくまとめた最終回でした。
 
夜、貝塚がビールとつまみを前に悦子と会話するシーンがありましたよね。
あれはセリフを語りながら、青木さんが涙ぐんでました。つられて悦子も涙目に。いい場面でした。
俳優さんも感情が溢れるんだなと思いました。
 
このドラマは恋愛物ではなく、業界ものと言って良かったのかな。
主人公が一徹すぎて、殆ど成長はなかったけど、回りが成長したという珍しいドラマでした。
悦子のキャラは良かったです。現実の校閲にほど遠い話らしいですが、興味深く見ました。
いつか続編を見てみたいです。


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