今日の考え事〈applemint1104〉

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NHK「SONGSスペシャル・吉田拓郎」の感想

2016-12-24 13:16:06 | エンタメ
たまたま好きだった吉田拓郎さんの特集を、NHKの番組で見ました。
2時間半のライブを一か月半かけて準備し臨んだ拓郎さん。
久しぶりに見るその姿は痩せて力なく、立っているのがやっとの様子。老いを感じさせるショックなものでした。
しかし歌い出すと以前とほぼ変わらぬ声。声量は衰えていますが、前と遜色ない歌声でした。
「全部抱きしめて」の歌がもう20年近く前なのですから驚きです。
初めの曲は「春だったね」でした。
これは意外でしたが、拓郎さんの恋の歌を代表する一つだったのではないかと思います。
 
私は、初期の歌にこの人の本質的な良さがあるのではないかと思っています。
率直な語りで問いかけるように歌う「青春の詩」「イメージの詩」「今日までそして明日から」
飾りのない真っすぐな詩は、聞いててドキッと思わず立ちすくんでしまう鋭さです。
どの世代の人も、歌が流れてきたら黙って聞き惚れてしまうのではないかと思います。
未熟さと素直さと、開き直り。
恋の歌は数多くありますが、その大半が失恋の歌です。
拓郎さんは頑固で融通のきかない性格。恋だってうまく行くはずがないじゃないですか。
1人で突っ走って傷ついて、それを歌にする。
それに共感してくれる大勢の人がいるから、幸せでした。
 
また拓郎さんは若い頃自分がフォークの騎手として、もて囃されてきたことに反感を抱いていました。
ただ自分らしい表現をしているのに特別扱いされ、時代の人にされてしまった。それに反発してテレビに出なかったそうです。
でもそういう所が一層不可思議なイメージを強くしてしまったんでしょうね。
負けん気の強さは本人自ら認めています。
が今回の番組では仲間にも細かく気を遣い、そして音楽に妥協しない真摯な姿を映し出していました。
 
何といっても魅力はメロディーラインです。
聴いていて気持ちのいい、美しいメロディー。
本人はギターのコードだけで作ってしまうと言っています。
これが天性のものなのでしょうね。
この番組で初めの方に歌った「落陽」は代表作になってしまいました。
昔から私が大好きな曲です。
「さいころ転がして人生を棒に振ったじいさん。(どんな人か会ってみたい) 恐らく若い男の子である彼を、わざわざフェリーの船着き場まで見送りに来てくれた。土産にもらったサイコロを手の中で振れば、夕日が沈んでいく‥」
光景が目に浮かぶようです。そして力強いサビの部分。でもギターのアレンジが私はちょっと不満でした。
これはレコードを聴きなれていたからか…。
 
岡本おさみさんと組んでからはぐっと商品化された歌になってしまいました。
「旅の宿」とか…あれはあんまり好きではありません。
でも「祭りの後」はいいですね。暗いけど。
振り返ると色んな自分の生きて来た節目に拓郎さんの曲があったのだと思います。
最近も新しい曲を発表してるんですね。初めて知りました。

うなるように歌う独特の曲回し。拓郎節と言っていいでしょう。
20代の頃のふてぶてしい美青年はいなくなったけど、70歳を超えて現役で歌の世界に踏みとどまっている、執念を感じました。
病気で肺を切ったのだそうです。これが最後のライブになるかもしれません。
貴重な映像を見せてくれたNHKさんに感謝、です。
 
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