林檎の唄 ~ アップルビデオ高津店オフィシャルブログ

東京の西の方で活動しているアコースティック・ロックバンド「アップルビデオ高津店」のブログ
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進角の話。その2

2017年04月28日 09時00分00秒 | バイク

こんばんわ。
アップルビデオ高津店 メカニック担当ブルームです。


前回に続き、スポーツスター進角調整の話。
進角ってのを調整すれば、低速時の乗り心地を改善できるかも?
ってことで、いじってみようと思います。


私の愛車スポーツスターのほかハーレーダビッドソン、
より原語に近い発音(笑)で“ハーリィ・デイヴィッスン”の車両には
エンジン右側にタイマーカバーという名のフタがあります。

(他所さんの写真で申し訳ない)
基本的に触る必要のない部分なのでリベット留め。

まずはこのリベットをドリルで破壊して開けます。
その中にはもう1枚ネジ止めのフタが入っています。

このリベット穴にネジを切っておくと、以降の調整が楽になります。
これはセンサーまわりにカスタム履歴のある車体かどうかの
識別ポイントでもあります。(トップ画像は加工後のネジ)

現行車種ではただの飾りで中は空洞ですが
当時の車両ではこの中にセンサーが入っておりまして
こういう位置調整の可能な幅広の穴をネジで固定してあります。

12時と6時の角度にあるのがネジと幅広穴。
黒いやつ(センサーユニット)が土台の円盤ごと回る。

さらにこの奥に、切り欠きのあるカップ状のパーツが回っており
センサーの内側の突起の間を通過することで
回転速度やクランク・ピストンの位置を読み取る仕組み。


カップの切れ目を電磁石的なモノ?で感知していると思われます。

こんなんで読み取り精度とか大丈夫なのか?
と不安になるような構造ですが、
あとからセンサーの取り付け角度を調整できるので問題ないのでしょう。


で、アイドリング状態でセンサーを固定しているネジを少し緩め
反時計回りにズラすと進角が小さくなります。
遅角させる、とも言います)
排気音や振動が変化していくのが分かります。

あれ?クランクって右から見て時計回りだから
センサーを反時計回りに動かすと
元の位置よりも早い位置で切り欠きを感知することになり
さらに進角する(タイミング早くなる)んじゃないの?
って思いますが、実はカップは反時計回り。

カップはクランクの軸ではなく
リア吸気のカムギア(左から2番めの大きいギア)についています。
中心の「C」型のでっぱりのミゾ部分でカップの角度を固定しています。

さらに内側のカムはこうなってて、クランク2回転で各カムきっちり1回転。
(その辺は前回の4サイクルエンジンの説明参照ね)

シリンダー横のプッシュロッドを介してシリンダーヘッドのバルブを押し開ける仕組みです。
前回の説明図(下の図)は一般的なOHCエンジンなのでシリンダーヘッドにカムが付いてますが
ハーレーは未だに旧式のOHVエンジンなので
カムはクランクケース側に付いております。

OHCエンジンでは、カムはチェーンやギアなどでクランク軸とつながっております。


そんな訳で10度くらい遅角させて走行テスト。

う~ん、確かに低回転時は少しマイルドになった
徐行時にクラッチ操作しなくてもガックンガックンしない!
だがしかし、高回転時も凄くマイルドになった!(当たり前)

そもそも排気が独立管に換えてある時点で
走行性能はスポイルされてる車体なのですが
さすがにこれは加速がもっさり過ぎ


遅角度を半分くらい戻して再度走行テスト。
でもやっぱ元の状態との中間くらいにしかなりません。
それでも一応は今回の調整の根源であるところの
低回転時の乗り心地の改善は満たしているので、
とりあえずコレで様子を見るかな…

って思ったのですが、実はもっと良い方法があるのです。
多少費用は掛かるけど。

つづく。
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