洋服作りの楽しみ

これからの洋服作りのありようを考えつつ日々の出来事など徒然に綴りたいと思います。

岡本太郎のこいのぼり柄のスカートのイメージ

2006年04月29日 | Weblog
岡本太郎画伯作の鯉幟の写真からこの素敵な鯉幟を柄にしたスカートも面白いかとイメージを作ってみました。2月に写真をアップしたスカートの鯉幟バージョンです。

岡本太郎画伯の鯉幟

2006年04月29日 | Weblog
友人が青山の岡本太郎記念館を訪問した際素敵なデザインの鯉幟をおみやげに買って帰ったと言って先日写真を送ってくれました。鮮やかな色彩と大きな目がいかにも画伯の作品を特徴付けていて、なかなかのデザインです。

春から夏、秋まではける可愛らしい花柄スカート

2006年02月11日 | Weblog
シフォンに花柄をフロック加工した素材を使ったスカートです。フロック加工とは植毛プリントの事で、花の部分が立体的に盛り上がったプリントで手触りが良くドレープ性があります。この素材をフレアにカットしてティアードスカートを作りました。シフォンは透け感があり、ティアードにすると内側の柄が透けて見え重なってせっかくの柄を壊してしまうので、無地の白いシフォンを内側に重ねてあります。そのため、ティアードにしても可愛らしい花柄がくっきりと見えて素敵なスカートになりました。布を重ねているので、見た目より布のボリュームがあるので、春先から秋まで長い期間楽しむ事ができます。

春色の素敵な帽子・キャノチェ

2006年02月08日 | Weblog
10代のお嬢様へのプレゼントだそうで帽子をお作りしました。帽子の素材はコットン100%のファンシー・ツイード織りのようなざっくりとした布地を使いました。この帽子を国産のシルク100%のオーガンジーを使ってラッピングのように包み込んで同じ素材の可愛らしいリボンを結びました。なるべく天然の素材を使って下さいとのご希望に沿ったものです。お客様からお預かりしたオリジナルデザインのイメージが出るように努力しましたが、とても可愛らしく仕上がりましたので、皆様に写真をお見せする事にしました。

ドレープを楽しむドレス(続き)

2006年02月05日 | Weblog
このドレスは国産のシルク100%の素材と裾にはやはり国産のやや高価なチュールレースをあしらったものです。ドレープ性の良いシルク素材は質感が良くて実物は写真以上の感じで仕上がりました。

ドレープを楽しむドレス

2006年02月05日 | Weblog
お正月、海外の暖かい所で過ごされた方々も多いと思います。昨年海外の暖かい地域にご旅行される時にお召しになられるドレスを何点かご注文頂きました。このドレスは少し高価ですが、カネボウ製のエスパンディと言うドレープ性がよく、風合いも良い素材を使って制作しました。

バレンタインデーの素敵な贈り物(続き)

2006年01月28日 | Weblog
写真の白い四角い箱にはハートマークのラベルにChocolatと印刷されていますが、中には大きめのオリジナルのマグカップにショコラを入れた物が入っています。これもfil+usineのCHOCOLAブランドの中の一つで、美味しそうなショコラはタオルです。お店では贈答用に綺麗にラッピングをしてくれます。他にも綺麗な箱に入れた手頃な贈答用の品物があります。ファッションは洋服だけでなくて、お洒落な方のライフスタイル全般、トータルで考える事が大切なので、タオルメーカーのちょっとしたお洒落心のある製品をご紹介させて頂きました。

バレンタインデーの気の利いた贈り物

2006年01月28日 | Weblog
バレンタインデーが近付くとさて何を贈ろうかと思いをめぐらしてお悩みの方もいらっしゃると思います。ここでご紹介するのは綺麗にラッピングされた美味しそうなショコラケーキです。このケーキはタオルのハンカチで作られています。1個500円位なので、普段お世話になっている方に義理チョコ代わりに丁度良いのではないかと思います。この作品は愛媛県の今井タオルと言う会社が東京のデザイナーさんとコラボで立ち上げたCHOCOLATと言うブランドの中の一つです。東京の地下鉄千代田線の代々木公園駅を降りてすぐの所にfil+usineと言うとてもお洒落な直営店があって、可愛らしいタオルで作ったグッズを沢山売っています。

ミンクのコート

2006年01月18日 | Weblog
今年は記録的な寒さで各地の豪雪が毎日のようにニュースになってます。寒いのは日本だけでなくて、どうやら北半球の各地、インドまで記録的な寒さだとか。そのためこの冬はコートの売れ行きがとても良いそうです。先日友人がネット通販でミンクのコートを買って送られてきた所サファイアミンクのはずが品質が悪過ぎるので返品をしたと言っていました。ミンクはご存知の通りイタチ科の動物の毛皮ですが、古くからコートなどの素材として好まれ100年以上も前から養殖で増やせるようになり現在では殆ど野生の物ではなくて飼育された物が使われています。さて、この冬のように世界的に寒い時にはミンクのコートの需要は例年に比べてすごく多いものと思われます。化学繊維と違ってミンクのように生き物から採取する素材はたまたま寒い冬だからと言って急に増産するわけには行きません。逆に暖冬の時には在庫がだぶついてしまいます。この冬はカシミヤについても同じで現在品薄になっているようです。気候と天然素材の関係は概ね似たようなものです。そこでミンクのコートが手に入らなくて残念がる友人に今年はあきらめなさいと言いました。もし良い物が欲しいなら暖冬の年の春に買えば在庫がだぶついて良質の物が安く買えるので、何年も愛用するミンクのコートはそんな年に買うのが賢いです。多分通販の会社でも今年は品薄でなかなか良い物が仕入れできなかったのでしょう。

スカートのお直し・・・お直しのやり直し結果

2005年11月12日 | Weblog
実際にお直しをやり直した前後の写真です。やり直し前は腰骨の張りが強調されてしまう形ですが、お直し後是正された微妙な様子が分かると思います。やり直した後ではヒップサイズは変えていないのに、なぜかほっそりと見えますよね。お洒落な方にはこの違いはとても大切だと思います。これからお直しをされる方々は是非小生の独り言をご参考にご納得の行くお直しをしてもらって下さいね。

スカートのお直し・・・お直しされた物をやり直し

2005年11月12日 | Weblog
お客様からお預かりしたスカートでウエストのサイズ詰めお直しをした物を見せて頂いた実例です。このお客様はウエストサイズが小さくてほっそりしたスタイルの良い方ですが、腰骨が張っているそうです。そこで既にお直しをした物を見せて頂いてビックリ!ダーツは縫い詰めてありますが、深さと位置はお直し前のまま、おまけに脇も大きく縫い詰めでありました。これでは腰骨の張りが強調されて綺麗なシルエットは出ません。そこで全部ほどいて右の写真のように脇をなるべく直線にしてダーツの位置・幅・深さをお客様の体型に合うように全部縫い直しをしました。この写真のスカートの素材はジョーゼットでしなやかさがありますからまだ良いのですが、シャンタンのように張りのある素材ですとダメ加減はもっと顕著に出てしまいます。お預かりした物の中には張りのあるシャンタン素材のスカートも入っていましたが見られたものではなかったです。これではご相談されたお客様のご不満が分かるような気がしました。

スカートのお直し・・・簡単そうな物ほど難しい

2005年11月12日 | Weblog
既製品の場合には標準的なモデル体型に合わせて適当にダーツを入れてデザインを完成すれば良いので、デザインをする時にダーツについて悩む事は少ないでしょう。しかし、オーダー服の場合はお客様毎に体型が違いますから、ダーツを入れる場合位置、幅、深さを決めるのにコンピュータ(パソコン)にお客様の体型に似たモデル映像を取り込んで個々に解析をしてから決定する場合が多いのです。図のようなイメージを念頭に悩み悩み決定しています。(笑)

スカートのお直し・・・腰骨が張ってるからと言って・・・

2005年11月12日 | Weblog
ウエストのサイズ調整では主にダーツを縫いなおす場合が多いです。サイズ調整をする場合にはお召しになる方の体型を考えてお直しをするのが正しいと思っておりますが、日本の女性は腰骨が張っていると自覚されていらっしゃる方が割合多いようです。ウエストサイズを詰める場合、案外間違いやすいのは腰骨が張っているからと図のAのように脇を詰めてしまう事です。腰骨が張っていると自覚されていらっしゃる方の多くは腰骨の張りを強調したくないと思っておられる方が多いのではないかと思います。しかし図のAのように脇を詰めてしまうとますます腰骨の張りが強調されてしまいます。そこで図のBのようにダーツを1本でも2本でも増やして脇を絞らないようにすると綺麗なシルエットが出て、腰骨の張りが強調されません。いい加減なお直しでは、ダーツを縫い詰めてそれでもサイズが詰められない時に脇を詰めてしまったり、ひどい物はダーツをいじるのが面倒なので脇だけ縫い詰めてしまっているようです。これでは綺麗なシルエットは得られません。

スカートのお直し・・・ウエストサイズ調整の要点

2005年11月12日 | Weblog
既製品はサイズが豊富なのにスカートやパンツのお直しが意外に多いのに脅かされます。皆様の中にもせっかく気に入ったのにサイズが合わなくて新品をお直しされたご経験のある方がいらっしゃると思います。スカートのお直しでは主に丈の調整とウエストサイズの調整が多いのではないかと思います。最近馴染みのお客様から既製品のウエストサイズを詰めてもらったけど何か気にいらなくてとご相談があって、実際にお直しをした物を何点か見せて頂きました。見てビックリ!ずいぶんいい加減なお直しをされていました。そこで何回かに分けて感じた事をお話してみたいと思います。
スカートの多くは平面の布を腰回りの形に合わせて立体的に組み立てるために図のようにウエストからヒップにかけて布をつまんで縫い合わせてヒップからウエストにかけてサイズが小さくなるようにする方法、これをダーツを入れると言っていますが、ダーツによる物が多いです。ダーツを入れる時は体の形に合わせて3つの要素があります。位置と幅と深さです。この3つはお召しになられる方の体型やデザインによって全部違います。

ベルベットの取り扱い

2005年10月22日 | Weblog
何やらへんな写真ですが、これはベルベット専用のアイロン台です。ベルベットで洋服を作る時は普通に縫って行けば良いのですが、注意をする点が3つあります。第一は布を裁断する時毛房の向きを上向きにする事です。上向きにすると、つまり毛足が斜め上に向かって生えているような形で作ると、ベルベットの奥の深い質感が良く出ます。モッサなどでコートを作る時は起毛方向を下向きにする事が多いので逆になります。第二はアイロンかけです。ベルベットは起毛にアイロンが直接触れると一発でダメになります。アイロンが触れた部分がてかって全く見られないような事態になります。なので必ず裏側とか見えない部分からアイロンを当てますが、その時写真のように針のむしろのような専用のアイロン台を使わないとダメです。このアイロン台は高価なので、素人にはベルベットの洋服は作り難いように思います。第三はなるべくステッチ(ミシン目)を表に出さないようなデザインにしなくてはなりません。