ァァァァァ ・・・・・・・
パササ ‐-
チャプ
雨・・・
チャプ ・・・
バス停の柱には、ランプが吊り下がってる。
暗くなると点くけど、もう光ってる。
お日様はまだいると思うけど、雲で暗い。
そんなに勢いはないけど、雨はずっと降ってる。
あの雲の上には、大きな水タンクがあるらしい。
コト
男が木のトレイを置いた。
バス停のイスに。
食事するみたい。
屋上の建物のレストランで買ってきたみたい。
僕らのもあるみたい。
運がいいのだ。
大食堂に食べに行くと、ノロマさんにチワワと子ネコが捕まる危険がある。
「ミャ~ゥ」
ニャッティラもいる。
コト
葉っぱとささみ。
パク
ムシャ
パク
子ネコたちも来た。
「♪」
リスにはナッツ。
カリ カリ
「・・・」
おいしい。
お刺身もある。
ささみの前に、一切れたべる。
モグ モグ
ズズ ・・・
ニャ
男はお椀を持って、たべてる。
「・・・・」
野菜の入ったお茶漬けみたい。
「ミャ~♪」
「♪」
ペロ ペロ
お水のお皿もある。
パチャ ・・・
ァァァァ ・・・・
風はつめたくない。
船の周りは雨に包まれていて、遠くはみえない。
モグ モグ
チワワや子ネコがたべる。
「・・・」
僕はもういいのだ。
―― ト
イスから下りる。
バス停の屋根の下だけど、水がいる。
―― ポタ タ
屋根から落ちてくる水をみる。
もっとゆっくりなら、ネコパンチで狙うんだけど。
ポタ タ
続けてどんどん落ちてくるから、狙った水粒を外れても、次のにあたると思う。
練習にはならないのだ。
――
シッポをのばして、それに水粒をあてる。
このシッポをしならせれば、水は遠くに飛んでいくと思う。
パチ
ニャ
シッポを振ったら、男の足にあたった。
「・・・・」
僕が水を飛ばすのを防いだのかな。
ト
移動する。
ランプの灯りはぼんやりしてる。
僕の影は移動するからうごく。
屋根は横に長い。
端っこから水が落ちてくる。
僕はその内側を歩く・・・・
チャプ ・・・
ヮヮヮ ・・・
ァァァアア ―――