合図

2017年05月12日 13時55分48秒 | 黒猫のひとりごと

                              バタン  ――

                                                    ゥゥゥゥ   ・・・・

               

荷台のドアが閉まった・・・

外に出ていたコックさんが、戻って来たのだ。

両手にそれぞれ、ケトルを持ってる。

              カタ タ

箱島に置いてあるトレイに、ケトルを置いた。

お湯を持ってきたみたい。

「食べよう」

「うん」

「どれにしよう」

お湯を入れるだけのごはんを、食べるみたい。

「・・・」

僕は熱くないのがいい。

                     バタン

「・・・つかれた」

「すこし休むかい?」

          トン

フワリさんとハットさんは、箱島から離れて木箱を漁ってる。

「・・・」

周りは積まれた箱がたくさんで、リスやメジロが見張ってる。

男はたぶん崖にいる。

ひみつのゴミ袋は、僕らが守るのだ。

僕はその間の箱の上。

箱島も、フワリさん達も見ることができるのだ。

             ――  

チワワは、ノロマさん達の所でくつろいでる。

レトリバーもエレガントさんに撫でられて、シッポ振ってる。

                   スタ

ハットさんとフワリさんは、箱に座って休んでる。

「ニャ~」

何さがしてるの?

ハットさんに聞いてみる。

「きみは身軽だね」

返事した。

               

クネクネした通路の途中、メタボネコが空箱に入ってる。

「・・・」

寝てはいなくて、前足を箱から出して動かしてる。

「・・・」

何かの合図ではないと思う。

                     

「クゥン」

レトリバーが来た。

「・・・おいで」

箱に座って足を揺らしてるフワリさんが、手招きした。

          ト   ト

レトリバーが来る。

きっと、男が隠しているリンゴとかが気になっているのだ。

「・・・」

まだ大丈夫であることを、僕は目で合図する。

                       ――   バサ

「!」

レトリバーより先に、上からフワリさんの背中に何か降って来た。

「ミャ~ォ」

しまネコである。

荷台の中をウロウロしていたけど、こっそり跳びかかったみたい。

「・・・びっくりした」

「♪」

そのまま膝の上に移動して、撫でられてる。

「・・・」

レトリバーはその前に座った。

「♪」

頭を近づけたから、撫でられてる。

「・・・・」

          ――  スル

ハットさんが手を伸ばしてきたから、僕はよける。

「・・・」

右上を見る。

箱と箱に突っ張ってる棒に、メジロがいる。

リスも見張っているはずだし、万全である。

       カリ カリ

爪で箱をカリカリする・・・・

                     

                                                ォォォォォ  ・・・・・

                          ―― ミャ

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