カウンターの上

2017年05月19日 13時56分39秒 | 黒猫のひとりごと

                                              ァァァァ  ―――

                          チャププ

   ポチャ

白い・・・

             チャポ

                       ザァァァ  ・・・・

シャワーは温かくて、湯気で壁が見えないのである。

「ニャ~」

「・・・・」

鳴いても、男は返事しない。

       チャプ

お日様が帰る頃、男は箱ベッドで寝た。

夜の見張りをするためだと思う。

それで僕もおふとんにもぐりこんで寝た。

目覚めて荷台から出ると、もう夜だった。

僕らはそのまま、シャワーに来ているのである。

         チャプ  ・・・

男の足がうごいて、僕にあたった。

    ペチ

僕は左前足で探って、男の足の甲にタッチする。

                                  ――  ァァァァ

                    キュ

シャワーがとまった。

もう出るみたい。

                カララ  ・・・

ドアが開いて、僕が先に出る。

                 

着替える所に、湯気が出てくる。

「・・・」

うれしい。

                     パサ

          ブルル

                                  ゴロ

上からタオルが落ちて来て、僕はそれで拭く。

男と違って、僕はちゃんとタオルで拭くのだ。

                                 バササ  ・・・

着替える部屋の下の方が、モクモクしている。

              カリリ

                                        カチャ

通路に出るドアを開けてもらう。

湯気が消える前だから、通路にも白いのがでる。

    

僕はそれと一緒に外にでる。

               

「・・・」

すこし進むと、もう消えてる。

通路の灯りは、動くと点く。

僕はシッポをゆらして、キッチンに向かうことにした。

左に曲がって、もう一度左に曲がってまっすぐ行けばキッチン。

右には洗濯機。

                      ウィィィン

動いてる。

「チュ♪」

マヒワがいる。

ライトはひとつじゃなくて、影が2つ。

薄く3つめも。

          ―――

トントン跳ねて移動してる。

みんな荷台にいたけど、もうトレーラーに戻ってきているのだ。

「ニャ~」

飛ばないんなら、僕の背中にのっていいよ。

「チュ♪」

          ト トン

僕がシッポをマヒワの横にたらすと、そこから背中に移動した。

マヒワはきっと、飛ばずに移動するのにこだわっているのだ。

ここには木箱はないから、僕は床を歩かずに移動するのはできない。

だからマヒワの手伝いをしてあげる。

「チュ」

背中をつついて、マヒワが鳴いた。

          

僕は前進する。

床はなめらかで、ひんやりする。

お腹で温めれるけど、そうすると移動できない。

「チュ」

僕の左側をつついた。

左に曲がる。

       

このまままっすぐ行けば、キッチンである。

              ツツツン

ニャ

跳ねて僕の頭の上に来ていたマヒワが、耳と耳の間を連続でつついた。

            ダッ  ――

前に跳ねる。

「チュ♪」

      ト   ト

今のジャンプで、だいぶキッチンに近づいた。

「・・・」

僕が跳ねても、マヒワは落ちない。

しっかりのっているのだ。

               パタ

スリッパの音。

                           ――   ・・・・

              

広いキッチンは、通路から左側にコンロとかがある。

「おはよう」

「ニャ~」

エレガントさんがいる。

バレッタさんと、ノロマさんも。

ごはんつくるのだ。

「ニャ~」

僕はお腹すいた。

「マロックさんも起きたの?」

ノロマさんも来た。

「チュ」

しゃがんで腕を伸ばしたから、マヒワが僕の頭からノロマさんの腕に移動した。

「・・・」

飛べばすぐなのに、飛ばない。

「♪」

               パタ

「おはよう」

「もうごはん食べますか?」

「うん」

後ろからスリッパの音がして、男が来た。

ここは温かい。

くつろぐマヒワとメジロは、暖かい空気のでる場所にいる。

くつろぐ2羽は、跳ねて移動もあんまりしない。

メジロはよく飛ぶ。

            パタ

男はカウンターのある方に行く。

頭はまだ濡れていて、やっぱりちゃんと拭いてない。

近づくと、水を飛ばしてくるかもしれない。

          トン

「チュ」

マヒワが戻って来た。

ノロマさんの腕が上がり始めたから、そこから落ちて来たのだ。

飛んではない。

   ツン

合図があったから、僕は前進する。

男を追うみたいである。

「・・・・」

男がチラッと僕らをみた。

水を飛ばす気である。

マヒワはたぶん気付いてない。

                     パサ ――

    チュ!

飛んできた水を、僕はよけなかった。

マヒワの合図がなかったから。

「チュ」

マヒワが鳴いた。

しょうがないのである。

     ツン

男の足に追いついたら、マヒワがつついてやり返してる。

マヒワの合図は無いけど、僕は男の足に合わせて進む。

「・・・・」

     ――

男の手が伸びて来て、マヒワを掴んだ。

「・・・」

さらわれた。

               カタ

そして、カウンターのイスに座った。

「♪」

「・・・」

僕は横に座る。

「ミィ」

シロネコが来た。

               グィ

男に持ち上げてもらった。

「・・・」

僕は自分で上に行けるけど、座っている。

マヒワはカウンターの上。

「♪」

          チュ

戻ってくるのを待つのだ・・・・

                                        ォォォォ  ・・・・・

                   ――  

                              ピピ ♪

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