低い音

2017年06月15日 13時27分59秒 | 黒猫のひとりごと

                                    ボン

                                                ボン

             ボボン

「チチチ」

土壁が鳴る・・・

僕らのいる方とは反対が、銃で撃たれているからである。

                                  ボン

                                           ボン  ボン

「♪」

僕の頭の上には、小鳥がいるのだ。

                                                      ボボン  ――

               ――  パララ

上から土が、落ちて来る。

土壁から跳ねたのが、ずっと高くまで行って地面に戻ってきているみたい。

「・・・・」

男は木箱に座っていて、僕はその横。

横をみると、みんないる。

横にはリフとプルームさんがいる。

上から来る土が髪の毛にのってる。

                                            ボボン

                                                              タタン

「チチチ♪」

僕らは平気。

男がクラゲ傘を差していて、その中にいるのだ。

透明な傘にあたった土は、転がったり滑ったりして落ちていく。

「・・・」

男がリフたちを見たから、僕も見る。

「・・・・」

「・・・・」

プルームさんとリフが、こっち見た。

リフはゴーグル着けているけど、プルームさんは顔にも土がついてる。

「・・・・」

男は反対を向いた。

僕もマネする。

                         ボボン

壁はよく鳴るから、コーラスもできる。

「チチ」

小鳥も頭にのっているし。

だけどしない。

プルームさんたちがクラゲ傘を奪いに来るかもしれないのだ。

「・・・本当の事言ってたんですかね」

「どうだろうね」

向きを変えた先に、ハットさんとノッポさんがいる。

「・・・」

その横にいたニャッティラが、僕らを見た。

ニャッティラは大きいから、木箱にのるスペースはもう残っていないのだ。

土が降ってくるのにジッとしてるから、土像になりそう。

「ニャ~」

そしたら僕は、周りの土をとってあげるのだ。

「チチチ」

小鳥も手伝ってくれるかも。

クチバシでつつくと、効果的かも。

                   パラ パラ

       ボョン

傘の内側から、土をたたく。

うっかり爪でたたかない様に、注意する。

                                       ボン

                                                   ボボン

          ボョン

ニャ

たたいていたら、プルームさんと目が合った。

「・・・・」

「・・・」

僕は反対を向く。

            ボョン

横目で見ながら、シッポでたたく。

「チチ」

小鳥が真似したか困るのだ。

クチバシでつついて破けたら、土が入ってくる。

「・・・」

僕は足を伸ばす。

ずっと壁の音を聞いているだけ。

まだしばらく、座っているだけかな。

右から聞こえる音と、左から聞こえる音を数えるのだ。

どっちが多いか・・・・

                          ボン

                                                          タァン

                 チチチ

 

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