2017年02月13日 14時18分08秒 | マーロックの日記

                                    ポー

                                                 ヮヮヮヮ  ・・・・・

           ガササ

木と木の間が暗い・・・

もう日が沈んだかな。

          ジャリ

森の中はもう暗い。

私は4つライトを点けてる。

腕ライトと杖に着けた腕ライトと、バックパックの左右のストラップに着けたクリップライト。

クリップライトは前方の足元を常に照らしてる。

あとの2つは、自由に向けれる。

後ろにリフがいて、3つライトを点けてる。

ニャッティラも一緒。

その後ろが斧さんで、センサーで明るさを変えるヘッドライトをつけてる。

大型ライトも持って来ていて、必要なら明るくできる。

夜になるし熊もいるかもしれないし、ハンスさんがライフルを貸してくれた。

斧さんに持ってもらっている。

弾は貫通力を抑えて、破壊力を高めたものが入ってる。

ライフルの弾は非常に強力で、1km離れていても至近距離の拳銃より力が強い。

周囲を明るくしているから、向こうも気付きやすいと思う。

この辺りの黒いクマは、無駄に人を襲う可能性は低いらしい。

                   ガササ  ・・・

ゲイターを着けているから、草の集まった場所も気にしない。

「・・・」

ニャッティラは耳を動かしてる。

何度か森で助けられているから、信頼できる。

                                     リー  リリ

                 チャプ  ・・・

「・・・川?」

「うん」

暗くなって危ないから、崖からは離れて移動している。

ブラウたち4人がこっちに向かっているなら、同じように考えていると思う。

4人にはコンパスとか必要なものは、昨日までに渡してある。

依頼主の状態によるけど、自分たちで大タープを目指せるはずである。

             チャプ

細い川。

浅いし。

3日前の雨による川なのか分からない。

地面も、まだ湿ってる。

「行こう」

「うん・・・」

                       ―――――

斧さんが大ライトを点けた。

「・・・・」

明るい。

「魚だ」

「?」

キラッと反射した。

       ジャリ

歩く。

私はお腹すいた。

朝ごはんはそこそこだったし、お昼はたべる時間がなかった。

大タープから出発する前に、たまごののったパンを焼いてくれたからそれを1枚食べただけ。

今日のは、チーズは入ってなかった。

「――あ!」

リフが右を見た。

                                  ―――

                                               ヮヮヮ  ・・・・・

動く光。

・・・4つかな。

ヘテロたちだろう。

             ―――

   

右手で杖の真ん中あたりを持つ。

一応、すぐに左手で打てる様に。

まぶしいだろうから、ライトは下に向けて近づく。

            ジャリ

川は左から流れて左に曲がる辺りだったから、私たちは川から離れて行く。

                            チャポ

                 マロックさんですか?

ヘテロの声。

「うん」

                   キキ ♪

「昼には来るって言ってたのに、何かあったの?」

グリもいる。

「たぶん君らを襲った連中が、小屋に集まってきてる」

「・・・・」

「昨日、衛星電話も奪われた」

「そう」

ブラウと、もう一人。

「彼がマロックさんです」

「こんばんは」

「どうも・・・こんばんは」

・・・50歳前後だろうか。

髪に寝ぐせ。

「もう、体は大丈夫ですか?」

「はい・・・まだ少し熱はあるんですけど」

「あと2時間くらいで着きますから・・・」

            キュゥ

・・・何か鳴いた。

「?」

なんだ。

「・・・クマ?」

「はい・・・」

小さなクマがいる。

「母クマとはぐれたみたいで・・・俺たちに付いてくるんだよ」

「すこし母親を探したんですけど、それで遅くなりました」

「そう」

「キュゥゥ♪」

鳴いた。

「・・・・」

       ゴロ

「♪」

リフが頭を撫でたら、転がる。

「獣医がいるから、連れて行こう」

「へぇ」

ゴムさんは、獣医さん。

依頼主の男性は、やや疲れている様子。

まだ体調が戻ってはいないみたい。

袖から、カフスボタンが見える。

ブラウとグリがテントとかをバックパックと一緒に背負ってる。

ヘテロは手に拳銃を持っていて、おそらく私たちの確認までは警戒していたんだろう。

           ―――

私が見たから気付いて、ロックしてホルスターに戻した。

「荷物は俺たちが運ぶ」

「・・・たすかるよ」

                 ガサ

まぁ、斧さんが運ぶんだけど。

彼は力持ち。

「キキ」

リスが鳴いた。

いつの間にかリフのフードの中に隠れていて、しょうがないから一緒に来てる。

「おまえ、相変わらずでかいな」

「ミャ~ゥ」

グリがニャッティラを撫でてる。

カフスさんはスーツを着ている様で、最初に私たちがドローンで送った防寒用のナイロンコートを羽織ってる。

裾は擦り切れていて、スーツのジャケットには破けている場所もある。

崖を下りて逃げたりしたそうだから、その時破れたのかもしれない。

内陸の町から、ブラウ達の噂を聞いてわざわざ西海岸の大都市まで息子を探してほしいと頼みに来たと言う事である。

正装して、ブラウの探偵社を訪れたんだろう。

「・・・探偵になったらしいね」

もう知ってるけど、ブラウに話しかける。

「ああ」

返事した。

「キュゥキュゥ」

「・・・お母さんは、きっと見つかるよ」

「♪」

           ガチャン

斧さんからライフルを受け取った。

「持っててくれ」

「・・・うん」

グリに渡す。

武器を何も持ってない。

「そうだ・・・お弁当がありますよ」

「君は?」

「・・・リフです」

「そう・・・届けてもらった食品があったから、お腹は空いてないよ」

「そうですか・・・」

・・・食べないつもりか。

ちょっと分けてもらおうと思ったのに。

「キキ」

        パチ

あ。

いつの間にか子クマの頭に移動していたリスが、木の実で子クマの鼻に一撃した。

「キュ」

                      ――――

斧さんが自分の棒にテントとかを引っ掛けて、そのまま棒を肩に担いだ。

「僕が後ろを歩きます」

ヘテロが言った。

「うん」

私が先頭を行く。

             ジャリ  ・・・

「行こう」

「・・・うん」

グリに促されて、カフスさんが2番。

リフと子クマが、ニャッティラと一緒にその後ろ。

         ガサ

                                 ポォ

子クマは、確かに勝手に付いてくる。

リフの後ろを付いてくる。

黒いクマ・・・・

             ガサ サ  ・・・

                                                ヮヮヮ   ―――

                           リィ リリリ

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