雲っぽい

2016年09月18日 00時26分12秒 | マーロックの日記

                                                          ピィィ  ――         

                                           ゥゥゥゥ  ・・・・・

                        ザヮヮヮ  ――

薄い雲がたくさん・・・

太陽が出て来た。

「ニャ~」

高台からだと、霧に覆われた森の向こうに太陽が分かる。

空の雲はまだ多くて、隠れたりもする。

赤かった空が青くなってきて、でも雲で白っぽい方が多い。

日の出ごろから霧が深くなってきて、崖の下に広がっているはずの森は見えない。

空気と一緒に霧が流れているのは分かる。

崖からはどんどん霧が下に落ちていく。

雲の上にいる気分。

上にも雲がいるから、挟まれている。

大きな翼を広げた鳥が、高台よりもずっと高いところを滑るように移動してる。

その影は、雲森にみえる。

崖の影も。

                        ザヮヮヮヮ  ・・・・・

夜中に見張りをしていたマッチョさん以外は、みんな目覚めている。

マルチコプターが霧で飛ばせないから、下にいるガードさん達がまた木箱を用意してくれた。

屋根タープで、ノロマさん達が朝ごはんをつくってくれている。

         ――

黒猫はフードの中。

4つとも足を中にいれて、頭だけ出して辺りをうかがっている様。

雨は止んでいるけど、樹冠の水の粒が風で飛んでる。

                  ピピ

                                   ――   ヮヮヮワワ

金属は便利だけど、腐食という酸化反応で劣化する。

都市では様々な所に金属は使われていて、劣化した金属の交換にはかなりの費用がかかる。

なので腐食をなるべく防ぐのは大きなメリットがある。

金属の腐食は電池と同じ酸化還元反応で進行するので、電気化学の知識で防食の方法はある程度予想できる。

電池の反応は無数にあるから、それぞれ個別に扱うと大変である。

正極…カソードと負極…アノードを組み合わせて電池をつくるので、それぞれの半反応だけを調べる。

成分がすべて反応できる状態のときに示す電位を、標準電極電位…と呼ぶ――任意の電極は、それぞれ固有のを示す。

は電極が電子を引く強さを表している――が正値で大きい場合は酸化力…電子の受容力が強く、が負で絶対値が大きいと還元力…電子の放出能が強い。

2つの電極で電池をつくると、その電極の電子を引く強さの差が電圧を生む――電流は正極から負極に流れると表現するけど、電子の流れは逆。

電池のする非膨張仕事は電池が可逆的に働いているときに最も大きくなる――負極が電子を押し出す強さが、外部から押し戻される強さと釣り合っている状態。

なのでそれを測るのには非常に抵抗の大きい電圧計を使って、回路にごく弱い電流しか流れないようにする。

そうして測った電位差を起電力…ΔE という。

実用的な状況で利用している電池の電位差は、起電力よりも小さくなる。

正極のから負極のを引くと、電池の標準起電力…Δになる。

半反応で電子を授受する酸化体と還元体のペアを酸化還元対とかレドックス対という。

表記は酸化体/還元体で、性能の良いリチウム電池の負極に使われるリチウムの場合Li+/Liで、は-3.05Vと自然の還元体としては最も強い物質のひとつ。

レドックス対のは表になっているから、それをみて2極の組み合わせから電池の起電力が分かる――は-3~3Vの範囲なのでその差は大きくて6Vで、より大きな電圧が必要なら電池を直列につなぐ。

    ニャ~

水は様々な金属を腐食させる。

水のは-0.83Vで、これはpHが14のとき。

pH=7のときはE =-0.41Vになる。

それで、が-0.41より小さい金属は水を還元する――水に酸化される。

鉄のは-0.44Vで値が近いので、水には酸化されにくい。

鉄を錆びさせるのは酸素で、脱酸素した水では鉄は錆びにくい。

湿った空気中や酸素を含む水中だと、鉄はよくさびる――水は電解液になってミニ電池となる。

イオンが溶けた水は電気をよく通すので、金属の腐食も速くなる。

なので海水は錆びを早める――凍結防止のために道路にまく食塩も。

鉄は都市の機能を支えているので、防食のために塗装をする――私の祖国では、毎年防食用の塗装だけでジャンボ宝くじの1等が4000枚くらいの金額を使っている。

単純な塗装は金属の表面を空気や水から遮断する.

鉄のよりも小さい金属を張り付ければ、表面が傷ついて鉄が露出しても、鉄の代わりに酸化される。

こうしたメッキは、メッキしたいものを陰極として金属塩の水溶液を電解する――電解ではカソードを陰極と呼ぶ。

メッキしたい金属を陽極にして、金属イオンを供給する方法もある。

サイズが大きいとメッキしにくい。

船体とか埋設管、貯蔵タンクや橋桁など。

それでカソード防食という方法を使う。

これは、犠牲となる酸化されやすい金属を鉄部分と導線でつなぐ。

例えばマグネシウムや亜鉛で作ったブロックを、埋設管と一緒に地中に埋めておく。

すると、ブロックがアノードになって埋設管…電池なら正極に電子を渡して腐食を防ぐ。

こうした犠牲アノードは安価で埋設管などをよく守ってくれる。

車も通常、車体を蓄電池の負極につないである。

蓄電池の負極は劣化するけど車体は劣化しにくくなる。

車体には陽イオン電着法も使う。

まず下地としてイットリウムなどの電着させ、その上の金属メッキの陰極にする。

                                        ヒュルル  ・・・・

               ザヮヮヮ  ・・・・

鳥は高台よりも高い。

たまに低くなる。

崖の下にいる時よりは近い。

「ニャ~」

耳の側で鳴くから、よく聞こえる。

お腹すいたのかな。

戻ろう。

     ジャリ

私の杖はチタン合金で、DLCコーティングしてある。

海水に浸けておいても腐食はしない。

屋根タープでは、スコップさんがご飯を炊いてる。

そろそろごはんだと思う。

     ザッ

斜面をおりる・・・・

             ピピ

                                              ヒュゥゥゥ   ・・・・・

                     ザヮヮヮ   ―――

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