黒い鍋

2016年11月07日 00時42分07秒 | マーロックの日記

                                                 ゥゥゥゥ  ・・・・・

                                 ポ    ポ

       サク  ・・・

月がみえる・・・

枝の間。

屋敷の食堂には大きなガラスの扉があって、そこから庭に出れる。

もう食事の時間。

すこし外を歩いてる。

「・・・」

メタボネコが付いてきた。

チンチラはいない。

いつも丸まっているけど、めずらしいと思う。

          ザク

木が何本も集まってる。

「・・・・」

根っこをみる。

                            ポ    ポ

今からおよそ45.6億年前に、地球が出来たと思われる。

40~35億年前には、現在の地球にすんでいるすべての生命の祖先が誕生したと考えられている。

38億年前の石に、炭素の組成の異なるグラファイトが見つかっている。

炭素の98.894%は6個の陽子と中性子の核子を持つ炭素12…12Cで、1.106%は中性子をひとつ多く持つ同位体の13C――放射性14Cもあるけど、半減期が5570年で人工物の測定には丁度いいけど地質時代を調べるのには不安定すぎて役に立たない。

生物が炭素を取り込むとき、12Cの方がわずかに軽く酵素にあたる確率が高いので有機物になりやすく、そうでない場合に比べて13C/12Cの値が小さくなる――軽い方が速く動くので。

mol…モルというのは、その構成要素が6.022×1023 個という意味の単位――アボガドロ数と呼び、12Cの場合なら1molで12g。

小さな細胞でも莫大な数の分子でできているため、わずかな差であっても信頼性は高くなる――確率との誤差が小さくなる。

試料の13C/12Cを標準試料の13C/12Cで割り、-1して×1000した値をδ13Cという――単位は‰で%よりも桁がひとつ大きい。

生物の活動ではない過程であれば、δ13Cが-16以上の値になる。

見つかった試料のδ13Cは最小で-24で、平均-18.1だった。

-16以下の値を生物活動以外で説明するのは難しい――発見された試料は、結晶構造からも有機物由来のものだと思われる。

このため38億年前には、生命が活動していたのではないかと思われる――熱水噴出孔でも似たようなプロセスが生じうることが分かっており、慎重な研究者もいる。

もう少し明確な証拠はそれよりも数億年後の石から見つかっていて、遅くとも35億年前までには、生命が誕生していた様である。

地球の生命は、DNAで遺伝情報を記録している――それ以前に、RNAを使っていた時期もあったのではないかと考えられている。

これは十分に複雑な構造で、ここに至るまでのプロセスは理解されていない。

やがて生命は、3つのドメインという大きな分類に分かれる。

細菌と古細菌、それ以外の私たちを含む真核生物の3つ。

すべての地球生命は、同じ共通の祖先をもっている。

そして最初の生命から現在まで、一度も活動を止めていない。

真核生物は複雑な形をしているけど、その中の生殖細胞が配偶子をつくり、雌雄の配偶子が一つの細胞になる。

その細胞から個体が発生する――その分裂の過程で、次の生殖細胞がつくられる。

個体から個体へ、細胞の活動は止まらない――一時的に仮死状態になるものもあるけど。

生殖系列と呼ばれ、テロメラーゼという酵素で老化せずにずっと活動し続けている。

個体はやがて死ぬけど、生殖系列は最初の生命からずっと生き続けている――膨大な数のすべての生命がそう。

細菌と古細菌はかなり最初の段階で共通祖先から分かれていて、遺伝的な多様性は非常に高い――そして地球上のどこにでも住んでいて、圧倒的な数である。

真核生物はエネルギーを得るのにミトコンドリアと葉緑体の活動に依存しているけど、細菌や古細菌は様々な化学反応を利用している――そして様々な鉱物を析出させ、大気の組成も変化させる。

ただ、細菌と古細菌の形態は単純な細胞のまま変化していない。

何度か複雑な形態になろうとして、失敗したという訳でもなさそうなのである。

29~24億年前には、酸素を発生させるタイプの光合成をする生き物が現れたと考えられている。

酸素は強い温室効果をもつメタンを酸化させ、寒冷化の効果がある。

このころ、地球の表面を氷河が覆ったと考えられている――全球凍結とかスノーボールアースと呼ばれていて、これまでに何度か起こったと思われる。

その後22億年前ごろ、岩石が酸化されてできた錆びだらけの赤い色の層ができる。

そして20~15億年前のどこかで、古細菌と細菌が内部共生して真核生物が現れたと考えられている――別々には起こらなかったようで、すべての真核生物はこの共通祖先から分かれて行った。

                                    ポォ

              トコ  ・・・

石の床から、ドアの中に戻る。

「・・・」

「キュ♪」

待っていたらしいチンチラが、メタボネコの上にのった。

                          ――    ガラン

ガラスのドアを閉める。

「外は寒かった?」

カールさんがいる。

「うん」

             トコ

                           グッ  グッ  ♪

いいにおい。

もう、すき焼きの準備ができてる。

「チュ♪」

大きな鍋もあるけど、それぞれ小鍋が用意されていて、その中にもすき焼きがある。

小鍋のが減ったら、大鍋から補充して食べるらしい。

「・・・・」

おいしそう。

      トコ

私は、イスに向かう・・・・

                  

                                                     ゥゥゥゥ  ・・・・

                                 カタタ   ・・・

         ウィィィ ン  ♪

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