ピピ
ァァァァァ ・・・・・・
パチッ
地面に水・・・
たき火の側だけど、カッパ来たシャープさんたちが戻って来たのだ。
燃やすための枝をたくさん拾ってきてる。
男たちも戻って来ていて、たぶんシャワーに行ったりしてる。
レトリバーはびしょびしょだったけど、タオルで拭いてもらってたき火の側で温まってる。
「たべていいよ」
そしてフワリさんが、りんごあげてる。
「クゥン♪」
シャリ
かじった。
ト
僕もすこし分けてもらう。
パチ パチチ
「さむいね」
シャリ
「雪になるかな」
シャリ
レトリバーの横で、ちょっとりんごをかじる。
シャリ
「♪」
フワリさんの片方の手が、僕の耳をなでた。
「♪」
僕はひとかじりで満足である。
おいしい。
ト
また、たき火の周りに置いてある木箱に戻る。
ピピ
チチチ
集めたばかりの枝ワゴンに、小鳥が2羽。
それぞれ、違う枝にのってる。
僕は木箱。
―― ゥゥゥ
どこからでも雨音は聞こえるけど、風の音もする。
チワワ達はトレーラーの中に戻ってる。
「・・・・」
たき火にはハンスさんがいるけど、画面見てる。
ガードさんも外にいる。
銃を持って、大タープの端っこで森を見てる。
ト
フワリさんが追ってきた。
「ニャ~」
「♪」
しゃがんで背中を撫でる。
手がつめたい。
僕の背中で温めているのかもしれない。
でも僕は平気・・・・
パチチ
ゥゥゥゥゥ ・・・・・・
チチチ