風音

2017年12月06日 14時05分04秒 | 黒猫のひとりごと

                           ピピ

                                            ァァァァァ   ・・・・・・

          パチッ

地面に水・・・

たき火の側だけど、カッパ来たシャープさんたちが戻って来たのだ。

燃やすための枝をたくさん拾ってきてる。

男たちも戻って来ていて、たぶんシャワーに行ったりしてる。

レトリバーはびしょびしょだったけど、タオルで拭いてもらってたき火の側で温まってる。

「たべていいよ」

そしてフワリさんが、りんごあげてる。

「クゥン♪」

           シャリ

かじった。

       

僕もすこし分けてもらう。

                     パチ パチチ

「さむいね」

            シャリ

「雪になるかな」

              シャリ

レトリバーの横で、ちょっとりんごをかじる。

       シャリ

「♪」

フワリさんの片方の手が、僕の耳をなでた。

「♪」

僕はひとかじりで満足である。

おいしい。

    

また、たき火の周りに置いてある木箱に戻る。

                   ピピ

                                チチチ

集めたばかりの枝ワゴンに、小鳥が2羽。

それぞれ、違う枝にのってる。

僕は木箱。

                                             ――   ゥゥゥ

どこからでも雨音は聞こえるけど、風の音もする。

チワワ達はトレーラーの中に戻ってる。

「・・・・」

たき火にはハンスさんがいるけど、画面見てる。

ガードさんも外にいる。

銃を持って、大タープの端っこで森を見てる。

            

フワリさんが追ってきた。

「ニャ~」

「♪」

しゃがんで背中を撫でる。

手がつめたい。

僕の背中で温めているのかもしれない。

でも僕は平気・・・・

                    パチチ

                                           ゥゥゥゥゥ  ・・・・・・

            チチチ


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