―― ヮィヮィ ♪
~~ ♪ ♪
カタ ♪
僕の前に小皿・・・
街の中にちっちゃな森があって、その中のレストランに来た。
小さなまるい灯りがいくつも連なって、浮いているのもある。
―― ♪ ♪
木でできた建物は結構大きくて、僕らはたくさんいるけど、それ以外の人も多い。
壁がない場所から、テーブルは半分外に出てる。
「♪」
しまネコがごはんを食べている。
僕の前の小皿には、お刺身が3切れ。
サーモンとマグロとサバである。
「・・・」
パク
しばらく考えて、僕はまずサバをたべる。
シッポを浮かせて、後ろを探る。
おいしいから、耳を動かす。
パク
次はサーモン。
ごちそうである。
モグ
一切れが大きくて、うれしい。
近くのイスの影は、いくつかの方向に伸びてる。
「・・・」
その足の陰から、リスが出て来た。
ナッツをもらったみたいで、ほほが膨れてる。
あとでたべるのだ。
簡単に隠して持ち運べるのはずるいと思うけど、ほほが膨らむからバレバレである。
パク
マグロをたべる。
パク
――
リスは去った。
モグ
おいしい。
「♪」
しあわせ。
スリスリ
「?」
近くの足に、スリスリする。
ペロ ペロ
お水を飲む。
「・・・」
テーブルの周りには、人の足がたくさん。
ト
少し移動して、前足で靴にさわる。
「?」
ト
僕は別の足に移動する。
スル
こんどはシッポで。
「?」
~~
少し浮いて、フラフラ動いてる足。
バチ
ネコパンチする。
「?」
「――」
―― タ
横からゆれる足が接近したから、跳ねてよけた。
あたらなかったのだ。
「・・・」
テーブルの真ん中の足に、リスがいた。
シッポがこっち向いてる。
ト
足にあたらないように、イスの下に移動する。
木が見える。
そんなに大きくはなくて、葉っぱも元気そう。
イスや、壁やいろんな影がある。
少し薄っすらとしていて、でもそこを伝って移動するには十分そう。
「・・・」
周りを確認して、僕は進む。
根っこにタッチするのだ・・・・
~~ ♪
ガャャ ♪
ゥゥゥ ・・・・