後ろがわ

2017年05月23日 13時47分16秒 | 黒猫のひとりごと

                             カタ

                                                    ォォォォ  ・・・・・

             チュ

窓の音・・・

              パタ

スリッパの音もする。

「できました」

「・・・ありがとう」

ごはんができたみたい。

                 コト

「そこでたべる?」

トレイを持ってきたノロマさんが、僕を見た。

「ニャ~」

僕のもあるみたい。

            タ  ――

マヒワが戻ってくるのを床に座って待っていたけど、ごはんが来たからカウンターにあがる。

「いただきます」

「はい」

「ニャ~」

「♪」

       パタ

ノロマさんはくつろいでるシロネコをなでて、去った。

               パク

男のごはんは、お肉とライスとサラダ。

おいしそう。

           コト

トレイにのったプレートを、僕の前に置いてくれた。

サーモンと葉っぱである。

     パク

僕はサーモンを1切れたべる。

                     モグ   モグ

「♪」

おいしい。

           ツツン

「♪」

マヒワも、小さい粒をもらってる。

シロネコは食べてない。

もう食べたのかな。

                           カタタ  ・・・

       ペロ ペロ

お水のプレートもある。

            パク

葉っぱもたべる。

                          ムシャ

シャクシャクする。

               ムシャ  ムシャ

男もサラダを食べてる。

                                   ――   ・・・・

             パク

もう1切れ、サーモンをたべる。

3切れあるのだ。

                     モグ   モグ

                                              ミャ~

耳ネコの声。

                  ムシャ

         スル

シロネコが動いた。

耳ネコが呼んだからだと思う。

                     パク

もう1枚ある葉っぱを、僕はたべる。

                                    ムシャ

木のトレイには、カットメロンの小皿もある。

キッチンの横は、カウンターやテーブルがあるけど、食べに来ているのは僕らだけ。

                          パク

男がお肉とライスを一緒にたべた。

                                  モグ   モグ

横目でみると、男もこっち見た。

「・・・・」

おいしそうにたべてる。

             パク

3切れ目のサーモンをたべる。

                               モグ

            

隣のイスに、シロネコがのった。

「ミャ~」

耳ネコを銜えてる。

僕は床から直接カウンターにのれるけど、シロネコはイスにのってからカウンターに来るのだ。

                           スル

すこし上の様子を確認してから、シロネコが戻って来た。

ジャンプ力はあまりないのだ。

「♪」

耳ネコは4つの足を動かしてる。

しまネコはミニネコの頃、ピーチジュースがあるとすごい勢いで飲んでいた。

耳ネコはどうかな。

                    モグ   モグ

サーモンを食べ終わった僕は、メロンの小皿をみる。

1切れくれると思う。

もし男が気付かなかったら、鳴く。

それでもくれなかったら、前足で催促すればいいのだ。

「・・・・」

まだお肉をたべている男が、フォークを持った。

メロンは最後に食べるはずだから、僕にくれるためである。

           サク

フォークの先に、カットメロンがひとつ。

       ポト

僕のプレートの上ですばやくフォークが引いて、メロンだけ落ちて来た。

「ニャ~」

                            パク

僕はお礼を言って、たべる。

                                     モグ

みずみずしい。

あまくておいしいのだ。

       ペロロ

                         パク

前足で押さえて、かじる。

                                   パク

           モグ

「♪」

おいしかった。

僕は満足である。

「ミャ」

耳ネコはまだ小さくて、シロネコのフサフサで遊んでる。

「♪」

ポメラニアンは連れてこないから、寝ているのだ。

ごはんを食べ終わったら、きっと崖の見張りに行くのだ。

僕も手伝いに行こう。

「・・・」

だから、耳ネコのトレーニングは今度である。

シロネコが捕まえてるし。

「チュ」

僕のごはんより、男のごはんの方が量が多い。

食べ終わるまで、まだ時間がある。

僕は前足を伸ばす。

耳ネコのシッポにタッチするのだ。

シロネコはたぶん、輪っかをつくろうとしない。

マヒワが手伝ってくれれば、気がかわるかも。

   パタ パタ

耳ネコのシッポがパタパタ動くけど、遅いからタッチするのは簡単である。

「ミャ♪」

僕はシッポをマヒワの方に動かす。

「?」

こっち見た・・・・

                パク

                                              ォォォォ   ・・・・・

                                       カタタ

             ――   ピチュ

                               ・・・・