zzz
「ミャ~」
耳ネコが鳴いた・・・
仰向けに転がっている子クマのお腹の上で。
隣にポメラニアンがいるけど、寝てる。
2匹ともミニだから、よく寝るのである。
「キュキュ」
チンチラも近くにいる。
ランタンライトがいくつか点いていて、影もいくつもある。
外にはお日様がいるはずだけど、荷台の中はそんなに明るくはない。
「♪」
ウェーブさんが耳ネコをなでてる。
「♪」
オッドネコもトラネコもシャープネコも、箱島に集まってゴロゴロしてる。
箱島は階段になっていて、上の方にリスやマヒワやネコ。
下の方には、人間たちが集まってる。
画面を見たり、地図見たりしてる。
チーフさんは、何か工作してるけど。
ト
僕も上の方にいるけど、下りる。
お水をのみに行くのだ。
トン
「ミィ」
ノロマさんが座っていて、膝の上にシロネコがいる。
ペロ ペロ
お水のプレートの側に、ノロマさんは座っているのだ。
「♪」
僕がお水をのんでいると、撫でて来た。
しまネコが来ても、トラネコが来ても、撫でるのだ。
ノロマさんは僕らを捕まえることができないから、お水の近くで待ち伏せしているのである。
ピーチジュースじゃない。
お水である。
「・・・」
おいしい。
お水プレートの横には、1段高い木箱がある。
そこに水タンクがあって、蛇口みたいなのも付いてる。
お水はたくさんあるのだ。
ボトルに入ったのも、まだ木箱に入ってるし。
レトリバーはエレガントさん達の側にいて、木箱をベッドにして伸びてる。
―― ♪ ♪
ピピ ♪
朝はみんな緊張した感じだったけど、だいぶにぎやかになってる。
今日はずっと荷台にいるのかな。
「ニャ~」
スル
僕は手からすり抜ける。
木箱がたくさんあるから、床に下りないでも移動できる。
段差の大きな場所もあるので、どこか難しい場所を探しに行く。
難しくても、僕は床に下りずにその箱にのるのである。
トン
動くとたくさん影が付いてくるから、うれしい。
しまネコも連れて行こう。
「ニャ~」
呼ぶ・・・・
ミャ~ォ
――― ゥゥゥゥ
カリ