箱から箱

2017年05月17日 13時47分01秒 | 黒猫のひとりごと

                zzz

「ミャ~」

耳ネコが鳴いた・・・

仰向けに転がっている子クマのお腹の上で。

隣にポメラニアンがいるけど、寝てる。

2匹ともミニだから、よく寝るのである。

「キュキュ」

チンチラも近くにいる。

ランタンライトがいくつか点いていて、影もいくつもある。

外にはお日様がいるはずだけど、荷台の中はそんなに明るくはない。

「♪」

ウェーブさんが耳ネコをなでてる。

「♪」

オッドネコもトラネコもシャープネコも、箱島に集まってゴロゴロしてる。

箱島は階段になっていて、上の方にリスやマヒワやネコ。

下の方には、人間たちが集まってる。

画面を見たり、地図見たりしてる。

チーフさんは、何か工作してるけど。

       

僕も上の方にいるけど、下りる。

お水をのみに行くのだ。

                トン

「ミィ」

ノロマさんが座っていて、膝の上にシロネコがいる。

              ペロ ペロ

お水のプレートの側に、ノロマさんは座っているのだ。

「♪」

僕がお水をのんでいると、撫でて来た。

しまネコが来ても、トラネコが来ても、撫でるのだ。

ノロマさんは僕らを捕まえることができないから、お水の近くで待ち伏せしているのである。

ピーチジュースじゃない。

お水である。

「・・・」

おいしい。

お水プレートの横には、1段高い木箱がある。

そこに水タンクがあって、蛇口みたいなのも付いてる。

お水はたくさんあるのだ。

ボトルに入ったのも、まだ木箱に入ってるし。

レトリバーはエレガントさん達の側にいて、木箱をベッドにして伸びてる。

                      ――   

                                       ピピ ♪

朝はみんな緊張した感じだったけど、だいぶにぎやかになってる。

今日はずっと荷台にいるのかな。

「ニャ~」

           スル

僕は手からすり抜ける。

木箱がたくさんあるから、床に下りないでも移動できる。

段差の大きな場所もあるので、どこか難しい場所を探しに行く。

難しくても、僕は床に下りずにその箱にのるのである。

           トン

動くとたくさん影が付いてくるから、うれしい。

しまネコも連れて行こう。

「ニャ~」

呼ぶ・・・・

                ミャ~ォ

                                               ―――  ゥゥゥゥ

                          カリ