キラリ

2016年10月06日 13時24分56秒 | 黒猫のひとりごと

                                           ザヮヮヮ  ・・・・

                             ガャ ガャ  ・・・

         

シッポを立てる・・・

もう夜。

広場の人は少なくなってきて、たくさんあったお皿も減って来た。

「・・・それで2つとも持ってきたんですよ」

「そうですか」

ハットさんと大ハネさんと、ソバさんがいる。

「ニャ~」

3人で2つの石をみてる。

「これは2つともお返しします」

「いらん」

「え」

「・・・大事なものなんでしょう?」

「見つけたもんが持っておく事になっとる」

「でも、ぼくだけで見つけた訳じゃないですし」

「お前が持っとれ」

            ジャリ  ・・・

大ハネさんが歩く。

帰るのかな。

「・・・・」

「くれるんならもらっておくといいよ」

「はい・・・」

      

僕は歩く。

シッポはそのままで。

お魚たべたから満足なのだ。

森の川のお魚には、このことは内緒である。

道の端っこに、光る目。

町のネコたちもウロウロしていて、ごはんもらってる。

            

                    

チワワはノロマさんに抱えられている。

                            

近くのテーブルにのる。

古い木。

デコボコしてるところもある。

僕が爪とぎしても、おこられなさそうなテーブルなのだ。

              ゴク

男がコップを持ってる。

おいしそうなジュースを飲んでいるのだ。

「ニャ~」

ちょうだい。

「・・・・」

上向いて口をあける。

            トク  トク

上から落ちて来る。

「♪」

おいしい。

りんごジュースなのだ。

ミックスジュースでもよかったけど。

テーブルには大きなお皿はなくて、小皿がある。

フォークも一緒。

オレンジの光を反射して、キラリとしてる。

僕の目もそうなってるかな。

爪をだす。

テーブルでカリカリはしない。

フォークよりも僕の爪の方がするどいと思う。

前足を小皿にあてる。

ひんやりする・・・・

         トコ

                                         ヒュゥゥゥ  ・・・・・・