ザヮヮヮ ・・・・
ガャ ガャ ・・・
♪ ♪
シッポを立てる・・・
もう夜。
広場の人は少なくなってきて、たくさんあったお皿も減って来た。
「・・・それで2つとも持ってきたんですよ」
「そうですか」
ハットさんと大ハネさんと、ソバさんがいる。
「ニャ~」
3人で2つの石をみてる。
「これは2つともお返しします」
「いらん」
「え」
「・・・大事なものなんでしょう?」
「見つけたもんが持っておく事になっとる」
「でも、ぼくだけで見つけた訳じゃないですし」
「お前が持っとれ」
ジャリ ・・・
大ハネさんが歩く。
帰るのかな。
「・・・・」
「くれるんならもらっておくといいよ」
「はい・・・」
ト
僕は歩く。
シッポはそのままで。
お魚たべたから満足なのだ。
森の川のお魚には、このことは内緒である。
道の端っこに、光る目。
町のネコたちもウロウロしていて、ごはんもらってる。
♪
♪
チワワはノロマさんに抱えられている。
ト
近くのテーブルにのる。
古い木。
デコボコしてるところもある。
僕が爪とぎしても、おこられなさそうなテーブルなのだ。
ゴク
男がコップを持ってる。
おいしそうなジュースを飲んでいるのだ。
「ニャ~」
ちょうだい。
「・・・・」
上向いて口をあける。
トク トク
上から落ちて来る。
「♪」
おいしい。
りんごジュースなのだ。
ミックスジュースでもよかったけど。
テーブルには大きなお皿はなくて、小皿がある。
フォークも一緒。
オレンジの光を反射して、キラリとしてる。
僕の目もそうなってるかな。
爪をだす。
テーブルでカリカリはしない。
フォークよりも僕の爪の方がするどいと思う。
前足を小皿にあてる。
ひんやりする・・・・
トコ
ヒュゥゥゥ ・・・・・・
♪ ♪