あぽまに@らんだむ

日記とか感想とか二次創作とか。

ヴィクター・フランケンシュタイン(2015年)

2016年10月08日 | 映画関係



激しくネタバレしてます。御覧になりたい方は自己回避でお願いします。
ストーリーや台詞などもありますので、ご注意下さい。大丈夫な方のみスクロール~↓↓↓↓






















<ストーリー>

ヴィクトリア朝のイギリスロンドン。そこのサーカスで道化師として生きている名もない「せむし男」。
彼は周囲から酷い迫害を受けながらも、独学で人体について学ぶほどの知性がある心優しい青年だった。
そんなある日、せむし男は王立医科大学の学生ヴィクター・フランケンシュタインと出会う。
せむし男が持つ知識に感服したヴィクターは彼をサーカスから連れ出し、自らが秘密裏に進めているとある研究の助手に抜擢すると共に、留守中のヴィクターのルームメイトであるイゴール・ストラウスマンの名前を与えるのだった。

ヴィクターが進めている研究とは「無から命を生み出す」という常軌を逸したものだった。
この危険な研究に取り憑かれているヴィクターは次第に暴走を始め、イゴールはそんな彼を止めようと奔走するも、ついにヴィクターの手によって人造人間が完成してしまうのだった。(wikipediaより抜粋)


<感想と考察>



ヴィクター・フランケンシュタインと言えば、私は1994年のケネス・ブラナーとロバート・デ・ニーロの「フランケンシュタイン」を思い出します。フランケンシュタインの怪物は数多く色々な映画に出ますが、フランケンシュタインを作ったヴィクターに関しては余り描かれて無く、有名な俳優二人の共演という事もあり、映画館で観た覚えがあります。
ホラー映画と思われるでしょうが、「フランケンシュタイン」はヴィクターによって作り出されてしまった可哀想な命(クリーチャー)の話であり、彼と創造主であるヴィクターとの愛憎の話だと私は感じてました。
ヴィクターが自分が大変な事をしてしまったとクリーチャーを見捨てて逃げ出した後の、クリーチャーの境遇が本当に可哀想で、私は映画館で鑑賞していたにも関わらず泣いてしまいました。結構周囲の方も泣いてたみたいでした。
北極海での最後は必見です。「ヴィクター・フランケンシュタイン」も良いですが、ケネス・ブラナーのヴィクターもいいですよ!是非一緒に御覧下さい。



んで、本題。この「ヴィクター・フランケンシュタイン」はクリーチャーは本当に魂のない怪物として描かれていて、本当に創造主であるヴィクター本人と、何故か助手であるイゴールとのバディ物として描かれています。
然もイゴールはせむし男では無く美形の「ハリー・ポッター」シリーズのハリー役で有名なダニエル・ラドクリフ君です。
ハリーの時は全然気が付かなかったけれど、小柄で有名なJMことジェームズ・マカヴォイ氏より背が低いのは驚きました。
あ、今wikiで観ましたが、165㎝ですって。知らなかった。ジェームズが確か170㎝くらいだから5㎝は気付きますね。流石に。
残念ながらこんな豪華な顔ぶれなのに、何故かビデオスルーされてしまったこの作品。何が悪かったのでしょうか。



ストーリー的にヴィクターの異常な程の生命を創り出す事への執着に最初は理解出来なかったのですが、途中出て来た裕福な同級生や父親との確執、亡き兄への贖罪など彼の内面が次々と明かされていき、視聴者はイゴールと一緒に彼を救いたいと思い始めます。
何せヴィクターを演じるのは涙ぐませれば可愛らしい俳優No1のジェームズです。狂信的な演技も逸脱してますが、何故彼がそこまで生命を創造しようとしていたのか分かるにつれ、ヴィクターを愛おしく感じる程、兄への想いを告白するシーンは必見です。
イゴール「お兄さんは君を救ったんだろう?」
ヴィクター「違う、俺は兄の命を奪ったんだ」
ヴィクター「だから、バランスを取らなければならない。命を創り出さなければならないのだ」
イゴールは自分が殺され掛けた事から、フィネガン(裕福な医大の同級生)は研究が成功すればヴィクターも殺すつもりだと研究続行を止めます。しかし、イゴールの友人としての嘆願に揺れながらもヴィクターは兄への贖罪の強い想いから遂に怪物(クリーチャー)を生み出してしまう。怪物に涙ぐみながら「おいで」と手を差し伸べるヴィクター。
しかし、哀しい事にヴィクターはその怪物に魂がない事に気付いてしまう。
宗教の面からヴィクターに異常な執着を見せていた警部補が撃った弾丸に傷付き、怪物はヴィクターに襲い掛かる。



勿論バディ物ですから、ヴィクターとイゴールの友情は少しは描かれていました。
しかし、原作を知っているものですから(1994年のフランケンシュタインはほぼ原作通り)、余りにも設定が代わり過ぎて居て、ちょっとRDJとジュードの「シャーロックホームズ」を思い出しました。
私的にはフランケンシュタインの二次創作的な感じでしょうか。
先ず、ヴィクターの設定がとても色っぽい事になってます。
原作のヴィクターはもっと自分勝手で、生命の謎を解き明かし自在に操ろうという野心に憑り付かれ、怪物を生み出すが、余りにものおぞましさに怪物から逃げ出すという人物像なのです。
ジェームズの演じたヴィクターは尊敬する兄を自分の幼い探求心の為に亡くし、兄の死は自分の所為だと思う程、恐らく実父に責められながら育ったのでしょう。実の父親に愛されず自分が存在する為には兄=命を創造しないといけないという哀しい想いに囚われています。イゴールという相棒=友人を得て、彼は心揺れますが結局は、兄への想いを断ち切れず怪物を生み出してしまう。
死体の寄せ集めの怪物を涙ぐみながら「おいで…僕達は兄弟だ」と微笑むジェームズは哀しいほど美しいです。
原作と違うのは、怪物は優れた体力と人間の心、そして知性を持ち合わせている筈なのですが、従来の怪物の設定通り、動かず知性の欠片もない魂のないただの動く肉塊。
「これは…魂がない…空っぽだ…」
泣きながら傷付くヴィクターに心が締め付けられます。そして暴れる怪物とバディ物とあって彼等二人が協力して怪物を倒すという話なのですが…。これ…続くの?という締め方になってました。
然もイゴール…本来婚約者というか彼女がいるのはヴィクターなのに、イゴールの方に彼女が居てラブエンドになってます。
一人旅に出るヴィクター。失敗の原因がわかったと手紙に書いてましたが、彼は本当の生命(魂のある人間)を創り出すのを諦めていないのでしょうか。それはもう寧ろ、兄を亡くしたからじゃ無くて、あの実の父親が「ヴィクター悪かった。お前を愛してるよ」と言ってあげればそれでOKだと思うのですよ。彼は傷付いているのです。
生命の創造に狂信的な青年では無く、ただ親に愛されたい10歳の幼子に私は見えました。



髭はあるものの、貴族な格好が良く似合うジェームズはとっても可愛らしかったです。
父親に杖で殴られたり、怪物に片手で首絞められたリ(これはRDJも良くやられる170㎝の運命)、イゴールに途中「僕は行かない」と言われ傷付いたり、ホントにジェームズが主役だってのもありますが、ジェームズを可愛いく、可哀想に魅せる為の映画だなぁと私は思いました。イゴールに兄の事を問い詰められた時の涙ぐんだ表情、引き留められ、呼ばれた際の揺れる宝石のような蒼い瞳。綺麗です。
ジェームズ好きの人には本当にお勧めの作品ですが、多少グロ要素もあるので、ご注意下さい。ゾンビとかそっち系が大丈夫なら平気だとは思います。
そしてイゴール。せむし男から美青年に変貌する処は序盤の見せ場かも。髪の毛がロン毛だったのが私的に「う~ん」だったのですが、短いとそのままハリーになっちゃうから、ハリーのイメージを早く踏襲したい彼には必要だったのかしら。
ジェームズもチャールズが嵌り役で有名になったと思うので、早くチャールズのイメージを脱する為には色んな違う役を演じる必要があったのだとは思います。どんな役をやっても、このサファイヤみたいな蒼い目は特別だと思いますけど。



長々と書いて来ましたが、ここまでネタバレしちゃうと今更観ようなんて思わなくなっちゃうかしら。
でも、ここまで熱く語れるくらいの作品だと理解して頂ければ嬉しいかなと思います。
B級だとは思いませんが、(何せ監督がTV版「SHERLOCK(シャーロック)の監督ですし)ホント、何で劇場公開されなかったか謎です。
2017年公開の「Split(原題)」もビデオスルーされないか心配です。
X-MENの相手役のマイケルは「アサシンクリード」なんて超大作に出ているので、ジェームズにも頑張って欲しいです。
頑張ってジェームズ出演のDVDとBlu-rayを追う日々です。
一緒に「トランス」も観たので感想上げます。今回は後、「つぐない」と「ラストキング・オブ・スコットランド」を借りてます。
この「ヴィクター・フランケンシュタイン」は初回限定版が無くなったらBlu-ray欲しいなと思います。
それくらいジェームズの涙はお金を出す価値があります。ジェームズ度は★★★★☆です。主役だしね!
此処まで読んで下さって有難うございます。ジェームズのファンがもっと増えたら幸いです。













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