あぽまに@らんだむ

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ザ・コンサルタント(2017年)

2017年01月24日 | 映画関係

























私は映画はランキング付をしていまして、
1.必ず映画館で観る映画。
2.レンタルして観る映画。
3.テレビでやったら観る映画。
この三つです。最近では昔のように年末年始にテレビで映画ラッシュとかやってくれなくなったので、
3.は余り出来なくなったので、2.が多いのですが、今回の「ザ・コンサルタント」は映画館で観て良かったかなと思う作品でした。



脚本はすっきりしていて、田舎の会計士、クリスチャン・ウルフの現在と過去が上手く組み合わさっていて、
何故、彼が現在このように生きているのか、彼を形創る環境を知らしめてくれます。
公認会計士である彼とその助手と呼ばれる女性の存在、彼の正体を探らせる財務省の捜査官と命じられる女性分析官。
主人公、クリスチャン・ウルフは自分で、高次脳機能障害、自閉症だと言って居ましたが、
原作では、最近良く聴く発達障害の一つであるアスペルガー症候群だと書いてありました。
症状としては似ているとは思いますが、彼の拘りの強さからいって、自閉症の方が正しいのではないかと思いました。
幼少時、その障害の為、母は家を出てしまい、軍人だった父は、彼が1人でも強く生きていけるように特殊な訓練をしました。
彼は天才的な数学者でしたが、その特殊さ故に友も居なく、理解者は年の近い弟だけ。
その弟も現在の彼の周囲に陰は無く、彼には会計士の助手と思われる電話だけの女性が唯一の味方と分かります。



最初は彼の事が理解出来ず、苛つく人もいるかもしれませんが、
成り行きで助ける羽目になった小柄な会計士の女性と不器用ながらの交流が微笑ましく、
後半、彼を付け狙う犯人が分かったり、彼を取り巻く周囲の謎が徐々に分かって行き、最後には全て解けてすっきりします。
要するに前半に撒きに撒いた伏線を後半で全て回収するという爽快感のある映画だと言う事です。
主人公、クリスチャン・ウルフは、役柄的に表情が乏しく、にっこりなんて笑わず、
どんな状況にも感情的にならず、嬉しくても仄かに微笑む程度の男。
バットマンのブルース・ウェイン同様、この役はベン・アフレックという俳優を良く生かしていると思います。
表は公認会計士、裏は殺し屋みたいに紹介していますが、別に裏という訳では無く、
彼は降り掛かる火の粉を自ら振り落しているだけに過ぎない事が最後に分かります。
別に好きで殺している訳では無く、殺すには理由が有る事が分かるのです。



それに彼の狙撃手、殺し屋としての技は半端無く、一瞬アベンジャーズやジャスティスリーグに入れるんじゃないと思う程。
彼の特殊さ故に狙撃は心臓を撃ち抜いたり致命傷だったとしても、必ず額を撃ち抜くという徹底振り。
ラスボスの処遇も気の毒に思ってしまいました。もう少し喋らせてあげてと思ったくらい(笑)
評価は分かれるかもしれませんが、何やかんや言って、結局腐の目線から言わせて貰えば、とってもとっても×100、




兄弟萌えの映画でした。




↓↓↓↓↓から凄いネタバレなので、映画館で観たい方は観ない事をお勧めします。
大丈夫な方のみスクロールしてご覧下さい。




































幼少時のシーンにあんなに弟が出て居て、一緒に障害者施設に行ったり、格闘訓練を受けたり、苛めっ子を一緒にボコボコにしたり、
出て行く母親を見送ったりしていたのに、現在に出て居ないなんておかしいと思っていたら!
…と言うか彼(弟くん)が傭兵として出て来たシーンから、もしかしてと思ってました。
クリスはもしかして所在は知っていたと言っていたので、彼(弟くん)が傭兵である事は知っていたかもしれませんが、
まさか今度の犯人=弟の雇い主とは思って居なかったでしょう。
最後の最後まで兄弟同士で撃ち合いになって、どちらかが死ぬなんてイヤだなぁと思っていたら、
何とどちらも撃つ事は無く、2人とも後で連絡取り合って仲良くちょくちょくあってそうな予感。
続編あるとしたら、弟くん=ブラクストンも一緒に裏の仕事手伝ってたりしたら萌えるなぁとニヨニヨしてました。
クリスは全く冗談が通じないので、ブラクストンがからかって、ちょっと剥れたりしたら可愛いなぁとか思ったりして。



後、ノーマルですが、大男と華奢な女性って言うCPは「U.N.C.L.E.」のイリヤとギャビーのようで可愛く、好きなので、
アナ・ケンドリックが演じる小柄な女性会計士、デイナこと、デイナ・カミングスとの微笑ましいエピも好きです。
人との交流が苦手なクリスに好感を持ち、歩み寄ろうとしたデイナにクリスは命を助けた処か、最後に贈り物をします。
続編があるとしたら、余り活躍出来なかった彼女をもっと全面的に出してあげて欲しいなと思いました。
あんなに小柄なのに、襲われた際、ガスコンロの鉄の部分とか、トイレタンクの蓋で傭兵を殴り撃退しようとするタフさが良い。
狙撃手であり、殺し屋のヒロインには打って付けだと思います。彼の良さも分かってくれそうだし。



ブラク「兄貴、会計士の女を助けただろう。あぁいう華奢な女が好きなのか」
クリス「別にそういう訳じゃない。成り行きだ」
ブラク「ふぅん。じゃあ、どういう女が好みなんだ」
クリス「僕にはジャスティンとお前が居ればいい」
ブラク「………………」
クリス「???ブラクストン???」
ブラク「俺だって、兄貴に彼女なんて認めないからな!勿論結婚なんて論外だ!」
クリス「僕が結婚なんて出来る筈ないだろう」
ブラク「兄貴の良さが分からない女なんてこっちから願い下げだ!」
クリス「……お前、どうしたいんだ」



こんな可愛い兄弟喧嘩してて、ジャスティンに電話で「あなた達じゃれてないで。仕事の時間よ」とか言われてたらいい。
幼少時、興奮したり悩んだりするクリスチャンをじっと凝視するブラクストンが印象的で、
父親に恐らくきつく、兄弟仲良く、お前が兄さんを助けてやるんだと言われてたに違い無いです。
10年も探したんだぞ!お前を守りたかったとお互いを思い遣る兄弟に萌えです。
ブラクストンってば、クリスチャンと分かった時点で味方の傭兵を容赦なく撃ち抜く徹底振り。どんだけお兄ちゃん好きなの。
クリスチャンも傭兵のリーダーがブラクストンと分かると彼の怒りが収まるまで殴られ続けたり、
どんだけ家族の絆強いのと萌え炸裂してました。後半ほぼ兄弟萌えヤバいです。
ジャスティンもほぼ家族と言っていいと思います。
口癖なのでしょうか。「溜息だわ」と言う彼女の台詞は可愛いです。まさかの正体でした。とてもすっきり。
この映画は、狙撃手とか数学者とか自閉症とか重いテーマなのかと思いきや、私的には家族がテーマな気がしました。
ウルフ家の兄弟と障害者施設での絆、続編に超期待です。
ベン・アフレックの代表作の一つになって欲しいので、是非皆さんにも観て欲しい、そんな映画でした。



最後、兄を許す涙目のブラクストン可愛かったですね。
腕利きの冷酷な傭兵があんなに変わるなんて、心臓に悪い。腐女子殺すつもりなの。
クリスチャンは速攻電話してあげなくちゃ駄目です。
新作は兄弟で凄い狙撃手と傭兵と天才ハッカーのお話でお願いします。
あ、キュートな会計士がまた何か事件に巻き込まれて、彼等三人が事件解決なんていいんじゃないかな。かな。






























































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