青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。絵馬修復師。

国民の権利と、住民の権利

2017-01-30 | トップのあり方
 国のトップがあれじゃ、国民だけじゃなく、他国の人々もみんな困ってますねえ。

 あのトランプのことですよ。

 まるっきり政治家がやることじゃなくて、そこらあたりの荒くれ者が国のトップになったようなもの。

 性格は粗野で、自分勝手で、周りが見えておらず、その上、政治のやり方を知らないまま大統領選に出たときているから、始末に負えない。

 これは今始まったばかりで、今後さらに「俺には力があるんだ」「オレの言うことを聞かない奴はみんなクビだ」「オレに弱みを握られている元諜報機関のスパイだったプーチンの言うことは聞かざるを得ないが、他の奴らの言うことは簡単には聞かんぞ」「任期の8年間に利権を握って、その後は経済界で財を成すんだ」と誰の話も聞かず、強引に物事を進めていくことになる。

 外国人の旅行者はネットの検索記録や携帯電話の着信記録などをチェックするというから、驚く。いわゆる“検問”。「恐怖政治」の始まりだ。

 近年、独裁者が増殖している。役人のトップが動かす一党独裁の中国。任期を都合よく先に延ばして退任しようとしないスパイ出身の首領が率いる独裁国家ロシア。多民族国家として誕生した国であることをよく知っている首領の家族はドイツ出身の移民なのに、自己中心的な保護主義で移民を排除し、日本など他国の恩恵もあっての今であることすら企業経営者であったのにそれすら知らず、独裁政治を政治をスタートさせた。そのほかにもシリアのアサド大統領、北朝鮮の金正恩等々、掃いて捨てるほどいる。

 小さな町の村長や市長でも、あんな男が村長になり、町長になり、市長になっても住民は困り果てるのに、国のトップで、しかも世界一大きくて、巨大で、強力な国の首長があれだから、アメリカ国民は全員が振り回され、世界各国の人々が振り回されるのは、当然のことだ。

 しかし、あんな政治も解らん“泡沫候補”が大統領選に出てくるだけでも常識ではありえない困ったことなのに、それが当選し、政治の場に出てきて大統領の座に座るんだから、大いに驚いている。

 かつては、あのトランプ先生に似た男が鹿児島県のどこかの市の市長になったことがあり、その市政の混乱ぶりから全国の市に対する評判も落ち、弾圧された職員だけじゃなく、市民も困り果てていたことを読者の皆さんも覚えていますでしょ。

 小さな町でもあれだから、世界一大きな国の首領になったとならば、「傍観」では済まない。「はた迷惑」で、ことは終わらない。

 昨日も、今日も、大統領令という伝家の宝刀を使って、アメリカという国の姿を変貌させていっている。あのような『暴力的手法』で国が良くなるわけはないから、今でも思うが、これからだんだんとアメリカの“国柄”は悪くなり、変貌していくことだろう。「国民の権利」などあって無きに等しい。

 日本の国も国民も、これまでのような平和ボケでは生き永らえていくことはできなくなると思っておいた方がよさそうだ。

 小さな町の政治だって、首長が議員に脅されて不必要な事業を建設業者のために計画していることを知っておりながらそれを放置していたら、住民生活に明日はない。

 トランプのことを考える暇があったら、自分の町の首長が本当に住民のための政治運営や事業計画を行っているかを調査もし、情報も集め、もし不正な事業や無駄な公共事業をやり続けている事例が見つかった場合には、次の首長選でその首長候補には一人も投票せず、落とすこと。

 それが、今のあなたに与えられた使命です。

 トランプのルール無視の政治はやがて近く破たんしますが、まちの首長の政治は良くても悪くても、4年間続きます。

 「首長選の一週間後、当選候補が選挙支援をした議員や後援会幹部の家を回ってお金を配った違法(事後供与罪)な選挙、地方自治法違反となる公共施設の建設、国保税は値上げしないと公約しながら3カ月後に値上げした違反、住民には必要ない大型公共施設建設工事を連続するなど、許せん。もうやめてくれないか」。

 住民は、そうはっきりと口に出してまちの政治を批判すべきです。議員などあてにしていても無駄。職員にではなく、あなたが直接首長に会いに行き、ハッキリと言うことです。でないと、住民の声はすべて届かない。

 臆することはありません。まちの政治の「主権者」は住民のあなた方です。主権者の住民は日頃の仕事が忙しい、だからその名代として市長や職員や議員を雇って働かせている「雇用主」の立場だということですが、公務員はその原理原則すら理解していません。

 つまり、彼らは全員が住民の部下。だったら、雇用主が従業員である市長や議員や職員の働きぶりが悪いということで小言を言うのは、当然の権利。これも「住民の権利」の一つです。

 もう一度申しておきたい。自治体の仕事に関わっている首長、職員、議員は全員、住民が雇って働かせている立場の人間です。政治運営や仕事ぶりが悪ければどんどん言っていいことになっています。

 そして、もし室戸市役所に行ったときに市長や職員や議員から偉そうに言われた場合は、こう言ってお上げなさい。「谷口は、市長や職員や議員は雇用主である市民に雇われた立場の従業員だと言っていたぞ。違うのか」と。勿論、最初からけんか腰で話した場合、すぐに警察を呼ばれることはご承知おきください。

 冷静に話し、役所や議員に不都合な言動があったときには、その筋論を述べて物事の何たるかを教えてあげてほしい。

 なんたって「雇用主」だもん、「従業員」を教え導く役目はある。


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、1月30日(月)付けGooブログランキング(2667342ブログ)中、1846位でした
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

読者の皆さん、記事が書けなくてごめんなさい

2017-01-29 | 議員活動
 ずっと寒い日が続いて体も固まっていましたが、昨日と今日は室戸路も少し暖かくなり、お昼にはデッキで犬と妻と三人(?)で憩いのひと時を過ごしました。

 実は、1月に入ってからは全国の先進地で行われたある事業についてネット検索をして調査活動を行い、3月初旬に開かれる室戸市議会での一般質問の原稿書きを続けてきましたが、ようやくその手直しも完了。一段落です。後は議会直前に少し手直しして、すべて終えることとなります。

 でも、“為すべき時に為すべきことを為せば成る”の持論から、いつもやれることは今すぐにやることにしていますので、金曜日からはすぐ次の仕事に取りかかっています。

 次の仕事とは、3月議会閉会後に配布する議会新聞の『青空新聞』3月陽春号の制作活動。

 その特集についてここ一週間ばかり考えてきまして、いくつかのテーマの中から、ようやく決めました。「この大特集では、読者が関心を持ってくれないのではないか」とも思いましたが、「室戸市が行う政策とあらば、市民の皆さんに向けて『この内容に問題性あり』と周知徹底しておかねば、議員としての務めを果たせない」と考え、決めた。

 新聞の読者である私の支持者の皆さんは、今回はちょっと地方自治の本旨に係る「住民自治」に関することだから、内容が“難解ホークス”になるかも。でも、この新聞を読むことによって、市民の皆さんがまちの住民自治について考える機会にはなると思いますので、読みながら悩んでいただきたい。そして、「室戸市ではこういう政治が行われているんだ」「さてこんな政治でいいのか」とお考え下されば、私も苦労して新聞を作る甲斐があるというものです。

 このような市政・議会情報の公表を室戸市議会の議員が行うのも私が議員でいる間だけで、私が議員の職から退いたら、議会にそういう機会を設けてくれる議員はいなくなるでしょう。だから、支持者の皆さんも、私の議員としての活動ぶりと『青空新聞』が配布されてくることも併せて、今のうちに楽しんで下さればと思っています。

 で、今朝はA2大(新聞紙一面)の版下用紙に、1ページ目の大見出しや冒頭の記事を書き始めていて、Wordで書いてプリントアウトした記事を切り貼りし、少しずつですが紙面に埋めていく作業をしています。

 特集のテーマについては、まだ内緒。質問のテーマがそのまま大特集のテーマで、戦う前に全世界に向けてその手の内を見せてしまう奴はいませんので、まだ明かせません。明かすのは、そうですねえ、告示日が予定される3月の3日ごろでしょうか。

 だから、いつものようなニュースや室戸市の政治の場で拾った出来事をテーマにした濃密な記事を当電子情報誌に書く間がありませんでした。

 悪しからず。

 また、新聞原稿を作成している間に、間に、記事を書きますので、ご面倒でしょうが、ちょっと時間を取って覗いてみてくださいましな。

 今日はこの辺で、ネ。

 あぁ、忙し。

 庭のサザンカの花ももうすぐ終わりそうです。

 

※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、1月29日(日)付けGooブログランキング(2666796ブログ)中、2591位でした
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

ピコ太郎の“ふんどし”

2017-01-27 | 国のあり方
 先日、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の子役・丹羽せいらちゃんを見て、松任谷由実に似ていると書いた。

 芸能ネタの続編です。

 昨年の秋ごろからでしたっけ、YouTubeでピコ太郎が歌い踊る「PPAP」が面白いとネットをにぎわし、私も見まして、皆さんと同じようにはまってしまいました。

 やがてテレビがその人気に飛びつき放送、ピコ太郎氏もテレビに出始めた。

 で、「誰かに似ているなあ」と考えていて、思い出しました。

 私たちがまだ子供のころ、昭和30年代に入って白黒テレビが家にやってきた頃のこと、演芸会の番組に出ていたのが、トニー谷さん。

 ソロバンを片手に持って「ザーンス、ザンス、サイザンス~」と歌っていた、歌手と言うよりも昭和の芸人。

 ピコ太郎の歌はあまり長くないが、トニー谷の歌は3分か4分の普通の長さだった

 「さいざんす」、「おこんばんは」、「レイディースエンジェントルメン、アンドおとっつぁんおっかさん」、「バッカじゃなかろか」など、いわば流行語を連発していた。

 しかし、生まれる前に父が死に、伯父さんを父として届け出るも虐待などがあり、更に少年期の17歳で母も死に、天涯孤独で生きていくこととなった人。以後、職を転々としながら生きていくも、内に悶々としたものがあったからか、あちらで悪態をつき、こちらで性悪をし、人気が出てからも荒れた生き方をしてきた芸人だったとか。

 でも、私たちがテレビを見て知っているトニー谷は軽妙な芸風で、小学生や中学生の頃、みんな真似をしていたものでした。そこにソロバンでもあれば、「ザーンス、ザンス、サイザンス~」とやっていた。

 そういう軽さが面白く、いまのピコ太郎の軽妙さと大変よく似ていると気付いた。

 それと、今までこういう芸人さんがいたことなど全く聞いたこともなく、芸人の世界も奥が深いなあと再認識した次第。

 しかし、世の中には悪い人間もたくさんいて、毎日、テレビを見ていて、本当に呆れています。

 ピコ太郎さんや事務所とは全く関係のない元弁理士が、ピコ太郎さんが苦労して考えた「PPAP」や「ペンパイナッポーアッポーペン」の言葉などを商標登録して一儲けしてやろうとしているそうだ。

 この人物も、中国や韓国と同じような盗人。いわく、性悪。人のふんどしで相撲を取る、悪い人だ。

 「人のものは人のもの、自分のものは自分のもの」という原理原則が解っていないのか、それをわかっていながら、当たって砕けろで盗人をやろうとしているいるのか。その大半が、中国や韓国みたいに、それが他国や他人のものだと分かったうえで、脅しを加えてでも自分のものにしようと策略をめぐらしているのである。

 でも、考えるに、最近こういう国や人が増えてきたように思いませんか。

 自分で何年も何十年も汗にまみれて働くことが嫌な怠け者たちが、楽して大金を得ようと企む悪事が。全てそういう人間がやっているんですが、そういう人間をネット社会が培養させているのは明々白々。

 戦前生まれの人たちはもちろんですが、戦後生まれの私のような昭和21年生まれの“焼け跡世代”、昭和22年以降の“団塊の世代”の人たちなどは、昭和30年代、40年代、50年代・・とみんなみんな汗を流して働いてきましたよね。そうして日本が息を吹き返した。でも、平成に入ると教育が悪いのか、ネット社会が悪いのか、本当にまじめに働く人間が急に減ってきました。そんな気がします。

 振り込め詐欺でわかるように、他人の物を盗む人が増えてきたこともその一つ。汗を流さず金を得ようと頭を使っているが、それが親に金を出してもらい大学へ行った大学卒の男だったりすると、昭和40年の春、美大へ行かせてもらえなかった悔しさを今も忘れられないでいる私など、「なんと罰当たりな」と腹が立ちます。

 昨日の韓国の裁判所が韓国人が日本のお寺から盗んだ仏像が韓国のものだから日本に返さなくてもよいなんて判決結果なども、国ぐるみで盗人をしているようなもので、これだから韓国や韓国人が日本の国民に嫌われるんですが、在日韓国人の人たちが「“慰安婦”像の設置は止めてほしい」と訴えていることは唯一の救い。しかし、日本からのそんな声は届かないし、届いていても聞く耳を持たないでしょう。

 さらに、昨年12月には、福島県の寺などの仏像や地蔵像が破壊された事件があって、その犯人が韓国籍の35歳の男。被害は130体以上と言うから、極悪非道。こんなことをしたければ日本になど来ず、韓国で寺に侵入して片っ端から仏像を破壊してやればいいのにと思ってしまう。更に、竹島に韓国の知事が違法入国して少女像を建てるという話もある。こういう悪質なことをやり続けるから、韓国人は日本人に嫌われるんです。

 戦後71年になるが、いつまでも戦争を持ち出して利益を得ようとし他国を貶めようとしている国は、世界の中で中国と韓国、この二国だけでしょうね。

 戦時中に独裁国家として他国に攻め入ったドイツに対して周辺のフランスやポーランド等々の国々が今、「賠償金を出せ」「お前の国はひどい国だ」と批判し続けているなんて話、聞いたことがない。だから、友好的な性格を持った正義の人は少なくて、いつも敵対心を失わない性悪な人が多いのであろう。

 世界共通のルールを守らず、自国だけの凝り固まった理屈を他国に押し付け、いつまでも、何十年たっても、言い続ける。中国も韓国もこういう国。

 だったら、日本の国にやってこなけりゃいいのに、韓国人も中国人も「日本はよい国だ」「美しい国だ」と言ってやってきている。

 どう考えても、やっていることと言っているに矛盾がある。

 世界どこでも通じるルールを守って仲良くすれば、中国だって韓国だってよい国だと世界中の人々に好かれるのに、なぜか、嫌われることばかりして、嫌われ続けている。だから、行きつく先は、「政治家がしっかりしないからだ」と言えよう。

 そう考えてくると、アメリカのトランプのことを思い出す。

人種差別主義者であり、女性差別主義者であり、金持ち優先の低所得者差別主義者で、自国優先主義者であり、入ってくる金は拒まないが出ていく金は出さない主義者。今はそうやって勇ましく勝手気ままにやっているが、あれでアメリカが良くなると思っているから、単純で幼稚だ。「自分の国さえよけりゃいい」なんて外交が、どこの世界に通用すると思っているんだろう。

 あの粗野で、政治的無知で、貧性のかけらもないトップがこれから世界中の人たちから批判されながら独裁政治を行うことになるが、不動産業などで6度も倒産を経験している強引さを考えると、7度目はアメリカの倒産を見ることになろうか。

 ま、それまで持たず一年以内にいなくなる、そんな予感もただようが。

 世界中を見ると、「自分の国さえよくなればいい」と考えるこういう独裁者タイプの大統領や首相が急に増えてきて、「暗黒の時代」を想起し、第3次世界大戦まで考えてしまう。
 
 とにかく、人のものは盗んではいけない、国と国、人と人は法令順守で仲良く生きていかねばならないの一言に尽きる。


 さて、日本の政治の場にいる無法者たちについてです。

 日本の地方政治の場でも、法令を無視して市民のお金である自治体の全財産を食い物にしている政治家たちがいる。そのくせ、そういう政治家たちの口からは「市民のために」とか、「この町のために」なんて思ってもいない発言が日常茶飯事のように飛び出す。

 ウソをつくのはトランプや中国や韓国だけではないのだ。 こうして地方政治の場でも自分の利権や利害関係保持のため、「自分さえよければ・・」という考えの下、政治が進んで行っている。

 正しく公正な判断が少数であるがゆえに不正な事業が次々と可決していくのを見ていると、多数決ほど怖いルールは無いと思っている。

 全国の皆さん、まちの政治家の言うことをそのまま信じてはなりません。又、与党議員だから正しくて、少数野党だから間違った考え方だと決めつけてもなりません。

 議員のその判断が正しいかどうかを見極めるには、その考え方が、住民の大半が望んでいる事業や行政運営であるかどうかを見ればすぐわかります。違法や不正は住民が望む以前の問題で、これは中止及び廃止すべきものです。公共事業の場合は、その全貌を情報公開して住民から意見を聴取し、その大半が「ノー」を出したら中止させるべく議員が動き、「イエス」が大半ならば議員も自分の考えを押し殺し、事業に賛成すべきでしょう。

 すべては、住民自治の下で行うべきが、地方政治。「主権者」である住民の意向を反映させず、首長や議員だけで政治を行うなんてものは、全て不正な政治と決めつけてよい。

 兎にも角にも地方政治は「主権者」の住民がすべての物事を決定すべき。しかし、その住民が日ごろ自分の仕事があって忙しいから、「市長」を雇い、「職員」を雇い、その市長や職員の仕事ぶりを監視する役目として、これもまた住民が「議員」を雇って仕事をさせているというわけです。

 私が二期目の市議会一般質問でこのことをお教えしたが、この程度の地方自治の基本も解らなかったのか、「私はそうは思わない」と市長は答弁された。室戸市では市民ではなく市長が「主権者」なのかとその時、思いました。

 付け加えておこう。

 首長は住民の“ふんどし”で政治を行ってはならない。


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、1月27日(金)付けGooブログランキング(2665659ブログ)中、2462位でした
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「市長さん」、「議員さん」と呼ぶ、慇懃無礼

2017-01-26 | 人間のあり方
 室戸市議会では耳障りの悪い敬語が議場などで飛び交うが、これがどうも気になってしようがない。

 特に、議会中のやり取りでよく聞く。

 議員が質問して、市長や課長が答弁を行いますが、すると市長の与党議員の何人かは、再質問に立つと「市長さん、先ほどの・・・・」と言う。

 私はそのたびに「敬語の使い方を知らんな」と思う。

 又、もう一人の与党議員は、「市長さん、先ほどはご丁寧なご答弁、誠にありがとうございました」と、床に頭を擦りつけているんじゃないかと思うほど遜(へりくだ)って、質問をさせていただいている(?)。

 どちらも年齢が65歳を過ぎ、70歳を過ぎたご高齢なのに、話にならない。一般常識を知らない。


 「議員」で敬語、「市長」で敬語なのに。当然、県知事にお会いしても、私が「尾崎知事、室戸ではこういう状態です」と言って失礼にはならない。無論、日本の政治で一番の頂点にいる安倍総理と私がお会いした時でも、「安倍総理、室戸市の政治は不正が多くて」と言って失礼ではないということだ。「安倍総理さん」とか「尾崎知事さん」と言う方が慇懃無礼であり、手打ちにされるかも知れない。

 (※「慇懃無礼」とは、表面は丁寧にみせかけて内心では無礼な様子。わざと丁寧すぎる態度をとることによって、相手を見下す気持ちを表す。)

 それに、質問や質疑をし、市長から答弁があったからと言って、「ご丁寧なご答弁、誠にありがとうございました」と歯が浮くようなお礼まで言うなんて、実に恥さらしな行為。「あんたは市長の部下か!」と叫んでやりたくなる。

 議会での質問や質疑も答弁するのも、もっと事務的にやるもので、そのたびにいちいちお礼を言い合って、どうするのか。

 この程度の認識で私よりも議員任期が長いと来ているから、手が付けられない。私も教えない。自分でそれに気が付くまで「市長さん」と呼び、「ご丁寧なご答弁、誠にありがとうございました」と言い続けることだろう。

 皆さん、なぜこういうことが地方議会で日常茶飯事に行われているのかお解りですか。それは、私が日頃言っているように、地方議員が地方自治や地方議会に関する本を読んで勉強をしないからです。

 だから、これらの議員は、地方議会は二元代表制であり、議員は首長に寄り添わず全員が野党的立場に立ち行政を厳しくチェックすることが使命だなんて、全くわかっていない。「市長とは仲良くするもんだ」なんて馬鹿な考え方で凝り固まっているということです。「それが正しいんだ」なんて考えている。そういう考えでいるから、議会に執行部から違法や不正や不適正な議案が出てきても、それに質疑の一つもせずに、いわく盲目的に、議会の最終日に「さんせー!」と起立している。

 見ていて、地方自治法や市の条例に違反する議案や市民が被害を受ける大型公共工事の議案が可決するから悔しい気持ちになるが、半面、「幼稚だなあ」「市民の代表がこれじゃ、室戸市は衰退するはずだ」と見ている。

 市長べったりだから、こういう議員は違法であっても不正な事業であっても全部賛成し、市長を応援している。

 とても「市民の味方」などではない。

 明らかに「市長のために議員になった人」だ。

 これは室戸市に限ったことではなく、全国の地方議会においては、首長に寄り添い与党化してしまっている地方議員のほうが圧倒的に多い。 原因は、曰く「不勉強」、市民から見ると責任を果たそうと努力しない点から、「背信者」だ。

 だから私はいつも、「そんなんだったら、市長の給与の中から報酬をもらえ」と思っている。

 市会議員が「市民のために働きます」と言って市議選で当選し、当選した途端、4年間、市長のためだけに働いている。市民が被害を受けても、多分、「そんなこと知ったこっちゃない」と思っているんだろう。

 そうやって、市長にべったり引っ付いた議員は市長に対して「市長さん」と呼ぶが、私はそうは呼ばない。ちゃんと「市長」と呼ぶ。敬語に「さん」を付けてはかえって無礼になることをよく知っているからだ。

 だから、議会において執行部の市長や課長が「◯◯議員さん」と呼んだり、議員が質問や質疑の時に「市長さん」「課長さん」と呼ぶのは、「議員」または「市長」と呼んでは無礼になるからと思ってのことだろうが、やめた方が賢明だ。

 さらに言うと、質問や質疑の時、市長が議員から「市長、・・・」と呼ばれて腹が立つようでは未熟だし、議員が市長や課長から「◯◯議員、・・・」と呼ばれて腹が立つようでも未熟だ。

 敬語に敬語を重複して使えばかえって失礼になることを、政治の場に立つ人は知っておかねばならない。

 もう一つおまけです。

 よく議会関係者ではない人、企業の方々、一般市民が市長や議員を捕まえて、おだてているのか、「先生」と呼ぶ例があるが、私は思う。「この人は私をおだてて何をしようと思っているのか」と、むしろ嫌いになる。

 礼を尽くしたほうが関係性が良くなると思ってのことだろうが、私は「この方はいつの時代の人なんだろう」とも思う。「戦後すぐの昭和30年代や40年代の人か」と。

 だから、「先生」とよぶのも慇懃無礼だから、やめた方が良い。

 「先生」と呼ぶのは、小学校、中学校、高等学校、大学、そして塾などの専門学校の先生、技術職の職人や芸術やスポーツの先輩や上司ぐらいにしておいた方がいい。ま、とにかく、政治の世界に「先生」と呼ぶほどの人はいない。それと、政治の世界には「先生」と呼ばれるといい気になっている「先生」がいるが、政治家はそうならないことも大事だ。

 議員を見つけたら「議員」でいいし、議長には「議長」でいいし、市長を見つけたら「◯◯市長」でよい。安倍首相だったら、「安倍首相さん」ではなくて「安倍首相」でよい。何も無理に遜(へりくだ)る必要なんか、これっぽっちも無い。もしそれで議員や市長や総理大臣が腹を立てるようだったら、その人はその程度の人間だと理解すればよい。

 以上、今日は「敬語は場所と立場をよく考えて使いましょう。むやみに使っては、かえって恥をかきますよ」というお話でした。


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、1月26日(木)付けGooブログランキング(2665140ブログ)中、2307位でした
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

「おんな城主・直虎」の子役、松任谷由実にそっくり

2017-01-23 | 書籍・新聞・テレビ
 お正月も済んだ8日から始まったNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」ですが、女優・菜々緒が演じる築山殿の幼少時代を演じる子役・丹羽せいら(9)を見ていて、すぐ、「はて? 誰かに似ている」と考えた。

 そして、横で見ている妻に話しました。「おい、シンガーソングライターの松任谷由美、結婚するまでは荒井由実だった、あの人に似ているよな」。

 なかなか表情豊かで、面白い子役だ。 

 一つだけ、「おんな城主 直虎」の主人公となる井伊直虎の史実について、昨年12月だったか、井伊家の子孫が家系図から「井伊直虎は女とされてきたが、家系図から、別の男子であることが解った」とニュースにあった。

 私はそれが事実だろうと思っている。

 女の人が城主となり戦さに出て刀を振り回して戦う、そんな“国取り合戦”に耐えられるわけがない。

 お断りしておくが、苦労を掛けてきた妻を大事にする愛妻家の私に男尊女卑の考えなど毛頭なく、むしろ「フェミニスト」。

 だから、今年いっぱいはこの大河ドラマを「もし、井伊直虎が女だったら・・・」という、フィクション(作り話・小説)として観ようと決めた。だったら、「井伊直虎は男なのに、なぜ『女だった』なんて、ウソの話をさも事実であるかのように番組を作るんだ」などと腹を立てることもなかろう。

 それはそれとして、この子役の女の子は面白い子だ。坊主頭になっても平気で楽しんでいたと、ロケのこぼれ話がネットのエンタメ・ニュースにあった。これから5年後、10年後にどんな女優さんになるんだろう。楽しみです。

 (剛柔織り混ぜて、たまにはこんな芸能記事もいいもんでしょ)


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、1月23日(月)付けGooブログランキング(2663454ブログ)中、1726位でした
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

議員説明会で不正な「議案の事前審議」をするの?

2017-01-21 | 組織のあり方
 昨日、一昨日と記事をかけなくてごめんなさい。

 常々、記事の中で「一般質問は議会が終わった後からすぐ、一か月間は一般質問のための調査活動を行い同時進行で原稿書きをはじめ、次の月の半ばには原稿書きを終えておくこと」と言ってきました。

 私は12月からA4用紙に思いつくままに次々と質問のテーマとなる事業等々を書きためてありますので、この1月に入って10日ごろからは3月議会で行う一般質問の準備で大わらわです。

 その間には、先の「議員研修」がありましたが、その記事は4日間かかってようやく17日にご報告が終わり、4時間、5時間かかってその記事を書いた日も午後には質問の準備の仕事に没頭してきました。

 ま、外が寒くなって出かける勇気がなかったというのが本音ですが。

 そうして、1月初めからは質問の原稿書き、いや、その前段階の調査活動を重ねてきて、まだ質問原稿は議会発言で30分ぐらいしか書けていませんが、ま、とにかく今日も質問の準備中といったところで、原稿は2月に入って文章を書き加えたり削除したり文脈を整理したりの校正を終え、仕上がるのは2月10日ごろでしょうか。

 一つ、またぞろ、室戸市役所に問題発生です。

 議会に私のような政治不正撲滅に力を入れた議員がいるからまだ組織内に不正があれば明るみになるが、議会にもし私がいなかったら本当にどうなることやら。

 2月16日(木)に室戸市役所総務課が議員説明会を開くと聞いたので、議題の内容を担当課に問い質したところ、その5つの議題の中の3つが3月議会に議案として提案されるものになると聞いた。

 当然、これは不正な「議案の事前審議」。説明だけに留めればよいが、担当課が議題の説明を行った後、「質疑のある方はいませんか」、「この件について聞いておきたいことがあったらお受けします」などとやったら、不正となる。

 市長にも、職員にも、議員全員にも、何度も何度も言って説明してきたし、新聞にも書いて訴えてきてやっとその不正が無くなったと思ったら、またもや小松市長がそれを計画しているという。

 どうにも話になりません。

 「不正は止めましょう」と言って、議会側もそれを認め、平成27年6月を以って、終わった。

 なのに、また始めようとしている。 

 議員総会で議案の事前審議を始めたのが平成19年11月のこと。最初から私は止めた。「議案はそんな市民の傍聴もない非公開の場である秘密会議で行うものではなく、本議会の大綱質疑の場で行うものだ」とお教えした。しかし、市長も議長も聞き入れず、ずっとやり続け、一昨年の平成27年6月議会の頃にようやく私が止めて、七年九か月ぶりに不正が終わった。

 なのにだ。私が「議案は議会の大綱質疑の日に行うもので、議会前に秘密会議を開いてするものではない」と言ってお教えしたのに、今度は議会ではなく、市長の指示で「議員説明会」と名前を変え、議案の事前審議を行おうとしています。

 当然、総務課長には厳しく、「事前審議はダメだ。説明にとどめ、質疑は議会の日に受けるようにしなさい。もし質疑応答を行えば『室戸市はまだこんなことをやっています』と、そのすべてを世界中に情報公開しますよ」とくぎを刺してある。

 当然私はその「議員説明会」に出席します。そして、もし不正な「議案の事前審議」が始まれば、“室戸市で、またまた問題発生”と、私が当電子情報誌と議会新聞『青空新聞』で世界中に情報公開いたします。

 思うに、市長は「議員総会で議案の事前審議をするのが悪けりゃ、役所が開いた会議で行う事前審議ならいいだろう」と思っているんでしょうね。

 どうも世間のルールや政治の場のルールを理解していないというか、手取り足取りしてお教えしても、平成19年11月から平成29年1月だから、9年余りたっても「何が不正で、何が公正か」が解らないようです。

 でも、ルールを守るなんてこと、簡単なことなんですがね。ルールで「ダメだ」と書いてあればそれに関することを全てしなかったらいいんだから。

 私は先日、地方の首長や地方議員に向け、「組織の在り方や政治の仕事に関する本を読め」と記事を書いた。

 『論語』の教えを基にした会津藩の「什の掟」の最後に、「ならぬことはならぬものです」とある。

 この言葉を知ったのは、藤原正彦氏の『国家の品格』でしたが、とにかく「してはならぬことは、してはならぬ。それに理由はいらない」。 (※詳細についてはこの本を読んでほしい)

 唯、ルールで「ダメだ」と書いてあればそれに関することを全てしなかったらいいんですが、不正なことをする人って確信犯なんですよね。不正なことだと解っておりながら何度も何度も同じ不正をする。

 ルールで「ダメだ」と書いてあることを全て解っていながらそれをやっているんだから、ルール違反、法令違反、不正、不適正、不道徳が悪いことで、してはいけないことだと十分承知してやっているということ。だから、こういう法律や条令、組織の規則、世間のルールなどを破る人は“確信的常習犯”で、死ぬまでそのルール違反をやめることはない。

 漫画や映画のように『今日を限りに悪いことをするのをやめ、真人間になります」なんて話もないとは言えない。例え悪い人間でも、人生のどこかで厳しい教えを受けたら、その時から、社会の溶け込み、良い人になった例も知っている。

 しかし、まちの政治の場にいる人の中には、いくら議場で「不正なことをしていても、気付くか人に気付かされた時に不正を止めて改めれば、そのあと人は不正をとがめることはありません」と教え諭しても知恵が足らないのか聞き入れず、その後も不正なことをやり続ける人間がいます。

 こういう不正行為に無頓着な人が目の前にいても一般社会の中なら見放して付き合わなければいいんだが、政治の場にいる人間となると、それを見て見ぬふりして放置すれば住民が被害を受け続けることになる、だから、放っておくわけにもいかない。

 とにかく一日も早く政治の場からお引き取り願いたいものである。

 そうだ。当家にいる28人の七福神の皆さんに一度、お願いしてみよう!


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、1月21日(土)付けGooブログランキング(2662310ブログ)中、2246位でした。

 「議案の事前審議」は地方自治の関心事なのか、それとも室戸市の政治の悪さに強く関心を持っておられる方々が全国にたくさんいるのか、土曜日だったのに多くの方が検索くださいました。是非、皆さんの力によって、あなたのまちの政治の場で発生する不正の撲滅にご尽力いただきたい。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

『議会だより』への「議案賛否一覧表」掲載を議長に要望

2017-01-18 | 議会改革
 二期目の頃だったか、「年4回の議会後に発行される『議会だより』に、議案(特に全員賛成の議案以外)ごとに議員の賛否を一覧表で掲載してはどうか」と市議会議長と議会事務局長に提案した。そして昨年にも他市のその一覧表を持参して、提案しました。

 室戸市議会では、すでに数年前から議会の録画中継が始まり、閉会日の採決の様子も放映されるに至っては、「討論」等の経過はすべて議会中継で見られるため、議案賛否の一覧表を『議会だより』に掲載しない理由がなくなっています。

 そこで、この13日の「議員研修」の日に、議長と議会運営委員会委員長に対して、『議会だより』への「議案賛否一覧表」掲載の要望書を提出いたしました。

 それは次のような内容です。

    

 「議案賛否一覧表」とはどういうものか全国の皆さんはもちろんですが、地方議員をしておられても知らない議員がおられると思いますので、ネットで検索していくつか事例を紹介します。

 まず、福知山市議会の、『議会だより』の「議案賛否一覧表」です。(10ページ目)

 次に、真岡市議会の、『議会だより』の「議案賛否一覧表」です。

 次に、伊勢市議会の、『議会だより』の「議案賛否一覧表」です。(6ページ目)

 このように、「議案賛否一覧表」を室戸市議会が発行している『議会だより』にも、いくつかの議案のなかで賛否が分かれた議案についてだけ、その賛否の状況を市民に公表しようとする、いわば議会改革の一つです。

 これが掲載されることによって、議員それぞれがどの議案に賛成しどの議案に反対したかが明確になり、市民が議員の政治姿勢を判断する上においての参考になります。

 識者の意見も掲載しておきましょう。先日記事でご紹介した元我孫子市長の福島浩彦氏の著書、『市民自治』には次のような記事が掲載されています。

 <議員個人の賛否の公表

 議会の情報公開は必須です。議会の情報公開の基本中の基本は、「どの議員がどの議案に賛成したか反対したか」であると考えます。市民にとって、自分が選んだ議員が何に賛成し、何に反対したかを知るのは、民主主義においてあまりに当然の権利でしょう。

 しかし、議会として議員個人の賛否を公表しているのは、全国の自治体議会の中でまだまだ少数です。多くは、正式な記録自体が「賛成多数」と言う形式になっており、何対何で可決(否決)されたかさえ明らかにされていません。

 私が市長の時、我孫子市議会は2006年から議場に採決結果の電子表示システムを導入し、これを活用して議会広報(※『議会だより』)で議員個人の賛否をようやく公表するようになりました。

 政務調査書の使途や領収書の公開も大切ですが、本来の順番としては、こちらの方が先でなければなりません。>


 こう指摘しています。

 議員が市民に対して議案への賛成又は反対の姿勢を公表するように改めれば、室戸市議会もこれまでみたいに違法や不正な議案、無駄な公共事業案に安易な考えで賛成することもなくなり、賛否それぞれの判断に関して議員としての責任を強く感じるに違いありません。

 尚、この一覧表を掲載することが決定すれば、後は紙面の最後のページにそれを掲載するスペースが取れるかどうかで、これは議会だより編集委員会で検討することになろうと思っています。

 さあ、久保八太雄議長と堺議会運営委員長及び議運委員会の委員各位はどう判断されるでしょうか。

 市政も市議会も全ては、我々の雇用主である市民のために存在しています。

 その結果を期待して待ちたい。


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、1月18日(水)付けGooブログランキング(2660718ブログ)中、2134位、1月19日(木)付けGooブログランキング(2661286ブログ)中、2085位でした。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

平成28年度の高知県「議員行政実務研修」(その4)

2017-01-17 | 議員活動
 (昨日の続き)
  

 最初から(その3)まで熱心にお読みいただいた方々には頭が下がります。長くなりましたが、議員研修のご報告も今日が最終回です。

 議員の方々はもちろんのこと、全国の地方自治に関心がおありの皆さんも、あなたが住んでおられるまちの政治について考える時、何かの参考になろうと思いますので、是非ご一読いただきたい。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 よくお役所では一つの事業を課が単独でやりがちです。でも、一例として、若者定住促進事業。これをどこ仲が所管してやっているのか? これは一つの課が所管できるものではなく、全庁的な視野を以って行っていく必要があります。

 又、「企業誘致」は「生活誘致」です。市外や県外から企業がやって来るときには、そこに勤務する社員には家族がいますので、一緒にやってきます。でも、都会の企業は、事前のリサーチでそのまちへの道路事情が悪く高速道路から遠いとか、病院や買い物をする店が少ないとか、行政の施策も悪いとなると、やってきません。だから、ただ「企業誘致」と言うだけでなく、事前にそういうことに対して改革・改善しなくてはなりません。

 ●議会による、行政のチェック機能について

 議員は本当は、行政の「政策評価機能」も「政策の有効性の評価」をすべきなのに、議会は予算書の金額ばかり見て「財政評価」をしてしまう。議会の「政策評価機能」は機能しているか、と問いたい。

 (※つまり、やがて6億円にもなろうとしている旧椎名小学校改修工事にしても、市民全体に寄与する建物になるならばよいが、十年たち二十年経ちした時、投資した予算額の半分の「効果」も生み出せない事業であるなら、事業開始の今、事業廃止すべきだといっているのです。それが「政策の有効性の評価」であり、議員による「政策評価機能」だと。室戸市議会でこの事業に賛成した9名の議員は、市長を応援することよりも自分たちの雇用主である室戸市民の側に立ち、よく考えるべきであろう。それが、浦野氏が講演の冒頭に説明した「地方議会の役割」三つのうちの一つ、地方議会の議員による「行政のチェック機能」だ)

 それと、自治体は「総合計画」をすぐにコンサルに委託するが、あれは自分たちの仕事だ。自分たちの仕事を軽減するため、役所の予算を使って“丸投げ”するなんてあってはならないことですし、コンサルタントと役所の職員とならば役所の職員の方が役所のことを知っているんじゃないですか? そうでしょ? だったら、コンサルを儲けさせるなんてことをやめ、役所の職員が知恵を絞って作成するようにすべきです。

 ●「職員の資質」と「公務員倫理」をどのようにチェックするかについて

 行政職員は全員、職員に採用されたとき、「誓約書」を出しています。あれには、「公務を誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います」と約束します。

 でも、あれにはすでに誓約文が印刷してあり、新採職員はそれにサインをするだけで終わります。あの方法がダメなんです。自分で誓約させるべきです。サインだけだから、十年もすれば誓約したことを全部忘れてしまい、不正や不適正な行動や発言をし始めます。それは、自分が一文字一文字書いて誓約していないからそうなるんです。

 それと、自治体職員は役所の中の一つの課の職員として雇用されたのではなく、自治体全体の職員として雇われたもので、公務員は全員が自治体全体に責任を負っているともいえます。しかし、そのことを新採されて十年もたてばみんな忘れてしまっています。

 だから、自治体職員には全員、毎年、便せんにこの誓約文を書いて主権者に提出させてほしい。(※本来、主権者とは住民のことを指すが、住民に向けて誓約書は出せないから、ここで浦野氏が言う「誓約書を出す主権者」とは首長のことを指しているのであろう)議員の皆さんはこのことを議会で提案してほしい。

  

 ●議会が行う決算審査について

 決算の審査を議員は執行率が98%などだったら「うん、使いきっているな。いいぞ」となるが、執行率で決算を「良し」にしてはいけない。予算を使いきったから「良し」ではない。

 政策評価の視点は、「アウトカム」を重視すべきです。

 地方行政の、特に「予算」を中心とした経営でこれまで重視されてきたのは、「インプット」(どれだけのコスト=予算・人材=を投入したのか)と「アウトプット」(どれだけのことを行ったのか)だった。しかし、住民(納税者)の視点からみれば、「アウトカム」が重要なことだ。

 「アウトカム」とは、「行った事業がどれだけ効果があったのか」。これを点検し、吟味しなくてはならない。それが議会の「チェック機能」です。

 だから、自治体の『総合計画』をチェックする時には、「現状と課題」を見ることです。

 決して、“金太郎飴”にはしない。まちの「理念」に沿った計画書であるかを【見る】こと。

 (※「見る」とは、観察する、意味や内容を読み解く、判断する、考える、取り扱う、経験する、試みる等々、その意味は多岐にわたる)

  ●広聴広報機能について
   
 地方議会が果たすべき役割と機能の一つに、「広聴広報機能」があります。

 「広聴」の「広」とは「広く開くこと」、「聴」とは「心の耳(真意)で聞くこと」「耳をそばだてて聞くこと」です。だから「広聴」とは、「広い視野を持って耳をそばだてて真意を聞くこと」になります。

 「県庁」の文字も昔は「県廰」でした。この「廰」の漢字部首「まだれ」の中がこの「聴」という漢字で、だから「県廰」や「市廰」とは、「住民の声の真意を聞く所」ということになります。

 最後に、もっと議会事務局の機能を強化すること。私は、事務局職員が役所から配置される今のような形は変えて、一部事務組合が職員を雇って各議会の事務局に配属して議会を行うようにするのが理想と考えています。

 レジュメの最後に、全国の議会改革を行った議会をいくつか紹介していますので、参考にしてください。

 公共の経済に携わっているのが地方議会です。「コスト」を追及をする立場ではないので、最後の最後まで「コスト」を追及してはいけない。そこに、「住民のため」がなければなりません。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 以上で、13日(金)に高知県内の市町村議会議員を対象にして行われた「平成28年度 議員行政実務研修」のご報告を終わります。

 えっ、研修を受けての感想ですか? もちろん、お話しの多くは自分が考えて行ってきた議会改革や行政改革につながることも多かったですが、このように議員活動に直結する研修会を何度も行ってほしいと考えました。(時に、講師によっては話の内容が国の政治や議員活動と少しかけ離れた内容になって、「来なきゃよかった」と思う時もあってね)

 それと、常々、「地方議会の議員は財政に弱い」と指摘されていて、私もその通りだと思っていますので、「予算書の見方や決算書の見方」、「予算書は、ここに着眼すべき」「決算審査は、ここに着眼すべき」という議員研修会の開催が一番、待たれます。主催される団体にはこのテーマでの開催を要請したい。

 長い記事になりましたし、説明文が少し“紋切り刀”で前後のつながりがない部分もありましたがそれらもすべて、私の真面目な活動ぶりに免じてお許し願いたい。

 今日からは、3月定例会に向けて一般質問の原稿をまとめたり、ちょっと気になっている事業もありますので、通常の議員活動に戻ります。

 では、では。


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、1月17日(火)付けGooブログランキング(2660120ブログ)中、1896位でした。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

平成28年度の高知県「議員行政実務研修」(その3)

2017-01-16 | 議員活動
 一昨日、昨日に続いて今日で三日目、13日(金)に高知市で行われました県内市町村議員を対象にした「議員行政実務研修」についてご報告いたします。

 ●自治体の『総合計画』策定のプロセスと着眼点について

 自治体の計画は、「Plan・Do・See 」と続きます。かつて「Plan」(計画)と「Do」(実施)は自治体執行部の仕事で、「See 」(評価・実情把握)が議会だった。しかし、今は、「Plan」と「Do」が執行部で、議会は「Check・Action・See」(点検・行動・評価」となり、この後に次の「Plan」、「Do」と続いていきます。

 私は議会が「See」(行政を評価した後、問題点を考え)、そして行政の「Plan」「Do」が行われ、そして議会の「See 」・・と続くものではないかと思っている。

 (※参考:「See」にはいろんな意味があります。単純に「見る・観察する」という意味だけではなく、「点検する」「評価する」「見聞する」「経験する」「面会する」「学び知る」「理解する」等多様な意味を持っています)

 「See」(議会が行政を評価して問題点を考え)、そして行政の「Plan」「Do」が行われる点から、議会の為すべきことは、問題点を突き詰め、更に「その問題点は・・」と突き詰めていくこと。これがCheck point(チェック・ポイント)です。 

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(※参考:「Plan・Do・See 」に関して、あるプランナー(この人をAさんとします)のサイトから引用します)

 仕事を上手に進めるためには、Plan(計画)・ Do(実行)・ See(評価・実情把握)を心掛けることが必要といわれています。

 仕事に取り組む時、計画を立てたら、実行に移し、その結果を評価します。 もし、問題点が発生したり、予期せぬ結果となった場合は、原因を考え、対策を検討し、つぎの仕事の反省材料とします。仕事とは、このように、Plan-Do-See(プランドゥシー)というサイクルで行うと良いといわれます。

(1) PLan (計画)の立て方・・・①仕事の目的を理解する。 ②仕事の目標を決める。(量・質・時間) ③仕事の手順とやリ方を考える。④段取りをする。

(2) Do (実施)の仕方・・・①上司や先輩に相談をし、計画に手を加えるところがないか検討する。②関係者と連絡を取り合い、情報を交換し、協力体制をとる。③途中に問題が発生した場合、修正し実行する。

(3) See 又は Check (評価・検討)の仕方・・・①計画どおりに実行されたか確認する。②計画通りに目的が達成できたかどうか評価し、結果に不満足ならば、原因を検討・分析する。③もっと良い方法はなかったのか反省し、つぎの計画に役立つような知識や技術の向上に努める。④上司、命令者、関係先へ検討の結果を報告する。
  

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
(※参考:「Plan・Do・See 」に関して、あるプランナー(この人をBさんとします)のサイトから引用する) 

 PDS(Plan・Do・See )を「仮説・実践・検証」などと訳している会社は特にダメで、うまくいかなかった場合に「仮説」が間違っていたとして、全然別の「仮説」を立ててしまうことが多い。だって「仮」なんだもの…。

 何事でもそうだが「仮」と一旦つけてしまうと一生「本質」には到達しない。「仮説」ではダメで「計画」でなければならない。こういう会社の場合はそもそも「目標」がなかったりする場合も多い。一体どこに向かおうというのだろうか?

 なので、「PDS」という考え方ではダメで、「PDCA」でなければいけない。「Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)」の中では、特に最後の「Action(改善)」プロセスが非常に重要で、「改善」活動を行った上で、その改善効果が見込まれた時点で、初めて次の「Plan(計画)」に移ることができるのである。なので、実体上は「Action(改善)」の中に一つのPDCAが回っているような形になる。
  

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 (※浦野氏は、自治体の総合計画を策定する時のプロセスは、「PDCA」(Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)の前に、「 See」(地域の実情把握)は十分であるかを、チェックしておく必要があるといっている)

 自治体が作成する「総合計画」を絵に描いたモチにしないためには、“縦割り”を“横割り”にしてチェックすることが肝心。

 自治体の「総合計画」や「基本計画」は、「1・基盤整備、2・生活・福祉、3・環境・防災、4・教育・文化、5・産業・経済」と続け、これを「事業計画」とし、「6・協働・行財政」を「経営計画」としているのが常だ。 このように、執行部が行うことはすべての面で“縦割り”だ。これが問題で、経営計画と言っても“縦割り”だから横の連携が無く、「それはうちの課とは関係ない」と言いがち。しかし、自治体が行う執行計画というものは一つの組織内での職務であることから、全てのことが全ての部署(課)に関係があることを行政職員は理解しなければならない。

 次に、自治体が作成する「総合計画」を金太郎飴みたいな総合計画にしないためにはどうしたらいいのか、です。

 どこの自治体も道路整備、環境事業などは同じことをやっているが、その中に、「うちの行政独特の事業」「うちのまち流の手法」という物を織り込むことが重要だ。議会はそこを見なくてはいけない。

 ●地方議会が果たすべき役割と機能について

 地方議会にとって、重要なことが二つある。一つは「課題の先取り」、もう一つは「民意の反映」だ。これが大事なんです。

 課題を発見する能力を付けることです。

 まちの十年後、二十年後を考えてみてください。十年後、二十年後を想像して「こうなりそうだなあ」と思ったら、それを今、考えて取り組んでいくことです。これを、バックキャスティング・アプローチと言います。

 (※私がブログや議会後に発行している議会新聞『青空新聞』を活用して「近い将来こうなりますよ」と室戸市の将来展望や人口減少を逐一公表しているのがまさにそれです)
  

 (※まちの将来のことを考えて今から手を打っていくことの重要さは誰かに教えてもらわなくても、議員になったときから自分自身が自覚していればこの程度のことは理解できるものです。議員の違いは、重要な課題に気付くか気付かないか、気付いてもそれを実行に移すか移さないかで違いが生まれてくるもの。実行力や判断力、重荷を背負って身を粉にして働こうとする意欲や行動力が必要になる。それでいてこういう活動をしようとすれば、印刷代でお金も捨てなきゃいけないし、記事を書く時間や版下づくり・校正・編集などにも時間がかかるので、無欲でなければならない。議員が住民への情報公開に精を出そうと思うと、なかなか容易なことではない。しかし、議員の仕事として大事なことだからやり通そうと努力しています)

 (※「バックキャスティング・アプローチ」とは、未来を予測する際に目標となるような状態を想定し、そこを起点に現在を振り返って今何をすべきかを考える、取り組み)

 行政のどのような事業や取り組みにもこの「人口推計」が基本となっていて、この「人口推計」から各事業の明日を読み取ることになります。

 「Plan」(計画)→「Do」(実施)→「See 」(実情把握)を更に言うと、こうなる。See(実情把握)→Plan(立案)→ Do(実施)→ Check(評価)→Action(見直し)。

 議員には、「問題解決力」より、「問題解析力」が問われている。

 一例として、『観光』について、行政は「入込客」の数しか考えていないが、「宿泊客」の数字にもっと注目すべきなんです。なぜ観光客はその観光地に泊まらないのか。これは、その観光地に泊まる理由が無いから泊まらないということなんですよ。

 だから、自治体には、「観光」というものはそこに泊まる理由を作れ! と言いたい。

 だったら、泊まる人も増える。

 『観光』とは、こういう“吸引資源”でないといけない。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ここまでで浦野秀一氏の講演の約三分の二となりますが、記事を書くのにも結構、時間がかかっていますので、この辺にします。

 残るご講演については、また明日とさせていただきます。

 (明日に続く)


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、1月16日(月)付けGooブログランキング(2659513ブログ)中、2265位でした。 
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

平成28年度の高知県「議員行政実務研修」(その2)

2017-01-15 | 議員活動
 昨日に続き、13日(金)に高知市の高知城ホールで行われた議員行政実務研修についてご報告いたします。

 1月13日の研修会の講師先生は、(社)日本経営協会の浦野秀一氏。年齢は私と同じ昭和21年11月生まれの70歳で、東京生まれ。早大卒業後、埼玉県川口市役所勤務。昭和60年に(財)埼玉総合研究機構へ出向・主任研究員を経て、平成4年(1992年)に川口市役所退職、㈲あしコミュニティ研究所を設立。

  

 現在は、(元)国土交通省地域振興アドバイザー、日本広報協会広報アドバイザー。まちづくり・イベント・CIなどのアドバイザーとして、全国の多数の市町村などを指導。合わせて政策形成、総合計画などの調査に参画。主な著書に「まちづくりの主人公は誰だ」(共著・公人の友社)がある。「まちを元気にする自治体政策のつくり方」(学陽書房)など多くの月刊誌をはじめとして、書物に掲載。 現在、日本地方自治研究学会に所属。
 
 さて、これから研修会での浦野氏の講演内容をご紹介してまいります。唯、内容は難しい話になりますし、聞き書きしたノートを転記しての記事となるため、説明文が少し“”紋切り刀”で次の文との関係性を理解しがたいかもしれませんが、その点はご容赦ください。

 それではご報告いたします。
   

 私は川口市役所を平成4年の45歳の時に退職し、現在に至る。そして今は行政職員や議員などのアドバイザーとして全国を走り回り、家に帰るのは金曜日の晩になり、月曜日にはまた家を出て金曜日の晩に帰るというスタイルで仕事をしています。

 「議会と住民との距離はどんどん縮まっていくべきだ」と言われているが、これが縮まっていないのが実情だ。これを改善しようとしても、なかなか縮まらない。

 地方議会の役割としては、三つある。1・行政チェックの機能、2・政策立案の機能、3・住民との協働の機能(これは住民の意見を聞いてこそだが、議員はこれをあまり聞かない)。但し、これらが真っ当に為されていない。

 これらについてこれから午後3時まで話していきたいと思います。

 表題「地方自治新時代における地方議会の役割」に「地方自治新時代」と入れたのは、地方自治は時代時代に変化をしてきています。地方議会も同様に変わってきています。昭和22年11月に新憲法ができてからは、県知事も選挙で選ばれるようになった。

 そうやって時代は変わってきたのに、“もの”の追及をいまだに引きずっている人がいる。これは「化石」だ。首長、地方議員、自治体職員も含め、戦後に追及してきた“もの”を作ることをいまだに追及している人たちがいる。

 地域の実情を把握しているのは、議員、職員、そして住民だけだ。だから、昔の「統治モード」を変えるのは、そういう人たちでなければならない。いわゆる『構造改革』です。それが、2000年の「地方分権」改革です。(※参考のためにレジュメを示しますが、書き込んだメモ書きについての解説はご勘弁を)
  

 それも最初は抵抗があったようですが、時代が移ると「変わらないといけない!」と気付き、そうして今は「地方自治新時代」となった。

 ・・となると、「政策自治体」にならなきゃいけないし、議会も変わらなきゃいけない。新時代になったからこそ、議会改革、そして議会基本条例を制度化して議会報告会をやろうという話が出てきました。

 役所や議会は自分たちが主役のように思っているかもしれませんが、大事なのはまちづくりの主役は「住民」だということ、「住民」が主役です。議会に求められているのは「民意反映能力」で、住民はそういう議会を望んでいます。

 議員は、行政の中にいる「住民と言ったら、いろんなことを言う者がいて、厄介だ」という職員をチェックしてほしい。住民は自分たちの雇用主だということをわかっていない職員がいる。

 (※私が常々言ってきたことで、一度、議会の質問でこの点を室戸市長にお教えしたが、「私はそうは思わない」と答弁があった。この時から、この原理原則が全く分かっていない市長や職員や議員がいることが明確になった)

 考えてみると、これまで地方(の自治体)は、法律以外の、政令や省令で縛られてきました。「空き店舗を利活用しよう」と行政がやろうとすると政令や省令があって出来なかった。空き店舗を保育所や特別養護老人ホームにしようとしても、規制があった。一方、市町村からは「それは市町村に任せてくれ」と言う声もあり、近年はそれを変えていくようになった。

 そうして地方分権改革が進み、2011年5月公布の第1次一括法、同年8月公布の第2次一括法、2013年6月公布の第3次一括法、2014年6月公布の第4次一括法、2015年6月公布の第5次一括法と各省庁の政令や省令が順次廃止され、2014年の5月から7月まで二か月間行われた「地方分権改革に関する提案募集」には全国から126団体から935件の提案が寄せられた。それらを基にして、昨年2016年5月には第6次一括法が可決・成立している。

 (小休)
 
 広島県の市議会議長に問われた。「市長は、『今度住民との協働のまちづくりをやろうと思う』と言われたが、これは議会軽視になるんじゃないか」と。これには、「一部、その面もある」と答えた。(※理由を書くと長くなるから省略するから省くが、端的に言って、「行政と住民がともに力を合わせてまちづくりを行うということは、議会がその輪の中に入っていない。だから「議会軽視」と議長は考えた、ということです)

 国会は、国民に対しての責任が明文化されていない。

 現在、国の場合は、イギリスの議院内閣制に倣い「一元制」だが、地方政治の場合は、アメリカの大統領制に倣い「二元制」を採っている。制度論でいうと、「議会に与党・野党はあり得ない」。更に言うと、議会は全員が野党であるべきだ。なぜならば、先ほども言ったように、地方議会の役割の一つとして、議会はチェック機関であるからです。

 (※これも私が常々言ってきたことで、室戸市議会のように市長にべったりとくっつき議案の賛成要因になり下がっている状態は、議会の責務や議員の責務を全く果たしておらず、議会が市長等執行機関の下部組織化してしまっており、住民から「議員が市長の子分になっていていいのか」と批判されても反論はできない)

 大分県大山町(現・日田市)議会でも、「『議会と行政が一体となって・・』と言うが、これは大きな問題です」と書いた人がいたが、その通りです。行政と議会が一体となってはチェック機関の機能が発揮できません。二元代表制とはそういうものなんです。

 一例として、全国の行政には「◯◯審議会」と名がついた会がありますが、その会員の中に議員が入っていますが、これは地方政治は「二元(代表)制」で、議員が審議会の委員になると議会が行政の下部組織となってしまうから、止めるべきです。

 (※室戸市も私が平成15年4月の選挙で議員になったときには各議員が審議会に2名割り振られていて私も「そういうものなんだ」と思って参加していましたが、数年して議員が審議会に入ることを廃止。今に至っている)

 このように、議会と行政とは対立関係(議論すべき関係)にあるべきです。

 では、なぜ地方政治の場が対立しないのか。地方政治の場が対立関係にならない理由の一つは、議場の形状やレイアウトが悪いこともあります。一例として、全国には執行部関と議員席が円形になった本議会場で議論を行っているところ(名古屋市議会)もあります。

 (※私は不正な事業を行う市長がいて、それを後押しする賛成要員となる議員が大半の場合、議場を対面型から円形の議場に改修したとしても、何にも変わらないと思っている。真正面に執行部がいて対面しているからまだ関係が“相対している”が、これが円形の議場となり自分が座る机の近くに市長や課長が座るとなると、今以上に友達関係となり、ナアナアで議事が進んでいくことは間違いない。このように、議場が円形では「二元代表制」の“二元”の精神が破たんするためダメで、相対し、丁々発止で意見をぶつけ合うものであると理解している)

 地方公務員法第121条に「議会から出席を求められたら、出席する」となっている。

(※注:地方自治法第 121 条・ 普通地方公共団体の長、教育委員会の委員長、選挙管理委員会の委員長、人事委員会の委員長又は公平委員会の委員長、公安委員会の委員長、労働委員会の委員、農業委員会の会長及び監査委員その他法律に基づく委員会の代表者又は委員並びにその委任又は嘱託を受けた者は、議会の審議に必要な説明のため議長から出席を求められたときは、議場に出席しなければならない。ただし、出席すべき日時に議場に出席できないことについて正当な理由がある場合において、その旨を議長に届け出たときは、この限りでない)

 (※参考事例:福島市議会の事例から中津市議会の事例から←(クリック)

 だから、「出席を求められなかったら、出席しなくてもよい」ことになる。つまり、議会とは、議員同士が議論する場所が議会なのです。これを「フォーラム機能」と言います。

 「フォーラム機能」を持った議会を目指してほしい。これは、ますます複雑多様化している民意の象徴として、議員同士が後悔の場で議論・討論することです。世論は“議・論”によってつくられるべきだ。一例として、レジュメの新聞記事を見ていただきたい。2007年8月、沖縄県での講演に際して沖縄県の琉球新報の取材を受け、三重県議会の岩名秀樹議長が議会改革について語っています。

    

 (問・三重県議会は改革を行ったが、その狙いは)
 「地方自治法には不備がある。地方議会の役割や権能についてほとんど触れていない。例えば議会を招集できるのは首長で、議長は招集できない。執行部に認められている付属機関が議会にも置けるのかの規定がない。本来は議会の審議なしには一円の金も使えないはずだが、税に関する(首長の)専決処分も多いのが実態だ。(※私、谷口も専決処分に対して質疑の一つも議会でできないことには大いに問題があると感じている)そういう不備はなかなか改善できない。そこで議会や議員の権能を宣言し、明確にしたかった」。

 (問・条例では「議員間の討議」の重視をうたっているが)
 「に現代表制の下で最も大切なのはそこだ。地方議会では、住民の声を基に、一つの問題に対する議会の考え方を(執行部とは別途)まとめるのが重要だからだ。三重県議会では例えば知事公約に絡み、議会としての意見をまとめようと今、政策討論会議を設け、議員個々が調査している」。

 (問・秘密会議をやめた)
 議会制民主主義の基本は情報公開にある。住民を政治に近づけるのが一番のカギだ。三重県議会では執行部からの議案聴取も全員協議会(※議員総会)も傍聴可能にした。議会独特の『一事不再議』等といった用語の解説集も出した」。

 (問・今の取り組みを)
 「議長に召集県が無いので、通年議会にしようと思っている。するといつでも委員会が開ける。執行部は金がかかるなどと抵抗しているが、(議員の)日当を払わないなどと工夫すればよい」、「議員は住民から信用されていない。改革派根本的に、ゼロから始めるべきだ。これまでただの『追認機関』だったことを反省しなければいけない。議会が真剣になれば県政は活性化する」。

 三重県議会のこの議会改革を見ますと、改革志向の県議会のトップがいて、それを議会が支えていく。こういう形があれば、改革が進んでいきます。 

 議会基本条例のほかにも、自治基本条例がある。この「自治基本条例」を作るにあたってよく「住民の声を聞いて」と言うが、住民の声を収集しても“住民主体でやる”ものではない。行政が主体になって作る者です。

 又、議員はよく首長に寄り添い不正や不平に賛成して住民から批判を浴びるが、住民の意見を無視して判断してはならない。住民の意見をくみ取り、それを基にして判断を下すべき。これは議会基本条例の制度化以前の問題です。

 行政が自治基本条例を制定し、それを基に『総合計画』ができます。

 国にはいろんな規制があって、公園法、道路標識の文字・アルファベット表記の変更、道路の速度制限の法改正など。学校建設にしても、教室の床から天井までの高さは法律では「3m」だったが、草加市は、建築費削減のため、これを「2.7m」にしようとした。これで費用が0.5%削減される。これについて国は「ダメだ」と言った。しかし、その状況をNHKがテレビで特集を組んで報道した。その後、国はその事業を認可した。国の法律が変わったのです。

 このことから、議会の議員はしっかりしなきゃいかんということですよ。

 講師の浦野氏が言わんとするのは、「議員だって目の付け所が良ければ、このような国の法律を変えさせ自分のまちの財政の節約するぐらいの活動ができるじゃないか」との指摘です。学ばねば学ばねば、考えねば考えねば。

 ここで、正午となり、研修の午前の部は終了。昼食となりました。ノートに聞き書きした7ページのうちの半分ぐらい、3ページをご紹介しました。この続きは明日16日に記事を書き、午後にはアップしたいと考えています。

  

 地方議員の研修に関心がおありの方はまた、ご覧いただけたらうれしく思います。 

 (明日につづく)


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、1月15日(日)付けGooブログランキング(2658933ブログ)中、3356位でした。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加