青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。絵馬修復師。

決定版「一般質問と質疑の違い」

2015-11-30 | 議会改革
 (私が今年9月に編集してまとめた最終定義です。あくまでも持論ですが、情熱を以って活動し続けておられる地方議員の皆さんの参考になればうれしい。出来たらこの記事をコピーし文書化して、あなたの議会ノートの最初のページに貼り付け、ご活用ください)

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 ●一般質問と質疑の違い

 (1)一般質問・・・一般質問は大半の議会が「事前通告義務」を規定し、申し合わせにより、「発言回数の制限」や「時間制限」を行っています。勿論、事前通告制。まず、質問原稿は事前に、執行部側に「こんな質問をします」と届けます。これは、質問の骨子・要点を事前に執行部に明らかにいないまま、議場で議員が突然にその場で思いついた質問を次々と行えば議場は大混乱し、議事は小休に入りストップしてしまいます。

 それと、一般質問とは、「所信を問い質(ただ)す」ことにより、執行部の政治姿勢を明らかにし、その政治責任を明確にさせ、結果として現行の政策を変更・是正させ、新規政策を採用(事業化)させる目的と効果がある。

 この、「政治姿勢を明らか」にし「政治責任を明確」にさせることが、「現行政策を変更・是正」させ、「新規政策を採用」させるためのものが一般質問だと、よく認識しておかなくてはなりません。又、ここまで突き詰めて質問戦を戦わなければ、いったい何のために質問しているのかわからないともいえる。質問に立ち、10分ぐらい質問して議席に戻り、「あー、言うだけのことは言った」と質問に立った議員全員が喜んでいては、いつまでたっても行政組織は改革・改善されない。

 議員は市長と執行部に対し「物申す」ために市民に選ばれ、議場に来ている。その「物申す」姿勢や精神がなくて行政側に寄り添い離れずに密着するのなら、議事機関と執行機関の二元的な仕組みは無用であり、有害としか言えない。その程度の人間ばかりが集まった組織なら、議会はいらないし、議員もいらない。

 議会は市長等執行機関を公正に眺め、厳正に批判し、行財政上の重要なことについて適正で公平・公正な結論を見出して、これを決定するのが議会、議事機関。市長等執行機関が違法や不公正や不公平、不適正な事業・業務運営を改めなければ、改めるまで徹底追及するのが議会議員というものだ。それが、地方議員に課せられた使命であることを各議員は自覚していなければならない。

 (2)議案質疑・・・「質疑」とは、議会の議案審議の中で発言するもので、「疑義を質す」もの。つまり、疑問に思ったことを問うこと。但し、これは原則として「自己の意見を入れない」とされている。
 
 ただ、これは長年議員をしていても不勉強ゆえによく間違うことだが、「私ならこうする」とか、「これはこうしてはどうか」などと自己の意見に因って事業などを“動かそう(変更させよう)”という意思を以って発言してはいけない。この「自己の意見」とは討論の段階で述べるような賛成、反対の意見をいい、自己の見解を述べないと質疑の意味を成さないもの、根拠や過去の事業経過・データを基に執行部を追及することまで禁止しているものではない。この点はよく覚えておくことだ。

 ●一般質問と質疑で一番大事なこと

 議会が開かれて、一般質問が行われ、議案を審議する大綱質疑では質疑を行います。次に書くことは、議員のだれもが知らない重要点ですので、覚えておいてほしい。

 実は、「質問」と「質疑」は「知らないことを聞いてはいけない」のが基本です。これは、「議会が開会し、発言で登壇する前日までに自分が問いかける案件について調べ、大まかな状況がわかった上で聞くこと」という意味です。だから、「全く何も知らないまま聞くと、失笑を買う事になる」と覚えておくこと。

 また、一般市民から議員になった人は、議会においての質問・質疑を一般社会の会議、例えば商工団体の会議での質問・質疑や、いろんな団体、例えば農協や漁協、観光協会の会員が集まっての会議で行う質問・質疑と同じだと勘違いしているが、それとは全く異なり、議会の質問や質疑は、議員がわからないことを尋ねる場ではないということです。

 ではどうしたらよいのか。

 それは、質問・質疑のどちらも、あらかじめ知らないことや理解できない案件(事業・業務・問題)を担当課に聞きに行ったり、そこでデータを収集したり、先進自治体が同じ事業や問題点についてどのように対処・対応しているのかをインターネットで調べ、十分に調査しておき、それらを基に理論構成をし、それに自分の主張・意見を加え、執行部を問い質し、追及し、議論する。それが議会における質問であり、質疑である。

 この「知っていることを聞く」の基本についても知らない地方議員が多いようです。本会議で登壇し、執行部に予算額などの数字を聞き、答弁を受けると納得して喜んでいる姿を見るとそれがわかる。そんなことから、執行部にも他の議員にもその議員の日頃の不勉強がわかってしまうし、自分の値打ちを自分で落としているともいえよう。(当人さんはそれに気付いていないが)

 ●「要望」は、議会外で担当課に書面で提出するもの

 それと一般質問において、そのまち全体を展望しての提案は別ですが、中には一般質問の場で要望をしておいて、「答弁は要りませんので、よろしくお願いします」と降壇している人がいる。だが、これは見ていてみっともないからやめること。議会の一般質問で要望するのは余程のことがないとしてはいけない。だが、そんな議員は、議員になった時から誰もそのことを教えてあげないし教えを乞おうともしないから、何期になっても議場で要望を繰り返している。

 議会での大きな道路整備事業や施設整備事業の提案を除いた単なる「要望」は、議会外で担当課に要望書としてまとめた上で、担当課長に提出するもの。その要望書には、住民からの要請が当然あっての要望だろうから、その住民の名を連名で書くか常会からの要請なら常会長名を書き、賛同議員として自分の名を書き添え、要請文をまとめた上で提出するのが正式の「要望」です。それと、なぜ口頭の要望ではいけないのかですが、それは担当課長が要望を受けたことを忘れてしまうから。だから、要望は書面で提出する必要があるし、そうした方が要望を行った側のためにもなる。

 以上のことをよく理解された上、ご活躍頂きたい。

 室戸市議会議員  谷口總一郎     平成二十七年九月


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議会前の近況報告

2015-11-28 | 議員活動
 室戸市民の皆さんは私の動向に関心がおありかもしれませんので、12月定例会前の近況をご報告いたします。
 
 室戸市議会の12月議会は11月27日(金)が告示日になっています。一般質問を行いたい議員はこの12日から翌週の12月1日(火)の正午までに届け出ることになります。

 私も大項目で二点ほど質問を用意しています。質問時間は、持ち時間50分のうち、一回目が約40分の予定。

 届け出日の昨日の午前11時に届出書を議会事務局に持って行ったんですが、告示時間の午前8時30分から数時間経っていたのに意外にも、私が1番目でした。届け出順に質問をすることになるので、私が一般質問の日のトップバッターということになります。

 
 室戸市議会12月定例会は、12月4日に開会しますが、この日は市長の提案理由の説明が行われるだけで、約1時間ぐらいで終わります。

 翌週の12月7日(月)が「一般質問」。質問を行う議員が多ければ翌8日(火)も一般質問になります。議会事務局長は「今回は7人か8人いるみたいです」とのことだったので、もしそのままの人数なら、二日間に亘り議員の一般質問が行われます。でも、いろんな理由で届け出を断念する議員もいますので、6名ぐらいになれば7日だけで一般質問の日程は終えることにもなろうと思います。

 一般質問の翌日は「大綱質疑」の日。質問が一日で終えれば8日(火)が議案を審議する「大綱質疑」となりますし、質問が8日にも行うとなれば、「大綱質疑」の日程は9日(水)に転がります。

 「大綱質疑」には執行部から提出された議案の審議を行います。議会に付議された議案内容は次の通り。

 1、平成27年度室戸市一般会計 第4回補正予算の専決処分の承認について
 
 2、室戸市課設置条例の一部改正について
 ※これは、室戸市役所の5課(農林水産課、建設課、商工観光深層水課、滞納整理課、ジオパーク推進課)を、4課(産業振興課、建設土木課、観光ジオパーク推進課、債権管理課)に改めるもの。

 3、室戸市個人番号の利用に関する条例の制定について
 ※これは、国の新制度「マイナンバー制度(社会保障・税番号制度)」に基づいて、新たにこれに係る条例を制定するもの。

 4、室戸市防災コミュニティセンター設置及び管理条例の制定について
 ※これは、吉良川防災コミュニティセンターと佐喜浜防災コミュニティセンターを設置するにあたり、新たにこれに係る条例を制定するもの。

 5、室戸市税条例等の一部改正について
 ※これは、「マイナンバー制度」の基礎となる「改正共通番号制度関連法」が今年9月に可決し施行されたことにより、地方税法等の法律も改正されるため、市条例を改正するもの。

 6、室戸私立保育所設置及び管理条例の一部改正について
 ※これは、来年度から室戸岬保育所の園児が2名となることから、今年度末で同園を閉園とすることとなり、それによる条例改正。

  こんなことからも、私が生まれ育った室戸岬町津呂の町が市内でも一番、顕著であることがわかる。

  寂しい限りですが、かつては遠洋マグロ漁業で活気があった私たちが住むこの室戸市も今は、かつて産炭産業で隆盛を極めていた北海道の夕張市や三笠市、歌志内市に次いで「全国の人口減少ワースト4位」であり、五年前の国勢調査では5年間で13%の減少率でした。それを基に現状を推し量りますと、今年10月の国勢調査ではもしかするとその数字は更に高くなり、5年間で15%の減少率なんて数字になるとも推測します。予想している室戸市の今の人口数は、13100人前後。

 市議会唯一の改革派議員からの警告です。特に市内でご商売をされている方々は5年度、10年後、20年後の人口をよく見定めて経営計画を立て、職務に励んでいただきたいと思います。このことだけは本当にお気をつけ下さい。

 7、室戸市火葬場設置及び管理条例の一部改正について
 ※これは、2点の改正を行うもの。

 1点目は、今の施設名称「市立室戸火葬場」を来年1月からは「室戸市火葬場」に改めるもの。

 2点目は、火葬料の改正。12歳以上の火葬は現在、市内在住者は2万円(市外在住者4万円)ですが、これを3万円(市外6万円)に改めるもの。

 8、室戸市企業誘致推進条例の一部改正について

 9、室戸市水道給水条例の一部改正について
 ※これは、水道料金の徴収方法について、口座振替の規定を追加するために改正するもの。

 10、平成27年度室戸市一般会計 第5回補正予算について
 ※たくさんの事業費等の中から目を引くものをいくつか拾うと、

 ①「保育所高台移転施設整備事業費」として3億8500万円の繰越明許費があること。これは、今年3月議会に平成27年度当初予算の中に提案された事業費。
  この事業費の全体を言うと、総事業費…4億5000万円。内訳は、「高台移転施設整備事業費補助金」として3億8500万円(国から1億1431.2万円、県から1億4040万円、室戸市から5715.6万円)に、室戸市から別建てで市単の「私立保育所施設整備事業補助金」として7313.2万円が予算化される。これに保育所を経営する法人「むろと福祉協会」が6500万円を負担するというもの。

 だから整理すると、事業総額4億5000万円で、内訳は、国・1億1431.2万円、県・1億4040万円、室戸市・1億3028.8万円、むろと福祉協会・6500万円となるもの。

 ②衛生費に「診療所開設準備費」の「市立診療所施設等購入費」として、100万円を予算化しています。これは、室戸岬町津呂で閉院した宇賀クリニックの用地と建物を取得して市営の診療所として開設しようとするもの。診療形態の計画案としては、診察は週2回の予定で、要予約制。医師及び看護師については現在交渉中。行政においては、新たに「診療所特別会計」を設ける。

 ③「小学校管理費」として、室戸小学校校舎耐震補強・改修工事に関する事業費3件で、合計5828.2万円。これは、既に耐震改修工事を終えている室戸小学校の校舎の裏側にある建物の耐震改修工事を行うもの。

 ④「中学校管理費」として、羽根中学校校舎耐震補強・大規模改造工事に関する事業費2件で、合計1億3653.8万円。

 ⑤「体育センター費」として、室戸体育センターの駐車場拡幅工事費が290万円、同駐車場拡幅用地費購入費が2200万円。この駐車場はセンターができた当時から狭いと感じていたので、その欠点が解消されることは悪いことではない。

 他にも災害復旧工事費が全部で2億231万円と多く、補正予算書を見渡したところ、公共工事関係の予算で埋め尽くされていると言っても過言ではない。

 11、平成27年度室戸市国民健康保険事業特別会計 第2回補正予算について

 12、平成27年度室戸市介護保険事業特別会計 第3回補正予算について

 13、安芸広域市町村圏事務組合の共同処理する事務及び規約の変更について
 ※室戸市はこれまで市税などの滞納整理に係る事務を滞納整理課で行ってきたが、来年度(28年4月)からはその事務の一部を高知県東部9市町村が参加する「安芸広域市町村圏事務組合」に移管するため、規約を改正するもの。この業務移管により「2、室戸市課設置条例の一部改正について」の議案で「滞納整理課」を「債権管理課」とすることが提案されています。

 提案される議案についての説明はここまでです。4年前までの市議会12月議会に提案されていた議案の数と比較すると意外と少なく、こんな点からも室戸市政自体が小さくなってきていることを感じます。

 又、自治体の首長がその重点政策として公共工事に力を入れるのは言わば常套手段であり、これが私たちのまちの現状でもある。その良し悪しは別にして。

 地方自治体はなぜハード事業ばかりで、大きなソフト事業が少ない、いや、無いと言ってもいいぐらい少ないのはなぜなのか、について考えてほしい。

 室戸市の政策には大きな芸術や文化を高める事業が皆目見つからない。それは地方政治に関わっている人たちに知恵・アイデアが無いからです。だから、そういうハード事業につき進んでいる人たちにソフト事業のアイデアを提供したり提案したりしても、何やかやと言って、受け入れません。私が平成3年から長年にわたって訴えてきたあの「室戸市の地質観光事業(ジオパーク)」も実は、ソフト事業。だから、「公共工事のない事業に予算を使えるか」なんて言って、室戸市議会でも室戸市政でも受け入れて来なかった。それが動いたのは、あのユネスコが「世界ジオパーク事業」を開始し、日本のマスコミでそれが広く報道されたことがきっかけだった。

 それぐらい室戸市においては「ソフト事業は儲けにならない」とでも思っているのか、新人議員の時からたくさんの室戸市活性化の一つにとソフト事業を提案してきたが、残念ながら議会でいくら提案しても採用されません。

 さて、今議会の議案については以上です。


 議会での「大綱質疑」の流れとしては、まず議案の説明を執行部の関係課長の皆さんが行い、議員がそれを基に下調べをしてきたことも加味しながら質疑に立ちます。

 議案審議が一日で終わると、次の日(いまのところは、これが9日になるか10日になるか解りませんが)は常任委員会(2委員会)が開かれ、議案審議が行われます。私は総務文教委員会(7委員)に所属していますので、この委員会に関係する議案を審議することになります。

 その後は少し間があいて、閉会日は12月18日(金)。常任委員会委員長の決算審査の報告と議案審議についての報告があり、討論があり、最後は議案に対する表決があり、議会は終わります。

 尚、これは昔からの習わしらしく、よく議会が終了すると執行部側と議員との懇親会が行われていて、私も平成15年に議員になったころに一度参加したことがあるが、執行部からは市長や助役や課長ら全員が参加し、議会側も議員全員が集まり料亭で“おつかれさん”とばかりに杯を交わすその光景に非常に違和感を持ち、それ以降、余程の集まりじゃないと参加しないと決意し、参加していない。

 思ったのは、「なぜ、厳しくチェックをする側とチェックされる側との相対する二つの組織が仲良くならなきゃいけないのか」。

 それは今も変わっていない。

 議会で厳しい発言をするからといって、市長や執行部の課長ら職員の皆さんとケンカするつもりで議員になったわけではない。でもね、事業案や業務運営に違法や不適正な出来ごとがあったことなどを議会で厳しく指摘したあと、料亭に繰り出しお互いに杯を交わせる双方のその神経を私は疑い、私は普通の人間として、普通の思いを以って、市長等執行機関と議事機関とが全員で酒を酌み交わすことはしないことに決めている。

 だから、今議会後の18日にその集まりがあるようですが、私は参加しません。今後も任期が切れるころまで参加しないと思っています。

 唯、出来たら意を同じくする友人議員とは一度、会食して飲んでみたいと思っているが、一般市民出身の議員が多かった議員一期目のような仲間意識は今の議会に感じられないので、これも諦めている。その理由は解っていますが、ここでそれは書けません。

 あの一期目当時に議員7名で「市議会改革連合会派」を結成し、市政改革特別委員会を設けて市政全般について意見をぶつけ合っていたあの頃の熱っぽさが懐かしい。

 そんなことからも、他の議員諸氏のお考えはともかくとして私自身は、ほんの十年前と比べても議会全体に熱意が薄れているように感じていますが、かといって60歳を過ぎた議員の皆さんの背中を無理に強く押すわけにもいきませんし・・・・。
   

※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、11月28日(土)付けGooブログランキング(2325409ブログ)中、3920位でした。
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地方議員の役割

2015-11-26 | 政治家のあり方
 (10月7日の西日本新聞HPに掲載された記事から拾う)

 市議の役割「市政課題の解決」 福岡市議62人アンケート (2015年10月07日)

 ≪地方議会「見える化」計画の取材班は、福岡市議62人を対象にアンケートを実施した。市議の最も重要な役割を尋ねたところ「市政全体の課題解決」が28・7%で最も多く、「市長、行政のチェック」21・3%、「政策立案」19・7%と続いた。

 今春の統一地方選で実施された市議選の投票率は過去最低の40・81%。市民の関心を高める方策を聞くと「議会活動の透明化」が最多の38・7%だった。

 一方で、議会の透明化に関連して常任委員会の議事録に発言者名を記載することの賛否は、与党系議員を中心に消極的な回答が目立った。野党系議員が市長提案の議案を批判する質問に時間を割くため、「発言時間のルールを設けないと不公平になる」(自民)などが理由。

 常任委の採決公開については、傍聴者を退出させる慣習が市民団体から批判されていることもあり、賛成が9割を超えた。

 定数について「現状維持」は8割を超す51人、「増やすべきだ」2人、「減らすべきだ」8人。議員報酬は「増額」1人、「現状維持」46人で、「減額」は13人にとどまった。

 高島宗一郎福岡市長の市政運営の評価を聞くと、自民党は「ともに市民のために市政を円滑に推進していく上で、あえて採点しない」との理由で会派として回答を避けた。自民以外の与党系会派議員の多くは70点以上で「合格点」「及第点」と回答したが、野党系会派の多くは50点以下だった。   (2015/10/07付 西日本新聞朝刊)≫


 この記事を基に長年、地方議会のあり方について記事を書いてきた私が持論を述べたいと思う。


 タイトルは、「地方議員の役割」。

 ●≪地方議会「見える化」計画の取材班は、福岡市議62人を対象にアンケートを実施した。市議の最も重要な役割を尋ねたところ「市政全体の課題解決」が28・7%で最も多く、「市長、行政のチェック」21・3%、「政策立案」19・7%と続いた。≫

 (私見)
 「地方議員の最も重要な役割」ついて、福岡市議会議員の皆さんは、

 1、市政全体の課題解決・・・・・・28.7%
 2、市長や行政組織のチェック・・・21.3%
 3、政策立案・・・・・・・・・・・19.7%

 と回答したそうで、これを私は「大体大差ない結果」と見ました。私だけでなく、全国どこの議会においてアンケートを取ってもこれと同じような結果になるのではないか、と思う。

 私が考える「地方議員の最も重要な役割」についても、同じ重点割合で政治に貢献しようときっと思うのではないか。・・・というのも、室戸市議会議員とならば、また話は別だということです。

 私も平成15年5月に初めて議員となった時には「政策立案」や「地域活性化事業の提案」を最も重点を置き議会で発言していました。ですが、議会や行政から聞こえてくるのは、市長や議員による法令違反や不適正な発言・行動の数々。

 一期目のミクプランニングと室戸市による指定管理者認定に係る事前協議を発見した時から徐々に室戸市政が信用ならなくなって、「市長や行政のチェック」や「市政全体の問題解決」に重きを置くようになった。

 「法令を順守しないこの室戸市にいくら市政転換となるようなアイデアに富んだ事業提案しても無駄」と決め、今任期は最初から最後まで市政の不正や不適正、不公平な事業運営を追求し続けると決意している。

 多分、福岡市議会においても、議員の皆さんは初当選した時には「政策提案」と「政策実現」に燃えていたんでしょうが、次第に「行政のチェック」の必要を痛感しだし、「市政の問題解決」の方に重きを置くようになった、のではないかと感じます。


 ●≪今春の統一地方選で実施された市議選の投票率は過去最低の40・81%。市民の関心を高める方策を聞くと「議会活動の透明化」が最多の38・7%だった。≫

 (私見)
 「市議選の投票率を高める方法は・・」と福岡市議の皆さんにアンケートすると「議会活動の透明化」が一番多かったそうですが、私にはちょっと分かりにくい結果です。

 ・・・ということは、福岡市議は「議会活動を透明化すれば市議選の投票率が上がる」と回答したということ。ちょっと解りませんねえ。

 では、「議会活動の透明化」について考えてみましょうか。

 いや、これについては最初から反論したくなった。「議会活動って透明化できることなのか」ってね。

 できないでしょ。 「議会活動の透明化」なんかないんじゃないか。

 「議会活動」とは、議会においての議員の活動ぶりのことでしょ? 議会が開かれた時の議員の活動ぶりって、議会に市民が傍聴に行けば解ることで、その時点ですでに各議員の「議会活動」は「透明化」されている。

 依って、西日本新聞が福岡市議の皆さんにお願いしたアンケート用紙の設問に誤りがあることが分かります。

 この場合、設問は「議会活動の透明化」ではなくて「議員活動の透明化」と記載し、アンケートをお願いしなくてはならなかった。

 これは室戸市民も同じだろうが、福岡市民が解らないのは「議会活動」ではなく、「福岡市議会議員の日頃の議員活動」。だから、設問は「議員活動の透明化」とすべきだっと。

 室戸市民も、今の室戸市議13名の日頃の「議員活動」については、全く知らない。新聞を発行したりブログで地方政治のあり方について記事を書き続けている私の活動ぶりが少しわかるぐらいか。

 そうして4年が経つと、これまで議員だった人の活動ぶり何か全く分からないから、また市議選では候補に関する何の評価材料も無いまま、「あの候補は私の友人だから」、「あの候補は私の親戚やきん」などと言い合い、投票に行くことになる。

 唯、冷静に「議員の活動ぶりが透明になる方法」ってあるだろうかと考えると、これは無い。陰で建設業者と深くかかわっている議員もいるかもしれんし、議会がない二カ月間、ずっと行政のことに関心を持っていない議員もいるかもしれません。

 市民に「透明化」されているのは、議会が開催され、①一般質問に立って発言したか、質問しなかったか ②議案を審議する大綱質疑の日に質疑原稿を用意してきて質疑を行ったか、質疑をしなかったか。この2点において各議員の活動ぶりを知る程度のこと。

 つまり、議会が開催される月から次の議会が開催される月までの三カ月間で議員の活動が「透明化」されているのは、室戸市議会なら、開会日、一般質問日(一日か二日)、大綱質疑(一日か二日)、委員会(通常は一日)、閉会日の、多くて七日間、少ない時は各一日で五日間で終わる。この後、三カ月後に開かれる議会まで議員活動はあまり「透明化」されないで過ぎてゆきます。

 福岡市議の皆さんは「市議選の投票率は、議員活動を透明化すれば高くなる」と回答していますが、「そんなことできない」と思う。わずかでも議員の活動ぶりが解るのは、室戸市議会議員全員が私と同じ活動をすることしかない。

 ① 議会が終わったら市政情報や議会情報を書いた議会新聞を作って支持者に配布する活動を行うこと。つまり、一年間に4回発行することになる。

 ② 自分が議員ブログを立ち上げ、毎日のように市政や議会について、または日頃の活動について情報公開を行うこと。

 こうすれば、「議員活動の透明化」、延いては「議会活動の透明化」も少しは進むのではないか。

 ●≪一方で、議会の透明化に関連して常任委員会の議事録に発言者名を記載することの賛否は、与党系議員を中心に消極的な回答が目立った。野党系議員が市長提案の議案を批判する質問に時間を割くため、「発言時間のルールを設けないと不公平になる」(自民)などが理由。≫

 (私見)
 まず、「与党系議員」と「野党系議員」について。

 当電子情報誌の読者の中には、室戸市長や市職員の他、室戸市議会議員や他市町村の議員もおられるでしょうし、そんな政治に関わっていない一般社会の会社や団体に勤務している方、そしてもう第一線から引退した年配の皆さんもおられます。この皆さんが地方議会の「与党議員」、「野党議員」と聞いて、それぞれがどのように理解されますでしょうか。

 私は次のように解釈している。

 「与党議員」とは、首長に寄り添いながら、事業運営や事務運営に異論を唱えることも少なく、最終的には「表決」においても首長の僕(しもべ)のように無条件で賛成し、行政の意のままに動く。つまり、「自分は首長の子分だ」と思っている議員のこと。だから、こういう議員は、地方議員の職務責任である「行政のチェック」は行わないから、首長が行っている違法な事業や不正な業務運営、不適正や不公平な事業や業務があっても首長やその担当課職員に向かって何にも言いません。だから、法令違反や不正・不公正な業務の垂れ流し状態が長年続いてゆくということだ。

 ま、「与党議員だって、中には公正な議員もいるだろう」と皆さんは思うでしょうが、そんなの、まれ。首長がよほど厳しい法令順守の精神を持ち、公共工事などに関しても悪い議員や建設業者や団体からの悪しき口利き(働きかけ)には絶対に耳を貸さず、それをはねつけ、意固地なまでに健全な行政運営を行おうとする、勇気と度胸と住民への強い愛情を持った人物である場合のみ、「与党議員」が健全であると言えると考えている。

 だから「野党議員」についてはこの逆で、法令も順守しないし陰で悪い議員や建設業者などの人間と利害関係を以っている首長とは決して寄り添わず、厳しく行政のチェックを行い、事業案などには是々非々で対応する。つまり、「自分は首長の子分には絶対ならないぞ」と思っている議員のことで、ふつう、地方行政について知識が無い方々は「与党議員」の方を好意的に見て選挙の時も投票しているようだが、本当は地方議員は与党化してはいけないのです。

 もう一度申しますが、【地方議員は首長に媚びへつらい与党化してはいけない】。

 だから、全国各地に住んでおられる住民の皆さんは地方議員選の投票する時、「それまで議会において、市長、区長、町長、村長の行うことに何の異論も言ってこなかった議員には投票してはならない」ということです。

 議会で首長に何も言えないような意気地なしの議員を、選挙の時に応援してはなりません。室戸にもいますが、あなたのまちの議会にもたくさんいるでしょ? そんな議員が。その議員に投票することを止めて、議会で「こんな違法な事業を行うなって、おかしいじゃないか」と堂々と発言できるカッコイイ議員に投票してあげてください。例えその議員があなたの親戚でも友人でもなく、全く知らない人であっても、不正な議案に賛成するような議員に投票するよりも、ずっとずっと“生きた票”になるし、「効果的な票」になるのは間違いありません。


 ●≪定数について「現状維持」は8割を超す51人、「増やすべきだ」2人、「減らすべきだ」8人。議員報酬は「増額」1人、「現状維持」46人で、「減額」は13人にとどまった。≫ 

 (私見)
 福岡市議会の定数のあり方は同市の現状を知りませんので解説は割愛するとして、室戸市議会の議員定数については持論を持つ。

 先の、私が今年の市議選に出る前、そう、一年か二年前だったでしょうか、市議会で「議員定数削減」の話が出て、市内の常会長会からも「夕張市などのように人口減少が激しい市の4番目にいる室戸市だ。今の14名を12名にしてほしい」と要望があった。私はその当時、「12名でも少ない。8名ぐらいにすべき。結果は同じだから6名でもいい」と当電子情報誌に記事を書いた。

 それがこの程度のことだからその日に議員みんなが話し合って12名にすればいいものを、その日で決まらず、再度委員会を開いて協議。新聞記者とのいざこざも加わって混乱し、結局、どうしても「12名」は嫌だという議員がいて、中を取って13名に決まった。私はそのことを伝える新聞記事を見て笑っちゃいました。

「保身の何物でもない」と。

 今でも室戸市議会の議員定数は「10名」でもいいし、「8名」でもいいと思っている。

 なぜならば、室戸市議会に執行部から提案された議案の中には、地方自治法違反や地方財政法違反(これらは当然、日本国憲法に違反していることになる)や室戸市の条例違反となる議案がよく出てくるが、議員全員がそのことを知りながら、反対するのは私を含めてあと一人いるかいないかで、最終的には表決において全ての議案が可決しているからだ。

 だから、市議会議員が50名いようと、5名いようと、結果は何も変わらないということです。

 読者の皆さん、お分かりいただけたでしょうか。

 私は議員となった時から自分のためじゃなく、市民のためだけを考えて議員としての判断を行っている。私が言わなきゃ誰も指摘しないことも多く、その点で周りの風当たりも強くなり苦労も多いが、任期の間、市民の皆さんから報酬を頂いている間は、自分ができることはきっちりとやり務めを果たそうと思っている。

 「市長のため」だとか「議員全員が賛成しないとかっこが悪い」なんてことは一度も考えたことはない。不正議案に私一人が反対している場面が多い。だから見た目は「変わり者」と見えるが、けっして変わり者ではない。至極当たり前に物事が判断できる男である。(笑)

 国や室戸市の条例に違反している事業や業務運営、不公平・不適正な出来ごと、不道徳な業務、公務員としてあってはならない市長や市職員や議員の行いなどについても厳しくチェックを行い、議会内外で厳しく言い、「それらが何か室戸市内外に貢献することになるのではないか」とこうして記事を書いています。

 以上です。

 記事の内容が全国の地方議会に関心がある読者の皆さんの参考になればうれしいですが・・・。


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「カンバモチ」なら、土佐は室戸の山本製パン所

2015-11-23 | 季節のたより
 今年も毎年恒例の「かんば餅」の季節がやってまいりました。

 創業65年になる室戸市奈良師の山本製パン所は、妻の実家。妻はそこにもう40年間勤務していますが、この時期も12月に入ると店を経営する義兄夫婦と共にそのカンバ餅の製造に大忙しになります。

  

 これが、さつま芋を薄く切って天日で干して乾燥させた原材料、「かんば」。

 高知県でも他の地域ではこのかんばを粉にして餅と一緒に搗く(つく)というところがあるとお聞きしたが、室戸では「せいろ」の中にもち米と一緒に干したかんばを布に包んで入れ蒸したものを、餅つき機で搗いて作ります。「せいろ」とは、一辺が尺三寸(約40㎝)ぐらいの枡のこと。

  

 搗いた後、注文によっては上のように1センチぐらいに切って販売します。

  

 そして、パック詰め。この一つを「馬」と呼びます。だから、注文は、一馬(ひとうま)、二馬(ふたうま)、と注文をお受けしています。

 この「かんば餅」は高知県東部が本場ですが、中でも室戸にその老舗が多い。

 室戸の冬の風物詩として広く知られていて、特に美味しいと評判の「山本製パン所」の商品は、亡き義父が戦後の昭和24年に店を創業して以来、二代目、三代目と代々、その味が引き継がれてきた人気商品となっています。

 私は個人的にみて、この山本のかんばの味は日本一だと思っています。

 製造するのは12月初めから、年を越して3月頃まで。

 上の写真の一つを、一馬の値段は上のように切ったものは1100円で、切っていないものは1000円となっております。

 唯、あいにく今年は夏以降の気候が不順でサツマイモの成長が悪いと聞きます。それと、イモを輪切りし天日で干した場合、寒い乾燥した北風(室戸では“西の風”といいますが)が吹いてこそイモが乾燥します。ですが、今年は11月に入っても雨が多く湿気があることと晴れ間が少ないため、そんな時期に干しても出来たカンバが少し黒くなるので、イモを切っても干せないという状況が続いています。

 そんなことで、今年のカンバモチの原材料となる「カンバ」が極端に少ないと聞いています。

 普通ならカンバを依頼しなくても市内各地でご高齢の方々が切ってくれていますが、今年は間違いなく原材料が少なくなると予想しています。

 だからカンバモチの製造は毎年12月10日ごろからですが、今年は原材料の持ち込みが少ないとみられますので、年末のご注文や年を越してのご注文の時に「残念ですが材料のカンバが無いので・・・」とお断りしなくてはならない場合もあろうと思います。

 だから、ご注文される皆さんはご予約をお早めにしておいていただきたいと思います。

 ご注文は、高知県室戸市浮津1560番地  山本製パン所まで。
 (電話・0887-22-1019)


 唯、家族(義兄夫婦と息子)と我が妻だけで営んでいる商売なもんで、妻が申しますに、「宣伝したら注文が殺到して困る」とも申しています。

 でありますからして、勝手なことを申してすみませんが、あまり忙しくならない程度にたくさんご注文(?)の程、何卒よろしくお願いします。 

 この世知辛い世の中ですが、どうか妻の実家の店をご愛顧下さい。そうして、この「かんば餅」を食べて力をつけ、不況の嵐をみんなで吹き飛ばして下さい。

 私をごらんなさい。悪い人たちに陥れられてもそれに負けず、このカンバ餅を食べながら不屈の精神で頑張っていますでしょ。

 皆さんも決して、世間に負けてはなりませぬぞ。

 今年4月までの四年間は画業に集中して励んできましたが、議員の仕事を再開させた今年5月からは、議員活動や議会情報を市民に伝える新聞を製作し配達するなどで結構、忙しく頑張っていまして、現在は12月議会での質問元この本読みを繰り返し、提案されるとみている事業案への質疑原稿も書き始めています。私の残る任期は三年四カ月。これからも夫婦二人はそれぞれの仕事に精を出して頑張ります。

 今日は私の話ではなしに妻の実家が販売している「カンバモチ」のPR。

 読者のみなさん、奈良師の山本製パン所が製造する「カンバモチ」をよろしくね。

 もし山本製パン所の電話がでない場合は、当家、谷口總一郎(電話0887-23-1214、携帯090-4506-6343)までご連絡ください。


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政治家たちの利権と報酬依存を断ち切る「大阪都構想」

2015-11-22 | 地方のあり方
 大阪府知事選と大阪市長選最終日の昨夜、橋下徹大阪市長が候補の応援に立ち、演説を行っています。

 その内容を伝える前に、橋下市長が訴えてきた「大阪都構想」についての考えを披歴しておきたい。
 
 西日本が活力を持つことや、大阪府と大阪市が二重構造となっていて予算がそこにいる政治家たち(府知事及び各市町長、府議と市町議)によって無駄に使われてきたことを改善するにはこれを一つにまとめ(合併し)東京都と同じように「区」に分ける必要があるから、「大阪都構想」には大賛成だ。

 だから先の住民投票でわずかの差で「構想反対」が勝った時には、まるで室戸市で行われた住民投票だったかのように、ひどく落胆しました。

 何よりも、悪しき体質が続いた組織は一度立ち止まって“ガラガラポン”する必要があると考えていて、大阪府と大阪市も橋本徹市長が長年言い続けてきたように、一度一つにまとめて“ガラガラポン”しなくてはいけない。その良いチャンスを橋本市長が作ってくれたんだと大阪市民や府民は理解しなければならないのではないか。

 住民投票後に「構想反対」の票を分析したところ、高齢者の皆さんの多数が反対したことが原因とも伝えられたが、「『余命いくばくもない自分たちよりも、次代を生きてゆく若い人たちのために・・』となぜ考えられないんだろう」と思ったものでした。

 私はそう思っている。

 だから、今回の府知事選も市長選も「大阪都構想」に再度挑戦すると発言している候補に、私がもし大阪市民ならば投票します。


 昨夜、橋下市長は街頭演説でこう訴えた。政治家としての最後の街頭演説となる。

 「38歳で知事に立候補し、ここで演説してから8年。皆さんに支えられて知事、市長を、務めることができました。ありがとうございました」。

 8年間を振り返り、「いやあ、すごい現実を見た。皆さんが知らないところで、特定の人たちが甘い汁を吸う、とんでもない不公平で無駄な税金の使われ方をしていた。天下りをバッサリなくそうとしても、ものすごい抵抗にあった。その抵抗との戦いが僕の8年間の政治家でした」。

 「補助金を受けている人たちも選挙になったら(打倒維新で)必死ですが、これがある意味、民主主義。皆さんは、選挙を真剣にやってますか?本気で携わっていますか。6割、7割がはなっから投票を放棄していては、公平に税金なんて回ってこない」。

 「選びたい政治家がいなければ白票を投じてほしい。膨大な白票がいずれ有望な人材が現れた時に流れるかと思えば、政治家にはものすごいプレッシャーになる」。

 「今の日本社会は不公平だが、その責任は皆さんにある。もっと選挙の重要性を感じてください。時代が違えば、地域が違えば、政治主張を通すのは殺し合いにもなる。それを正当にルール化したのが選挙。1票の集まりが、ひとの命1000人分にも匹敵する、ものすごい政治力を生みだすのが選挙ですよ」。

 「30年も40年も何もできず、東京に頭をはたかれたらシュンとするような大阪自民に大阪を任せられるか」。

 候補の演説後、「僕は政治家としての命は絶ちました。これで終わり。新しいリーダーに託します」と訴えた。


 読者の皆さんは覚えておられるでしょうか。私は約一年半前(2014年2月)にこんな記事を書いた。

 橋下徹氏とやしきたかじんさんとのことについて。(その時の記事を要約して書く)

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 橋下徹大阪市長は今日3日、大阪市内で記者会見し、大阪都構想の民意を問うために市長を辞職し、記者会見において出直し市長選実施を表明する。

 これに対し、大阪市議会の自民、公明、民主党などでは対立候補の擁立を見送ることで「独り相撲」を演じさせ、市長選を無意味なものに終わらせようと画策していると聞く。

 この、橋下氏が目指す「大阪都構想」はいつから主張し始めたのか気になり、少し調べてみた。

 まず、発端から。弁護士の橋下徹氏は2003年(平成15年)4月からテレビ番組「行列ができる法律相談所」にレギュラー出演、人気を得る。同年7月には関西の読売テレビ『たかじんのそこまで言って委員会』でもレギュラーとなる。

 そんな多くの人たちとの交流の中から、歌手で人気司会者でもあったやきしたかじん氏を知り、お付き合いが始まっている。

 テレビに登場した二人それぞれの話しぶりなどを見てやしき氏と橋下氏の関係は深いと私は考えており、ここからの二人の会話は想像でしかないが、あながち間違いでもなかろう。

 橋下氏「今の大阪の政治はおかしいですよ」。

 やしき氏「そう考えるなら、お前が出ろ。お前が選挙に出て、大阪を変えろ!」。

 橋下氏「私では無理ですよ」。

 やしき氏 「何を言ってるんや。おれは以前から、東京一極集中の国の政治はおかしいと思い、腹が立っている。だから、おれは東京に出て行かず、この大阪で関西で頑張っているんや」。

 やしき氏 「お前は出ろ! 頼むから、選挙に出てこの大阪を東京に負けん大都市にしてくれ! おれが応援したるやんか」。

 橋下氏「考えさせて下さい」。

 こうして橋下氏は2007年(平成19年)12月に大阪府知事選挙への出馬を表明、翌2008年(平成20年)1月の大阪府知事選挙で当選。2月に知事に就任した。

 最初は大阪府の無駄削減に没頭、府職員や府議たちの総スカンに遭いながらも大健闘、府議改革に成功します。このころだったか、それまでは「道州制」に向け取り組んでいたのを大阪周辺の大阪府、大阪市、堺市をひっくるめて「大阪都」に変えようとする「大阪都構想」への取り組みを表明します。

 これは勿論、橋下氏自身の政治的構想で強い願いであったろうが、始めて政治家になろうと決意した時に聞いたやしきたかじん氏の願い「この大阪を東京に負けない大都市にしてくれ!」が頭に残っていたことは想像に難くない。

 一方、一昨年の2012年1月、病気が見つかったやしき氏は「何でも言って委員会」などへの出演を休止します。1年2カ月後の2013年3月には仕事に復帰したが、やはり病気のためにやつれたように見えた。

 同年5月に「体力低下」を理由に再び休養。以後は亡くなるまで番組に登場することはなく、「たかじんの何でも言って委員会」で親しくなった政治評論家の三宅久之氏の後を追うように今年2014年1月3日に死去してしまった。

 1月3日に死去したが、生前にやしき氏が「みんながめでたい気持ちで迎えている正月に、自分の訃報で悲しい思いをさせたくない」との意向だったことから、マスコミには密葬を済ませた後の7日に公表、ファンの知るところとなった。

 そんな昨年のいつごろか、重い病状から自身が「復帰は無理だ」と考えた時期にやしき氏は橋下氏と面会している。

 きっとその時にも「大阪を頼む。お前がやらなきゃこの大阪はこれからも今のままダメになってしまう。世間が何と言おうと負けずにこの大阪を変えてくれ」と橋下氏に、まるで懇願するように語った(と考えている)。

 橋下氏が大阪維新の会という組織を立ち上げ強く進めているこの「大阪都構想」は、そういうやしき氏と橋下氏との約束と言っても過言ではないと私は感じてきたし、やしきたかじん氏が亡くなってからもそう思っている。

 橋下市長が進める「大阪都構想」は、故・やしきたかじん氏の遺志でもある。

 私はそう確信する。

 だから、今度、出直し市長選を行うと決意したのは、橋下氏にすれば「このまま大阪市議会の自民党議員、公明党議員、共産党、みらい、の各議員が反対して潰されようとしているからとこのまま大阪都構想を諦めてしまっては、構想に賛成してくれている大阪市民や大阪府民にはもちろんのこと、亡くなったやしきたかじん氏にも申し開きできない」。

 そう考えていると思っています。

 ではなぜこれら大阪維新の会以外の政党が反対するのかと言うと、表向きは「もし大阪都にしたら、いま大阪府や大阪市で行われているたくさんの政策や事業に関して齟齬や損失が生まれて混乱する」ということで批判し反対してはいるが、本当のところは、自分たち大阪府議や大阪市議や堺市長や堺市議らがこれまで積み上げてきた利権や利害を失ってしまうと考えたからに他ならない。

 簡単に言うと、大阪が良くなることよりも、「自分たちが選挙で落選すると報酬をもらえなくなるから」とか、「これまで自分たち市長や議員が企業や団体などと慣れ合ってきて温存してきた利害関係が失われてしまうから」が、本音。

 しかし、その自分たちの都合で橋下市長に賛同しないのであるが、そのことは住民に知られたくない。だから、大阪維新の会以外の大阪市議会の議員も大阪府全体の議員も「橋下は悪い政治家だ」の烙印を押して全国に向けて叫んでいるのである。それにつられて大阪市民だけでなく、全国民は騙され、「橋下市長は悪い政治家だ」と思い込み、追放しようとしている。

 しょーゆうこと。

 橋下市長はそれらの裏事情をよく知り、関西圏のそれらの政治悪を排除しようとも考え、今回こう考えた。

 「税金の無駄遣いをやめようと大阪府と大阪市で強く勧めてきた自分が任期を待たずに選挙を行うことを許して下さい。私はいまこそ、大阪市や堺市や大阪府だけでなくて周辺の町や村もよくなるためには大阪都にしないとダメだと考えています。退路を断って、もし私が落選すれば政界から引退します。どうか応援してください。そして大阪が大阪都に為るまで応援してください」。

 そう思って、出直し市長選を決意したのではないか。

 私は日本維新の会には何ら関係がないが、橋下氏が「私はこの古い体質のままでいる大阪市や大阪府を大改革し、東京都に負けない都市にしたい」、そう決意し彼は戦っているんだと思う。

 もし自分が大阪市民ならば、「大阪都」に関係なく、彼の政治的な意欲を応援するために一票を投じたい。

 真面目で公正な政治活動を行ってきた政治家を真近で見てきた私の妻も間違いなく、彼を応援する。

 故・やしきたかじん氏も、自分と二人で語り合ったあの日のことを思い浮かべながら、天国から橋下市長の決意を応援している。

 「お前がやりたいと決意したことやろ。 なら、中途半端にやめんと、とことんやらんかい!!」。

 天国からこう叫んでいることは疑いない。

 他方、大阪を東京都に負けない大都市に改革しようとするこの大阪都構想に反対する大阪府議や大阪市議たちは愚かとしか言いようがない。

 やしき氏は言っているだろう。

 「お前らは大阪が東京に負けて悔しゅうないんかい! 町を元気にしたり良くしたりするつもりがないんなら、いったい何のために議員になったんじゃ! そんな議員職なら止めてまえ!」。

 これも疑いようがない。 

 大阪市民の皆さんにお願いです。今から10年、20年の月日が経って、「あの時、橋下徹市長を応援して大阪都を創っていたらこんなことにはならなかったなあ」と悔やむよりも、どうか今、彼を応援してあげてほしい。そして、「大阪都」への協定書を作成して「住民投票」を行うまでは協力してあげてほしい。切にお願いする。
 
 大阪市民の皆さん、関西圏の報道各社がテレビや新聞で伝える意見や記事に騙されてはいけません。彼らマスコミも政党や議員同様にこれまでの利害や利権を失いたくないから「大阪都構想」に反対しているのです。

 大阪市民よ、どうか彼の頑張りを支援してやってください。そして選挙でも協力し、当選後の市議会では四面楚歌の状態になるのは必至ですが、どうかその市議会でも大挙して傍聴に行き市民が支えてあげてほしい。

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 大阪の陰でうごめく悪しき政治家たちとそれに絡みうまい汁を吸っている企業や団体らの悪習を断ち切ろうと戦ってきた橋下市長だが、昨夜の演説の中でも、次の指摘には私も議員をしていて共感する。

 ●「いやあ、すごい現実を見た。皆さんが知らないところで、特定の人たちが甘い汁を吸う、とんでもない不公平で無駄な税金の使われ方をしていた」。

 室戸市においても、同じように“とんでもない不公平で無駄な税金の使われ方”をしていることを市民の皆さんは知っていますか。私以外の議員がそんな話をしないから、「室戸市においてや議会においては何も問題は無い」なんて思っていては誤りです。私以外の政治関係者(市長、市会議員)は皆さんに向けて何も情報発信をしていないんだから、皆さんは何も知らないのです。

 ●「補助金を受けている人たちも選挙になったら(打倒維新で)必死ですが、これがある意味、民主主義。皆さんは、選挙を真剣にやってますか?本気で携わっていますか。6割、7割がはなっから投票を放棄していては、公平に税金なんて回ってきませんよ」。

 このことは何度も書いてきましたが、投票を棄権した市民に室戸市長が行う悪政や議員の職務怠慢に向けて批判を行う権利はない。

 ●「選びたい政治家がいなければ白票を投じてほしい。膨大な白票がいずれ有望な人材が現れた時に流れるかと思えば、政治家にはものすごいプレッシャーになる」。

 室戸の市長選や県議選や市議選において、選ぶに値しない候補ばかりなら、どちらかに投票しなくてはならないというルールは無いから、白票を投じた方が効果的ということです。私も先の市長選では候補二人が信頼に足る人物ではなかったので、白票のまま投票しました。

 
 とにもかくにも、「大阪都構想」が実現するように大阪府民、大阪市民の皆さんは頑張ってほしいと思っています。

 それと、弁護士に戻るという橋下市長の今後ですが、一度、全ての関係を断ち切ってチャラにし「無」になり、次の衆院選に出馬すると見ています。

 でも、これは批判にあたらない。策略は政治家につきもの。一度身を引けば「政治家をやめます」の発言に違(たが)うことではないから。

 それに、考えても見てください。地方政治において、橋下氏のように改革精神に富み不正や利権を断ち切ろうと戦っている人間がそれほどたくさんいますか? 室戸市を見ても解るでしょ? 真剣に悪政と戦っているのは一人しかいないじゃないですか。


 彼が身を引くと言っても、あのようなカリスマ性を持った改革者を周りが放っておくわけがない。

 次の登場は衆院選。地方自治法を改正し、「大阪都」を作るためと「道州制」実現のため、強力に動くことになろう。


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地域雑誌『あおぞら』の、二宮金次郎の本

2015-11-21 | 青空編集室
 先日に引き続き今日も、高知県東部の活性化のためにと出版していた地域雑誌『あおぞら』のPRです。

 これは唯一、自慢ですが、これまでも今も、約80ページから100ページの雑誌で全編手書きの本は私が出版した『あおぞら』以外、日本には存在しません。

 「NTT全国タウン誌フェスティバル」でも二回、奨励賞を受賞し、東京・帝国ホテルの表彰式に夫婦で出席させていただき、二人にとってはもう二度とない良い思い出になっています。

 こんな地域雑誌でしたが、この本を出版していたのは今から二十五年前から十七年前までですので、いまこの本の存在を知っているのは40歳以上の人で、その年齢以下の方々はこの『あおぞら』という本が高知県東部を盛り上げるために毎月、地域の人たちにとって興味深い特集を組んで発行されていたことなど、知らないのではないでしょうか。

 そうして平成2年9月から発行し平成10年1月に休刊した地域雑誌『あおぞら』ですが、その在庫として二十数年間、保存してきた(実際は売れ残った)本を紹介したい。

 その中から今回は、全国の二宮金次郎の銅像に興味を持っておられる方々に向けて、次の特集号をご紹介させていただきます。

 ●『あおぞら』の別冊(1995年10月号、NO.60)として発行した『青空写真館』第六号「二宮尊徳再発見・銅像とその改革精神」(1000円)

         

 内容は・・・

  

  

  

  

  

 ・・・という主に二宮金次郎の銅像を高知県内全域を約三日間、取材車で走り回って全ての銅像を写真撮影し、大きさや材質などを調べ、狛犬同様に観察の助けとなりハンドブックとして利用できる内容となっています。

 もしご購入を希望される方は下記の編集室までご連絡ください。県内外の書店には置いていませんので、宜しくお願い致します。

(連 絡 先)     
 青空編集室  谷口總一郎
 住所:高知県室戸市室戸岬町2845-2   
 電話:0887-23-1214   携帯:090-4506-6343


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市長の“片腕”がまたも任期途中で辞職

2015-11-20 | 組織のあり方
 「室戸市の副市長、辞職」のタイトルで記事を書いたのは、2009年8月21日でした。

 それが次の記事。

 《本日21日の午前10時より議員総会がありました。議題は室戸市におけるブロードバンドの整備についてで、市から説明を受けた内容について市民の皆さんにもお知らせしようと考えていました。

しかし、この説明が約1時間半あってこれで総会は終わるのかと思った時、市長から次のような報告があった。

「実は、今般、副市長の方から職を辞したいとの申し出がありました」。

私だけでなく、議員みんなが驚きました。

そうして、T副市長が最後の挨拶に立った。

これは誰だって「どうして?」と思い、「病気なのか、それとも・・・」と思うのが人の心。政治に関わる人間で、その番頭格である副市長が任期の途中で退職するということは、病気でなければ他に何か原因がなければ、そうそうあることではない。

 副市長はその原因については「一身上の理由で」とだけ語り、真意は黙して語らずだが、これまで市政の動きを厳しい目で監視してきた私に心当たりはいくらでもある。ここからは私の推測だが、あながち間違ったものではないと思う。

 今の市政状況をいうと、

 ◆市長と議員との関係悪化。これは、議会で議員が示す適切な行政運営についての意見や方向性への問題点の指摘などに対して、市長が「反問」ならいざ知らず、議員に対して「反論」を加えるなど、傲慢で不遜な態度を見るに付け、その人間性が原因であるのは間違いない。

 加えて、これまでの二年間、室戸の一つの政治勢力が市長にある種の圧力を掛けて議会と室戸市政を動かしてきた、そのゆがんだ組織運営が議会との関係を悪化させていることも今回の副市長辞職という“事件”に少なからず影響している。

 ◆市長と市職員の関係悪化。これは、職員の意見に耳を貸さないという市長のあり方が原因。いわば“問答無用”のやり方で職員に接すれば、職員は自分について来ないし、誰も後をついてゆかない。当たり前の話だ。

 18年の市長選の時には私に、「話を聞いてくれない」と、当時の市長と自分たち市職員とが理解し合えないことをこぼしていたのに、いま自分がそれ以上に職員の話を聞かずに独走していることに気付いていない。いわゆる“裸の王様”状態。

 いま市職員は、みんな真面目に仕事をしています。でも、こう考えているのは私だけではないと思うが、多くの職員は一つの原因が基でなにかやる気、情熱を失っている。それは、リーダーがリーダーとしての資質に欠けるから。

 私も人に教えるほどの人間ではないが、これまで人生を歩み学んできたことを基に言わせてもらうと、弓には“なえし”(柔軟性を指して室戸ではこう言う)が無ければ、折れてしまう。人の世も、人と人との繋がりは、「情愛」や、「思いやり」や、「支え合う心」という“なえし”の術が無ければ、途端に途絶えてしまいます。

 市長と市職員は別々のチームではない。室戸市という一つのチームで仕事をしている、いわば監督と選手という仲間同士。だが、行政において、野球チームの上下の関係のように上に立つ人間が「オレが上で、お前たちは下だ」と思ってしまったら、もうおしまい。それによって発せられる頭ごなしの言葉は、“剣”になる。刃を向けられたら金輪際、仲間にはなれません。どちらかが退職していなくなるまでそんな関係は続いてゆきます。

 市長ももっと肩の力を抜いて、協調性を以って、謙虚に市職員と力を合わせ市政の事務事業を行えばいいのに、それがどうしても出来ない。それは、人を許すことができないから、人の能力を認めることができないからです。職員から聞こえてくるのは、私たち議員に議会で発すると同じ状態なのか、「すぐ怒るし、聞いてくれん」の不満の声。

 それと、今日の議員総会で思ったのは、市長のデリカシーの無さ。つまり、細やかな心配りがない。

 副市長が退職の挨拶をする前に市長がわれわれ議員に説明した言葉が振るっていた。「尚、議会前ということもありますので、副市長の後任は早い時期に選任したいと思います」。いかにも事務的に言い放つ。

すぐ隣に副市長が座っているのを十分知っていながら。

だから、私が「デリカシーが無い」、「人に思いやりが無い」というのです。一事が万事、これ。

 仮にもと言っては失礼になるが、これまでニ年七ヶ月、自分を補佐して助けてくれた人物だ。「全て給与をもらってやっていることだから、辞める人間に情けはいらない」というものではなかろう。これまで自分のために尽くしてくれたとか世話になったということも、多々あるだろう。そんな恩義のある人との別れの場だ。もっと言いようがあるだろう。日頃、誰に対しても感謝がないから、そのように退職する重役がそこにいるのに、事務的に言い放ち処理してしまうのだ。

 これまでのことを副市長の身になって考えてみた。彼にとっては苦しく悩み多きニ年七ヶ月だったろう。

 思い起こすと、今日までの市長職ニ年九ヶ月の行政業務は問題点ばかりだった。当然、市長と市の職員との関係はスムーズに行かず、職員には不満がたまる。職員は関係改善のために副市長に頼った。しかし、トップがそれではその関係もうまくいくわけがなかった。副市長は板ばさみになって悩み続けた、・・・ということだと思っている。

 最近、時折見せるうつむき加減の寂しそうな表情は知っていたが、「立場上、なかなか仕事が難しいんだろうな」ぐらいに思い、まさか辞職するとは思いもよらなかった。

 T副市長には、市長になり替わり、私からこれまでの市政への貢献に対し心から深く感謝申し上げます。心を込めて・・・。

 どうもおつかれさん。言いたい事が言えない苦しみ、こうしたいという事が出来ないつらさは、よく解かっている。本当に気苦労の絶えない日々が長く続いたと思います。そう考えると、我慢に我慢を重ね、耐えに耐えた結果の結論だったのでしょう。ご苦労さんでした。

 私が議員になったのは15年5月でしたが、以来これまで行政に慣れない私の無知にも嫌がり嫌うことなく、にこやかに色々とお教えいただいた。お礼申し上げたい。

 特に思いだすのは、市庁舎前の駐車場整備を議会で提案した件について。前市長と共に担当課長としてご理解頂いて無事市民の利用効率のよい駐車場を作っていただいたことは、他の行政関係者がみんなこの事業のことを忘れたとしても、私だけはいつまでも感謝を忘れません。

 又、先頃私が出版した地質写真集と重伝建保存地区の画集出版の時には高く評価していただいたことも、忘れられません。

 室戸には自らが汗をかかずして他人のアイデアや成果を横取りする悪い人もいます。その反対に、T副市長のように住民による地道な活動を正等に評価し称える人もたくさんいて、本当に励みになり明日への力になっています。

 副市長はこの8月31日を以って退職されるとのことでしたが、退職されてもご夫婦仲良く生活され、また老後というにはまだ早いので、また何か興味あることを見つけて再度、どこかでご活躍なされることを期待しています。

 でも、彼のことを慮れば、どう考えても悔しいよね、一所懸命に頑張ってきた人が報われないなんて。》



 さて、T副市長が辞職してから六年が経つが、昨日、議会事務局で事業内容について意見を聞いていた友人議員から、今月末を以って谷村教育長が辞職することになったと知らされた。

 さすがに驚きましたねえ。「またか」と。

 2008年5月に教育長になられ、七年あまり在職しての辞任である。

 私を含め、新聞を見るまでそんな状況にあることを全く知らない議員や市職員はたくさんいて、みんな驚いていた。

 辞職の理由は議員らから詳しく聞いている。

 今年3月議会の補正予算で議会に提案された「文化財展」事業に絡み、その展覧会を提案した法人と教育委員会部局と市長部局との意見がまとまらず、9月議会前に担当課長を異動させて収まるかと思いきやそれでも事態は収拾できず、最終的に教育長が腹を切った形となったもの。

 その事業は今年3月に開かれた室戸市議会の第11回補正予算の中に提案され、6月議会に繰り越した事業。その6月議会の「繰越明許費繰り越し計算書」の中に次のように記載されて出ている。
  

 「文化財」とは高知県文化財と室戸市文化財に指定されている仏像を集めての「仏像展」で、事業費は1665万5000円。この事業の財源は、いま行われている国の「地方創生特例交付金」から(と聞く)1000万円、「その他」から660万円など。(小生、この3月議会にはまだ室戸市の議員ではなかったのでこの点は不明)

 この事業開催に向けて室戸市の市長部局と教育委員会部局とこの展覧会を企画して事業提案したと考えられる法人とが取り組んできたが、教育長が法人と市長との板挟みになって苦しみ、それでも問題は解決せず、身を引いたものとみられる。 

 今回の混乱ぶりの原因は法人側にも責任は多々あろうと思っているが、他方、平成18年12月に小松市長が就任して以来、このような事態が度々起こっていて、その理由を私は市長の性格が災いしていると考えている。

 それは議会答弁で解る。厳しい質問をした時や、同じことを再度確認するために問い質した時などは、市長が答弁に立つと、答弁に登壇した時点から既に腹を立てていて、反論権のない議場で反論するかのように答弁を行う。それを見て、議場の議員だけでなく執行部席の課長の皆さんも「あっ、また怒っている」と解る。これは厳しい質問を浴びせる私であっても、女性議員であっても同じで、誰ということはない。

 そして、相手が議員でなくて市職員であっても、市長が行うことに違法性があって指摘した時や部下の業務に配慮してあげてもそれほどの大差ない場合であっても、妥協しない面が多々ある。

 部下は逃げ場が無くなり、市職員は途中退職するわけにいかないから悔しくても我慢するしかないが、副市長や教育長は結局、こうして辞職してゆくことになる。

 ・・・ということです。

 こうして市長周辺から人が去ってゆくのは、短気な性格と、人の教えや進言・諫言に耳を貸さない性格にあると思っている。T副市長の辞職した件も今回の教育長の辞職も、ご自分が頭を下げてなっていただいて職務に就いていただいた人だから、もっとこのお二人に心配りし庇ってあげていたら、もっと教育委員会としての考えも理解してあげていたら辞職には至らなかったのは間違いなかろう。

 その反面、イエスマン的な職員は盲目的に可愛がり、その職員が役所組織の中や対外的に問題を起こしても不問にしている状況もある。このことが組織の中でまた問題を生みジワジワと組織を蝕んでいて今後、問題化する恐れがあるのに、それについては気付かないらしい。

 でも、市長職って、そんなに偉いんだろうか?

 わたしなど、議員をしていて自分が偉くなったなんて、一度も思ったことはない。

 むしろ市民の皆さんから報酬を頂いて活動している議員職よりも、自分が取材し手で記事を書き本を売り歩いて集めたお金で高知県のために働いていた、そんな八年間の地域雑誌出版の仕事の方がずっと評価されるべき仕事だと思っている。

 市長職も同じではなかろうか。

 市民の皆さんからお給料をもらいながら“市民の名代”として仕事をしているだけのことで、一生懸命に働いたとて役所からお給料をもらわず自分のお金で地域に貢献しているという訳じゃないんだから、それほど偉そうにするほどの仕事ではないと思う。

 私はそう思って今、「非常勤特別職公務員」として任期四年間の仕事をしている。 

 それにしても、こう室戸市長の“片腕”ともいえる人が自分の任期を待たずに途中で次々と辞任してゆくのは、室戸市にとっても良いことではない。


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人は人から学ぶもの

2015-11-19 | 人間のあり方
 照の富士の姿に心を打たれます。

 秋場所13日目の大関稀勢の里との取組みで右膝を負傷した大関の照ノ富士ですが、敗れた後、東京都内の病院で磁気共鳴画像装置(MRI)検査を受け「右膝前十字靱帯損傷で全治1カ月」と診断された。親方は「休んだ方がいいのではと言ったが、本人が『やるだけやりたい』と言った」と取材に応えている。

 でも、14日目の大関豪栄道との勝負にも強行出場、負けた。

 そして千秋楽の日、照ノ富士は11勝3敗で横綱鶴竜と戦いこの勝負は勝った。でも、12勝3敗同士の優勝決定戦では足の痛みに耐えかね、残念ながら負けてしまいました。

 そして今場所です。

 初日の照の富士を見たら、まだ怪我は癒えていない様子。痛みに耐えての勝負は、勝ったり負けたりで、昨夕の勝負で勝って、現在、6勝5敗。

 しかし、私は照の富士が大関の責任を果たそうとするその姿に打たれるし、力士として立派だと思う。強行出場が今後の力士人生に影響があるかもしれないと解っていながら・・・。

 先場所、白鵬は足に痛みを感じて三日目からだったかにすぐに休場したが、それ以上の怪我をし痛みもひどいと思うのに照の富士はじぶんの務めを果たそうと今場所も休場せず、日本全国の大相撲ファンのためと、11日目まで懸命に相撲を取ってきている。

 二人は同じモンゴル人力士だが、どちらが立派な人物かはどなたが見ても解るのではないか。

 もう何年前になるでしょうか、横綱貴乃花関が大けがを押して千秋楽の相撲を取って優勝した時、表彰式で当時の小泉純一郎総理が「痛みに耐えてよく頑張った。感動した!」と叫んだのを聞いたが、私は今、当時の貴乃花関と同じ感動を照の富士関に感じています。

 「人は人から学ぶもの」との思いが強い私は、この照の富士の今場所に懸ける決意からも何かを感じ、何かを学んだ気がしています。

  
 話は相撲から少し離れるが、私は少年時代、大人の人を見て「大人はすごいなあ」と思ったものです。

 プロ野球選手を見て、大相撲の力士を見て、テレビに出てくる学者や政治家を見て、近くは隣の遠洋漁船に乗って南の海に出てゆくおじさんの働きぶりを見聞きして、家業の製材所で働く職工の力強さを見て・・・・。

 そうして、20歳代になり30歳代になりしても、目上の人の働きぶりを見て学び「負けるか」と思って働いてきた。勿論、失敗と成功を繰り返しながらですが。

 やがて、40歳代になってくると、自分の中でちょっと変化が出てきた。

 目上の人だけじゃなく目下、歳が下の人たちからも学んでいることに気付いた。その対象は、少年の時と同じように、プロ野球選手を見て、大相撲の力士を見て、テレビに出てくる学者や政治家を見て、近くは室戸に住むおじさんの働きぶりを見聞きしては同じだが、いつからか、自分よりも年齢が下の人たちの姿勢、言動から、学ぶことの方が多くなっていた。

 気付いたのは、イチローがまだオリックス球団の新人選手で二軍と一軍を行ったり来たりしていたころ、土井監督から「そのバッティングフォームを変えなければ一軍に上げることはできん」と言われた時、イチローが「一軍に上がれなくてもいいから、私はこのフォームは変えません」と答え、一本足打法のフォームを変更しなかったという話が伝わった時。

 信念を感じました。

 で、それで目が出なかったらとんだ笑い話で終わっていましたが、この後イチローは実力で一軍に上がり、その打法で200本以上のヒットを打ったことは読者のみなさんもご承知の通りで、その姿から多くのことを学びました。

 巨人にいて、夢の大リーグに行ってヤンキースに入り、ついにはWシリーズのMVPに選ばれるまでの人となった私が大ファンの松井秀喜選手ですが、彼の挫折する姿は何度も見てきた。足が痛くてライトの守備すらできない姿、レフトの守備で浅いフライを追って左手首が逆を向いて骨折した瞬間も見た。

 彼のそんな苦しい時期からも学んだし、MVPを獲得した頑張りのすべても見て学んだ。

 「人生とは、失敗することもたくさんあるが、自分が正しいと思うことを信念を曲げず、真っすぐに突き進むものである」と。

 地方議員になったのは57歳でしたが、市議選に初めて出ようと決意したのは選挙の前年の11月初めでした。その1日からずっと妻に「10万円で選挙を戦うからお前も協力してくれ」と頼み続け、途中で妻は「別れる」と言い始めて20日を過ぎたころには離婚寸前までいき、結局丁度月末の30日に「ほんとに10万円で選挙をするんなら」と承諾してもらった。選挙を終わって選挙費用を計算すると、6つの立て看板はブリキと木材を買ってきて自分で作り選挙カーは安芸市の友人議員から無料で借りてきたりして、97500円で済み、妻は家から出て行こうにも出て行けなくなってしまいました。(笑)

 ま、選挙の戦い方はどうでもいいんですが、こうやって選挙を戦おうと考えたのは、選挙出馬を決めてから選挙や地方議会について学ぼうと買ってきたたくさんの書籍から。理由は、地方において、地方政治や地方議会のあり方について教えることができる人は一人もいないから。

 だから、「選挙についてはこの本から、議員となってからの仕事はこの本から」と、議員になる前から地方政治のあり方や地方議員のあり方を本から学んだ。

 そのように、私は多くのことを本から学び、人から学んできた。一般社会の人のあり方などは松井氏やイチロー、照の富士の姿からだけではなく、議員になってからは悪い政治家やそんな政治家を応援している人間の悪さからも学んだ。「法律を守らない政治家には、そんな不正や不公平な政治に賛同する人間がたくさんついている。この町には悪い政治を支援する人間がたくさん住んでいるんだ」と。

 「人は人から学ぶもの」と表題に書いたが、「人は人から学び本から学び成長してゆくもの」だと私は思っています。

 だから、正しい道を休むことなく懸命に生きている人の姿から学ばないし正しい道を指し示してくれる書物からも学ばない人の人生は、寂しいものになるだろう。

 お相撲さんも応援している力士が勝てばそれはそれで嬉しいものですが、勝つか負けるかで私は評価しない。負けてばかりいても、毎日、最後まで懸命に戦ったかが大事で、その姿に私は打たれる。

 私はそう思うし、そう信じて今を生きている。

 但し、他の人に「学べ」などとは言いません。それぞれが学ぼうと思えば学べばいいし、学びたくなければ学ばなくても良い。その最終的な責任は自分が取ればよいだけのことです。


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室戸ジオパークの写真集『青空地質博物館』が大人気

2015-11-18 | 青空編集室
 今、室戸半島の地質が室戸ジオパークとして華やかに取り上げられていますが、ここまで来るには私にも長い間の苦労がありました。

 勿論、室戸市のこの事業は室戸市長や元県議、市議、市職員などが発想した事業計画ではなくて、小生が平成3年に「室戸市再起のための地質観光事業」として創案し地域雑誌誌上において展開、世に提唱し続けてきたものです。室戸市に地質観光事業として取り組んでいただくために平成20年まで巨額の私費を投じて市内外に呼びかけてきた。

 18年間に及ぶ地域雑誌社「青空編集室」のこの啓発事業は、まず平成3年の5月29、30、31日の三日間、室戸市において世界の地質学者が大勢集まっての地質学国際会議「室戸付加体国際会議」が開かれたことがきっかけでした。それは私が平成2年10月に地域雑誌『あおぞら』を創刊して8ヶ月めのことで、この地質会議をきっかけにして安芸郡芸西村から安芸郡東洋町までの室戸半島の海岸にある地質に、私は改めて注目した。

 そして、その会議が終わったすぐ後の平成3年6月、一か月かけて安芸郡芸西村西分の海岸から徳島県海部郡宍喰町の漣痕が観察できる場所までの、室戸半島の海岸にある絵になる特徴的な岩石を取材して回り、7月に一冊丸ごと地質を特集した『土佐の地質』(『あおぞら』第10号)を発行した。それも、地質学では観光客はやって来ないことは明らかだったので、その岩のダイナミックさを目に訴える写真を撮影し、その中から85枚の地質写真を選りすぐり掲載した。

         

 企画趣旨は、この本によって室戸市の行政関係者が「地質観光」に目覚めて事業として取り組んでほしいと考えたからでした。

 個人的なことを明かすと、「印刷代・車両経費・燃料代・写真代・電話代」などの諸経費約90万円と販売部数800部(1部500円)を計算すれば、丸っきりの大赤字でした。勿論、自分の「記者・カメラマン・手書き編集作家・編集発行人」としての人件費などはこれに含まずに。

 でも、行政が室戸の地質に関心を持ってくれたらそれでいいと思って発行した。

    

    

 しかし、行政関係者にもその本を買っていただいたが、地質に関して何にも関心を示してもらうことができず、「あんな岩を観光の材料としてどう“料理”すればいいんだ。岩で観光客が来るわけがない」、当時の市長や議員ら行政関係者はみんな、そう言って取り合ってくれませんでした。

 勿論、当時、私の地域づくり活動や県内の地域づくり活動を応援する地域雑誌出版を支えて下さっていた高知県地域振興局地域政策課の職員の皆さんでさえ、この地質観光事業(今でいえばジオパーク事業)に何ら関心を持っていませんでした。

 それでも、私は「室戸市は、海岸の地質を観光に活かすべきだ」と考え、訴え続けました。

 そして、最初に地質の特集の本を出してから6年が経った平成9年のこと。地域雑誌出版の仕事も借金がかさみ経営は行き詰っていたが、「どうしても最後にもう一度、本格的な地質写真集を出版して、行政や市民にこの重要性について訴えたい」の想いが募った。

 しかし、問題は200万円ほど掛かる制作費用。どう考えても本格的な写真集の出版は無理だったことから、その写真集出版は断念。第10号の地質特集をパワーアップした特集号『室戸ダイナミックスー青空地質博物館』(第82号)の発行を企画し、平成9年7月に出版した。これも経費と本の売り上げを比較すれば、大きな赤字が残りました。

          

  

  

 それでも、いいと思った。

  

 「室戸の海岸の地質が全国に知られ、観光客が室戸にたくさんやって来てくれさえくれればいい」、そう思った。

  

 この特集号は、平成3年に出版した『土佐の地質』に使った写真に新たに撮り直した写真を加え、合計120枚の写真を使って原価を度外視した手書き雑誌として1000部(1部1000円)を制作、発行したものでした。しかし、これにも行政関係者は関心を示して下さいませんでした。平成3年の最初に出した本よりも内容が充実した室戸の地質専門書でしたが、売れ行きは芳しくなかった。

 そうして、記者としての能力も次第に上がり地域雑誌『あおぞら』の雑誌自体の完成度は高まっていく半面、本の売れ行きはじり貧となり、ウン百万円の借金がかさみ、平成10年1月に止むなく休刊します。

 その5年後、私は平成15年に市議となり、平成19年の秋、高知新聞にユネスコが「世界ジオパーク」という事業を始めたと記事が載り、室戸でも地質観光への関心が少し高まってきた。

 その翌年のこと。それまでに国交省や全国の地質学関係者から先に発行した私の本、『土佐の地質』と『室戸ダイナミックスー青空地質博物館』が注目されていたこともあって、20年3月に高松市で開催された国交省主催の四国ジオパークの会議に国交省職員から呼んでいただいて、参加した。

 それを機に、議員活動も怠ることなく積極的にこなしながら、6月議会の前から私にとっては3冊目になる地質の本『青空地質博物館』の出版を計画。室戸半島の本格的な地質写真・細密画集として20年7月に発行した。

    

 ここからはPRです。  

 これは、資金もない中、借金して本当に清水の舞台から飛び降りるような命がけの思いで作った写真集ですが、現在、特に日本地質学会や日本ジオパーク委員会の関係者、大学の地質学者の皆さんから高い評価を受けていて、私も非常にうれしく思っています。

 先日は、自然地理学・地生態学の第一人者で日本ジオパーク委員会委員でもある東京学芸大学の小泉武栄教授から「いい本だ。友人にも差し上げたいから5冊送って下さい」と注文が来て、感謝を以って送らせて頂いた。

 室戸の地質を知る本は世界にこの1冊しかなくて、全国的に見ても地元のジオパークを1冊の写真集に収めて発行した書籍は他にありません。そんな貴重な本で、現在も特に高知市近隣の方々からの注文がたくさん寄せられています。是非とも、読者のみなさんもお買い求め頂きたい。


 出版のコンセプトは、次の言葉。

    
    

 次に、内容も少しご覧ください。

    

    

    

    

    
 
 私の平成3年から20年7月までの地質観光に関する活動には本当に色々なことがありました。でも、日本全体についていうと、ユネスコが「世界地質遺産」という事業を始めたことから、日本ジオパークなど日本の地質学関係者や国交省など国のジオパーク事業関係者がこの「地質観光」を日本の新しい観光事業に活用しようと更にまた本腰を入れて取り組み始め、(但し、「地質観光」先進地の糸魚川市などは既に20数年前から糸魚川ジオパークと名付け、地質観光の事業を進めていた)そういう効果的な“外圧”があって、その動きに突き動かされるように室戸市もようやく平成20年6月から「地質を観光に活かそう」と市の事業に取り入れるようになった、・・・ということです。

 全てはユネスコが「世界地質遺産」の事業を始めたからで、逆に言うと、ユネスコがもしこの事業を行わなかったら、日本の「ジオパーク」事業は活性しなかったと言えます。勿論、私がいくら私費を投じても、室戸ジオパークなんて室戸市の事業は100%無かったということになります。

 このように、私が長く提唱してきた室戸市のこの「地質観光事業」(室戸ジオパーク)も、遅ればせながらようやく平成20年から室戸市が「地質を観光に活かそう」と事業に取り組み始めた。

 又、私は政治家が自分の実績を後世に残そうと考えて公共施設を建設することには反対で、廃校となり遊休施設化していた旧室戸岬東中学校を改修してこのジオパークセンターを作ったことについても反対の立場で、否定的。

 自然は自然の中でしかその魅力は見いだせないもの。政治家が「おれの成果だ」と自慢するために無駄な施設の建設は無用だ。

 私は、室戸半島の地質が世界に認められそれが室戸市の観光に寄与することができれば、平成3年から全国に広報してきた甲斐があったといえ、夢も叶う。

  
 尚、室戸ジオパークの地質写真集『青空地質博物館』のご購入は、室戸ジオパークセンターの売店か、青空編集室までご連絡ください。市内市外の書店には置いていません。

 いままた評価が高まっているこの写真集ですが、それに要した費用は出版4年目に何とか払い終えたが、原価分はまだ回収できていません。“ジオパーク”ではなくて、室戸半島の海岸に見える岩石の形や地層の重なりの面白さに興味をお持ちの方は、ぜひご購入下さい。


 (連絡先)住所:高知県室戸市室戸岬町2845-2  
      電話:0887-23-1214  携帯:090-4506-6343
      
      青空編集室  代表 谷口總一郎


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首をかしげた住職の講話

2015-11-16 | 人間のあり方
「皆さんも亡くなるとあの世でお大師さんのお弟子となって働くことになりますので・・」。

 皆さんはご親戚の葬儀に出席し、七日の法要の読経が終わった後の講話の中で住職からこんなお話を聞いた場合、どのようにお考えになられるでしょうか?


 私は静かにその講話を聞いていて途中、「死後、皆さんもお大師様のお弟子となって働くことになります」の下りを聞いた時には、「エッ」と思いました。

 私は生まれついての虚弱体質で、高校に入るまでの少年時代は他人さんに自慢するような話は無い。いじめられ続けた。それは小学校3年生ぐらいから始まり、特に中学校に行ってからはひどく、何人かに囲まれ顔を殴られ腹を殴られ、言いがかりと嫉妬心でしかない話で罵倒され続けた。

 しかし、如何せん痩せていて体力も無いから、その苦しさと痛みに耐えながら私は、「今に見てろ、大人になったらお前らに負けない人間になって、きっと見返してやる」と思いながら、ただ悔しくて泣いた。

 今の子どものように「死のう」なんて、一度も考えたことはなかった。

 それに、いまの私の法令を順守しない政治家を強く憎む“勧善懲悪”の精神構造はこの少年時代に形成されたと言っても良い。

 そんな軟弱な子ども時代を過ごしたが、室戸岬中学校から地元の県立高校に進学すると、高校には他の中学校からやって来る生徒が多いことから、いじめは無くなる。多少健康的な体にはなったがこの3年間、体力的な面では何一つ自慢する話は無い。

 ですが、高校を卒業して家業の製材所に勤め始め、トラックに乗り大きな丸太や製品を積んで県外へと運んだり、工場で体を使って重い製品を肩に担ぐ仕事などで徐々に力もつき、体力もついた。

 そうして20代、30代と汗して働いて体力が付いたころ、こう考えるようになった。

 「人に負けないぐらい、いや、他人の倍働き、人の倍汗を流して、いつか死んだとき、『あー、オレはこれまでの人生、一生懸命に働いてきた。だから、これからはゆっくりと休ませてもらおう』ということにしよう」と考えるようになった。

 そう心に決め、今に至っている。

 だから、いまもそう考え、生きている。

 それがだ。私が「ここ」と決めた宗教でも宗派でもないお坊さんから、「あなた方は亡くなるとあの世でお大師さんのお弟子となって働くことになります」なんて決めつけられたことに驚いた。

 思いましたねえ。ちょっと素直じゃないが、「まるで自分が人生を達観しているかのように言うが、他人の死後を上から目線で決めつけるほどあんたはえらいのか。弘法大師、空海和尚でも他人の死後を『こうしろ』なんて言えないんじゃないか」と思った。

 その講話の下りを聞いてすぐ、左隣に座っている妻に向かって小声でこうつぶやいた。

 「おい、いま住職は『皆さんは亡くなったらお大師様のお弟子さんとなって働くことになる』と言うたが、そんなことを勝手に決めてもらっても困るよなあ。おれは死んだら休めると思って頑張って生きてきたのに」。

 妻はクスッと笑ったが、お坊さんが人の死後をこんなふうに決めつけて考えていることが信じられませんでした。

 当家の実家は、四国八十八カ所巡りで有名な、四国では多いだろう真言宗豊山派。でも、当家は新家(しんや)で四男であることから、今もどこの宗派とも関係を持っておらず、2008年7月に亡くなり惜しくも梶田隆章氏と共にノーベル物理学賞を受賞することができなかった戸塚洋二氏と同じように、無宗教で通すかもしれない。だから、いくら寺院の住職にある人でも、勝手に人の死後について「こうなる」なんて決めつけてもらっては困る。

 ・・・・ということです。

 こんなことを書くと「変わりもん」と思う方もおられようが、これが物事の本筋。私に言わせると、住職が講和の中で言われた「人は亡くなるとあの世でお大師さんのお弟子となって働くことになる」の講話は、身勝手な考え方だと思っています。

 人生を一生懸命に真面目に働いている人たちは、多分、みんなそう考えているんじゃないでしょうか。

 「この世で人の倍働き、人の倍、額に汗し、危険を承知で前進し、苦しんで、失敗と成功を繰り返しながら人に尽くし世に尽くして、死んだらあの世でゆっくりと休むんだ」と。

 こう考えるのは私だけでしょうか?

 皆さんはどうですか?

 ま、人生を真面目に生きて来なかった方々は死後、あなたのお家の宗派に従い、死後はご本尊さんとなる仏様や神様の下に仕えて働けばよいが、これまで汗を流して懸命に働いてきた皆さん、あなた方は死後もお大師さんのお弟子となって汗を流して働き続けたいですか?

 私は嫌です。

 なぜなら、そのためにこれまで休むことなく働いてきたし、今もそうやって休まず働いているし、これからもそうやって死ぬまで働くつもりだから。

 生きている間は休むことなく働き続け、死後も休まず神や仏のために働き続けるなんて、私はごめんだなあ。

 死んだらそうなるものかもしれませんが・・・。
 

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