青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。絵馬修復師。

地方自治の本旨と現状(その2)

2015-03-31 | 政治家のあり方
 昨日、五年ほど前に高知新聞に掲載された前鳥取県知事の片山善博氏の記事を紹介したが、その続編です


 日本国憲法の第92条には、「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基づいて、法律でこれを定める」とある。

 片山氏はこの条文を基本にして記事を展開、こう指摘した。 

 ≪(憲法にある)「地方自治の本旨」とは、団体自治と住民自治の二つの要素が満たされること。団体自治とは、国から独立した団体(地方公共団体=自治体)が権限や財源を持ち、国の支配を受けることなく自主的に運営できること。住民自治とは、その団体の内部において主権者である住民の意思に基づいた意思決定がなされることをいう。≫

 ≪市民の皆さんは、知事や市町村長、地方議会の議員たちにずれや違和感を覚えることはないか。ムダな施設の建設、倒産寸前の金融機関への過剰なてこ入れ、需要が乏しい不採算の交通機関への多額の補助金の支援等々、今の自治体にそんな余裕などないはずだし、他にもっと優先度合いの高い施策は目白押しだろう。それをとがめるでもなく、出された議案は条件反射的に全て通してしまうパブロフの犬のような議員は多い≫
 

 片山氏が教授する論旨をひとことで言うと、こうなる。

 『地方議員は、主権者である住民によって選ばれたものとして、議会においてはその住民の意思に基づいた意思決定を為すべく行動しなくてはならない。自治体(室戸市長)が行う違法行為、無駄施設の建設、倒産寸前の指定管理者(ミクプランニング社)への過剰なてこ入れ、効果が乏しい事業や団体への多額の補助金の支援などには議会において明確に批判し、表決では毅然と反対の立場を表明しなくてはならない。

 しかし現状はどうか。住民は首長や議会議員の行動に違和感を持ったことはないか。市長が行うでたらめな事業運営や公費支出をとがめもしないし、議会に提出された議案には問題意識もなく全部賛成して通してしまう、そんな議会でいいのか。』



 こういうことをどこの議会もできないのか、こんな記事が片山氏の論説が掲載されてすぐ、高知新聞のコラム記事、「土佐あちこち」に載っていた。タイトルは「物申す」。

 記事は≪おかしいことには物申す。議員とは、そういう気概を持ち、重責を担った方々だと持っていたが、どうも違っていたようだ≫と始まる。記者の言う通りで、私はこれまでそう「おかしいことには物申す気概を持ち」活動してきたし、いつもそのように「重責を担っている」と認識している。しかし、香南市議会はそうではないと記事は指摘する。

 コラムのあらましはこうだ。

 香南市議会臨時議会に執行部から教育委員と監査委員の人事案件が提出され、採決では議場にいる21名の議員全員が賛成し、可決した。議会直前の全員協議会(議員総会)でも異論は無かったという。
 (※因みに、香南市議会が議会前の全員協議会という住民に公開しない秘密会議で行ったこのような議案の事前審議は違法であることを付け加えておきたい。このことがすでに議会が市長等執行機関の下部組織になっていることを物語る。室戸市議会と同じことをやっていることになるが、地方議会は全体協議会において首長側からの議案の事前審議になる質疑応答の協議を行ってはならないことをよく認識すべき)

 それがです。香南市議会では臨時議会後、議案に賛成した議員から「さまざまな批判が渦巻いていた」そうである。「腹が立つ」「許せん」と電話で言いあっていたという。記者が、それならなぜ議会で議案に対して批判できないのかと問うと、その理由を「ある議員は、孤立や議会内部の地位を失う怖さで、率直に疑問をぶつけられない」と答えたという、なんとも情けない声を紹介している。

 私も身近で見て知っているので、きっとその通りなんだろう。“地位を失う怖さ”とは、議会で「悪いことには悪いと主張」していたら住民に嫌われて次の選挙で落とされるという意味と、議会内でも他の議員に嫌われて委員長になれなくなるとか、副議長になれなくなるとか、議長になれなくなるという意味だろう。然もありなん。あまり議会で公正な発言を強く繰り返していると、かつての私のように不正を追及したがために議会内で浮き上がったり、市議選期間中に行われた「市長の不正を追及しているあいつを落とせ」という落選運動によって落とされることになる。

 閑話休題。「地方自治の本旨」とは団体自治と住民自治の二つの要素が満たされることであり、住民自治とは、その自治体内部において主権者である住民の意思に基づいた意思決定がなされることをいう。香南市議会だけでなく、室戸市議会も含め、地方議会の評決は憲法第92条に規定された「地方自治の本旨」の基になる住民自治は、「主権者である住民の意思に基づいた意思決定がなされること」。よって議会の評決は、間違いなく「住民の意思に基づいた意思決定がなされ」なくてはならないといえる。

 記者は最後にこう指摘する。

 ≪地縁血縁の結びつきが強い地域だ。だが、自身の意思を示さず物申さないのは、何百票も投じてくれた有権者たちがどう思うだろう。市民の未来のためにいい仕事はできないと思う≫

 議員の資質は、地縁血縁の結びつきが強い弱いとは関係ない。その証拠に、こんな室戸でも私のような議員がいた。初めて市議選に出馬した時は9万7千円で、19年4月の2回目の市議選出馬の時は4万5千円の選挙資金で当選させていただいている。23年4月の選挙では選挙事務職置くお茶菓子代として2750円使っただけだった。これは全国でもそれほどいないと思っているが、その3回とも運動員もスタッフも連れず妻と私の二人だけで選挙に挑み、毎日45か所で街頭演説を行って選挙戦を戦った。だから、地縁血縁の多さ少なさは選挙での当選や議員の資質とは関係ない。又、「自身の意思を示さず、物申さない」とは情けない話ですが、この実態は全国どこの地方議会でも同じようなものではないか。

 このコラム記事から再確認したのは、次のようなことでした。

 議員は全ての我欲を捨て、住民から「おれの替わりに頑張って市役所の仕事を監視してくれ。頼んだぞ」と負託を受けたことを片時も忘れず、行政組織の業務運営を入念に調査活動を行い、違法や不公正、不公正、不適正な点を発見したら議会等において厳しくそして的確に批判し、それらの情報は負託を受けた住民にすべて公開し、表決では地方自治の本旨である住民の意思に基づいて判断し賛否を決断することを求められている。要は、住民にすれば「議会で物申さずして、何が議会議員か」というお気持ちになるだろう。

 以上、地方議員はかくあるべきだと思っている。


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地方自治の本旨と現状(その1)

2015-03-30 | 政治家のあり方
 5年か6年前の高知新聞の記事から。

 随時掲載されている評論「現論」に、前鳥取県知事で現・慶応大学教授・片山善博氏の「地方自治の本旨と現状」と題した随筆があった。

 記事の要旨は次のようなものでした。

 ≪日本国憲法には、国民主権、基本的人権の尊重、戦争放棄等国民にとって大切な理念や仕組みを政府や国会に守らせることを使命とするが、その一つに地方自治を位置付けている。憲法は昭和22年5月に施行され、同じ日に地方自治法も施行された。
 
 憲法は地方自治について、知事、市町村長、議会の議員を住民が選挙で選ぶことができる仕組み等を規定している。その中で最も重要なのが、自治体の仕組みや運営に関することは、「地方自治の本旨」に基づいて定めるとする第92条である。
 
 「地方自治の本旨」とは、団体自治と住民自治の二つの要素が満たされること。団体自治とは、国から独立した団体(地方公共団体=自治体)が権限や財源を持ち、国の支配を受けることなく自主的に運営できること。住民自治とは、その団体の内部において主権者である住民の意思に基づいた意思決定がなされることをいう。
 
 以上を踏まえたうえで、地方自治の現状を検証するとどうなるのか。例えば、先の市町村合併は、肝心の住民の意思を十分忖度した地域がどれほどあったのか。そこに、住民自治などそっちのけの損得勘定や打算は無かったか≫


 片山氏は、続けていう。

 ≪市民の皆さんは、知事や市町村長、地方議会の議員たちにずれや違和感を覚えることはないか。ムダな施設の建設、倒産寸前の金融機関への過剰なてこ入れ、需要が乏しい不採算の交通機関への多額の補助金の支援等々、今の自治体にそんな余裕などないはずだし、他にもっと優先度合いの高い施策は目白押しだろう。それをとがめるでもなく、出された議案は条件反射的に全て通してしまうパブロフの犬のような議員は多い≫

(※「パブロフの犬」とは、ロシアの生理学者・パブロフ博士が、犬にエサを与えるときに必ずベルを鳴らすようにしたところ、エサが無くてもベルを鳴らすと犬がよだれをたらしたことから、条件反射の喩えとして用いられる)

 その通りだと考えた。議員だったころ、私が一般質問で「これは違法な事業。なぜこんな違法なことを行うのか」と市長を追及し、討論でも「こんな違法で不適正な議案に賛成してはならない。議員の皆さんは私とともに明確に反対していただきたい」と口を酸っぱくして強く主張しても、多勢に無勢。そのまますべて賛成多数で議会を通過してしまった。

 重複するが、憲法第92条の「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基いて、法律でこれを定める」が地方自治の原則で、この条項で規定されている「地方自治の本旨」とは、住民自治及び団体自治を指す。そして住民自治とは、その自治体の内部においてその団体の主権者である住民の意思に基づいた意思決定が為されることである。

 だが私が議員だったころの室戸市議会もそうだったが、現在の地方議会においてそれら地方自治の原則は守られていないと理解している。

 最後に片山氏はこう締めくくっている。

 ≪以上、地方自治の現状を憲法に照らし合わせて考える視点を示した。この際、ぜひ、憲法の条文に直接あたって見られることをお勧めする≫

 室戸市の行政運営を基にして今の自治体についていえば、議会に提出されている重要議案のいくつかは、違法性や不公正、不公平、不適正等々の問題を孕んでいるのは間違いありません。だからこそ議会議員が住民から受けた負託に応えるべく行政を注意深く監視し、深く点検し、行政業務や事業政策の調査などを行い、“権力をチェック”しなければならないのです。

 議員は、決して市長等執行機関に寄り添ってはならない。簡単にいえば、それが住民自治の本旨だ。


(参考)
●日本国憲法 第92条・地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基づいて、法律でこれを定める。

●地方自治法 第2条14項・地方公共団体は、その事務を処理するにあたっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を上げるようにしなければならない。

●  〃   同条16項・地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはならない。なお、市町村及び特別区は、当該都道府県の条例に違反してその事務を処理してはならない。

●  〃   同条17項・前項の規定に違反して行った地方公共団体の行為は、これを無効とする。



 このように、“権力のチェック”をすることが住民から議員に課せられた使命である。

 無論、チェックだけでは行政組織の悪さは変わらない。議員は常時、行政組織の改革改善という職務遂行に励まなければならない。

 地方議員は法律を盾にして行政に対し、不正や不適正や不公平や不道徳を強く改めさせる工夫・苦心もそこに必要になる。

 住民から毎月報酬をもらっているからには、いやでもそう努めなくてはならない立場にある。

 首長にしても、地方自治法第2条の14項、16項、17項の三つの条項ぐらいは地方政治に関わる者として覚え、常に認識していてほしいものだ。


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傍観者

2015-03-28 | 議会改革
 私がまだ室戸市議会議員二期目の2010年(平成22年)、室戸市議会4階会議室において人権教育の研修会が開かれました。約1時間のその会で私はいろんなことを考えました。

 講師は、高知県人権教育研究協議会会長の中沢勇大氏。市議会議員約10名と、市長、市教育長ら市職員が約10名が参加しました。

 中沢先生は差別やいじめなど人権問題全般についてお話をされましたが、そのテキストとして配布された資料の中に議会議員としての職務に通ずるところがあると感じる一つ興味深いことが書かれていました。ここでそれをご紹介しておきたいと思います。

 資料には「いじめ問題について考える」と見出しがあり、その解説として、

≪全国連合小学校長会より各都道府県小学校長会へ「いじめなどの防止に向けた人権教育の徹底について」の文書が送付された。その内容は「いじめられる子、いじめる子、傍観している子、の存在が確認されている。 傍観者を出さないために、モラルの高い学級・学校づくりを推進することが大切です」と記されている。これまで私たちが実践してきた同和教育・人権教育の一つの教材を。いま一度紹介する≫

の前書きの後、子供向けの話が紹介されていました。それが次のおはなしです。(文は全てひらがな書きでした)

『だからわるい』(オセーエワ・作)

一匹の犬が体を前に屈めて、激しく吠えたてています。
そのすぐ鼻先に、垣根にぴったりと体を寄せて、一匹の子猫が、毛を逆立てて震えています。
かーっと口を開け、
「ニャーオ、ニャーオ」
と泣いています。
すぐそばに、二人の男の子が立って、どうなることかと見ていました。
窓から、それを覗いていた女の人が飛ぶようにして階段から下りてきました。
女の人は、犬を追っ払うと、男の子たちを叱りつけました。
「あんたたち、恥ずかしくないの!」
「どうして恥ずかしいの? 僕たち、何もしてないよ!」
男の子はびっくりしたように言いました。
「だから、悪いですよ!」
女の人は、真っ赤に怒って言いました。


 この話を先生が分かりやすく解説されました。

 「見て見ぬふりはいけません。地域社会を含めた周りの支援や協力が必要です」等々と。

 この話の説明を聞いていた私は、日頃、地方議員として議会改革こそ議会組織と行政組織を急速に改革改善させる方法だと思っていることもあって、これはきっと参加された他の人たちはこんなこと考えなかったでしょうが、私だけがその時、「これこそ議会改革の必要性を説くためには役立つ寓話だ」と内心、思ったものです。

 私はその話を次のように自分なりに解釈して聞いた。

「男の子」=改革に無関心な傍観議員
「女の人」=改革を目指す改革派議員、または住民
「犬」=組織に現存する旧態依然とした古い体質
「犬を追い払う行為」=改革

 「犬を追っ払う行為」は、現在の悪い状況を打破して改革改善しようとする行為ですが、組織を構成する人間が「犬が吠えたてている状態」という悪い現状にある事を熟知しながら、その組織の一人ひとりがそういう悪い状況がそのまま継続しているのは自分たちの責任だとする自覚がなくて、改めようと努力しない。

 それを長く見てきた常識的な心情の持ち主の「女の人」はその現場に急ぎ駆け付け、堪りかねて、その悪しき現状を見て見ぬふりして改革改善しようとしない「男の子」たちに「あんたたちは、恥ずかしくないのですか!」と一喝しました。

 最後に、「男の子」は「私たちは何もしてないよ!」と言いました。それを聞いた「女の人」はこう言い放った。「だから、悪いんですよ!」。

 改革に無関心で、議会改革・行政改革を進めようとする議員の活動を傍観して共に取り組もうとしない議員(男の子)は、「おれたちのどこが悪いんだ! おれたちは何もしてないじゃないか!」と言います。それを聞いた組織を良くすることが住民の生活をさらに良くすることだと理解する改革派議員(女の人)は、「だから、悪いんだ! 議会のため、行政のため、ひいてはそれは住民のためだが、動こうとしないでただ傍観しているその何もしないことが悪いんだ!」。

 この寓話は議会改革への基本を説いています。


 全国の市区町村の議員の皆さんには、是非ともこの記事を何度もお読みいただきたい。そして、皆さんが所属する議会が一日も早く議会改革に取り組まれんことを切に願っています。

 私が所属する室戸市議会についても、取り組み期間は約一年から二年かかるが、議会改革の基本となる議会基本条例は必要と考えている。

 江戸時代末期、武市半平太が土佐藩によって投獄されたことから安芸郡の若者たち二十三名が決起した。彼らは奈半利から野根山を越えて逃亡するも阿波国に入ってすぐの宍喰村で捕縛され、代官所のある牟岐に抑留の後、全員が唐丸籠で土佐に連れ戻されて奈半利川河原で全員斬首となっている。この報を伝え聞いた土佐は安芸郡北川郷(現・高知県安芸郡北川村)出身の幕末の志士・中岡慎太郎は、同志に次のような手紙を送っています。

「申上る事の眼目」

≪天下挽回再挙なきにあらず、然りながら今暫く時を見るべし。
依りて沸騰及び脱藩は甚だ無益なり。涙を抱えて沈黙すべし。外に策なし。(後略)≫


 慎太郎は慟哭の中、在郷同志にこのように自重を促している。慎太郎二十七歳の時である。

 いくら改革だからといっても、周りに“毒”を撒き散らしながらただ闇雲に突っ走ればよいというわけではない。改革とは、中岡慎太郎のように、現状がいくら我慢ならない状況にあっても、組織の意識が低かったり同志がいなかったりする時には、そんな改革可能な状況が生まれることを願って、少しずつであっても、ただ前進するしかないのである。

 何事もたゆまずに努力しながら一歩一歩進むこと。

 そして、いつ何時も「為すべき時に 為すべきことを 為せば成る」の精神を忘れないことだと私は肝に銘じている。
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自治体のコンプライアンス

2015-03-26 | 組織のあり方
 小生の当電子情報誌が伝えてきた室戸市政情報や市議会情報などに拠るまでもなく、全国各地の県議や市議らによる不正な政務活動費流用問題などもあって、いま自治体に対する国民の目はいっそう厳しくなっています。

 このような社会的背景から、自治体に求められるコンプライアンス意識とその体制の確立は急務だといえます。

 ☆地方自治体において何が問題となるのか?

 ☆首長等執行機関が法的責任を遵守し全うするために、議会はどのようなことができるのか? 等々。


 では、そのコンプライアンスについて、専門書などから要点をまとめてみたい。

 「コンプライアンス」とは、通常、「法令順守」の意味で用いられます。もっと詳しく「自治体のコンプライアンス」として用いられる場合は、二通りある。

①国や自治体の事業において、法令解釈や事実認定の誤りに起因して違法行為を行ってしまう場合。

②自治体の首長や職員が個人的にあるいは組織的に、自分又は他者の不正・不当な利益を図るために違法行為を行う場合。(これには、汚職や不祥事の行動を防止する場合なども該当する)

 それは法律をよく認識していながら行っている点からいっても確信犯的な行動であり、悪質だといえる。

 その証拠が、ある市職員が私に言ってしまったこの発言。「企業誘致やに、(違法でも)えいやないか! そこまで言うかえ!」

 その事業計画に命令を下した市長も同じように思っていたのは疑いようもなかった。

 又、この平成20年12月の年末、この室戸岬高速バスターミナル建設事業に関して県庁の企画振興部を訪ねた。そして、旧知の副部長にこの事件について問い質したところ、本当にうっかりだったと思うが、私に次のように言い放った。

  「私はそれについては言わないし、あんたが市町村振興課に聞きに行っても『言うな』という」

 この発言を聞いた時、「えっ、・・と言うことは違法を承知していることになる」とピンときた。この一言によって、高知県も室戸市の事業が違法だと認識しておりながら市に補助金と貸付金を支出した証拠となり、これは「高知県補助金条例」違反でもあった。

 年を越しての1月、県市町村振興課に出向きこの発言を突き付けたら、それに関する違法(地方自治法違反及び県補助金条例違反)を室戸市長と観光課長と会い違法な事業について取り決め作業を行った課長以下、その周りにいた大勢の担当職員たちは5分、10分、何も言えなくなってしまいました。その課のフロアは物音一つせず、凍り付いてしまいました。

 これも私が調査活動を行ったから出てきた証言で、他の室戸市議のように何もしなかったらこれら行政の違法性は明らかにならなかったということになる。又、県も市もこうして違法をいくつも織り交ぜながら多くの事業を行っているということもわかった。

 コンプライアンス(法令順守)精神なんかどこ吹く風だ。たかが県庁、たかが室戸市だ。そこで行われている政治には何の値打ちも無い。

 こうして私は自治体や都道府県が行う政治を信じられなくなった。

 その不正を議会で質すと、小松市長は謝罪する勇気もなく、「やっていない」「違法ではない」と虚偽答弁で逃げ続けたのも情けなかった。

 大人ならば過ちを素直に認め謝罪すべきは当たり前だったが、その不正を認めると市民に自分が不正な政治運営を行ったことを知られ次の選挙に影響するから、どうしても認めなかった。

 「大人げない」とはこういうことを指して言う。


 「コンプライアンス」という言葉には、法令を順守するというだけではなくて、その語源は「人の期待や要望に応えること」を意味している。したがって、自治体の場合、その「期待に応える」べき相手は住民であるので、そこでのコンプライアンスとは住民の期待に応える市政運営を行うことを意味することになる。法令順守はもちろんのこと、「行政倫理」、行政の地域社会に果たすべき責任に則した組織運営を行っているか、住民の負託に応えた事業運営が行われているかが問われるのである。

 又、議会のコンプライアンスの場合も、議会にとって期待に応えるべき相手は雇用主の住民であるので、その住民の期待に応える議会運営を行うことを意味することになる。

 自治体のコンプライアンスにおいて大事なのは、「自治体の首長や職員が個人的にあるいは組織的に、自分又は他者の不正・不当な利益を図るために違法行為を行う場合」だと書いた。その場合において、違法な行政運営を命令するのは100%、首長であるのは疑いようもない。その首長の命令に法律を破って従っているのが行政職員である。それが現状だ。

 地方公務員法30条「全て職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ、職務の遂行に当たっては、全力を挙げてこれに専念しなければならない」

 同法32条「職員は、その職務を遂行するにあたって、法令、条例、地方公共団体の規則及び地方公共団体の機関の定める規定に従い、かつ、上司の職務上の命令に忠実にしたがわなけれなならない」


 地方公務員法はこのように規定している。

 だが、実際の地方公共団体(自治体)において、この法律は間違いなく守られていない。それは、室戸市においてもだ。

 市の一部の担当課長や補佐などの職員は市長命令とこの地方公務員法を前に判断を迫られると、法令よりも市長命令を優先させて事業運営を行ってきているし、県においてもその事業が各自治体に効果を見込める場合などは地方自治法や県補助金条例に違反している事業計画だと判断しても、補助金を支出している事実がある。

 コンプライアンス精神などどこ吹く風だ。

 ただ、市職員にとっては好きで違法行為をしているのではないので、その職員にとっても降ってわいた災難といってもいい。・・・であるにしても、市長の違法行為に加担することが正しいとは言えず、そんな場合は毅然と市長に「これは違法になります。私たち職員はこのことに加担するわけにはいきません。これを行うなら市長一人で行ってください」と言える地方公務員でないといけない。次の年度にどこか閑職の職場に左遷されようが、毅然と言い放つ勇気を以って、行動すべきだ。

 それが男というものだ。収入が減って家族が路頭に迷おうとも、正義を貫くのが男というものだ。違法に加担するよりも、その方がずっとかっこいい。男というものは、「正義」と「カネ」を眼の前にした時、「カネ」を選んではならない。

 コンプライアンスでもう一つあるのが、外部からの不正行為である「悪しき働きかけ」に対する対応について。

 自治体の首長や職員は職務上、有力者や企業、団体から要望・要求に応じる例があるが、その場合において不正な場合がある。よくあるのが事業計画にかかる契約に関して。色々な例があるが、室戸市でよくあるのが「あの事業をうちにやらせてくれ」「あの事業はあの会社にやらせてやってくれ」「あの指定管理者にあの会社を選んでやってくれ」「あの土地を買ってやってくれんか」等々、この20年余りを振り返ってもたくさんの違法な働き掛けがある。(情報誌の編集発行人をしていたもんで、よく知っています)

 これは橋本大二郎前高知県知事が平成15年9月から施行した「働きかけ記録公表制度」を制度化すれば、どこの自治体であっても簡単に防止できる。首長にそれをやる勇気があるかないかだけ。私はこれがあれば違法な輩は排除できると考えて18年の市長選のときに私が引っ張り出した候補者・小松氏にこの制度化の重要性を説明して公約に入れてもらったが、残念なことに、就任するとこれを簡単に反故にしてしまった。


 次に、自治体においてなぜ法律が守れないかですが、いろいろな事情が考えられる。その責任はすべて市長にある。

一つは、事業を急ぎすぎること。

二つ目に、法的知識がないこと。又は、法律を知っていても、傲慢な性格から、それを無視するクセがあること。

三つ目は、気が小さくて勇気がないこと。議員や企業や団体などからの不正な圧力にすぐに屈するようでは首長としてあまりにも幼稚。

四つ目は、善悪の判断力に乏しいこと。

五つ目に、組織経営の経験がないこと。

六つ目に、元公務員では職員になった時から退職するまでの約40年の長きにわたり法律をルーズに取り扱ってきた経験から一部の職員に、法律を「守る」というよりも、だんだんと「自由に利活用する」程度の意識しか持たなくなる傾向があること。例として、「企業誘致だから違法でもいいじゃないか」と口走ってしまった職員もいたことがその証拠。


 とにかく自治体においては、コンプライアンス、法令順守がどうあるべきかを、もっともっとみんなでよく話し合い、正しく行政運営を行うよう考えなくてはならない。開き直って「不正を批判したから謝罪せよ」等と腹を立てるのは、誰が考えてもお門違い。住民に謝罪すべきは違法を行った政治関係者であるのは子供でもわかる。違法や不正を批判されたくなければ、そんな悪いことはしないことに尽きる。

 首長、行政職員、そして議会の議員は、「おれたちは住民の皆さんから毎月、月給や報酬をもらっている立場なんだ」、「住民はおれたちの雇用主。おれたちは住民に向かって偉そうに言える立場ではないんだ」ということを、常に忘れてはなりません。


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議員個々の意識強化は一つのきっかけから

2015-03-25 | 議会改革
 市議に初当選した15年5月以来、私は室戸市政情報と議会情報をインターネットのこの電子情報誌『青空エクスプレス』や議会新聞『青空新聞』でつぶさに市内外に情報公開してきました。

 ブログを始めたは20年2月でしたが、それから少しして議会でこんな事がありました。

 当時から本議会の大綱質疑で質疑するのは、私が所属する委員会が関係する議案には私とY議員が質疑する程度で、もう一つの委員会が所管する議案においては全く質疑する議員がおらず、議長の「質疑はありませんか」に対し、「無し!」、次も「無し!」・・・・と、全て質疑がなかった。執行部の各課長も、そろって「当初予算に質疑の一つもしないなんてなー」と首をかしげていた。

 よって、私は議員の務めとしてその事実をこのブログで正しく伝えた。

 そこは本会議場という、市民が傍聴に来ている情報公開の場。だから、この中で起こる事実を市民だけでなく、全世界の人に公開することは議会の精神を違えることではないし、ましてや法律に違反することでもない。正しく市民の知る権利にそった正義の人が行うあたり前の行動でした。

 元室戸市議だったS議員が現職時代、自分が発行する議会新聞で何度も県議や市議を実名で批判していたが、ブログで批判されたのは初めてだったからか、名指しにした訳ではなくて委員会の委員全員の名前を紹介しただけのことなのに驚いたのでしょう。

 彼らは、自分たちが質疑の一つもしようとしなかったことを市民に知られてしまい面白くないと考え、当該委員会のうちの三名の議員が連名で議員総会を開くよう議長に求めた。

 所謂、一人の議員を他の議員全員がこっぴどくやりこめようとする糾弾会議である。下劣以外の何物でもなかった。

 自分たちの不適正な姿勢を広められたら困ると考えたのです。そんなにいやなら議員として真面目に毎議会の大綱質疑の時に質疑を用意してきたらいいのですが、そんな努力もいや。だから、その矛先は質疑もしないことを広めた議員に向かうということだ。

 そんなことを基に糾弾会議開催を要請された場合、見識のある議長ならば、そこで「それはお門違いだ。それは質疑を全く行わなかったあなた方の側に非があって、全く質疑しなかった無気力や意欲の無さを市民に情報公開されたからといって谷口議員を批判してもだめだ」と、却下する。でも、それらの議員と同じように「議会唯一の改革派議員をこの機にやっつけてやれ」と思ったのか、M議長は議員総会の議題に入れた。

 そして市長も交えて開かれた議員総会。その中での正義の議員に対する糾弾会議。それは悪意に満ち満ちた会議になります。

 質疑に意欲が全く無いことを指摘されて面白くないと考えた三名のうちの室戸岬町に住むS議員は、「われわれが質疑を一つもしなかったことをブログで書かれたことで、全世界に知れわたってしまったじゃないか」と、笑えるような筋違いの話を出してこの正当な情報公開を行った議員を批判した。

 自分の今後のことを考慮して判断したのか賢明にも欠席した一議員を除いて、全議員がよってたかって延々と私を晒しものにした。

 反省すべきは議員としての務めを果たそうとしない議員の方であるが、私は黙って聞いていた。それは約2時間に及びました。


 その時を境にして、私は議会や議員に対する考え方を百八十度、変えた。更に徹底的にやろうと考えた。

 彼らは「谷口はこれでおれたちが違法な議案に賛成している不適正や当初予算にすら質疑しようとしない不真面目な行動について書けないだろう」と踏んだのであろうが、全くの裏目に出たことになる。

 それまでの六年間は行政の不正や悪しき行政業務に対して妥協しなかったが、議会に対しては新人議員で議会運営にも慣れておらず規則に疎いこともあって、前任期中は途中で突き進むことを断念していたこともあった。だが、その事件をきっかけにして、絶対に妥協しないことに決めた。

 筋違いのことで批判や打ち切りでもしようものなら反発して、絶対に妥協せず、ごねてごねて徹夜議会も辞さない構えでいた。その時は議員全員を家に返さないつもりでいた。

 その手始めに、ある年の3月議会閉会日、朝11時に私が行った討論での「議員が行政の不正などを許しそのまま可決していることはあってはならないことだ」と事実を基に適正な判断による表決を求めた。すると、私のその議員に対する手厳しい討論を面白く無いと思った議員は、急に立ち上がり、「それは不穏当発言だ。議会を侮辱している」とお門違いの暴言を吐いて騒ぎ始めたことから議会は紛糾し、暫時休会した。

 議運委が開かれたが、正しいのは私の方で、私が謝罪すべき筋合いのことではないから、「何を言っているんだ。事実を基にしての正当な主張で、なぜ私が謝らないかんのだ」と突っぱね、他の議員も加わっての攻撃に反論し続け、譲らなかった。

 そうして昼を過ぎたが、謝るのはその完黙議員たちの方だとして、やがて議運委の部屋には私と委員長と副委員長の三人と事務局職員になった。

 午後2時が過ぎ、3時を過ぎた。

 会議室で二人になったが、K委員長は議会閉会日ということもあって、表決が済んでもまだその後には議長選と委員長選などがあり、困っている。

 そんな3時半を過ぎた時、K委員長が突然、「谷口くん、頼む!謝罪してくれ」と机に擦り付けるようにして頭を下げたのです。

 それには驚きました。歳は私よりも10歳ぐらいは上の人、そんな年配の人から頭を下げられたのはそれが初めてだったから、驚いた。

 私も先輩議員にそこまでさせるつもりは無いので、しばし考えた末、「わかりました。K委員長にそこまでさせて突っぱねるわけにはいきません」と妥協。一件落着となった。

 本議会はすぐに再開されたが、議会事務局から示された書面の謝罪部分は私に非があるわけではないことから半分以上を読み飛ばし、終わらせた。K委員長はそのことを知っていたが、他の議員に解るはずも無かった。

 そうして都合4時間半、議会は一人の完黙議員のお門違いな不適正な発言によって紛糾した。いつものように大人しくしていればこの日の議事は昼すぎに終わっていたものがその一人の議員の所為で、閉会したのは午後6時半。庁舎から外に出るともう日はとっぷりと暮れていた。


 議員諸氏はこの事件のことを深く考えて、行政と議会の公正化・公平化・適正化を追求している私には無益な足引っ張りの悪しき行動は取らないことだ、と思った。そうすれば、議会の議事もスムーズに進み、議会も早く終わり、早くお家に帰れる。

 このようにして、19年からは市長と議長による議案の事前審議の自治法違反や議員の不適正な行為である悪しき働きかけなどをこの電子情報誌や議会新聞に書いて市民に知らせる体制を強化し、反転攻勢をかけ続けた。不正を認めないし、市民に謝罪もしないし、改めもしないんだから、市民の名代としては当然の行動だった。


 以上、一つの例を引いたが、このようにそれら行政及び議会の情報を室戸市民だけでなくて全世界に公開する事が議員の任務であり、そのために情報公開制度が確立していることを議員は新人議員の時から勉強して認識しているべきです。

 議会政治とは、内々で、一年に4回、秘密会議を開いてやっているというわけではない。因って、「それに関する全てを情報公開し無くてはならない」、と言って良い。

 議員は、議場や委員会室、控え室などの議会内外、少なくても市役所庁舎内での言動は、情報公開されるとよく認識しておくべきだし、更にいうと、行政(委員会)視察や市内をまわる管内視察、また色んな議員の研修事業などでの言動も情報公開の対象となる。

 私はそれら起こった情報の中から、市民のためにならない不正や不公正、不公平、不適正なことなどを全て情報公開してきた、“室戸市議会特捜部”として。

 但し、その人のプライベートは対象外。

 でも、酒に酔って暴れたなどの暴力行為、刑事事件等を起こせば、それはプライベートなことでは終わらず、当然「非常勤特別職公務員」が行った市民への背信行為とみなし情報公開の対象となるし、その前に議員辞職は確実。

 議員が仕事をしたこととしなかったことの全てが録音に録られ、それが議事録に載せられ、やがて全世界に伝えられる。これは今の時代当たり前のこと。「オレたちが議会で質問や質疑もしないことを市民には言わないでくれ」と言っても、それは不可能だ。議事が進行している間は情報公開の対象になるし、議員控室での議員らしからぬ不穏当発言などもその対象となる。

 議員の行動は逐一市民に見張られていると言っても良い。だから、議員として為すべき仕事をしなかったことを市民に情報公開してほしくなかったら、最初から議員の選挙なんぞに出馬しないこと、議員になんぞならないことです。市民から“報酬泥棒”呼ばわりされて四年間恥を掻き続けるだけだから。


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ふくおひろし先生に学ぶ

2015-03-23 | 議会改革
  《不遜な言い方になるかもしれないが、議会の改革でわたしと同じ戦いができるひとはいないと思うが、一度で主張が入れられなかった場合は外向けに紙爆弾を発信し、世論に訴え、あきらめずに正論を主張することで道が開けていくものである。決してあきらめず改革の邪魔になる勢力は徹底して批判して追い詰めることである。誰にも悪く思われたくない、憎まれたくないと考える限り、議員の本分を全うすることができないぐらいの気概がなければならないと、わたしは常に考えていたものである。》


 この一節は、私が市議になってすぐの15年5月、当時の議会事務局にいた一職員が愛読していて教えてもらった『デスマッチ議員の遺書』という本のあとがきの一部分です。作者は「ふくおひろし」さん。

         

 七期にわたり武蔵村山市議会議員として議会改革をたった一人で進めた、私から見たらまったくの“戦士”。このようなすごい議員は、全国広しといえども他に一人としていません。

 すぐさま、まず『地方議会活性化マニュアル』を購入。内容に引き込まれるように数日で読み切り、「すごい!」と思った。そして、新人議員の私は「この議員のようになりたい」と強く思った。

 そこで6月議会が終わると、又すぐに同氏の著書『地方議会議員生態白書』を7月に注文して読破。田舎者のこの私からすると無名のふくおひろしさんの議員としての立派さと強烈さにますます惹かれた。

         

 次はどうしても最初に出版された『東京村デスマッチ議員奮戦記』を読みたくなって、インターネットのAmazonなどで調べたが廃版になっているようで手に入れることが出来ず、事務局職員に教えてもらった一冊『デスマッチ議員の遺書』を、同年の9月議会が終わった10月に注文。11月初めに手にして、その活躍にワクワクしながら数日で読み終わった。

         

 読後感は?って。勿論、「俺もやらねば!」と思いましたよ。

 ですが、わたくしめ、ふくお先生のこの本を読んだことをきっかけにして初めて議員活動にやる気が出た、というわけでは無い。

 それは議員になる前、15年4月末の市議選の半年前の14年10月でしたが、議員という職業に意欲を燃やすきっかけになったのが、議員になるためのある本。すぐに注文して手に入れた。(この本についてお教えしたいので、高松市のNさん、お電話いただきたい)

 そうして、この本で議員として為すべき基礎的知識を学び、立候補を決意し、議員になる前に議会運営、議員のあり方、情報公開、財政などの重要性を習得した。

 そこで初当選後、この本の中の記事を参考にして次のような決意文をまとめ壁に貼り、現職だった八年間、この十か条を戒めとして守り活動を続けていた。

 題して、「市議会議員の評価基準十か条」。

   

 不正や不適正などに対しては強く主張します。しかし、悪しき行いを叱りつけることはあっても、威張りはしない。上の十か条を行動規範として自分を縛り、「俺が言わなきゃ、誰が言う」と思って、室戸市議会では一人戦ってきた。だから、市長や一部の市職員には嫌われていたし今もそう。これからもきっとそうなるだろうが、正義的な行動を起こして行政側の人たちに煙たがられたり嫌われたり恐れられたりするようになれば、地方議員も一人前と言えよう。


 ふくお先生の本から教えていただいたことはたくさんありすぎてここで一つ一つ挙げることはできませんが、冒頭の一節にその教えの原点が集約されているとも思っています。

 その一節を私なりに解釈すると・・・、

☆議会改革の主張が受け入れられなければ、市民に新聞を作って配布し、世論に訴えよ!

☆議会が抵抗して改革に逆行するならば、市内外にインターネット通信(ブログやHPなどの電子通信) で世論に訴えよ!

☆決して改革への行動をあきらめるな!あきらめず、正論を吐け!

☆改革を妨害する勢力には、あきらめず徹底して批判し、追い詰めよ!

☆改革を進めようとするなら、他人に悪く思われたくないとか、憎まれたくないなどと小さなことを考えるな! そんな考えでは「議員の本分」を全うすることはできないし、市民の側に立った活動や運動の目的は達成できない。その気概を持て!



 私は先のふくおひろし氏の一節をこのように理解しているし、これは議員になった時から同じことを思いながら曲がりなりにもそう努めてきた。市議として、市民にとにかく笑われないようにと、そして後ろ指をさされないようにと、報酬分以上の仕事をしようと努めてきた。

 他人にどう言われようとも、妥協せず、媚を売らず、自分が正しいと考える判断によって悪い体質を改革することが最終的には市民に貢献することになる。それが「議員の本分」だと信じて、議員になった時から十二年間、勉強を深めてきました。

 市民の強い後押しによってもしも当選し返り咲けば、支持支援して下さった大勢の市民のみなさんは勿論のこと、お亡くなりになったわが師(氏は生前「あんたは私の同志だ」と手紙を下さったが)ふくおひろし氏をガッカリさせない働きをしたいと決意している。


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彼岸の中日に山本パンのおはぎをどうぞ

2015-03-21 | 季節のたより
 妻のけがから、はや一か月半が来ます。

 お陰さまで2月初めに転倒して打った右腕の痛みも無くなり、重いカンバモチの季節は終わりましたが、お彼岸のおはぎやイモのモチを入れた箱など、少しばかりの重さのものなら抱えられるようになりました。

 今日はその配達のお手伝い。

 キラメッセ室戸の地場産品売り場「楽市」には大きなパンの箱いっぱいに詰め込んだおはぎやイモのモチを約100パック納入しましたので、仏壇へのお供え物に、また親戚へのお供えとしても毎年ご利用いただいていますので、お早めにお買い求めください。

 又、そのほか、スーパー「オーシャン」店にも20パックぐらい納入しましたので、お買い求めいただきたい。

 市議選の事務手続きとしては、印刷所への書類チェックは既に終わり、選管への書類も既に書き終わり、後は選挙カーの準備だけに為りました。

 市民の皆さんからの支持は力強く感じており、夫婦二人は大変うれしく思っています。特に今回は若い人たちから「あんたしかおらん」と言われますと、気が引き締まります。

 頑張って仕事をすることをお誓い申し上げます。

 今、パン屋の仕事から帰ったばかりで、忙しいので、今日はこのくらいで。


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私的人材論

2015-03-18 | 政治家のあり方
 組織にとって、いい人材とはどういう人物だろう。

 市議の職から離れて4年。そんなことを何度も考える。


 市会議員が表立った場所で行なう仕事といえば、一年に4回行なわれているわずか七日ぐらいの議会会期中に、本議会で質問と質疑と討論に参加することと委員会で質疑することぐらい。このどれかに何回か登壇し発言すれば、それほど内容の無い発言でも市民の皆さんには住民のために真面目に働いてくれている議員だと映る。そのことによってその議員は「忠実な議員」と評価してくれるかもしれない。その議場の姿だけで次の選挙で投票を決めることもあろう、わずか年間28日間の見た目だけの判断で。

 しかし、そんな一年の内のわずか28日間に一度の発言すら無い議員のことや、議会のない八ヶ月間も報酬を頂いているのに議員活動と言えるほどの行動がない議員のことを考えると、本当に彼らが「公に忠実な非常勤特別職公務員」かといえば、そうとは言い難い。


 では、議員の職務に対する心構えとはどんなものか。

 基本は、憲法第15条「すべての公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」。これは、「議員は、住民全体の利益のため、法令に基づいて公平にその権限を行使すべき立場にある」ということ。

 市長等執行機関と議事機関の二元代表制からいうと、議員は常に執行機関とは一歩離れていなければならない。それが離れずに密着するならば、議会は有害な組織となる。

 議員の職務は、「執行機関を公正に眺め、厳正に批判し、行財政執行上の重要事項について適正で公平・妥当な結論を見出してこれを決定するのが議事機関である。また、逆に、議員が執行機関から離れすぎては適切な行政執行の正しい検証は出来ないし、又、非難や批評は出来ても、議会の使命である正しい批判と監視はできない。この原則が守られなければ行政は乱れ、ゆがめられ、民主的で公平な運営が損なわれる。議会の構成員である議員は、常に執行機関とは一歩離れ、二歩離れない姿勢が大事である」。


 地方議員の“バイブル”『議員必携』はこう教えている。

 では、議会においていい人材とはどんな人物か。

 指標の一つは「行政の不正や不適正な業務に対して勇気を以って苦言を唱えることが出来るか」だと思う。

 例えば、温浴施設の指定管理者公募やその管理運営において、また高速バスターミナル建設が地方自治法の公の施設に反することなどにおいて言えば、改革派議員が「これは違法だ」「不適正だ」と指摘して証拠と法的根拠も明らかにした。

 それに議会総体が呼応して問題視していたら表決での判断は180度変わっていたし、その後において行政から違法や不適正な議案が提出されることにもブレーキが掛かっていた。

 行政を改革しようと努める議員は「おかしい」と何度も声を上げて違法であることを叫ぶが、不幸にもそれに呼応する議員はいなかった。議会総体は勇気を以って追及する改革派議員とは意を同じくせず、“黙して語らず”。その度に尽く見放した。


 地方議会において良い人材とは、上記した憲法第15条の規定と『議員必携』にある「議員の職務」の記述を堅実に順守する人物である。

 市議現職時代、行政の過ちは改まらず、改めさせる立場の議会も見て見ぬ振り。いま市内のあちこちで聞くが、住民の怒りは爆発寸前だと感じている。

 市長の支持者たちは、市政や市長が行った違法への指摘や批判は「悪口だ」とひと言で決めつけるが、地方議員が職責として行っている【行政の監視及び批判】が“悪事”なら、議会なんかいらない。市長と行政職員だけで独裁政治を行えばいい。その時、市民は議会の存在意義がやっと理解できるだろう。「やっぱり、行政に厳しい議員がいるなあ」と。

 議員が為すべき仕事はまず「行政の監視役」。議員全員が行政の不正や不公正や不適正に対して何も言わなかったら、それでは「住民の声の代弁者」とは言えない。

 論語を基にした会津藩の「什の教え」に【ならぬことはならぬものです】とある。政治の不正は議会にいる誰かが質し、誰かがその実態を住民に伝える努力をしなければ、それでは“住民の代表”とは言えない。

 いつまでも「まー、いいか」で不正を許していては、住民から「ただ飯食らい」の誹りを受けるのは必至だ。

 地域雑誌を発行している時、私はこんな教訓を創作した。

 「為すべきことを、為すべき時に、為せば成る」。

 やらねばならないことは、やるべき時にやらねばならないのです。ほとぼりが冷めた時に行動を起こしても、全てが何のためにもならない。

 それには、地方議員に勇気がいる。度胸のない議員では何の役にも立たん。


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人口減少率が「全国の市ワースト5位」の室戸市

2015-03-16 | 地方のあり方
 今日の記事は「“夕張状態”の室戸市」の二回目として、その根本的原因となっている人口減少の実態をお示しします。

 ここに示した数字をご覧いただければ、如何に衰退が進行しているかがお分かりになると思います。

 尚、この状態は今に始まったわけでなく、私が市議に初めて当選した平成15年5月に調べた時からすでに、「全国の市 人口減少率ワースト20」の第4位になっていました。


 では、まずは2010年(平成22年)10月の国政調査の結果から。この調査こそ、各自治体における真実の人口数といってよい。

 尚、事実に近い人口数は国政調査の結果が実態に近いもので、室戸市役所や『広報むろと』に示されている人口数には住民票を室戸市に置いたまま室戸市を出て行った大勢の人たちも室戸市に住んでいるようにカウントされており、真実の人口実態では在りません。室戸市が公表している人口数から1000人から2000人減らした数字が人口実態とみても良いでしょう。あの数字を見ても何の基準にもならないので信用しないでいただきたい。

 では、なぜあのような実態ではない数字を広報紙や役所玄関口に表示しているのかと言うと、あの数字が人口実態ではないことを市長も市職員も知っていますが、少しでも人口数を多く見せて町を少しでも大きく見せたいという考えもあり、住民票を室戸市に置いている人のすべてを人口数として公表していると言えます。唯、このような事実ではない人口数を公表しているのは室戸市だけではなく、全国の自治体が発表する人口数の全てもこういう状態にあると考えておいてほしい。


 まず、2010年10月に行いました国勢調査(速報値)で、市の人口減少率の高い順に並べてみましたので、参考にしてください。 

 平成22年(2010年)国勢調査人口速報値 

 ●2010年10月1日の国勢調査人口数 ワーストランキング20 

 1、北海道 歌志内市 4,387
 2、北海道 三笠市 10,221
 3、北海道 夕張市 10,922
 4、北海道 赤平市 12,637
 5、高知県 室戸市 15,210
 6、高知県 土佐清水市 16,029
 7、石川県 珠洲市 16,300
 8、北海道 芦別市 16,628
 9、鹿児島県 西之表市 16,951
10、鹿児島県 垂水市 17,248
11、山形県 尾花沢市 18,955
12、北海道 砂川市 19,056
13、高知県 安芸市 19,547
14、三重県 熊野市 19,662
15、大分県 津久見市 19,917
16、京都府 宮津市 19,948
17、三重県 尾鷲市 20,033
18、宮崎県 串間市 20,453
19、千葉県 勝浦市 20,788
20、佐賀県 多久市 21,404


 ●全国の市 人口数ワーストランキング20 (2014年10月1日推計人口) 

 1、北海道  歌志内市  3,761
 2、北海道  三笠市  9,293
 3、北海道  夕張市  9,494
 4、北海道  赤平市  11,347
 5、高知県  室戸市  13,656  (2010年の国政調査と比較すると、4年間で-1554人)
 6、高知県  土佐清水市 14,672
 7、石川県  珠洲市  14,787
 8、北海道  芦別市  15,029
 9、鹿児島県 垂水市  15,909
10、鹿児島県 西之表市 16,213
11、山形県  尾花沢市 17,296
12、三重県  熊野市  18,022
13、北海道  砂川市  18,083
14、三重県  尾鷲市  18,355
15、高知県  安芸市  18,395
16、大分県  津久見市 18,432
17、京都府  宮津市  18,622
18、宮崎県  串間市  19,232
19、岩手県  陸前高田市 19,333
20、千葉県  勝浦市  19,342
 

 ●全国の市 人口減少ワースト順位 (22年の国政調査の人口、17年の国政調査の人口、22年の人口減少率、17年の人口減少率の順です)

 1、夕張市  (北海道)   10925人←―13002人   -16.0%  -12.1%
 2、歌志内市 (北海道)    4390人←―5221人   -15.9%  -12.1%
 3、三笠市  (北海道)   10225人←―11924人   -14.3%  -12.1%
 4、室戸市  (高知県)   15210人←―17490人   -13.0%  -10.2%
 5、赤平市  (北海道)   12637人←―14401人   -12.2%   -8.6%
 6、三好市  (徳島県)   29963人←―34103人   -12.1%   
 7、芦別市  (北海道)   16632人←―18899人   -12.0%  -10.1%
 8、対馬市  (長崎県)   34399人←―38481人   -10.6%
 9、珠洲市  (石川県)   16299人←―18050人    -9.7%   -9.1%
10、天竜区  (静岡県)   33974人←―37520人    -9.5%
10、尾鷲市  (三重県)   20013人←―22103人    -9.5%
12、五島市  (長崎県)   40621人←―44765人    -9.3%   -7.8%
13、輪島市  (石川県)   29858人←―32823人    -9.0%
14、垂水市  (鹿児島県)  17254人←―18928人    -8.8%
15、竹田市  (大分県)   24361人←―26534人    -8.2%
16、宇陀市  (奈良県)   34233人←―37183人    -7.9%
17、五條市  (奈良県)   34449人←―37375人    -7.8%
18、天草市  (長崎県)   89091人←―96473人    -7.7%
18、阿久根市 (鹿児島県)  23151人←―25072人    -7.7%
20、飛騨市  (岐阜県)   26738人←―28902人    -7.5%
20、串間市  (宮崎県)   20457人←―22118人    -7.5%
22、南九州市 (鹿児島県)  39089人←―42191人    -7.4%
22、西海市  (長崎県)   31183人←―33680人    -7.4%
24、曾於市  (鹿児島県)  39179人←―42287人    -7.3%
24、土佐清水市(高知県)   16024人←―17281人    -7.3%
24、魚沼市  (新潟県)   40367人←―43555人    -7.3%
24、熊野市  (三重県)   19678人←―21230人    -7.3%
24、萩 市  (山口県)   53760人←―57990人    -7.3%
29、江津市  (島根県)   25782人←―27774人    -7.2%
29、鳥羽市  (三重県)   21413人←―23067人    -7.2%    -7.7%
31、大洲市  (愛媛県)   47190人←―50786人    -7.1%
32、西之表市 (鹿児島県)  16948人←―18198人    -6.9%
32、佐渡市  (新潟県)   62724人←―67386人    -6.9%

 以上、順位が中途半端な32位までですが、意図はございません。調べている途中で「もー、いいか」と思って止めただけです。


 ●もう一つ、全国の市だけではなくて、町村も含めての全国の人口減少ワースト順位も10位までお示しします。

 1、野迫川村 (奈良県)     522人←ーーー743人   -29.7%
 2、大川村  (高知県)     411人←ーーー538人   -23.6%
 3、占冠村  (北海道)    1393人←ーー1819人   -23.4%
 4、黒滝村  (奈良県)     841人←ーー1076人   -21.8%
 5、小菅村  (山梨県)     816人←ーー1018人   -19.8%
 6、川上村  (奈良県)    1642人←ーー2045人   -19.7%
 7、座間味村 (沖縄県)     868人←ーー1077人   -19.4%
 8、早川村  (山梨県)    1247人←ーー1534人   -18.7%
 9、東吉野村 (奈良県)    2144人←ーー2608人   -17.8%
10、平谷村  (長野県)     566人←ーーー688人   -17.7%

 ●続いて、高知県内34市町村の人口減少ワースト順位も10位までご報告します。   

 1、大川村    411人←ーーー538人   -23.6%
 2、大豊町   4720人←ーー5492人   -14.1%
 3、梼原町   3986人←ーー4625人   -13.8%
 4、馬路村   1014人←ーー1170人   -13.3%
 5、室戸市  15210人←ー17490人   -13.0%
 5、東洋町   2947人←ーー3386人   -13.0%
 7、仁淀川町  6502人←ーー7347人   -11.5%
 8、大月町   5784人←ーー6437人   -10.1%
 9、安田町   2969人←ーー3297人    -9.9%
10、田野町   2931人←ーー3236人    -9.4%

 以上が県内のワースト順位ですが、この中には東部9市町村のうちの5市町村が入っていて、県東部の過疎化が一段と進んだことが分かります。

 ●そこで、県東部9市町村のワーストランキングも公表したい。

 1、馬路村   1014人←ーー1170人   -13.3%
 2、室戸市  15210人←ー17490人   -13.0%
 2、東洋町   2947人←ーー3386人   -13.0%
 4、安田町   2969人←ーー3297人    -9.9%
 5、田野町   2931人←ーー3236人    -9.4%
 6、北川村   1367人←ーー1478人    -7.5%
 7、奈半利町  3540人←ーー3727人    -5.0%
 8.安芸市  19550人←ー20348人    -3.9%
 9、芸西村   4048人←ーー4208人    -3.8%


 私はほんとうに室戸市に住んでいる人の実態を知ろうと考え、平成16年から毎年、年度が4月に転けると室戸市において各種データを収集、室戸市の人口動態調査を行っていて、下はそこで得られた詳細なデータを基に計算した室戸市の平成26年度までの人口減少数です。

 このデータ公表は議員時代(平成15年度から平成22年度末まで)には議会後に発行する議会報『青空新聞』に記事を書き市民の皆さんにご報告してきましたので、今度の市議選で返り咲けば6月議会後あたりに四年ぶりに議会報『青空新聞』を発行し、この人口減少についても市民の皆さんに毎年4月1日現在の人口実態をご報告させていただきたいと考えています。
 

 ●室戸市の人口動態  (平成8年~26年)

年 度  転出者数  転入者数  転出入の差  死亡数  死亡率   出生数  出生率 人口減少数
 8年   948人   603人   -345人   279人  12.6%   141人  6.4%   483人
 9年    870    632    -238     269   12.4     118   5.4     389
10年    822    605    -217     287   13.5     132   6.2     372
11年    789    562    -227     261   12.5      95   4.5     393
12年    724    608    -116     288   14.0     101   4.9     303
13年    699    515    -184     268   13.2      99   4.9     353
14年    786    562    -224     280   14.1      83   4.2     421
15年    735    500    -235     278   14.3      84   4.3     429
16年    699    496    -203     316   16.7      93   4.9     426
17年    696    463    -233     321   17.3      94   5.1     460
18年    731    434    -297     250   13.9      74   4.1     473
19年    707    374    -333     287   16.4      94   5.4     526
20年    654    328    -326     308   18.1      79   4.7     555
21年    555    414    -141     293   17.6      73   4.4     361
22年    523    399    -124     287   17.7      54   3.3     357
23年    488    353    -135     293   18.4      63   4.0     365 
24年    541    414    -127     301   19.4      60   3.9     368
25年    509    348    -161     306             63           404
26年    414    346    - 68     283             45           306
 (※平成26年度の数字は2月末現在の数字)       


 以上が室戸市の人口減少数です。

 平成22年10月に行なわれた国政調査で室戸市の人口は、15210人。これは平成22年度が始まった4月以降の7カ月目に当たり、22年度の7カ月間の人口減少数から一カ月間の減少数を割り出し、残りの5ヶ月間の人口数を加えると、22年度末(平成23年3月末)の時点で人口は更におよそ149人が減少し、15061人と想定できる。

 そこから想定する室戸市の人口は、平成23年度末では前年度末から-365人減少して14696人、平成24年度末では前年度末から-339人減少して14357人、平成25年度末では前年度末から-404人減少して13953人と推計する。

 又、平成26年度末を直前にした11カ月間で前年度末から-306人減少して13647人だから、この306人を11で割りそこで出た数字に12カ月をかけるとおよそ334人を平成26年度一年間の人口減少数と想定できます。因って、この平成27年3月末の室戸市の人口は、13953人-334人=13619人 だと推計します。

 そうして、今年10月に国政調査が行われますが、その時、室戸市の人口は約13300人とみている。

 これは、五年前の平成22年10月の国政調査の結果である15210人と比較すると1910人の人口減少となります。前々回の国政調査(平成17年)から前回の国政調査(平成22年)までの人口減少は2272人だったから今年10月の国政調査までの5年間の人口減少数は少なくなったと勘違いしないことです。人口が減少している中でのある一定期間の人口減少の数字が以前より少なくなったとしても、人口減少率が高くなっている場合も大いにあるので、「問題は解決した」と安心などしないことです。

 例えば、人口10000人の町が5年後に8000人になったとします。これは20%の減少率です。その後の5年間で人口8000人の町が1600人減少して6400人の町になったとします。これも20%の減少率です。2000人の減少が緩和されたと見える1600人の減少ですが、町の人口減少率は同じで衰退は変化していないことになる。

 ご参考までにお示ししておきたいのは、室戸市が公表している人口数です。これをご参照下さい。私が毎年減少数を計算して正確に算出したこの2月末での人口数は13647人ですが、室戸市が公表している2月末での人口数は14811人。その差は1164人の誤差があります。
 

 それと、一つ気付くのは、死亡率が年々高くなっていること。平成26年度は20‰(「パーミル」と読む。1000分の20のこと)を超えました。  

 しかし、子どもが生まれるのが15年前の三分の一とはね。「室戸の若者よ、早く結婚して子供を夫婦の数の2人より多く生んで下さい」。そうすれば人口も増えるんだが、市内において堅実に生活できる収入が得られる職場が室戸市役所だけとなれば、それも無理な話か。

 室戸市内の企業や団体や商店などの組織の全体を見ると、職場として将来的にも堅調な組織は室戸市役所だけ。他のすべての組織は衰退の一途をたどっていて、回復の見通しが立たない状況にあると言って間違いない。

 このように町に住んでいて将来展望が描けない状況では、住民が「室戸市に残ろう」「室戸市で働こう」と考えられるわけがない。で、生活が困窮して先行きが見えない市民はみんな「できるものなら、自分の家・屋敷を持ってこの町から出てゆきたい」と思っているが、それもできない。

 市民は「老いて病院に通おうにも遠くて困っている」、「近所が空家と空き家を取り壊して更地になったところばかりで、周辺に人がいなくなって寂しい」と不満と不安が募る。そのはけ口は当然、行政と議会に向けられているが、この日本の国自体が政府の力及ばず地方から“枯れている”んだから、小さな町の行政と議会の力でこの過疎化を食い止めることも挽回することも到底、無理です。

 であるが、それを踏まえて知恵を出し合い住民のために奮闘努力する立場にあるのが、首長であり、行政職員であり、議員。

 これは私が地域雑誌を出版していた時から本の中で提言し続けてきたことですが、市民に提言したいことは次のこと。

 ≪“過疎の町室戸”であることを市関係者も住民もよく自覚し、各自が自分の将来設計を描き、それを実行することが大事。将来設計もしないで“昨日の続きの今日、今日の続きの明日”では、商売はやがて立ちゆかなくなる」と言い続けてきたが、一向にそれは変わらない。親はいつまでも後継ぎが今のように仕事をしてくれると思っているし、経営者は店に勤務している60歳を超えた有能な従業員はこれからもずっと自分の会社や店に来てくれると思っている。そして、今日の仕事が終われば、明日の仕事の段取りしか考えていない店や会社が多い。見ていて、危なっかしくて仕方がない。

 “昨日の続きの今日、今日の続きの明日”で経営をする将来展望をしない会社や商店ばかりでは、長く勤めているベテラン社員が退職したり店を切り盛りしている主人が重い病気を患ったりすると途端に、立ちゆかなくなるのは当たり前です。将来を展望して人材を育てる努力を過去にしてこなかったその店はやがて店を閉めることになります。そうした、言うなれば店や会社を経営する人間の事なかれ主義によって、町の人口が減少することもある。

 例えそのように店を閉めるような羽目になっても、商店や会社の経営者は町の人口が減少してゆく早さを見据えながら、大きな借金を抱えて“墜落”することなく、被害を少なくするソフトランディング(軟着陸)の形で店を閉める勇気も大切だと進言させていただく。経営者の使命は会社の発展と同時に、雇った社員とその家族に飯を食わせること。いざと言う時には、会社が大きな負債を抱えることなく店を閉める知恵と、社員とその家族を路頭に迷わせるようなことなく店を閉める知恵が必要となる。≫

 
 以上、人口減少の数字はご参考にして頂きたいが、これらの数字を見ていただくと如何に室戸市が県内で、いや全国でもトップクラスの衰退する町であるかがお分かりだと思います。
 
 「行政や議会の力ではもう室戸市は元気にできない」と悟ることも大事です。

 町の大半の政治家たちは自分の苦しみを解消することを主眼に職に就いており、市民の生活苦などまったく理解していません。そう考えることができた市民だけが“明日”生き残ることができるでしょう。

 県外に住む息子や娘が「病院もない交通の便も悪い過疎の町に一人で住んでいないで、都会に出て来い」と言ってくれた時は、「知らない人ばっかりの都会になど行きたくない」などと言ってないで、さっさと室戸を捨てて出て行くことです。その方が老いた自分のためになる。

 「もっと良くするために自分たち政治家はいかにあるべきか」「法令を守って正しい政治をしよう」と考えていない不毛の政治に期待しても、無駄。市民の皆さんは、とにかく「自分のために今どうしたらいいか」を考えることです。

 商売人は自分が経営する店の5年後、10年後を見据え、日々の仕事に精を出すことです。子供に後を継がせるにしても、余程の見通しが付かない限り、やめた方が良い。「つらく苦しくても、何とか室戸市に残ってほしい」などとは、決して申しません。商売人の子として小学生の時から家業の製材所の仕事を手伝って生きてきた私から、ご進言申し上げます。


 さて、私は近くその不毛の政治を変えるため、戦いを挑む。私一人ではそれも無理であることは解っています。でも、一人だって、やれることも多い。完成したあの浮津交差点国道及び排水路改良工事を見てもお分かりだろう。

 さあ、もう室戸に残された時間はない。 


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、3月16日(月)付けGooブログランキング(214万3938ブログ)中、2547位でした。
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室戸ジオパーク唯一の参考書、『青空地質博物館』

2015-03-12 | 青空編集室
 今日は、地方出版社・青空編集室としてのPRです。


 日本で初めて出版された室戸ジオパークの地質写真集『青空地質博物館』をご紹介させていただきます。

 この写真集『青空地質博物館』(定価2200円)は私が2008年(平成20年)6月に発行したもので、室戸半島周辺の地質を網羅した室戸ジオパークをウオッティングする上において、唯一の参考書です。

 全国どこを探しても、室戸ジオパーク全域を観察する時に活用できる参考書はありません。 

  
  

 これは議員当時に、資金もない中で借金をし、本当に清水の舞台から飛び降りるような命がけの思いで作った写真集です。

 この写真集は特に、日本地質学会や日本ジオパーク委員会の関係者、大学の地質学者の皆さんら、地質学の関係者から高い評価を受けており、私も非常にうれしく思っています。

 発行して間もなく、自然地理学・地生態学の第一人者で日本ジオパーク委員会委員でもある東京学芸大学の小泉武栄教授から「いい本だ。友人にも差し上げたいから5冊送って下さい」と注文を頂きまして、感謝を以って送らせて頂きました。



 しつこいようですが、何度も申します。

 室戸の地質を知る本は世界にこの1冊しかなく、全国的に見ても地元のジオパークを1冊の写真集に収めて発行した書籍は他にありません。

 そんな貴重な本で、現在も特に高知市近隣の方々からの注文がたくさん寄せられています。是非とも、読者のみなさんの中で特に地質に関心がおありの方はお買い求め頂きたい。

 出版のコンセプトは、次の言葉。

  
  


 次に、内容も少しご覧ください。

  

  

  

  

  

 
 私が地域雑誌の中で特集を組むなどして平成3年7月から提唱してきたこの「地質観光事業計画」も、遅ればせながらようやく平成20年10月から室戸市が「地質を観光に活かそう」とジオパーク事業に取り組み始め、ちょっと一安心しています。

 尚、室戸ジオパークの地質写真集『青空地質博物館』はどこの本屋さんにも置いていません。

 お問い合わせは青空編集室まで直接ご連絡ください。

 (連絡先)住所:高知県室戸市室戸岬町2845-2  
      電話:0887-23-1214  携帯:090-4506-6343
      
      青空編集室  代表 谷口總一郎


 本日は、「室戸半島の地質を室戸市と高知県の観光振興事業に活かしてほしい」と地域雑誌『あおぞら』で特集を組み平成3年から提唱してきた私が日本で初めて出版した地質写真集『青空地質博物館』 のPRをさせていただきました。


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、3月12日(木)付けGooブログランキング(214万1756ブログ)中、2911位でした。
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