青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。絵馬修復師。

(1)国交省土佐国奈半利出張所に国道沿いの樹木伐採を要望

2017-07-12 | 議員活動
 6月中旬に次の要望書を高知県安芸郡奈半利町にある国土交通省土佐国道工事事務所奈半利出張所に提出し、お願いしました。

    

 それから半月ぐらいたった月末だったでしょうか、担当者からお電話をいただいた。

 「この要望は、国道沿いの樹木が国道上に伸びてきてのことですが、その樹木は国有地から伸びたものではないので当方が樹木伐採することはちょっと出来かねます。だから、室戸市の方にお願いしていただけませんか」とのこと。

 このような回答を「ハイ、そうですか」というような私ではありません。

 かつてこういうことがありました。

 室戸市の中心街にある「浮津交差点拡張工事及び水路拡張工事事業」は、私が何回も何回も同事務所に要望書を書き、次々と替わる何人もの所長に要望し続け、そのたびに門前払いを食っていました。ですが、ようやく長井英治さんという才覚のある方が奈半利出張所長として赴任してこられてからは、私と所長とが互いに動きを作り、ようやく交差点と国道下の水路の拡張事業が実現したものでした。

 (※この「浮津交差点拡幅及び水路拡張工事事業」については、資料や要望書などを添付しながら懇切丁寧に14日間連続で特集記事「室戸市の浮津交差点改修工事はこうして事業化された」を掲載しましたので、お時間のある方は(1)から(14)まで順にご覧いただきたい)

 この大事業も、私が最初に要望を提出してから土佐国が「それではやりましょう」と腰を上げるまで、何年もかかりました。

 国交省土佐国奈半利出張所の所長は次々と替わりましたが、そのどなたも「はい、やりましょう」とは言わず、中には「国道の側溝は、原則として、国道に降った路面の水を排水する機能しかないので、問題解決は地域全体の排水計画の検討が必要であり、当方では対応しかねる」という、三行半の回答を送ってきた所長もいました。国は突っぱねたら事が済むと踏んだのでしょうが、相手が悪かった。他の議員や市長なら「そうですか」で終わってしまったでしょうが、私はそうはいかない。

 その回答文書を持って、私は翌日、奈半利町の国交省土佐国道工事事務所奈半利出張所に乗り込んだ。

 特集記事を読み進めていただければわかりますが、私は所長に向かってこう強く迫りました。

 「回答書の意味は、『国は国道に降った雨だけは責任を持つが、市道や県道などからの水による水害については責任がない』と言っているに等しい。この回答書を手にした時は、国の無責任さに怒り心頭に発しました。このような理屈がこの世の中で通用しますか? 

 例えば国交省の冬柴大臣が東京都内の水害を受けて記者会見で同じことが言えますか? これを東京都の銀座周辺の国道が冠水した出来事として、『この国道を冠水させている雨水は国道に降った雨ではなく、国道に沿って整備された都道や区道に降った雨が国道に流れ込んできたもの。だから、都道に降った雨は東京都が、区道に降った雨は区が始末すべきで、国はそれらの雨の被害にまで関知しません』なんてことが言えますか? 言えないでしょう。もしそんなことを大臣が言ってしまったら、その記者会見場にいた記者たちだけでなく、ニュースを聞いた東京都民や国民から猛攻撃を受けるのは間違いありません。

 私の要望にしても同じで、田舎だからお金がもったいないから放置しようと言うのでは、理屈が通りません。要望に対するこういう処理が回答書にあった“費用対効果”というなら、田舎の人間の命を軽視していることになる。

 それに、『地域全体に排水計画の検討が必要』と考えたのならば、なぜそう考えた時に室戸市や県と協議をしなかったのか。そして、なぜもっと物事に親身になれないんですか」。
 

 土佐国道事務所奈半利出張所において、古澤所長に対してこれまでの無責任さを指摘し、以上のように厳しく抗議した。しかし、この所長も要望に耳を傾けてくださることはありませんでした。

 そして次にやってこられたのが、長井英治所長。「年度が変わったが、また所長が替っているんじゃないかな」と思いながら土佐国奈半利出張所に赴くと、案の定、違う方が所長の椅子に座っておられた。それが長井氏でした。

 またこれまでと同じように新所長に対して要望の趣旨と経過を説明し、頭を下げた。勿論、先の所長から受け取った回答書の意味、「国は国道に降った雨だけは責任を持つが、市道や県道などからの水による水害については責任がない」についても、「こういうことは筋違いの話です」と批判し、「国道に流れ込む県道や市道に降った雨の処理も国は考えるべきです」と迫った。

 そうして、そこから物語は始まった。

 室戸市役所や市議会でもこの方のお名前を知る人はいないと思うが、この方のご尽力無くしてあの交差点拡張事業は実現しなかったことは疑いなく、長井氏の功績は大きいものがあります。市民の皆さんも室戸市の恩人の一人としてお名前だけは覚えておいていただきたい。

 尚、これら事業の流れは上記の記事、『室戸市の浮津交差点改修工事はこうして事業化された』(1~14)を検索して熟読いただければと思います。

 この事業実現は決して室戸市が要望して実現したものではなく、何回も要望書や計画図を書き、書き直し、何年間も土佐国に足を運び要請し続けて、長井所長が来られてようやくご理解を得て事業実現に向けて動き出したもの。その後、国のその動きに連動して、県道を管理する高知県と市道と水路を管理する室戸市が事業参加したものだということです。そして、地元住民の皆さんのご理解とご賛同、それらがあってこそ実現した事業であることは決して忘れてはならないと思っています。

 
 さて、前置きが長くなりましたが、以前そういうことがありましたので、国交省土佐国道工事事務所奈半利出張所にはお世話になったと今でも感謝しています。唯、何でも「ハイ、そうですか」と終わらせないのが、私。国道上に伸びた樹木の伐採を室戸市民の税金を使って伐採作業を行うということについては、一言申し上げた。
     

 「国道の管理は国がやるべきこと。例えその長く伸びた樹木が室戸市民の土地から伸びたものであっても、国道と堤防の間の誰の土地か解らない雑木林から伸びた樹木の管理まで室戸市が行うことには疑問があります。たぶん、吉良川町黒見にある道の駅・キラメッセ室戸周辺の樹木伐採を土佐国さんが行ったのは、そこが国有地で、そこに生えた樹木であるがゆえに伐採作業を行ったと推察します。

 しかし、かといって、海岸沿いの雑木林から大きな雑木が国道上に長く伸びている状況があるにもかかわらず、そこが国有地ではないからと国がすべてを放置してしまったら、どうなりますか。
  

 土佐国さんの黄色いパトロールカーは毎日のように室戸市にも来ていますので、私が要望する室戸市室戸岬町三津の樹木に関しても「国道上に長く伸びてきたなあ」ぐらいのことは全員が知っておられます。このことを考えると、国はその事実を知りながら何も手立てを講じていない、ということになります。

 実は、先日、5月23日に県道椎名室戸線の三津坂トンネルの手前、菱光コンクリート社の手前のカーブで前を走るチップを積んだ12トントレーラーがカーブの手前で急に停まりました。私が『何かあったのかな』と思っていると、トンネル方向から来る乗用車と大型ダンプをやり過ごした後、何かを避けるようにトレーラーは右側車線に入り、トンネル方向に走ります。『なぜ右側車線に入ったんだろう』と思いながら左上の崖を見ると、樹木が車道側に伸びてトラックの屋根に当たりそうになっています。私はそれを見て『これは、ここを通って徳島方向に行く大型車両がこの樹木があるがゆえにみんな困っているな』と思い、これを放っておいてはならないと考え、一度帰宅した後、すぐに県室戸土木出張所に向かい、樹木の伐採を要請しました。多分、これも県有地ではなくて市民が所有する土地から生えた樹木だろうと推察しますが、室戸土木さんはわずか一週間後の31日に朝から伐採作業を行い、トラックや大型バスなどの運転に支障がないようになりました。
  

   

 これこそが健全な「県道管理」であると思います。で、「国道管理」はいかにあるべきかですが、考えていただきたい。

 「県が一週間で出来ることを、国が出来ない」。そんなだらしないことでいいんでしょうか。

 国道を通る車の中には、県外や県内のバスがいます。そして長距離の大型トラックや大型ダンプカーなども通っています。その大型車両の屋根にはその長く伸びた樹木の枝先が当たっているかもしれません。お考えいただきたいが、室戸市議会には毎議会のように、市道において車に樹木が落ちてきて破損しただとか、山際から石が落ちてきて破損したという「損害賠償額の決定及び和解に係る専決処分の報告」なるものが出てきます。国道上に伸びた樹木に関しても、それが室戸市民が所有する土地から生えた木々であっても、長く雑木林として放置された土地の樹木。その樹木に県外の観光バスやアルミバンの長距離トラックの屋根に当たりでもしたら、その樹木が生えている所有者よりも国道を管理している国に向けてその損害賠償は求められることもあろうと思います。そう思いませんか?」。


 相手が土佐国奈半利事務所の所長だったのか担当職員だったかは解りませんでしたが、私はそう説明した。

 職員は困った様子で、「では、室戸市の建設土木課と話をしてみます」と言って電話を切った。

 要望書を土佐国奈半利出張所に提出してもうかれこれ一か月が来ますが、伐採する様子はありません。

 この樹木伐採作業を室戸市民のお金である市の予算でやらせたら、国もだらしがない。その時、私は「国は国道の管理すらも自分たちでやれないのか!」と言ってやろうと思っています。

 さあ、国土交通省さん、どうされますか。国がやるべき国道管理を室戸市にやらせますか。それとも、すぐに国のお金を使って伐採しますか?


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