青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。絵馬修復師。

「室戸の議員さんたちは田舎の実情を知らない都会の人たちかと、その心の中を疑います」

2016-10-12 | 政治家のあり方
 室戸市はこの9月議会において、予算総額5億2000万円のすべてをドブに捨てるがごとき公共施設改修事業案を提案し、市長の側に立つ与党議員8名(林、小椋、町田、山下、上山、堺、脇本、竹中の8氏)の賛成を以って可決されたことは既にこの電子情報誌上で報道済みで、読者の皆さんもご承知の通りです。

 その、国や市の予算を無駄遣いするだけで市民には何のためにもならない事業案には、私と共に、亀井、濱口、山本の3議員も反対、市民の側に立って戦いましたが、いかんせん、議会は数の世界。残念ですが、無駄な公共事業の事業化を止めることはできませんでした。

 そこで今日は、まず、閉会日に私が行った反対討論の中で指摘した「事業に反対する理由」をもう一度紹介させていただきたい。

 <さて、私がこの補正予算の中にある「むろと海の学校及び集落活動センター整備事業」関係の予算と、これまでの予算を合計した総額5億2000万円のこの事業になぜ反対するかについて、ご説明いたします。

 私はこの事業の問題点は多いが、四点ほど挙げます。

 ▼一点目は、「地元に反対者はいない」と課長は答弁されたが、7月初旬、ご高齢の女性グループに呼ばれお聞きしたところこの事業に賛同しておらず、口々に「あたしら消防の屯所を高台に移転して、集会所をその横にでも作ってくれたらそれでえいに」と言っておられ、本市の状況把握と議会答弁に誤りがあること。

 ▼二点目は、その廃校に国や県や市民の税金を合わせて5億円を超す巨額の予算を投資しようとする目的は、建設業者の仕事づくりであり、長期の債務など考えると全く住民目線の公共事業ではないこと。

 ▼三点目は、その校舎改修後の利活用についても、室戸市元小学校の生徒たちが長年続けてきたウミガメ飼育活動を応援するためではなく、指定管理者と目される大阪市に本部がある団体「日本ウミガメ協議会」に、国民、県民、市民の税金である市の予算を投じて支援するものであり、全く納得できないこと。

 それでも、百歩譲ってその団体が研究を五年、十年と継続することによって室戸市への金銭的な効果が明確に認められるというならいざ知らず、室戸市への金銭的貢献どころか、月50万円を超す光熱費と聞くから年間600万円以上、月80万円とならば年に1000万円の光熱費となり、団体の運営はすぐに破たんし、プラスマイナスすれば団体の本市への貢献よりも市からの支援が勝るのは明らかであること。

 それに、指定管理料は出さないといいますが、前言を翻した前例があるからこれも信用できません。施設完成後にこの団体を指定管理者に選定し、十年、二十年とこの団体から家賃も取らず無償提供し、あげく、あの温浴施設の指定管理者に出さないとした管理料をミクプランニングに出すようになったと同じで、この事業も「かさむ光熱費で経営が苦しいから支援してほしい」と要望が来ると間違いなく、すぐに指定管理料を出して支援し始めるのは疑い在りません。

 つまり本市の手法は、まず施設完成という既成事実を作っておいて、そのあとのことはどうにでもなると考えています。ですが、もしこの団体のために施設を構え管理料まで出すとならば、市民の皆さんは口々に、「室戸市は、我々の生活向上には何の効果もない県外団体のための事業に5億円ものお金をかけて研究施設を作り、管理料まで与え、上げ膳据え膳で支援するのか。そんな金があるなら高額な俺たちの国保税を下げろ」と言い、お叱りを受けるだろうこと。

 ▼四点目に、昭和21年の南海大地震はM8.0でしたが、次の地震がそれ以上の、162年前に発生したM8.4の安政南海大地震と同程度の巨大地震だったらとお考えいただきたい。平成24年8月に内閣府の中央防災会議が公表した四国沖を震源域とする室戸市の津波高の最高値は、20mから24mです。市長は事業実現を考えて国のこの指針を無視し「施設には2mか3mの津波」と非常に甘い評価をされたが、もし次の南海大地震がM8.5クラスで20mの津波が室戸市を襲ったら、津波防災マップで5mとこれも過小評価している椎名のこの施設も、20m以上の津波をかぶり大被害を受けるのは必至であること。>


  
 私が議会最終日の討論で問題点として指摘した「市議会において『椎名地区の中に反対者はいない』と市長や課長は答弁しましたが、住民の中にはたくさんの反対者がいて、答弁は虚偽である」とした点について、「椎名地区の女性グループ」のお一人から、昨日、封書でお手紙をいただいた。

 全文は紹介できませんが、その中の核心部分だけ紹介します。

 「谷口様、9月の市議会も終わり、本当にごくろうさまでございました。私たちも市役所から、『9月から学校の改修工事を始める』と聞きました。(中略)以後、9月に始まる市議会を気にかけて、毎日、市議会の記事が(高知新聞に)掲載されるのを気にかけて見ていました。

 大阪のウミガメ協議会の記事が新聞に掲載された一回目は、9月5日。旧椎名小学校の利活用についてウミガメ協議会が改修工事をした建物を利用したいと市長に申し入れているように感じました。「いよいよ始まるのかな」と思いました。

 二回目は、9月9日の新聞の記事。「どうしてこうなるのかな」と思うほど、私たちは市役所の空気が変わったように受け取りました。市役所が日本ウミガメ協議会を歓迎しているように感じました。「どうして急にこうなるのかな」と思いました。

 三回目は、9月12日。これまでとはぜんぜん違った方法でやることも聞きました。

 標本展示と聞いていた二階が、ミニ水族館。屋外プールでは、カメと、椎名大式で捕獲したブリ、サメ、エイなどの回遊魚を飼うといいます。ミニ水族館の方は、磯で獲れるグレやアユなど淡水魚などを飼育するといいます。

 この椎名小学校改修と大阪の団体を支援する事業に賛成して可決させた市議会議員さんたちは田舎の実情を知らない都会の人かと、その心の中を疑います。

 絵空事(に賛成する)にも限度があると思います。

 室戸市以外の市町村の人たちは(室戸市の)このやり方をどのように感じたのかと思いました。

 こんな事業が市議会で可決したことは、本当に驚きです。(中略)

 以上、とりとめのないことばかり書いて申し訳ありません。どうかこれからも室戸市議会議員として活躍されますよう、お願いいたします。

 お体に気を付けて頑張ってください。 (名前)」。


 以上が室戸岬町椎名のある女性からのお手紙です。

 市長と観光ジオパーク課の課長は室戸市議会9月議会において「地元に反対者はいません」と答弁しましたが、椎名地区の半分以上の人たちはこの事業に反対しているところを見ると、数日前、東京都の職員が東京都議会で虚偽の答弁したのと同じで、これは明らかにその場を取り繕っただけの、ウソの答弁です。

 室戸市民の皆さんだけではなく、すべての国民の皆さんにお教えしますが、このように行政の首長や執行部の部課長は議会において自分たちの身を守るためと「何とかこの議会の審議を乗り越えれ議決さえすれば、もうこっちのもんだ」と、答弁の中でよくウソをつきます。これは室戸市の議会においてだけでなく、全国の議会において常態化している、いや、自治体組織事態がそういう体質だといっても過言ではありません。そしてそれは、わが身を守るために何の罪悪感も無く平気な顔をして言い放ちます、堂々と。

 それと、お手紙を下さったご高齢のこの方は、「この椎名小学校改修事業に賛成して可決させた市議会議員さんたちは田舎の実情を知らない都会の人かと、その心の中を疑います」とご立腹ですが、その通りです。同感です。私もこの公共事業案に賛成した8名の議員を「これでは市民の代表ではなく、市民に背を向けた、市長の支援者だ」と思っているし、ほんとにガッカリです。

 「選挙で選ばれて市民の代わりに議会に出てきている市会議員が、こんなんでいいんだろうか」と思っている。

 「この人たちは市議選の時に選挙カーに乗ってマイクを握り、市民に向かい『市民の皆さんのために働かせていただきますので、応援してください!』と叫んだ8名ですが、これでも市民のために働いているといえるのでしょうか。言えないでしょう。市長のために働いて、それで市民のために働いているといえるでしょうか。言えないでしょう。

 議員になると議会での賛否はすべて市民にはっきりとわかる。今議会でも、この議案に反対したのが亀井、濱口、山本の3氏と谷口だから、市民の皆さんも自ずと議案に賛成した議員は、林、小椋、町田、上山、山下、堺、脇本、竹中の8氏と分かります。

 但し、この議決の結果は隠そうとしても隠せないし、賛成したことや反対したことから逃げようとしても後の祭りで、もう逃げられません。市民はその判断結果を見て、議員の政治姿勢を判断し、次の平成31年4月に行われる市議選の判断材料にします。「これまでの4年間、議員13名は市民の立場に立って判断したのか」、それとも「これまでの4年間、市長の立場に立ち市長を喜ばすために判断したのか」と。

 「行政をチェックする立場の議員は、いつも野党的立場で行政を見ていなければならない」。これは、これまでも何度も記事にしてきたことですが、地方議員はこの基本が全く解っちゃいません。「選挙で当選すればもうこっちのもんだ。これからの4年間はこれまで通りに市長を支援していこう」と思っているのです。ふざけていると思いませんか、室戸市民の皆さん。いつも市民の側にいるべき議員が選挙で当選すると途端に、市長の側につくことに腹が立ちませんか。

 この事業を計画した市長や担当課長に向かっては、椎名地区のこの議案に反対する住民の皆さんだけでなく室戸市の7割や8割の有権者も憤っていますが、そのことを市長や市長を喜ばすためにこの議案に賛成した議員8名はお分かりだろうか。もしかしたら政治家によくある“不感症”で、自分たちが行った不適正な行為を実感していないのか。

 しかし、時間を後戻りさせようとしても、もう時すでに遅し。有権者もバカではない。

 市民の皆さんはこの議員やあの議員が市民の名代として働いているかどうかをちゃんと監視し、無駄事業に賛成した議員の名前もしっかりと覚えていて、次の二年半後の市議選においてこの方々は有権者から手痛い批判を浴び、票を落とすことになるのではないか。

 いや、私はそうあってほしいと期待している。でないと、市民の側に立たずに市長の支援者でい続けた議員が票を増やし市民の側に立ち戦ってきた議員が票を減らすようでは、これまで市民の皆さんの将来に強く思いをいたし一生懸命に戦ってきた議員4名がバカを見るだけで、そんなことはあってはなりません。


 議員の仕事も自分で次々と仕事を創って働いていれば、休みがありません。そして、その時その時の行動・発言・判断が市民からの支持を増やし、また一方では支持を減らします。私に限って言うと、議員活動で支持を増やそうなんて企みで働くことはこれっぽっちもないが、議員活動に誤りがあり怠りがある議員に限って判断力は甘く、支持を減らす。これが基本であるべき。

 議員の判断の基礎は、「市民のためを思えば、この議案に賛成すべきか反対すべきか」。これが正しい判断の分岐点といえる。

 しかし、過ちの多い議員の判断は、「市長が喜んでくれるには議案のすべてに賛成すべき」と勘違いしている。もうこの時点で有権者の方は見ておらず、有権者を裏切っている。こんなんなら毎月、市長から報酬をもらえばいいのにと思います。

 地方議員は住民に雇用された立場であり、行政組織をチェックするのがお仕事。故に、首長に寄り添うことなく、住民の心や意思に寄り添うべき立場であると認識すべきだ。このことを任期の4年間、絶対に忘れてはならない。

 唯、こんなことは議員になったときから知っておかねばならない基礎的知識であり、それを議員を何期やっても解ってないというのは、日頃の勉強が足らない証拠だ。
 

 最後に市民の皆さんにお願いです。

 私のことはどうだっていい。次の室戸市議選においては、私とともに住民目線で仕事をしておられる議員3名(亀井、濱口、山本)を支持し応援してあげてください。又、これは当然のことですが、市長の応援ばかりして市民の名代としての議決判断を下さない議員は支持しないでいただきたい。

 小松室戸市長が行う残り2年間の市政運営も、信用しないでいただきたい。

 「住民の意志や願いに背けば、政治家は罰を受ける」。

 これは当然の報い。住民や国民の投票で選ばれる政治家とは、それほど厳しい立場にいる人間です。

 正しい判断をし、正しい行いをした人を選挙で選ばなければ、苦しむのは政治家ではなく、住民であり国民である。

 このことは絶対に忘れないでほしい。




※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、10月12日(水)付けGooブログランキング(2613252ブログ)中、2367位でした。

(※12日の「青空エクスプレス」の人気記事順位は、1位・「室戸の議員さんたちは田舎の実情を知らない都会...、2位・地方議会における「質疑」と「質問」の違い、3位・クライマックス・シリーズ制度は廃止すべき、4位・正しい行政視察のあり方、5位・高知県展日本画、池佐喜男さんの作品にこそ「特選...、でした)
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