青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。

再掲・高知県内の議員を対象にした平成28年度の「議員行政実務研修」(2)

2018-01-13 | 議員活動
 昨日に続いて今日で二日目、平成29年1月13日(金)に高知市で行われました県内市町村議員を対象にした「議員行政実務研修」についてご報告いたします。

 ●自治体の『総合計画』策定のプロセスと着眼点について

 自治体の計画は、「Plan・Do・See 」と続きます。かつて「Plan」(計画)と「Do」(実施)は自治体執行部の仕事で、「See 」(評価・実情把握)が議会だった。しかし、今は、「Plan」と「Do」が執行部で、議会は「Check・Action・See」(点検・行動・評価」となり、この後に次の「Plan」、「Do」と続いていきます。

 私は議会が「See」(行政を評価した後、問題点を考え)、そして行政の「Plan」「Do」が行われ、そして議会の「See 」・・と続くものではないかと思っている。

 (※参考:「See」にはいろんな意味があります。単純に「見る・観察する」という意味だけではなく、「点検する」「評価する」「見聞する」「経験する」「面会する」「学び知る」「理解する」等多様な意味を持っています)

 「See」(議会が行政を評価して問題点を考え)、そして行政の「Plan」「Do」が行われる点から、議会の為すべきことは、問題点を突き詰め、更に「その問題点は・・」と突き詰めていくこと。これがCheck point(チェック・ポイント)です。 

 
(※参考:「Plan・Do・See 」に関して、あるプランナー(この人をAさんとします)のサイトから引用します)

 仕事を上手に進めるためには、Plan(計画)・ Do(実行)・ See(評価・実情把握)を心掛けることが必要といわれています。

 仕事に取り組む時、計画を立てたら、実行に移し、その結果を評価します。 もし、問題点が発生したり、予期せぬ結果となった場合は、原因を考え、対策を検討し、つぎの仕事の反省材料とします。仕事とは、このように、Plan-Do-See(プランドゥシー)というサイクルで行うと良いといわれます。

(1) PLan (計画)の立て方・・・①仕事の目的を理解する。 ②仕事の目標を決める。(量・質・時間) ③仕事の手順とやリ方を考える。④段取りをする。

(2) Do (実施)の仕方・・・①上司や先輩に相談をし、計画に手を加えるところがないか検討する。②関係者と連絡を取り合い、情報を交換し、協力体制をとる。③途中に問題が発生した場合、修正し実行する。

(3) See 又は Check (評価・検討)の仕方・・・①計画どおりに実行されたか確認する。②計画通りに目的が達成できたかどうか評価し、結果に不満足ならば、原因を検討・分析する。③もっと良い方法はなかったのか反省し、つぎの計画に役立つような知識や技術の向上に努める。④上司、命令者、関係先へ検討の結果を報告する。
  

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(※参考:「Plan・Do・See 」に関して、あるプランナー(この人をBさんとします)のサイトから引用する) 

 PDS(Plan・Do・See )を「仮説・実践・検証」などと訳している会社は特にダメで、うまくいかなかった場合に「仮説」が間違っていたとして、全然別の「仮説」を立ててしまうことが多い。だって「仮」なんだもの…。

 何事でもそうだが「仮」と一旦つけてしまうと一生「本質」には到達しない。「仮説」ではダメで「計画」でなければならない。こういう会社の場合はそもそも「目標」がなかったりする場合も多い。一体どこに向かおうというのだろうか?

 なので、「PDS」という考え方ではダメで、「PDCA」でなければいけない。「Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)」の中では、特に最後の「Action(改善)」プロセスが非常に重要で、「改善」活動を行った上で、その改善効果が見込まれた時点で、初めて次の「Plan(計画)」に移ることができるのである。なので、実体上は「Action(改善)」の中に一つのPDCAが回っているような形になる。
  

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 (※浦野氏は、自治体の総合計画を策定する時のプロセスは、「PDCA」(Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)の前に、「 See」(地域の実情把握)は十分であるかを、チェックしておく必要があるといっている)

 自治体が作成する「総合計画」を絵に描いたモチにしないためには、“縦割り”を“横割り”にしてチェックすることが肝心。

 自治体の「総合計画」や「基本計画」は、「1・基盤整備、2・生活・福祉、3・環境・防災、4・教育・文化、5・産業・経済」と続け、これを「事業計画」とし、「6・協働・行財政」を「経営計画」としているのが常だ。 このように、執行部が行うことはすべての面で“縦割り”だ。これが問題で、経営計画と言っても“縦割り”だから横の連携が無く、「それはうちの課とは関係ない」と言いがち。しかし、自治体が行う執行計画というものは一つの組織内での職務であることから、全てのことが全ての部署(課)に関係があることを行政職員は理解しなければならない。

 次に、自治体が作成する「総合計画」を金太郎飴みたいな総合計画にしないためにはどうしたらいいのか、です。

 どこの自治体も道路整備、環境事業などは同じことをやっているが、その中に、「うちの行政独特の事業」「うちのまち流の手法」という物を織り込むことが重要だ。議会はそこを見なくてはいけない。

 ●地方議会が果たすべき役割と機能について

 地方議会にとって、重要なことが二つある。一つは「課題の先取り」、もう一つは「民意の反映」だ。これが大事なんです。

 課題を発見する能力を付けることです。

 まちの十年後、二十年後を考えてみてください。十年後、二十年後を想像して「こうなりそうだなあ」と思ったら、それを今、考えて取り組んでいくことです。これを、バックキャスティング・アプローチと言います。

 (※私がブログや議会後に発行している議会新聞『青空新聞』を活用して「近い将来こうなりますよ」と室戸市の将来展望や人口減少を逐一公表しているのがまさにそれです)
  

 (※まちの将来のことを考えて今から手を打っていくことの重要さは誰かに教えてもらわなくても、議員になったときから自分自身が自覚していればこの程度のことは理解できるものです。議員の違いは、重要な課題に気付くか気付かないか、気付いてもそれを実行に移すか移さないかで違いが生まれてくるもの。実行力や判断力、重荷を背負って身を粉にして働こうとする意欲や行動力が必要になる。それでいてこういう活動をしようとすれば、印刷代でお金も捨てなきゃいけないし、記事を書く時間や版下づくり・校正・編集などにも時間がかかるので、無欲でなければならない。議員が住民への情報公開に精を出そうと思うと、なかなか容易なことではない。しかし、議員の仕事として大事なことだからやり通そうと努力しています)

 (※「バックキャスティング・アプローチ」とは、未来を予測する際に目標となるような状態を想定し、そこを起点に現在を振り返って今何をすべきかを考える、取り組み)

 行政のどのような事業や取り組みにもこの「人口推計」が基本となっていて、この「人口推計」から各事業の明日を読み取ることになります。

 「Plan」(計画)→「Do」(実施)→「See 」(実情把握)を更に言うと、こうなる。See(実情把握)→Plan(立案)→ Do(実施)→ Check(評価)→Action(見直し)。

 議員には、「問題解決力」より、「問題解析力」が問われている。

 一例として、『観光』について、行政は「入込客」の数しか考えていないが、「宿泊客」の数字にもっと注目すべきなんです。なぜ観光客はその観光地に泊まらないのか。これは、その観光地に泊まる理由が無いから泊まらないということなんですよ。

 だから、自治体には、「観光」というものはそこに泊まる理由を作れ! と言いたい。

 だったら、泊まる人も増える。

 『観光』とは、こういう“吸引資源”でないといけない。

  

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 ここまでで浦野秀一氏の講演の約三分の二となりますが、記事を書くのにも結構、時間がかかっていますので、この辺にします。

 残るご講演については、また明日とさせていただきます。

 (明日に続く)


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