青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。絵馬修復師。

不正な議案に賛成する議会を改革する唯一の方法

2017-07-18 | 議会改革
 単刀直入に言おう。

 地方議員の活動としては主に、次のようなものが挙げられる。

 ①住民の代表として、予算を審議し、決定すること。
 ②条例などの法的ルールを議会として作成し、制定すること。
 ③首長ら執行部に対し、「一般質問」と「大綱質疑」の場などを通じて批判し、追及し、提案などを行うこと。
 ④行政の状況や議会の様子や争点を議会報やブログで以って住民に報告し、説明を行い、住民の意見を集約すること。


 これを議員各位ができているか否かで、まちの政治の状況は変わる。議会にこれが出来ない議員ばかりいたら、議会に対する住民からの評価は当然、低いものになる。反対に、懸命にこれらの活動に取り組む議員ばかりなら、住民の評価は間違いなく高いだろう。

 でも、我が室戸市議会を考えた時、それは夢のまた夢。願いは叶いっこない。

 言っておくが、住民は馬鹿ではない。

 「議員は議会に出席しているだけで、質問も質疑にも出ず議席に座っているだけで報酬をもらっている」、「議会では議論も出来ず何んら活動という活動はしてないのに、威張ることだけは一人前だ」、「『市長の不正に賛成するなよ』と言ってやったが、そんな俺たち住民の声には耳も貸さないし、意見も聞かない」、「選挙が近づいて来たら『頼むの』と頭を下げるが、当選したら、また市長の不正に加担している」・・・・。

 こういう住民の議員に対する批判は表へ出ないから、鈍感な議員にこの声は聞こえてこない。例え聞こえてきても耳に痛いから、無視する。反省というものが無い。だから、鈍感な議員はいつまで経っても無能なまま報酬をもらい続けているということになる。

 毎度のことだが、選挙の時だけ「がんばりますので、投票してください!」。でも、選挙が終わって次の選挙の四か月ぐらい前までは、投票した有権者の意思や想いなどには振り向きもせず、市長の方だけを見て政治に関わっている。それが、選挙の四か月ぐらい前になると豹変、今度はさもこれまでも市民の方を向いて政治に相対してきたかのように振る舞い、「頑張ります!」と宣言している。

 こんなことがありました。私の二回目の市議選(平成19年4月)の運動期間中のことです。浮津交差点付近で私が妻と二人で街頭演説をしていると、バイクに乗った男性が近づいてきて、私の後ろに立ち、演説が終わるのを待っていた。で、演説を終え私が振り向くと、その男性はこう言い放ちました。

 「議員としても立派な仕事をしようおまんは選挙でも嫁さんと二人だけの選挙で頑張っているが、いま選挙カーで『頑張りますー!』と連呼しよう議員らはいったい何を頑張るがあな?」。

 私と妻はそれを聴いて笑った。苦笑いしながら私はその男性にこう言ってやりました。「私に言わんと、その議員になっても何にもせんのに『がんばります』と言よう候補に直接、そう言うちゃり」。その男性は市内の会社社長。「ほんまにあいつら室戸の町をどうしようというんだ!」と、しばし怒りをぶちまけた後、走り去った。

 これこそが室戸市の有権者が市議会議員に対して抱いている思いでしょう。室戸市民は、室戸の議員に対して「こいつらめ」という思いは持っていても、好感は持っていません、間違いなく。

 そのことをよく知っている私は、毎月報酬をいただいている市民の皆さんに後ろ指を指されたくないから、議会では“市民の名代”として市長の不正とは堂々と渡り合うし、行政と議会の状況について事細かく記事を書いた議会新聞とブログで情報を発信しています。

 とにかく、市民の思いを私一人で何でも叶えられるわけではないが、自分だけは議員として自分ができる限りのことを行い、職責を果たそうと努めている。
 
 以上のような地方議会の状況の中、一つ、提案いたします。これは実現不可能なことかもしれませんが、人間は理想を高く掲げることも大事。地方自治に関心が深い読者の皆さんには、ぜひご一考願いたい。


 一昨年の平成27年12月に次のような記事を掲載しました。全国の地方議会を改革するための一つの方法として。

 「地方議会法を制定しよう」 ←(クリック)

 そこに定義したのは、地方議員が首長による不正に加担するのを防止するためには、「地方議会法」を制定し、法律で非常勤特別職公務員(地方議員)を縛る方法でした。

 地方議会の議員が、首長が議会に提出した違法・不正・不公平・不適正・不道徳な議案のほか、土木建設業者の仕事づくりが目的で住民の大半は反対している公共事業案等を支持し、採決でこぞって賛成するのを防止する、国の法律。勿論、罰則を伴う。

 これは私の議員一期目からですが、室戸市議会において議員の大半が市長を無批判で応援し続けていることを深く憂慮していて、「地方議会法」の制定と共にもっと他にも議員の不正阻止の方法としてあることを思いついた。

 これも国の「地方議会法」の中で規定すれば、全国の地方議会という議会から違法・不正・不公平・不適正・不道徳な議案や住民の大半が反対する公共事業案等はすべて締め出されること、請け合い。

 この法律の対象者は地方議員だけでなく、不正等々の議案を議会に提案する首長も対象者とすることが重要。

 地方議会での不正防止策として、二つ思いついた。

 ①「地方議会法」の中に、「立候補して、いったん地方議員となった者は、その議会に首長から提出された議案が、違法・不正・不公平・不適正・不道徳な議案や住民の大半が反対する公共事業案であった場合にもし賛成すれば、その議員職は解かれる」と明記すること。当然、対象者である首長も職を解かれることとする。
 尚、「地方議会法」には「その判断は、国から全国の地方議会に赴任させた【議会運営評価員】が行う者とする」と規定される。


 こうすれば、議員としての務めを果たす気持ちなどさらさらない無能な人間が、地方議員選に報酬目当てで立候補することは無くなる。任期の途中で解職となれば、自分が恥をかくだけだから。「市議選の時にあれほど魚を配ったのに、もったいなかったなあ」とか「選挙までの間、周辺の住民に酒や魚やごちそうを振る舞い、損したなあ」と言う議員も出てくるが、自業自得だ。

 そんな議員が議会からいなくなっても住民は何一つ困りゃしない。却って、自治体財政の議会費から無駄に報酬を支給することがなくなるから、住民は大喜びするだろう。「行政をゆがめてきた議員がいなくなるとともに、報酬も削減できる。一石二鳥だ」とみんな大喜びする。

 もう一つの不正防止策は、こんなこと。

 ②「議員力検定」を都道府県議員選と市区町村議員選の立候補届け出の直前に実施し、その試験で70点以上取れなかったら立候補できないようにする。当然、市区町村長選や都道府県知事選でも実施する。

 つまり、現在のように、議員になることだけが目的で、議員の務めとして「行政に対する厳しいチェック」、「質問や質疑への積極的な参加」、「条例の提案」、「ブログや議会報の発行などによる行政・議会情報の広報」を行うことなど全く考えていない議員が多いことに対し、くさびを打ち込む必要がある。それには、地方議員選に出馬する候補がある一定の知識や能力と、公正に物事を考える判断力と、議員任期4年間に衰えることなき行動意欲などをどれぐらい持った人物なのかを推し量るテストが必要。それには、立候補前にこの「議員力検定」というテストで、無能な、議員になって報酬をもらうことしか考えていない候補を振り落とす必要がある。無論、首長選出馬する者に対しても同様に行う。

 もし、これを実施すれば、例えば議員定数16名に立候補者が20名いたとしようか。そして立候補前に「議員力検定」を実施したところ、5名しか合格にならなかったとしようか。そういう時でも、定数不足とせず、5名で議会を運営すればよい。なぜなら、例え不正な首長が議会に違法・不正・不公平・不適正・不道徳な議案や住民の大半が反対する公共事業案等と提出した時でも、間違いなく、それらのすべての議案は表決において全て否決され、議会は以前の無批判な議員ばかりの時よりもずっと健全な議会になり、自ずと行政も不正を実行することができず、健全な自治体となる。

 つまり、「議会に議員がたくさんいるからその議会は公正に運営される」、「議員が少ないから不正な議会になる」ということは無く、むしろ「数は少なくてもいいから、公正な議員だけで議会運営したほうがより効果的で、健全になる」と言える。


 他にも考えられるが、今日のところは以上の二つ。まとめると、
 
 ①「地方議会法」の中に、「立候補して、いったん地方議員となった者は、その議会に首長から提出された議案が、違法・不正・不公平・不適正・不道徳な議案や住民の大半が反対する公共事業案であった場合にもし賛成すれば、その議員職は解かれる」と明記すること。当然、対象者である首長も職を解かれることとする。
 尚、「地方議会法」には「その判断は、国から地方議会に赴任させた【議会運営評価員】が行う者とする」と規定される。

 ②「議員力検定」を都道府県議員選と市区町村議員選の立候補届け出の直前に実施し、その試験で70点以上取れなかったら立候補できないようにする。当然、市区町村長選や都道府県知事選でも実施する。


 この二つだけを国の法律として規定するだけでも、全国の地方議会は健全になります。

 但し、全国の議会において不正に賛成し続けてきた「不健全な精神を持った議員」の皆さんは反対するでしょうが、ネ。何よりも、首長や企業・団体と自分との利権の関係にくさびをぶち込まれることだけは嫌がりますので。

 しかし、こうでもしなきゃ、地方議会から不正は無くならないことは疑いありません。

 「コツコツは、カツコツ!」。故・小林麻央さんが亡くなる前に書き綴った、ブログの一節です。

 公正な仕事に邁進しておられる地方議員の皆さんも、麻央さんが精いっぱい自分の人生を生き抜いたように、議員職に係ることについて毎日毎日、コツコツと学び、少しづつ力を付け、自分でできる範囲で情報も発信していましょう。それが「勝つ」コツです。


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、7月18日(火)Gooブログランキング(2744240ブログ)中、1759位でした。
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