青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。絵馬修復師。

産業厚生委員会の管内視察―一日目

2017-05-12 | 議員活動
 昨日行いました平成29年度の、室戸市議会産業厚生委員会の管内視察のご報告です。

 今日も続けて視察を行いますので、簡単ですが写真とその解説だけにさせてください。

 ①「海洋深層水給水施設・アクア・ファーム」(室戸岬町高岡)
  

 この施設が室戸岬の東海岸沿いの地に出来たのは、平成12年のこと。総事業費は約16億円。あれから12年が経ちます。

 一日24時間で、約4000トンを取水しています。販売しているのは、原水、脱塩水、濃縮水の三つの海洋深層水。
  

 PR事業の一環として、施設内では海洋深層水でできた商品を展示しています。
  

 会議室に入り、担当する産業振興課職員から事業説明を受ける委員の皆さん。
  

 施設完成から十五年が経過したことから、平成27年度には予算432万9千円でこの受水槽の取り換え工事が行われています。

 ②室戸岬展望台(室戸岬)
  

 この展望台は当委員会の濱口委員が新人議員だった平成19年度に市議会の一般質問で改修を提案、それを県に要請、県が予算2500万円をかけて改修工事を行い、平成21年度に完成したもの。現在は室戸市観光ジオパーク課が管理を行っている。
  

 「室戸岬はいいよねー。この風景を見ると無性に絵を描いてみたくなるよねー」。
  

 この展望台に上がってくると、皆さん、室戸市一の風景に酔いしれています。(右端が改修を提案した濱口議長)   

 ③「室戸岬診療所」(室戸岬町津呂)
  

 これも、かつてあった診療所が閉院したことから、津呂地区の皆さんからの強い要望を受けた濱口議員が市議会で要請し、平成28年8月に開設された市立室戸岬診療所。
  

 診療時間は月曜、火曜、木曜日の午後4時から7時までとか、午後2時から5時までとかに安芸病院や室戸病院から医師が来られ、看護師が1名、准看護師が2名、受付など、総勢5名で診療業務を行っている。主に行っている検査は、尿検査、血液検査、心電図、血中酸素測定、血圧測定などで、他の超音波検査などは検査技師が必要となる等の理由で行っていないとのことです。

 唯、室戸市の人口減少は5年間に1700人、10年間で3500人が減少することは疑いなく、室戸市の中で一番人口減少の度合いが顕著なこの津呂の町の衰退を考えると、受診される人が減少してゆくと診療業務を堅持していくのもおぼつかなくなる時期がやがてこようかと考えています。    

 ④「あったかふれあいセンター」(浮津) 
  

 この施設について、これまで私は民間団体の施設と思っていましたが、そうではありませんでした。この事業は、室戸市の「あったかふれあいセンター事業」という委託事業で、その事業を「特定非営利活動法人」、いわゆるNPOである「ぐりーと」が受け、平成26年度からこの浮津地区の旧四国銀行室戸支店の建物で運営しているもの。
  

 業務は、「高齢者介護など制度サービスの隙間を埋め、地域の多様なニーズ(要請)に効率的かつ効果的にサービスの提供が可能な拠点」として設立。「高齢や障害などを問わず、制度横断的な支援拠点とする」としている。

 運営の基礎として、材料費などの実費負担の場合もあるが、サービスを受ける人たちの利用料金は、基本的には「無料」。・・となると「どうやって運営しているんだろう」と考えたが、それは、県からの補助金、市からの支援を基に運営している。

 平成26年度・・・「あったかふれあいセンター事業費補助金」として、県2分の1(425万円)+市から過疎債(420万円)=850万円。
 平成27年度・・・「あったかふれあいセンター事業費補助金」として、県2分の1(540万円)+市から先行型交付金(540万円)=1080万円。
 平成28年度・・・「あったかふれあいセンター事業費補助金」として、県2分の1(572万円5千円)+市から一般財源(577万円5千円)=1150万円。
  

 組織体制は、理事長、常勤職員2名など総勢5名で運営しています。

 ⑤両栄橋 (室津)
  

 昨年10月ごろから始まった両栄橋の新設工事の現場を視察しました。市民が念願してきた新設工事です。

 この橋の歴史から紐解きます。この室津川の河口付近に最初に両栄橋がかけられたのは、明治44年4月のことです。『室戸市史』には「町の人たちが大勢集まり、三日間にわたって料亭の芸子が芝居を興行して橋の落成を祝った」と記録されています。ですが、その二十三年後の昭和9年9月の室戸台風で初代の両栄橋は流出します。

 そこで急きょ、翌年の昭和10年頃に現在の二代目の両栄橋が建設され、それから二十六年経った昭和36年9月の台に室戸台風の時には橋げたが落下、改修工事を行いました。

だから、改修工事から数えても四十五年、今の二代目の両栄橋の基礎部分は長年の災害に耐えて、建設以来七十二年が経過します。

 これらのことを踏まえ、私は平成19年12月市議会以降、室戸大橋から室津川沿いに「市道室津港線」の整備を行うよう強く提案し、この両栄橋の架け替えについても提案し続けてきました。私のこの二つの事業提案の基礎は、目前に迫っている南海大地震の発生と大津波の襲来。市議会では、「大地震が発生する前のいまこそ、耐震構造の強固な橋に架け替えておくべきです」と要請し続けてきました。そうして、ようやくこの両栄橋の架け替えは決定し、今工事が続けられています。

 ですが、「市道室津港線」の整備については、浮津地区と室津地区の住民の皆さんのためにと精力的に活動を続けてきて、平成27年6月から7月にかけて署名活動を行おうとしたところ、その発端から川沿いの企業が「反対」と明言し、周辺地域住民から「常会で反対と決まった。そんな避難路はいらん」との声を聞くに及び、断念した。

 ですが、断言しておきたいが、この市道はいろんな面で便利で有効なことは明確で、間違いなく必要。これから10年後、20年後になって「谷口が言っていたように、やっぱりあそこに市道があったら良かったね」という時が必ず来ます。でも、その時、この市道整備に尽力する私は市議会にはいません。
   

 両栄橋架け替え工事の総事業費は、3億5000万円。整備が終わり通行可能になるのは今から二年後の、平成31年6月1日からですが、仮橋を車が通行できるのは平成29年6月から新両栄橋の工事が始まる今年10月初めまで。その工事が再開されたら、また仮橋を車が通行することはできなくなります。
  

 ⑥「市道・愛宕山墓苑線」(浮津)

 場所は浮津のタキ薬局から上にあがる、愛宕山墓苑までの道の整備。位置づけは、「防災道路」。
  

 総延長372メートルの市道整備で、残すは、80m。
  

  

 一つ、委員から問題提起があったのは、「費用対効果」について。「この事業に2億1000万円の予算を掛けて市民に対してどのくらいの効果が上がるのか」について。上にある墓苑にしても、その半分は遺骨を他の地域に移した、いわゆる“空墓”(からばか)。私も同感だった。しかし、議会はこれを良しとして事業案に可決させている。事業実施の責任はすべて議会の議員にある。違法に賛成し、不正事業に賛成し、無駄な公共事業に賛成して通してきたことは疑いない。

 議員各位は、事業決定の責任を負っていることを片時も忘れてはならないということです。   

 昼食をはさみ、午後からは、

 ⑦道の駅・キラメッセ(楽市・加工場)
   

 今更の話をしましょう。

 道の駅『キラメッセ室戸』ですが、私はこの施設が建設されたときから考えていることに、そもそもこの敷地における施設建設のレイアウト、施設の位置設定が適正ではないと思ってきた。だから、レストランに入って食事をしたお客さんが地場産品販売店である「楽市」やトイレを利用しようとした時、非常に不便であることは間違いない。

 簡単に説明すると、東側から施設位置を言うと、駐車場、レストラン、「鯨館」、トイレ、海側に駐車場、山側に「楽市」、という順になっています。又、現在「楽市」の店内が非常に狭く、販売する指定管理者側も商品を買うお客さんの側も不満な思いを持っている。ですが、これが敷地において、駐車場を真ん中に設定し、東から順に「鯨館」、レストラン、大駐車場、海側にトイレ、道路側に「楽市」であったなら、お客さんは駐車場に車を停め、レストランを利用し、地場産品を買ったりトイレに行ったりの動線が短くなるし、海側にトイレを設置することによって「楽市」の施設は今の二倍の建物に出来た。それを図にするとこうなる。

     

 つまり、現在の敷地内のレイアウトは食事をしたり地場産品を買おうとする観光客の動線に全く配慮していない点から、この「道の駅」の前を通るたびに、建設当時の施設レイアウトが悪いと考えます。  

 ⑧道の駅・キラメッセ(鯨館)
  

 この施設は先ごろ改修工事が終わったが、施設設置以後に室戸鯨ネットワーク協会の人たちが市に提供したり寄贈したりした資料が施設改修後の施設に展示されておらず、撤去され旧椎名小学校の施設の方に移されていることが解り、資料提供者の怒りを買って問題となっています。

 私は、そういう場合、その資料提供者に「こうこうしかじかで、維新博の間だけ資料を移してあるだけで、博覧会が終わればまた転じします」と断りを入れてから移すべきだったと考える。何事においてもそうだが、市が寄贈されたものや貸与されたものなどでも、「この鯨館に展示してほしい」との思いから寄贈や貸与されたものであることをよく理解していないから今回のように市民から批判を浴びるのであって、資料を市に提供している市民のお怒りに私は賛同する。

 この点については、12日午後から行った委員会視察まとめの時に担当課長に例え話もしながら“在り方”について噛んで含めるごとくお教えしたが、資料を提供してくださった市民数名への配慮が足らなかった小松市長と今年3月までの担当課長など職員に責任があることを再度指摘しておきたい。

 ⑨「市道・庄毛西町線」
  

    

  

 市道は、正面左側に見えるハウスの方に道は進み、上図のように右に少し曲がり整備されていきます。総延長は、くしくも「市道愛宕山墓苑線」と同く、この市道も372mで、総事業費は1億2590万円です。唯、工期は交付金の予算配分の関係で未定。完工時期は決まっていません。

 一日目の視察はこれでおしまい。

 今日12日の視察は、市庁舎から新しく建設された市立火葬場の整備が終わったとのことですべての工事が終了しているかのチェックと、市道椎名室戸線を視察した後、トンネルを抜けて室戸ジオパークセンターを視察。その後、市議会で問題視されてきた室戸岬町椎名の「旧椎名小学校校舎改修工事」現場と、国道からその施設への導入路の整備状況を視察します。

 そのご報告については、また明日記事にしますので、ご覧いただきたい。


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