青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。絵馬修復師。

間違いだと思うなら、声を上げることを恐れてはならない

2017-04-20 | 人間のあり方
 今年1月31日に次のような記事が配信された。

 <ネット検索大手の米グーグルは30日、第2次世界大戦中の米政府による日系人の強制収容と戦った日系2世、故フレッド・コレマツ(是松豊三郎)氏を米国のホームページに登場させた。

 特に現在の政治環境の中で、これは象徴的な意味を持つ。30日はコレマツ氏の生誕98年に当たる。カリフォルニア、ハワイ、バージニア、フロリダの4州はこの日を
フレッド・コレマツの日に制定している。

 コレマツ氏は、日本からの移民の子としてカリフォルニア州に生まれた。第2次大戦中の1942年、当時のルーズベルト大統領は真珠湾攻撃の報復として、日系人の強制収容を命じる大統領令に署名。これによって11万5000人以上が収容所に送られた。

 コレマツ氏はイタリア系米国人の恋人と離れたくなかったためこの命令に従わなかった。それにより、その年のうちに逮捕されてカリフォルニア州の強制収容所へ送られる。

 その後、自由人権協会(ACLU)の助けを借り、憲法上の権利を侵害されたとして米政府を提訴した。しかし、裁判所はその訴えを認めず、コレマツ氏は上訴して最高裁まで争うも、1944年に敗訴が確定した。

 それから39年後、アジア系米国人を中心とする専門家らの支援で連邦裁判所は当時の判断を覆し、1998年には当時のクリントン大統領がコレマツ氏に自由勲章を授与した。

 生涯を通じて公民権のために戦い、偏見と戦い続けたコレマツ氏。「何かが間違っていると感じたら、それを口に出すことを恐れてはいけない」。(「間違いだと思うならば、声を上げることを恐れてはならない」)

If you the feeling that something is wrong, don't be afraid to speak up.

 この有名な言葉を残し、2005年に98歳で死去。>



 この記事は、今年1月のトランプ米大統領就任以降の、保護主義ゆえの人種差別発言を続ける大統領への批判として掲載されたものであるが、私はこの記事を読んで、こんなことを思いました。

 「地方議員も、市政や議会において間違っていることが行われていたら、それを口に出すことを恐れず、声を上げなければならない」。

 全国の地方議会において、その役所や役場で法令を無視した不正な事業や業務が行われていた時、また予算をドブに捨てるような事業や企業や団体から不正な口利きや働きかけを受けて計画した住民には損失でしかない無駄事業を行おうとした時などに、議員各自がどう対応しているのか。

 そんな時、ちゃんと声を出しているか、だ。

 市政において不正や不適正な事業が行われようとしているのに、何も言わず、声も出せないのではないか。

 いや、その前に、議員として当選してきて毎月報酬ももらっているのに、「市政において、何が正しくて何が間違っているかの見分けも判断もできない」のではないか。

 一番多いのが、それら不公正な事業に対し議員の多くが“見て見ぬふり”して、黙認すること。

 そして、賛成しかできない。違法や不正に反対する勇気など全く持ってない。

 曰く、これは明らかに市議会における事件。

 一例として、昨年11月に記事にしたことだが、室戸市議会議員の中には、建設業者の仕事を作ることが目的の廃校となっていた旧椎名小学校の改修工事の議案に対して、この議案に反対した議員数人の前で、「私はあの予算案には賛成したけんど、改修工事には反対やきんね」と言い訳じみたことを吐いて周りの議員を唖然とさせた議員がいる。

 いわゆる、不適正な事業であると解っておりながらそれを“見て見ぬふり”して賛成したことが明らかになった、一場面でした。

 普通、議員は、「ある一つの事業案に反対していたら、それに関連する予算案にも反対する」のは当たり前。「事業案に賛成するから、それに関係する予算案にも賛成する」。これが筋だろう。それを、「自分はあの事業案には反対だが、反対したら小松市長の機嫌を損ねるから、賛成しておこう」。

 こういうことを市民の皆さんは許せますか。私はこの発言を聞いて、ひどく腹が立ちましたねえ。周りにいた議員諸氏も同じ思いを持ったことは疑いない。

 「私はあの公共事業は必要だと思ったから賛成した」と言うのなら、市民にとっては全く不必要な公共事業であるのは疑いないが、自分の思いと行動が一貫している点において、「世の中にはこういう議員もいるだろう」と、まだ許せる。それを、「不必要な事業だと判断したが、市長が喜ぶから賛成した」なんて、とても許せるものではない。

 市民の皆さんは、こういう議員は次の市議選で落とすべきですが、この議員だけではない。室戸市議会にはこういう考え方で市長を応援する議員がたくさんいます。

 選挙で当選するとすぐ、投票してくれた市民を裏切って市長に寄り添い、不正を許してしまう不届きな議員がいて、この人たちは明らかに市議会議員としての務めを果たしていない。

 故に、こういう不届き者は毎月、市民の財布である市の財政から報酬をもらう権利はなく、市長の給与からもらえばよいと私は思っている。

 そんな違法や不正や不適正や不道徳な事業や業務運営に対した時にこそ声を上げる役目を負っているのが「市政の監視役」である議員だが、そういう議員が議会に何人いるかです。今のところ、片手に満たない。

 「室戸市議会議員は、市政運営で間違っていることが行われていると感じたら、声を上げることを恐れてはならない」。

 これが地方議員の責務の一つであることは明らかだが、こうやって議会において「不正など」に対して声を上げる勇気がある議員が一体何名いるのか。

 組織においての改革は、声を上げなければ何も変わらない。行動を起こさなければ何も変わらない。見て見ぬふりしていては何も変わらない。

 「間違っている」と感じたら、声を上げなくては何も変わらない。


 『論語』は教えています。参考著書は『わかる・使える はじめての論語』(福田晃市・著、ソフトバンククリエイティヴ)

 ●「子路、君に事(つか)えるを問う。子曰く、欺く勿(なか)れ、而(しこう)して之(これ)を犯せ」

 原文の翻訳・「(弟子の)子路が君主に仕える方法を尋ねた。孔子は答えた。(君主を)騙してはいけないし、間違いはきちんと言ってあげないといけない」。

 解 説・上司の意を迎えるため、何かと甘言(うまくち)を弄する人よりも、上司の意に反してでも、ずけずけ苦言を呈する人の方が、最初は嫌われるかもしれないが、最後は信用を手に出来ますし、上司のためにもなります。

 (谷口の解説)

 君主に使える方法にしても、地方議会において議員が市長に相対するのとでは全く違う。市長に気に入られようと甘言を弄する議員はたくさんいて、市長の間違いは解っているが、何一つ諫言は唱えられないでいる。そんな中、間違いはきちんと言って教えてあげている心優しき議員も、数名はいる。それを聞いた市長がやがて自分の誤りに気が付き、ありがたく思い改めてくれると、「甘言」ではなくて「諫言」した甲斐があるといえる。

 だが、何度も過ちを犯す首長は確信犯的な面を持っていて、行っている「間違い」の大半はそれを解っていてやっている。だから、真面目な議員や職員が苦言を呈して間違いを指摘などすると途端に腹を立て、議員なら毛嫌いされ、職員は左遷されてしまう。

 ・・ということは、その首長の周りには「甘言」する議員と職員ばかりが取り巻き(所謂、これを世間は「取り巻き」と称する)、自分にとって一番有り難くて感謝すべき「諫言」してくれる議員や職員は、遠ざけられるということになる。

 しかし、だからといって、地方政治において議員や行政職員が首長に対して「甘言」ばかり言い、何一つ「諫言」できずにいていいのかです。

 そんな世渡り上手でいいのか。

 そんな議員でいて、住民のためになるのか。そんな行政職員でいて、住民のためになるのか。  

 「地方議員は、市政運営で間違っていることが行われていると感じたら、声を上げることを恐れてはならない」。

 地方政治の場において、議員も行政職員も間違いを見つけたら、恐れてはならない。堂々と声を上げる勇気を持たなくてはなりません。

 周りを見渡してごらんなさいや。「オレが無理に言わなくても、誰かが言うだろう」、「誰も言わなくても、そのうち誰かが言うだろう」なんて考えていても、誰も言う度胸など持っていません。

 だから、私は議会で言うべきことを堂々と発言してきました。これは自分のためでなく、市民に成り代わって誰かが言わなきゃまちがダメになってしまうから。

 「地方公務員も、行政運営で間違っていることが行われていると感じたら、声を上げることを恐れてはならない」。

 間違いを見つけたら、恐れてはならない。堂々と声を上げる勇気を持たなくてはなりません。

 自分の人生を汚さないためにも。

 ●「志士、仁人は、生を求めて仁を害することなく、身を殺して仁を成すことあり」。

 原文の翻訳・「世のために頑張ろうという人、良心的な人は、良心的でないことをしてまで生き残ろうとはしないし、良心的なことをするために命を捨てることもある」。

 解 説・良心に反するくらいなら、死んだ方がましだ。正義に反するぐらいなら、死んだほうがましだ。これほどの覚悟で不実、不正を憎んでこそ、立派なことを成し遂げられます。

 (谷口の解説)

 議会の表決の時、議会の大半の議員が、不正や不適正や市民の大半が「そんな、建設業者のためにしかならん事業は止めろ」と言っている公共事業に賛成しているのを見ると、実に嘆かわしい。


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