青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。

地方政治人材論

2017-10-15 | 政治家のあり方
 組織にとって、いい人材とはどういう人物だろう。

 初めて市議になった平成15年5月から、空白の四年間を除くと、これまで十年半になるが、市議会議員をしながらそんなことを何度も考える。

 市会議員が表立った場所で行なう仕事といえば、一年に4回行なわれているわずか六、七日間ぐらいの議会会期中に、本議会で質問と質疑と討論に参加することと委員会で質疑することぐらい。このどれかに何回か登壇し発言すれば、それほど内容の無い発言でも市民の皆さんには住民のために真面目に働いてくれている議員だと映る。

 そのことによってその議員は「忠実な議員」と評価してくれるかもしれない。

 その議場の姿だけで次の選挙で投票を決めることもあろう、わずか年間28日間の見た目だけの判断で。

 しかし、そんな一年の内のわずか28日間に一度の発言すら無い議員のことや、議会のない八ヶ月間も報酬を頂いているのに議員活動と言えるほどの行動をしていない議員のことを考えると、本当に彼らが「公に忠実な非常勤特別職公務員」かといえば、そうとは言い難い。

 では、議員の職務に対する心構えとはどんなものか。

 基本は、憲法第15条「すべての公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」。これは「議員は、住民全体の利益のため、法令に基づいて公平にその権限を行使すべき立場にある」ということ。市長等執行機関と議事機関の二元代表制からいうと、議員は常に執行機関とは一歩離れていなければならない。それが離れずに密着するならば、議会は有害な組織となる。

 地方議員の“バイブル”『議員必携』は次のように教える。

 議員の職務は、「執行機関を公正に眺め、厳正に批判し、行財政執行上の重要事項について適正で公平・妥当な結論を見出してこれを決定するのが議事機関である。また、逆に、議員が執行機関から離れすぎては適切な行政執行の正しい検証は出来ないし、又、非難や批評は出来ても、議会の使命である正しい批判と監視はできない。この原則が守られなければ行政は乱れ、ゆがめられ、民主的で公平な運営が損なわれる。議会の構成員である議員は、常に執行機関とは一歩離れ、二歩離れない姿勢が大事である」。


 では、室戸市政の在り方はどうだ。市議会の在り方はどうなんだ。

 残念ながら、いまだに違法な事業案や無駄な公共施設改修事業案が議会に提案され、それに議会の三分の二の議員が賛成し続けていて、昔から全く変わり映えのしない道徳心のかけらもない政治が続いています。


 では、議会においていい人材とはどんな人物か。

 指標の一つは「行政の不正や不適正な業務に対して勇気を以って苦言を唱えることが出来るか」だと思う。

 地方議会においていい人材とは、上記した憲法第15条の規定と『議員必携』にある「議員の職務」の記述を堅実に順守する人物であるといえる。

 だが、一向に行政の過ちは改まらず、改めさせる立場の議会も4議員を除いて、みんな見て見ぬ振り。

 一般社会の人たちが次代に生き残ろうとするならば、室戸市と市議会の教訓に学ぶ必要がある。

 勿論、それは“反面教師”としてだ。


電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、10月15日(日)Gooブログランキング(2774388ブログ)中、2499位でした。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加