青空エクスプ レス

日本ではオンリーワンの手書き地域雑誌『あおぞら』の編集発行人を経て、室戸市の政治を監視する改革派議員三期目。

「平成29年度高知県総合防災訓練」を室戸市で実施

2017-06-05 | 視察・研修
 昨日4日(日)、室戸市の室津港ブロックヤードにおいて、「平成29年度高知県総合防災訓練・地域防災フェスティバル」が開催され出席しましたので、カメラ・ルポとしてご報告させていただきます。
  
 (上空を飛ぶ防災ヘリのカメラが撮影した室戸会場の映像を来賓テントに設置されたモニター画面に映し出しています)

 まず会場に入ると、左右に防災フェスティバルのテントが立ち並んでいました。このエリアは、見学に来られた方々に楽しみながら防災について学んでいただくことで、災害に対する日頃の備えや自主防災活動の推進を行い、地域における防災意識の向上を目指そうとするものです。

 この訓練には、地元・室戸市役所からは小松市長と久保副市長、防災対策課職員や関係課長らが出席し、室戸市議会からは濱口太作議長、堺喜久美議運委員長、久保八太雄前議長、山下浩平議員の4氏と私の、5名が出席しました。

 又、県からは、高知県知事と、住宅課、河川課、港湾・海岸課、防災砂防課、工業振興課、消防政策課、南海トラフ地震対策課職員の他、高知県警機動隊、陸上・海上・航空自衛隊、国の四国地方整備局(高知港湾・空港警備事務所)、四国地方整備局土佐国道事務所、四国地方整備局高知河川国道事務所、高知地方気象台、内閣府の宇宙開発戦略推進事務局、室戸市消防本部などの公的機関だけでなく、民間からも日本アマチュア無線連盟、ソフトバンク(株)、NTTグループ、KDDI(株)、高知県石油商業組合、高知県LPガス協会、高知県建設業協会、日本赤十字社高知県支部、NPO日本防災士会高知などが参加しました。

 関係機関の連携を強化しようと年一回、県内を持ち回りで開催しているもので、今回の訓練は二つの想定で実施するもの。一つは、南海トラフを震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、最大震度を観測した。一つは、梅雨前線の活発化により、高知県東部で1時間に80ミリ~100ミリの猛烈な雨が降り、広い範囲で浸水の恐れが出ている。これを想定して実施された。
  
 (防災イベントではよく見かけます、地震体験車両。私も一度体験したことがありますが、「本当にこんなに揺れるのか」と思うほど揺すぶられ、地震時の恐怖を体感できることは間違いありません)
  
 (国土交通省の災害用車両です。左が揚水ポンプ車、右が照明車両)
  
 
 今日が高知県警が購入したエア・ボートの、初お披露目となりました。

 これについてはネットで調査しましたので、詳しくご紹介させていただきます。

 高知県警察は、南海トラフ地震発生時の長期浸水域における救出救助活動並びに河川氾濫等による水害、警戒警ら活動のため、導入を決定。昨年度当初予算(3月議会)に1500万円を計上、同年7月の入札により、エアボートを購入した。

 津波浸水区域での救助活動に備え、がれきが漂う水面を航行できるということからこの船の購入を決めたもの。船底が平らなため、通常の船に比べて水底のがれきに強く、水面より上部の船尾部分に取り付けられたプロペラの推進力で進む。水中でスクリューを回す通常のボ-トと違い、ごみを巻き込む恐れも無いのが利点。時速70キロ以上も出せるこのエアボートによって、素早く浸水地域を巡回することが可能となる。

 このエアボートは、東京は「フレッシュエアー」社製の8人乗り。他県での購入事例はないことから、高知県警のエアボート購入は全国の自治体では初めてとなる。
  
 (民間の方が展示していた、無線ヘリコプター。普段は農薬散布などに使っているそうですが、小型ドローンと同じように、大地震が発生し津波浸水地域が広がった時の局所的探査などに威力を発揮しそうです)
  
  (自衛隊が展示していたカッターなど、車両からけが人を救出する時の道具類)

 こんな私でも来賓として出席させていただいて席につき、訓練は午前11時30分に開始された。
  

    
 (本訓練の統監本部長である尾崎正直高知県知事が開会のあいさつを行いました)
  
 (南海トラフ地震想定訓練として、地震速報が会場内に流れ、参加者は椅子から下りて背を低くし頭を守る姿勢を取ります)

  
 (モニターに映し出された、上空を飛ぶ航空自衛隊の航空機)
  
  
(訓練には約1200人が参加。主催及び協力を含め、国の関係者、高知県の関係者、県東部地域の関係者の他、県内の各種団体からも多くの方々が出席・参加されました)

 この訓練の趣旨について。高知県では、南海トラフ地震や台風、集中豪雨など実際に起こりうる災害を想定し、発災時に関係機関が迅速な応急活動ができるよう、毎年このような総合防災訓練を実施しています。あわせて、同会場において、県民が楽しみながら防災への意識を高めるための、地域防災フェスティバルも開催しています。
  
 (JAFの車両撤去作業。横転した車両にチェーンを掛けて正常な形に戻したうえ、救助車両の後部のアームで以ってけん引し、撤去は完了。見事な作業ぶりでした)
  
  
 (トタンをカッターで切ります。そして、作業で出入りする時にけがをしないようにその切った部分にビニールテープを貼った上で、倒壊家屋に入り、けが人を救出する活動の訓練です)
  
(被害を受けて車両に取り残された人の救出活動。右は訓練の本部長である尾崎県知事)
  
 (一般の方々もこれらの訓練ぶりを見学。このような大規模な防災イベントによって、室戸市民の防災意識も必然的に高まってきます)
  
 (倒壊家屋からの救助訓練。屋根に上り屋根をカッターで切った上で一人が中に入り、けが人を救出します)
  
 (上空を飛ぶ防災ヘリ。手前では四国電力と四電工による「配電線応急復旧訓練」が行われています)
  
 (風水害を想定して、高く積まれた砂を砂袋にいれて積み上げるいわゆる土のう積み作業の水防工法訓練です。高知県東部地域の各消防分団と陸上自衛隊が連携し手訓練が行われました)
  
 (他の消防分団の皆さんのやり方はどの分団もとにかく早く積もうとする手法。しかし、自衛隊の隊員が積むのは木製の四角い叩き棒を使ってパンパンと土のうを叩き、とにかく水が漏れないようにしようとする手法。当然、分団の皆さんの作業は早く終わり、自衛隊の隊員の作業は遅くなりました。

 この光景は来賓だけでなく一般の方々の目も引き注目を集めましたが、私もその光景を見ていて、考えさせられました。

 「とかく仕事が早いと注目を浴びるが、その出来栄えを度返しして評価は与えられないな」と。分団の皆さんの手法が悪いということではなく、早く土のうを積むときには早く積む必要があるし、自衛隊の若い隊員がやっていたように丁寧に時間をかけて積む必要がある時もある。その、時と場合によって、「急ぐ時にはとにかく早く形を整える、時間があるときには仕事ぶりも丁寧にやる」ことは両者が考えなくてはならないなと。

 もう一つ思ったのは、この違いは「公務員と一般社会の人の違い」。ルールの下、上司の命に従って働くのが公務員。マニュアルに従って一点も欠かさず手順に沿って行うのが公務。一般社会はこれほど厳しくはなかろう。

 でも、例外として、室戸市ではルールを公務員のトップが破る例が多いので、困ってはいますが。
  
 (次は、「建物火災消火訓練」です。倒壊家屋から火災が発生)
  
 (消防車両が駆け付け、消火活動が開始されました)

    
 (火は大きくなり、真っ黒い煙が高く上がって、見学者も恐怖を感じ始めます) 
  
  (ようやく黒い煙がグレーになり…)
  
  (煙が消火を教えてくれ、ようやく火災も鎮火しました。) 
  
 
 訓練開始時には、防災ヘリを乗せて行当岬付近の海上にいた海上保安庁の巡視船「とさ」も、午後になると「海上漂流者救助訓練」のために室津港の入り口付近に停船。室津港内を漂流している要救助者を海上保安庁のヘリにて救助した後、この巡視船に搬送する訓練を行いました。

 県の災害時の救援物資を保存してある「室戸球場の室内練習場」がある室戸広域公園などの会場でも、救急医療活動や防災ヘリによる支援物資の受け入れ、負傷者の搬送などの訓練も行われました。

 訓練ではこのほか、施設全体の被災状況を把握するため、ドローンによる空撮を実施。災害時の炊き出し訓練、NTTグループによる「通信応急復旧訓練」などが行われ、午後3時に訓練は終了いたしました。

 唯一つだけ残念だったのは、昼過ぎに何か食べようかと考え会場を探したがすでに売り切れのところが多く、食べ物にありつけなかったこと。弁当などがもっと用意されていたらと思っています。食い物の恨みは恐ろしいですぞ?!


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平成21年度 高知県市町村議会議員研修会

2015-07-26 | 視察・研修
 先日23日に行われた市町村議会議員研修会に関連して、六年前の21年7月30日に行われた議員研修の記事をご紹介させていただきます。何かご参考になれば幸いです。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 少し遅くなりましたが、30日(木)の午後1時半から4時半まで、高知市は県民ホール(オレンジホール)で行われた県内の市町村議員と監査委員を対象にした今年度の研修会についてご報告を致します。

 会議を主催するのは、「こうち人づくり広域連合」。参加したのは約500人といったところか。
日程とその講演内容は次の通り。メモから拾いますので文章が少し紋切り刀になりますことをお許し下さい。

◆「今こそ田舎に人材を」(「難問解決!ご近所の底力」の事例から)・・・NHKチーフ・プロジューサー 堂垣彰久氏(1時20分~2時50分)
◆「地域経済の活性化と産業振興について」・・・一ツ橋大学大学院教授 関 満博氏(3時~4時30分)

【講 演】堂垣彰久氏
(NHKの番組「ご近所の底力」の一部分を上映しながら講演は進められました)

       

 《今日は、高齢化と過疎化している地域の皆さんのために何か役立つ話をしたいと思います。

 ①過疎化した集落においては、田んぼを作る人が高齢化してしまいますが、宮崎県日南市坂元集落では棚田オーナー制度で都会の人を呼び、一緒になって田んぼを作っている。人が来ると、今度はその人たちをもてなす苦労が生まれるが、それも楽しんでやっている。

 もしもこの制度を止めると、棚田は雑草が生えて棚田はなくなり、村から人は出て行き、集落自体がなくなってしまう。

 課題は棚田を守ること、集落を存続させることだ。いま全国の農村の平均年齢は65歳になっていて、これは70歳、75歳とどんどん上がってゆきます。

 このことから、現在、中央官庁はこれまでハコモノ中心だったのを改めようとして、地方にハコモノに対する財的支援ではなくて、人材という“財源”を送り込もうとしています。「ハコモノから、人材へ」というわけだ。

          

 ②地域活動の担い手は、学生。

 NPOと大学生との連携によるボランティア活動によって、農家やその周辺地域の草刈りや水路の掃除を農家の人たちと行う。→農家が学生を接待する→但し、接待ばかりでは疲れて継続できないから、これは「もてなさない」ことが大事だそうだ。

 「農家に担い手がいないことを逆手に取った、逆転の発想」。「どこかから連れてくる発想」。「若者を巻きこむ、工夫」。

 ③村に家族を呼び戻す村の行事。(熊本県水俣市久木野地区の事例)

 イベント開催で都会に住む息子の家族を呼ぶ。これによって、子供の家族が毎月のように家に帰ってくるようになった。

 イベントの昼食をみんなで食べたあとは、田んぼや畑に入って家族全員で野良仕事。こうして、都会で働く息子家族でも親家族の農業の手伝いが出来るし、やがてはふるさとに戻る“縁つなぎ”にもなる。

 これには、イベント会場を作るなどへの行政のサポート(支援)が必要なのは言うまでも無い。

 もう一つ、それらイベントを企画して人を呼びこむ“仕掛け人”も必要。

 〈※この「仕掛け人」については、その町の人ではなくて、町外から連れて来ないと続かないことを知っておいて下さい。

 私の経験からいうと、その町に住む人の言うことは、いくら有能な人物のすばらしい企画や提案であっても、それまでの長い年月の間の利害やジェラシーも加わって、まず聞かない。でも、同じことを町外からお金を出して連れて来た人が言うと、その人の話は聞く。もっと素直に受け入れて町の能力を持った人の言うことを聞き入れていれば無駄なお金を使わなくて済むのに、それは“自分”というものが許さないのです。

 これらのことも、自分たちの町の発展を自分たちで阻害しているよい例(?)といえます。これは全国のどこの市町村にも当てはまる、悪弊。もっと素直になればいいのにね〉


 ④まとめとして。

 地域活動を活発にする鉄則として三つある。◆みんなの負担を少なくすること。◆結果を共有すること。◆議論をしないで、まず始めること。はj目から議論をし始めると、前に進まなくなる。

 この三つに共通していえることは、「楽しむこと」です。サークル活動のように自分たちが楽しんでやれる事が大切。

 もう一つ今いえることに、団塊の世代の人たちをどう取り込み、どう活用するかです。団塊の人たちは“地域デビュー”したがっています。長年働いての経験と知識を持っていて、教える事が好きな人がいるので、「あなたに教えてもらいたい。是非教えて下さい」と。その世代の人が持っている知恵やパワーを地域に還元してもらえればと思います。

 世の中には困っている人の数と同じぐらい、困っていることの解決策を持っている人がいます。その両者を如何に結びつけるか、です。それはわれわれテレビで働いている人間であったり、行政であったり、地域の人たちであったりします。だから、そういう結びつける仕組みづくりが大事だということになる。》


【講 演】関 満博氏

             

 《2000年に花巻市でNHKの番組づくりに関わり、その後、島根県庁とのお付き合いが始まり、斐川町でのインキュベーション施設の計画に関わりました。

 町の人口は1970年は22000人だったものが2009年には28000人に増加。その理由は企業誘致。ムラタや富士通、島津製作所など約30社が立地。こうして、この町は日本で唯一、人口を増加させた町といわれている。

 島根県職員の福間さんが考えたのは、今までは外から連れてきた企業の力によって自分の町を活性化したいというタイプ「誘致型」だったのが、同県職員の佐藤さんから学んだのは、 外からの力ではなくて、自分ところの力によって活性化しようというタイプ「内発型」。この二つを組み合わせた手法を取った。

 市町村合併によって、市町村は3250が約1800になった。村は約600から190ぐらいに減少した。この「村」には、タイプが三つに分けられる。一つは「自立に向かう村」。一つは、「合併した村」。もう一つは、「ダメな村」。

 中でも二番目の「合併した村」が一番の難問の村と言える。

 自立に向かう村の例として、岡山県新庄村。人口は1000人。ここは合併せずに自立に向かった。合併すれば過疎化するのは目に見えていると。ここは昔、宿場だったところで、4月には凱旋さくらまつりを行い、一日、3万人の人がやってきます。

          

 次に、全国にある「朝市」。60年前の戦後は「無人販売所」。80年代中ごろからは「直販所」と言っている。これが全国に約13000ヶ所あるといいます。日本全体の直販所の販売額は、いまや1兆円規模になっている。

 この直販所が出来たことによって、変化したことが三つあります。

 一つは、農家の主婦が銀行口座を持ったこと。二つめに、レジが出来たことで、農家の主婦が考え始めたこと。三つめに、加工物や直販所、農家レストランと、この三施設によって地域内で物流が出来たこと。この三つが共存していく事が重要です。

 最後に、高知県の特色として挙げられるのは、一つに地形。四国山脈によって、高知から抜けられない。二つに、女性の活躍がすごい。この女性が活躍しやすいような環境を作るのが、行政の役目。

 とにかく高知は“ペケ”(×)で、もう落ちることは無いから、浮かび上がってほしい。この高知は最先端になると思って下さい。》(と、講演を終わる)

 〈※この「最先端」を、私はこう聞きました。関さんのいう「最先端」イコール、「がけっぷち」と。もう、目の前には断崖絶壁しかない。一歩前に行けばグランドキャニオンの高い高い崖の上から真逆さまに谷底に落下してしまう、と。そうみんなが考えているかを県民みんなに問いたいと思う。〉

 以上、二氏の講演の内容について要点だけでしたがご報告いたしました。長くなりましたが、この中の何か一つだけでも読者の地域づくりに生かしていただければと思います。
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平成27年度 高知県市町村議会議員研修のご報告

2015-07-24 | 視察・研修
 昨日、午後1時半から高知市の県民文化ホール(グリーン)で開かれた県内市町村議員を対象にした議員研修に行ってきました。

 ひと言で言って、「講師先生、もっとまじめにやれ」、これが感想。

 講義を聞きに行っているんだから、おふざけの話なんかいらないんだ、と思った。

 午後1時半から4時までの講義だったんですが、その半分の時間が冗談や会場に来られた議員らを笑わせる関係のない話ばっかり。正味の、地方政治に関係する参考になる話は1時間も無かった。

 講師の“エラーイ先生”(自分で言ってました)は関西学院大学大学院の教授をしているそうだから、学生に教える時のように、地方自治や地方議会のあり方を学びに来た田舎の議員にもそこでの講義と同じように笑いを入れながらやれば“受ける”と思っったんでしょうね。対象はそんな子どもじゃなく、もう人生の甘いも水も味わってきた自分よりも年上の人たちばかりであることを忘れていました。

 あっ、そうそう。「忘れ」で思い出しました。参加者について報告するのを忘れてました。

 今年の議員研修に集まった議員や議会事務局職員は、結構会場が埋まっていましたので、約250人と言ったところでしょうか。県内市町村議員の議員研修にこれほど集まったのを見たのは、私も初めてです。各市町村議会はその自治体などが所有しているマイクロバスなどに乗り合わせて議会の大半の議員が参加しています。

 事前に「室戸市議会からは議員が4名参加し、それぞれ自分の車で行く」と聞いていましたが、会場に来たのは議会事務局長と私と竹中議員だけで、議員定数13名中、2名だけの参加でした。竹中議員は新人議員とあって勉強を深めようと、私はまだまだ不勉強な知識足らずの議員で市民からは「市長の不正や不適正な市政運営を批判し、悪口ばかり言っている」と誹りを受けている身ゆえ心を入れ替えるべく勉強しようと、参加しました。

 尚、研修の対象者は高知県内の市町村議員と監査委員ですが、室戸市の監査委員(市民1名、議員1名)は参加していませんでした。

 
 さて、議員研修の内容についてですが、研修事業の目的は「地方分権時代における市町村議員や監査委員の役割と責務を認識し、社会情勢や地域の諸課題に加え、地方議会制度、地方行財政制度等の基本的な考え方や現状について理解を深める」とされ、講演のテーマは「地方公会計改革と議会の役割」。

  

 普通、私もこれまでの二期八年間には毎年真面目に一年に一回行われるこの議員研修には参加して勉強を深めてきましたが、講師先生のお話を聞いていてその内容がこれほど参考にならないと思ったのは初めて。(※参考のため、私が落選する5カ月前に参加した2010年11月の議員研修の時の記事を転載する)

         

 会場入り口で主催団体の職員からレジメ(資料)をもらって講義が始まるまでにもそれにも目は通してあったんですが、講義はそのレジメ通りには進まず、それでも時々「自治体の四指標」や「インフラとハコモノ」、「雨水と汚水」、最後の方で「公共施設等総合権利計画」などについての話が出たが、少しそれらについて話し始めたかなと思い始めたらすぐに受け狙いの冗談を言い、自分で自分の講義の腰を折って、どうしても講義が講義にならず、どうしても知識として深まらなかった。

 会場に居並ぶ参加者の笑いは取れたが、解りやすい解説がなおざりだったため、知識が知識として参加者のためにはなっていないと解釈している。

 だいたい世の中そうなんですが、知識がある人が他人にその知識を教える時、頭のいい人は自分は解っているからという観念がいつもあるため、「他の人もこの程度のことは解っているだろう」と決め込み、そこから始めてしまう“クセ”がある。だから、他の人は話を聞いていても理解できない。それは、物事の基礎部分を省略しているから。それを指して頭のいい人は「オレの話が理解できないとは、頭が悪い奴らだ」と思ってしまうが、頭が悪いのはその“頭のいい人”の方。なぜならば、本当に頭がいい人とは、誰が聞いても解るように段階を追って知識を教えることができる人だからだ。

 だから、偉い先生だそうだが、この講義を行った石原俊彦教授はその点をよく理解できていないと言ってよい。

 とにかく、議員らはさんまちゃんなど芸人がいうような話を聞きに来たわけじゃないんだから、議員研修に笑いはいらない。私の頭が悪いのかもしれないが、議員研修があれじゃ困るのではないか・・・と思いました。

 「私はこれでも有名なんですよ」って言ってたから、きっと世界的にも有名な頭のいい大学教授なんでしょうが、ああいうのを見ると私は失礼ながら「頭が悪いなあ」と見る。話しながら「グフン」「グフン」と言う身体的な癖も気になって、どうしても話が身にならなかった。

 こういう講義を聞いていると、こんなことも思った。

 高知県と言ってもひろーござんすで、西は土佐清水市から東は東洋町までは海岸線で260キロ。土佐清水市から高知市までは140キロ、東洋町から高知市まででも120キロもある。それほど遠くから3時間も4時間もかけて高知市の県民文化ホールの会場までバスに揺られて議員さんたちはやってきて、その目的は「来た甲斐がある内容の勉強をして帰りたい」と思い、参加している。

 それがあれじゃ、講師がどんな偉い大学教授であっても、帰りのバスの中や自家用車の中で議員さんたちは胸の中で「こんなんやったら来なくても良かったなあ」と思ったんじゃないか。(ま、中には「面白かったにゃあ」と思う議員もいたでしょうが)

 では、このへんで講義の内容についてご報告させていただきたいが、ふつう議員研修に来てその講義を聞きながらメモしても帰宅後に講義の内容が解るようになっているが、昨日の講義は少し一つのことを話し始めるとすぐに脱線し、自分で自分の話の腰を折るため、取材のメモ書きがどうしても繋がりません。よって、ご報告にならないと思いますが、その点をまずお断りしたうえで、取材したメモで内容を推し測っていただけたらと思います。

  

  

 大体、1時半から4時までの講義といえども実質的には1時間ぐらいの内容でしたので、個人的にはあまり参考にならなかった。むしろレジメに書いてあった要点(下の資料)の方の解説を詳しく聞きたかった。
  
  

  

  

  
 議員研修についてはこれでご勘弁ください。あしからず。

 
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議員研修に行ってきます

2015-07-23 | 視察・研修
 今日は午後1時半から高知市の県民文化ホール(グリーン)で県内市町村議員を対象にした議員研修が行われます。

 ただ、議員研修と言っても自由参加ですので、室戸市議会から参加するのは4名とか5名とか聞いている。 

 この4年間が任期とは言え、少しでも議員としての見識を深め経験を積みたいと日々努力していますので、私も参加しますよ。

 議員研修の内容についてはまた明日にでもご報告させていただきます。

 「県内の市町村議員を対象」と書きましたが、研修事業の目的は「地方分権時代における市町村議員や監査委員の役割と責務を認識し、社会情勢や地域の諸課題に加え、地方議会制度、地方行財政制度等の基本的な考え方や現状について理解を深める」とされ、講演のテーマは「地方公会計改革と議会の役割」とあって、研修の対象者は高知県内の市町村議員と監査委員。

 室戸市の監査委員(市民1名、議員1名)が勉強のために出席するかどうかは不明。

 平成21年ごろだったか、室戸市長が行った地方自治法(公の施設)違反の「室戸岬高速バスターミナル建設事業」に関し私は住民監査請求を出したが、当時の室戸市の監査委員2名(堺議員、竹谷氏)は「違法ではない」と結論を出した。公共施設でありながら、公共性も公益性も無く、市民が立ち入れない建物を県補助金と借入金で建てたことに「適法であり、違法ではない」と結論を出したのです。

 当時、思ったものです。市長は違法な事業を行い、それを議会で追及し改めさせようとすると、林議長は私の一般質問の発言を止めて「谷口議員、そんなに腹が立つのなら訴えたらえいやないか」と言い、議席に帰ると山下議員が突然立ち上がり、「議長、谷口議員が違法と言っているその議案は可決しているから、適法となっているが!」と叫んだ。当然、議長には壇上から振り向いて「公正であるべき議長がそんなことが言えるのか」と叱りつけ、山下議員には「議会において違法な議案が可決したからと言えど、それが適法な議案にはならんぞ!」と怒鳴りつけてやった。勿論、議場はシ―――ンと静まり返った。

 当時、「室戸市政も室戸市議会もこの程度のもんか。これじゃ、いくら自分が議会で頑張っても室戸のまちが良くなるわけはない」と落胆したことを覚えている。

 市長も市長、議員も議員、監査委員も監査委員で、国の法律や室戸市の条例なんかどこ吹く風。前県議の後援会幹部が言ったように、「違法でもえいやないか、室戸が良くなるなら」とみんなが考えている。だから室戸市においては、何のために法律があるのかを全く理解していない人たちばかりが政治に関わっているとしか見えない。

 こうやって不正な政治と戦う議員は私一人だったし、私が不正な落選運動に遭って落選した後の23年5月からこの4月までの四年間にそんな議員はいなかったと理解しているし、今も市政の不正や不適正な業務運営に厳しく言えるのは私一人。私が言わなきゃ、他の議員の皆さんは厳しく言えない。その理由は、そんな角が立つことを議会で言えば、次の市議選の時、市長を支持する市民の票をもらえなくなるからと、自分を犠牲にしながら堂々と正論を吐く勇気がないからだろう。(将来のことを考えて算盤をはじく議員と、私のように算盤をはじかずその時その時に何とか議員の職責を果たそうと努力する議員がいるということです。ま、私が世渡りが下手なだけだが)

 私がもし四年後に議員にならなかったら、それからは又、室戸市議会において違法や不正や不適正な市政運営に物申す議員は一人もいない状態になる、疑いなく。


 また話が横道にそれたが、市町村議員も議員としてのあり方を勉強すべきですが、監査委員も首長の部下として働くことなく、不正や不適正な事業に接した時には「違法」と結論を出し、首長にその住民の血税を賠償させるぐらいの知識と見識と職務上の責務を果たしてもらいたいものだ。

  しかし、市政の不適正さや市長の違法行為を厳しく指摘すると「市長の悪口を言う」などと言う市民にはほとほと手を焼いている。そんなに市長の不正に厳しく言う私に腹が立つのなら、逆に、市長に直接「おまんも不正な政治をするな。不正な選挙もするな。おまんがあんな不正をしなかったら谷口もなんにも言わなくなるじゃないか。おまんが一番悪い」と教え諭せばいいのに。さすれば、私も楽になる。

 思うに、後援会の中に市長に物申す見識を持った人がいないんでしょうね。それとも、何か悪い点を指摘するとすぐ怒るから、誰も何も言えないのかなぁ。

 「イエスマンばかりじゃ、組織は老い朽ちる」

 自治体組織も、議会組織も、後援会組織も。

 犠牲になってでも、誰かが言うべきことを言わなきゃ。

 私のように。

 例え、言えば角が立つとしても。

 みんなが我が身のことばかり考えていちゃ、組織も地域も良くならない。


※電子情報誌「青空エクスプレス」のアクセス数は、7月23日(木)付けGooブログランキング(223万2077ブログ)中、3187位でした。
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地方創生交付金事業を自治体に事業提案する広告会社

2015-06-11 | 視察・研修
 読者の皆さんは新しい記事を楽しみにして毎日検索して下さっていることはよく存じているんですが、ここ数日は6月定例会に向けて5月に書いてあった一般質問の原稿を手直ししていましたので、当電子情報誌に記事を書こうとする気にならず、失礼をしてまいりました。まず、そのことをお詫びいたします。

 では、ニュースとしてはもう“旬”を過ぎましたが、8日(月)に室戸市役所2階会議室で開かれた講演会を取材しましたので、それについてご報告いたします。

 題して、「地方創生プレゼンテーション」。つまり、「室戸市がこれから行うだろう地方創生交付金事業を目当てにした事業提案」だ。

  

 政府が新しい政策として開始した地方創生事業ですが、それに関する取り組み(大半がソフト事業)を行う全国の自治体に対し国は「地方創生(先行型)交付金」の予算を交付する。それを目当てに広告会社・制作会社が全国の自治体に売り込みを掛け、暗躍する。この室戸市役所での会も「講演会」などではなく、広告会社の売り込みと言えます。

 そう考えながら取材に行きましたが、案の定、「講演会」ではなくて、単なる広告会社の“売り込み”で、がっかりでした。講演会というから「勉強にと」思って行ったんですが。

 その会の対象者として集められたのは、幹部職員を中心にした職員が約50名。議員は私以外に4名ぐらい。他に、室戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略審議会の委員のみなさんら。総勢、100人ぐらいでしたでしょうか。

 多分、午後2時から午後4時まで職場を離れて2時間、売り込みの話を聞かれた室戸市役所の課長や補佐等々の職員の皆さんも私と同じ思いを持ったのではないか。

 では、その2時間の売り込みでお聞きした内容を、“歯に衣着せず”に解説しましょう。
 

 一応、「講演会」ということなので、「講師」としますが、お話しされたのは、クリエイティブハウスクリップ(株)社長の曽谷哲朗氏。

     

 住所は、東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目16-5-401、タイムゾーンビル4階(ネットでこの社名を検索して探しましたが、ホームページがなかったので、小さな会社のようです)

 業種は、企業の広告、販促物、商品のロゴマーク、コピー、パッケージ・デザイン、パンフレットポスター、HP製作などとしている。

 曽谷氏のお話も最初の方は参考になる話でした。

 ●「必要なのは『企業品質』のステップアップ。『企業品質』には、商品品質、店舗品質、接客品質、販促品質、人材品質などがある」、「前例がないとやらない場合が多いが、前例がなくてもやるところに向上が生まれる」などの話は、市職員も自分の職務に振り返って考えることができたら、参考になったのではないか。

 『企業品質』を『自治体品質』に置き換えるとどうなるのか。

 思いつくままに書き連ねると、「商品品質」は「地方自治体としての品質」、「店舗品質」は「室戸市役所としての品質」、「接客品質」は「来客する住民等への応対品質」、「販促品質」は「業務効果を上げる品質」、「人材品質」は「職員一人一人の公務員としての品質」と想定したが、室戸市職員の皆さんはいかがお考えになったでしょうか。

 曽谷氏の話で参考になるのはここまで。

 
 この後、曽谷氏の話は、自社が阿蘇市に売り込みを掛けて行ったプレゼン「阿蘇の恵みのブランド『然』」の紹介に移ります。

 ≪阿蘇市の関係者は「阿蘇市はかつて4400万人の観光客が来ていたのに、今は1800万人に落ち込んでいる。だから、もう阿蘇は駄目だ」というが、そうではない。≫

 谷口所見:それは、ただ観光客の選択肢が増えたからだ。昔、昭和30年代、40年代は観光地として名が挙がる有名な土地は少なかった。でも、現在は日本全国総観光地運動に取り組んでいて、全国の自治体が全て観光地として売り出していると言ってもよく、百花繚乱の状況にある。

 戦後から有数の観光地として名のある熊本県阿蘇市の観光客が少なくなったとて、私に言わせれば“戦後しばらくは観光地として名が挙げる土地は少なく、それゆえにそれら観光地に来る観光客は今まで多すぎたのであって、現在は「普通の」数字に落ち着いているのだ”と考えます。

 「阿蘇市に来る観光客が少なくなった」んじゃなくて、阿蘇市以外にも美しい風景や興味深い観光地はたくさんあるぞと“気付いた”観光志向の国民、又は全国の自治体が売り込みを強化したために“気付かされた”観光志向の国民が、全国に分散しただけの話だ。

 ちょっと厳しい言い方になるが、阿蘇市はそのことをよく分析し理解しなくてはならないのではないか。「今が普通」。・・・と私は思いました。

 
 曽谷氏の話は上の空で、ノートには次のようにメモ書きをしていました。

 谷口所見:今の政府が行っている「地方創生事業」などのように、地方自治体に対して新しく交付金が与えられる政策が始まった時などには、このような広告会社やコンサルタント会社などが全国を鵜の目鷹の目で「どこかに売れるテーマを持った地域はないか」と探し、見つけたら今回のように旧知の企業社長等を間に立ってもらい市長に接近。その自治体に食らいついて仕事を取ってきて飯を食う。このような会社は全国の広告会社や制作会社など全国に掃いて捨てるほどある。

 今回の「講演会」と称する集まりも結局、その類のものだろう。又、このクリエイティブハウスクリップという会社にすれば、“下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる”で、こういう一つ一つのプレゼンテーション(事業提案)から、「自分ところは自治体として何のアイデアも持っていない」という自治体に食い込んでゆく。だから、「おれたちはこういう東京の会社の力を借りなくても、自分たちでアイデアを出して地方創生事業のアイデアを生みだすぞ」という気概のない自治体の首長がこの手の話にすぐに引っ掛かると言える。

 ま、話の内容が何の知識にもならないというわけではないので、公務員等々が見聞を広げる良い機会になったとは言えよう。

 参加者の皆さんから「せこい」と言われるかもしれないが、阿蘇市で行った自社の売り方を紹介して室戸市でも仕事をさせてくださいなんて、ちょっとナンセンス。

 だってそうでしょう。

 巨大な活火山である阿蘇山を中心にしたあの大自然を“売り”にした観光地である阿蘇市と、山を背にして前は大海原という室戸市。どちらが観光地として全国の人々にアピールしやすいかと言うと、小学生でもわかるだろう。とても、比較にはならない。

 観光地として売りやすい阿蘇市を売り出すために仕事をしてきた広告会社だからとて、戦前から細く長く“弱小観光地”として生き延びてきて、ほんの7年ほど前からようやく地質観光で「世界」と冠が付く観光地として売り出した室戸市をどう料理するんだろうと思っていたら、曽谷氏の話しの最後の方で出てきたのは海洋深層水だったので、参加者はみんなガックリと首をうなだれた(のではないか)。

 「海洋深層水は全国に取水地があり、深層水の商品ももう飽和状態だ。これから室戸市が国の地方創生交付金を使って海洋深層水の事業展開をするのは、あまりにも予算がもったいない」。

 私はそう直感しましたが、市職員の皆さんもそのようにお考えになったのではないか。

 巨大な観光地である阿蘇市のPRの仕方をプロジェクターを使って紹介し、「室戸市もこのように…」とでも言いたげなプレゼンテーション(売り込み)。

 “売るもの”が岩と古い街並みと室戸三山(四国八十八か所のお寺)ぐらいしかない室戸を何とかしたいと市当局が考えこの会社に委託して、結果、何が残るのか? そこに投じた予算がもったいないだけだ。

 これから30年後、35年後には人がいなくなる室戸市だ。

 だからと言って、「何もするな」とは言わない。今できることを、今やる。それは必要だが、「そんなことにそれほど巨額の市の予算を使うのか!」というおカネの使い方は絶対にしてはならない。室戸ジオパークセンターの大改修工事しかり、大きな火葬場の建設工事然りだ。

 「自治体だから費用対効果は考えなくても良い」と思う市長や市職員であってはならない。

 35年後には人が住んでいない、そんな寂れゆく町だからこそ、使う予算は効果的でなくてはならないし、これからは特にそうしながら市の予算を使ってゆくよう努めねばならない。(そう考えることができる市長であり、市職員であり、議員であるかは、疑わしいが)

 この会社にお金を投資して行った事業が35年後には人がいなくなることが解っている室戸にどのような効果を生むというのか。

 (こんなことを考えながら、ペンはどんどんと書き進む)

 内容のないジオパークセンターをデザインしたコンサルタント会社然りだ。こんな会社に巨額のお金を渡すのなら、その金を【市民生活活性化給付金】とでも名付けて室戸市民一人一人に均等に分けて支給してあげた方が、都会から来たコンサルタント、クリエーターに町に効果を生まない仕事を任せるより、ずっと良い。

 曽谷氏は自社が仕事をしてきた、阿蘇市、水俣市、長崎市と話を進めるが、それらの有名な観光都市とこんな四国の末端の人口減少が突出している人口1万3000人の小さな町とは違う。

 こういう会社を見るとその度に思うが、「この街で仕事をさせてもらって、済めばそれで終わり。その後の効果など、おれたちの責任じゃない」が見え見え。室戸市に食い込み予算を食って、東京に逃げ帰った会社はたくさん知っているが、どの会社も責任は取らずに帰っている。金だけは市長をだまし議員をだまし、持って帰った。私だけは商売人の子、「その金は指定管理者条例違反の赤字補てんになるし、赤字補てんはしないと規定されているじゃないか。。そんな金を与えては持ち逃げされるから渡してはいかん」と言って止めたが、市長は自分の体面を保つために渡してしまった。そして、「どうせ俺の金じゃないわ」と思って。あの温浴施設を管理運営していたミクプランニング、バーデハウス室戸のことだ。

  会が始まって1時間半が経って、ようやく室戸市の話しに。

 曽谷氏:「海洋深層水をどのように売り出してゆけばいいのかと考えました」。

 話しはかつて私が地域雑誌を出版して次の年だったかに特集を組んだ、その頃の話になる。参加した市職員や「まち・ひと・しごと創生総合戦略審議会」の委員のみなさんらはクリエイティブ社の女性職員が説明する海洋深層水の話、「宝の水」の話に、「そんな話は20年も前に我々市職員が事業として取り組んできたこと。今更の話よ」と職員らは思っていただろうことは推測できる。

 結論です。

 2時間の間、興味深い話が出てくるかと待っていましたが、何の収穫も無く、ただくたびれただけでした。

 この会で聞きたかったのは、冒頭で話した、「企業品質」などのこと。つまり、組織の在り方、です。曽谷氏がそれをもっと持論を交えて語っていたら、市職員の皆さんも十分、参考になったのではないか。自分ところの会社の営業内容よりも、社長の組織に対する考え方を語っていたら、もっとこの会社に対する関心が深まったのは間違いなかろう、と感じた。

 要は、会社を語るよりも、自分の考え方を“売る”こと。これがどんな職業においても肝要で、それが職業人としての「人材品質」になる。

 うまくまとまりましたところで、これにて御免。


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議員研修のご報告

2010-11-20 | 視察・研修
 昨日19日(金)に高知市の高知城ホールで行われました議員研修について、ご報告します。

  

 室戸市議会から参加したのは、わたくし谷口と久保八太雄議員、脇本健樹議員、徳増寿子議員の3氏と、谷口議会事務局長です。参加者が少なかったのは、議員の皆さんが研修内容の「議会改革」にあまり関心がないということもあるし、明日21日(日)に投票日を迎える市長選候補の支援活動に両派に分かれて参加しているということもありそうです。

 昨日の議員研修「平成22年度 議員行政実務研修」は、毎年一回、「こうち人づくり広域連合」が主催してきたものですが、今回から「こうち人づくり広域連合」が主催し、これまで別に議員研修を開いていた「高知県市議会議長会」と「高知県町村議会議長会」が共催につき、三団体が一緒になって開催することになったものです。財政難の折から、「これも、各団体の経費削減策かな」と、ちらっと考えました。

 この日の研修会の課題は「地方議員のための政策立案と条例制定」。議員研修も、国の政治についてや国の経済などのように地方議会と密接な関係にないテーマの研修・勉強会は地方議員がどうすることもできない問題だし、能力不足で右往左往している国会議員によって迷走する国政の話を聞いても腹が立つだけで、高知にまで行ってそんなことで一日潰れること自体、時間の無駄であるため、参加しないことにしている。

 私がこういう研修で参加するのは、この日のように行政改革や議会改革に関する行政法務や議会議員の在り方などの講演をして頂けるときが多い。

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 いままで議員研修に参加して一番議員活動に関して学ばせてもらったのは、初当選した15年4月からすぐの8月に高知県民ホールで開催された議員研修だった。講師先生は、阿部泰隆氏。テーマは「政策法務」についてでした。

 ここで教えていただいたことが、すぐ後の議会で役に立った。本市が行っている事業の誤りを質して適正に改めさせたことがある。

 それは、「クジラが海岸の岩場に座礁して死んだ。その死骸の処理を室戸市が市の予算で業者に依頼して処理させた。その金額がその前の補正予算で計上されていた」ことについて。研修で、「それは市町村の事務ではなくて、海岸を管理している県の事務である」と学んでいたもので、室戸に帰ると早速、本市の水産課に行ってこのことを指摘し改善するよう促した。市担当課は、この件を県に説明。後日、市から業者に支払っていた処理料と同額が県から市に返還された。そんな出来事があった。

 又、その翌年の1月に行われた「広域連合による新人議員研修会」では、野村稔氏による「地方議会の制度と運営について」がテーマで学んだ。この時の学びも後々大いに参考になっていて、いまその時に速記したノートを開いても初心に帰らせてくれる、そんないい話ばかりでした。残念ながら、今日はそれを紹介するスペースはあまりありませんが、一つ二つ拾うと、

●新聞記者と学者は日頃、「今の議会は…」というが、「それならあなたが議員になって町をよくしてくれるか」と言うと、「それはできない」と逃げる。←(同感だ)
●議会運営について研究している学者はいない。 ←(そのとおり)
●向上心を持って議員の仕事に取り組まない議員は駄目だ。 ←(そのとおりだ)
●議員も二期目になると、新人議員時代と違って、新人議員に向けて「それはできないよ」と言う。皆さんにはそんな議員にはならないでいただきたい。←(2期目にもなると意欲を失ってしまい、意欲のない自分の方に新人議員まで引っ張り込む、悪質な議員もいる)
●議長は、中立・公平であることを旨とすべし。 ←(その通りだが、議長になると何が災いするのか知らないが、そうもいかないようで)
●質問もしないし質疑にも立たない、そんな発言しない議員は、議員の権利を放棄しているんだから議員ではない。 ←(私も常々そう思っている。何のために市議選に出てきたのかと)
●「疑問点50%+提言50%」、これが一般質問だ。提言は、自分が市長になってもできることを提言することが大事。自分ができないことをいっても、ダメ。 ←(そのとおり)
●一般質問は、その議員個人の意見ではないと知れ。本来は住民(議員)と住民(市長)の討論だと知れ。←(住民である議員が違法業務だと指摘しても、住民である市長は議員が住民だと気がつかないから、いつまでたっても改めない)


 以上、16年1月の新人議員研修でのお話の一端をご紹介しました。

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 さてそこで、昨日、11月19日の研修会についてです。講師の先生は、(社)日本経営協会の岩本安昭氏。かつて衆議院法制局に勤務されていて、現在は大阪弁護士会の弁護士さん。尚、内容は難しい話になりますし、説明文が紋切り刀になりますが、その点はご容赦ください。又、表示します番号は講演のレジメ(資料)の項目ではないことも合わせ、ご承知ください。

  ★地方議会に対する住民の目と声
  ●地方議会の現状について、市民の不満が顕在化しつつある。そのアンケートを日本世論調査会が2006年12月に実施した、その結果です。
  ○大いに満足している・・・1.1%
  ○ある程度、満足している・・・31.4%
  ○あまり満足していない・・・46.9%
  ○全く満足していない・・・13.6%  (←私ならば、これにマルをつけますね)
  ○どちらとも言えない、無回答・・・7.0%
 
 ●議会に満足していない理由は、
  1、議会の活動が住民に伝わらない…53.3%
  2、行政のチェック機能を果たしていない…33.2% 
  3、地方議員のモラルが低い…32.5%
  4、議会内での取引を優先して審議が不透明…29.3%
  5、議会の政策立案能力が低い…18.6%


(※以上の所感・・住民の皆さんが感じるのも当たり前で、私が議員をしていても1~5まで全てにおいて、そう実感します。
 1については、議員が議会や行政で行われていることを住民に対して情報公開するのは当たり前のことですが、それを実行しているのは現在、小生一人だけです。行政が広報紙で行っている財政情報は正確ではありません。それは、人口が毎年どのくらい減少しているかや財政的にどのくらい苦しくなっているかなどの負のデータの公表と解説を広報していない点や、違法な業務運営を行っているのに書き込んでいない点から、明らかです。そのことに疑問を持ったことから、私は独自の調査で知り得た情報はすべて、自分が発行する議会新聞と当ブログにおいて広報するように努めています。

 2については、小生は法律をないがしろにするようなまちのリーダーであってはならないと考え、手厳しく行政が行う業務をチェックし、疑わしきは調査した上で議会において公表(時に、暴露)したうえで指摘、改善を求めている。こうして議員としての務めを果たそうと頑張っていますが、如何せん議会では多勢に無勢で全てスルーしてしまうので、この点が一番の問題だと考えている。

 3については、何も言うことなし。私がどうすることもできないことで、そんなモラルの低い議員や首長を選んだ住民の皆さんにお聞きいただくしかない。能力やモラルの低い政治家を選んだことによって、被害を受けるのは投票したその住民。投票するときには必ずその候補に能力があるかないか、気真面目か不真面目かをよく吟味したうえで投票することが大事だということになります。

 4については、議会内の議員同士が肩書を巡りお互いに都合のよい策略を講じることもあるし、住民の意思や意向を無視して議員が悪しき働きかけを行ったりそれを首長が受けたりする自治体もある。これらの点については証拠をつかんでいるので、確かです。

 5については、条例を提案しても、嫉妬心から継続審議もまともにしないし現場に調査に行きもしないで否決してしまうような低い議会体質では、政策立案能力がある議員がいても、議員提案の条例は可決するわけがない。そんな程度の低い議会に明日はない)



 この後は、現在特にもめている名古屋市議会と鹿児島県阿久根市議会の状況についてお話がありました。

★河村名古屋市長と市議会の対立について・・・河村市長は●定数の削減、●議員報酬の半減、●政務調査費の削減を目指し、名古屋市議会は議会基本条例で対抗している。この議会基本条例とは、本来は議会を改革するために制度化するものだが、この条例は河村市長に対抗するために大急ぎで制度化したもの。

 名古屋市議会のこの条例では次のような条項を重点に、河村市長に対抗している。

≪前文、(前略)(憲法に基づいて二元代表制をとっている)議会と市長とは、相互に独立対等な立場で、緊張関係を保ちながら市政を運営していく仕組みとなっている。すなわち、議会は、市の方新党を決定し、市の仕事が適切に行われているかをチェックし、一方、市長は、行政の執行責任者として、市の施策を実施し、両者がそれぞれ適切に役割を果たすことで、よりよい姿勢を実現していくことが期待されている。(後略)≫
(※議会曰くに「議会が市の方針を決定するんだ。市長が勝手に市の方針を決めるな」、「市長は執行責任者として市の施策を粛々と実施していればいいんだ」と“読める”)

≪第5章、議員定数・議員報酬等
(議員定数及び議員報酬に関する基本的な考え方)
第16条 議員定数及に関しては、別に条例で定める。これらの条例について、これを制定し、又は改廃するときは、議会基本条例の趣旨を踏まえ、これを提出する。
(←※「市長の意思でなく」の意)この場合、民意を聴取するため、参考人制度、公聴会制度等を活用することができる。(2項と3項は省略する)≫
(※河村市長に勝手に定数や報酬を決めさせないぞという対抗策といえる条文です)

★竹原阿久根市長と阿久根市議会の対立について・・・この竹原市長に関しては議会だけでなくて、市民のために仕事をしているという観点からかけ離れていて、でたらめな市政運営で全く話しになりませんので、問題外として記事は割愛します。

  

★この後、全国のいろんな分野に関して議会が条例を制度化している。その条例の説明と、条例づくりの方法をお教えいただきました。
●自治基本条例・・・理念条例の典型的な条例が自治基本条例で、北海道ニセコ町が日本で最初の「まちづくり基本条例」を制度化している。「三次市まち・ゆめ基本条例」のようにユニークな条例もあります。
(※資料の中にある広島県の「三次市まち・ゆめ基本条例」を拝見して、小生、その前文の素直な表現に心打たれるものだありましたので、それをここでご紹介しておきたい。子どもたちにも読めるようにとひらがなを多く使って作ったそうですが、この日の研修で学んだ中では一番の収穫といえます。)

≪私たちは,このまちに住み,歴史を学び,明日を語り,夢をはぐくみ続けてきた。
みんながしあわせに暮らし続けられるまちになったらいいなと。
いろいろな人といろいろなところで,いろいろな話を聞いたり,話し合った。
そうしたら,これからの時代にふさわしいまちづくりの仕組みがほしくなった。
みんなも同じ気持ちだった。
それでこのきまりが生まれた。
このきまりは,みんながまちづくりをしていく,そのみちしるべとなるものです。≫


(※どうですか、まるで語り掛けているような文面で、難解な行政用語ばかり使った意味不明な条文よりもずっとわかりやすいし、心がホッとしますでしょ。因みに、「過疎を逆手にとる会」をスタート地点にして長くまちづくり運動に携わっておられる知人の安藤周治さんが住んでいる作木村などが合併して出来たのが、この三次市。この条例もその点から何か身近に感じます)

●まちづくり・ものづくりに関する条例・・・米子市快適な生活環境の確保に関する条例、板柳町リンゴまるかじり条例、静岡市めざせ茶どころ日本一条例など。

●環境・産業廃棄物対策の条例。←(小生が提出した「室戸市不法投棄防止条例」も、この範疇)

●議会基本条例・・・北海道の小さな町、栗山町議会がこの先駆的な基本条例を作り、いまや全国の約70市区町村議会において制度化されています。
 
 (※残念なことですが、小生も高知県初の議会基本条例を制度化し室戸市議会を改革しようと考え、二期目の初め(19年5月)から条例づくりに取り組み、19年12月議会に議会改革特別委員会の設置の決議案を提出しようと既定の2名の賛同議員を募りました。ところが、なんと驚くことに15名の議員の中にこの2名の賛同者すらおらず、つまり議会改革に誰一人として賛同せず、みんなが否定的で、そのため議会に提出できなかったことを思い出します。

 賛同署名をお願いした同期の議員が言った 「そんなものは、おいおい(頃合いを見て少しづつ)やっていったらえいわ」の言葉が今も耳に残って、忘れられない。議会を良くすることが「そんなもん」ですからね、何をかいわんやです。まちや役所や議会を良くするためのツールなのになぜやろうとしないのかも勿論、わかっている。議員それぞれがそんなことを目的としていないからです。高知県初の議会基本条例を制定して議会が積極的に改革を進めてゆけば、市民からは勿論のこと、県内全域に、また県外へと室戸市議会の活躍ぶりは広がり、延いては室戸市の名を高めることになることは間違いなかった。非常に残念なことだと、今でも悔しく思っている。)

岩本氏のまとめ
 「日本全国には面白い条例があることを見てもお分かりのように、余り難しく考えず、作っていただきたい。要は、アイデアの問題です。条例前文にはその地の歴史と自然などを織り込んで、条例の用語も「三次市まち・ゆめ基本条例」のように、子どもも読める条例でもいいんです。議会基本条例も同じで、議員が集まって議会の在り方を高めてゆくためのものです。唯、次の要点は織り込んでほしい。

●法令性があるかどうか
●実効性があるかどうか
●正当性があるかどうか
●他の法令との整合性があるかどうか」


 最後に。この研修で一つ、「この条例を作ってみようか」と思うものを見つけました、ここでそのテーマを明かすことはできませんが。次の任期において作成し、賛同してもらえそうなら提出してみたい。

 ま、皆さん嫉妬心が強くて「あいつに条例を作らせるな」という方が多いから、いくら室戸市民に効果的な制度や政策を考え制度化しようと試みても、寄ってたかってつぶそうと企みますのでね。議員職とは一体だれのために働いている立場なのか、誰から報酬をもらっている立場と考えているのやら。議会からそういう意識を駆逐しない限り、室戸市議会において議員が条例案の提案なんかできゃしません。

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 毎日のご愛読、本当にありがとうございます。最近は毎日コンスタントにたくさんの方々が当電子情報誌を見ていただいているようで、大変うれしく思っています。

 勿論、小生は記事によって室戸市の情報を発信しているんですが、議員としてブログを書いている本来の目的はそれだけではありません。読者と共に地方議会とはいかにあるべきかを考え、改めるべきは改め、為すべきは為し、そうやってみんながもっともっと能動的に地方の議会や自治体組織、更に国までもが健全で正しい方向性を見つけ進んでいきたい、そう考え考えしながら書いています。

 特に、小生は公務員です。地方議員は非常勤特別職公務員という職にあります。国会議員は国民に為り替わり国政において仕事をする立場にあり、地方議員はその地の住民が多忙ゆえに住民の“代理人”として議会において仕事をしています。その道理をよく理解していれば、怠けることなどできないはずです。「怠けていては住民に申し訳ないじゃないか」。いつもそう思っています。それを改革したくて、議員の職務を遂行するために毎日、苦心しているということです。
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本日は高知市で議員研修

2010-11-19 | 視察・研修
 本日19日は10時から3時まで高知市の高知城ホールで議員研修が行われますので、これから行って参ります。研修テーマは「地方議員のための政策立案と条例制定」で、課目は●地方議員の仕事、●政策過程、●実例に見る限界、となっています。

 研修で講師が話される内容はおよそ推測できますが、今の室戸市議会のように議会改革に否定的な議員ばかりではこの研修で話されるだろう「議会基本条例」制度化の実現は無理と考えています。だから、小生としては、来年4月に行われる市議選において新しい考え方を持った改革精神に富んだ人に議員に当選していただいて、その議員たちとともに議会改革に取り組めることを期待するしかないと考えています。

 今のような状態の議会は改革しなければ、議会はもちろんのこと、行政も良くなりません。行政が良くならないということは室戸のまちも、悪くなることはあっても、絶対に良くはならないということです。

 だから、その行政を良くするためにはこのような議会改革について勉強することは重要であるし、欠かせません。

 研修の内容は帰宅後にご報告させていただきます。では、行ってまいります。


※当ブログ「高知発!青空エクスプレス」は、11月19日(金)付けのGooブログランキング(149万6628ブログ)中、5937位でした。毎日のご愛読、誠にありがとうございます。
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管内視察(二日目)・問題解消への道は遠い

2010-05-17 | 視察・研修
 本日17日(月)は、14日(金)に引き続き、室戸市内の管内視察(昼まで)を行いました。

 ①室戸中学校(浮津)・・・まず教室を回って授業の視察。三年生の英語の授業でしたが、そこで初めて今の授業は先生が二人で教えていることを知る。聞くと、「授業の二人制をT・Tといって、21年度から英語と数学の教科だけ先生二人で教えている」とのこと。“遅かりし由良之助”と笑われるかもしれませんが、初めて聞いた私にとってはけっこうカルチャーショックでした。「授業は一人の先生が担当するもの」と思い込んでいた。

 この授業方式を知って考えた。「・・ということは、先生が一人で教えていた時よりも人件費が倍にかかっているんだ。これは、教育密度が高くなるという効果と経費が倍増するという弊害があるのは間違いなかろう」。「・・と考えると、この方式を決めたのは誰か知らないが、国も県も市も財政難の折、デメリットを無視して効果だけを根拠にこの方式を開始したのは間違いなさそうだ」。そう結論付けた。

 最早、この問題は自分一人の思いではどうなるものではないが、今後、自分の議員活動の新たなテーマにしたい。

     

 尚、「T・T」は、ティーチャー・アンド・ティーテャーの略だとか。2人制は教師2名とか、教師とゲスト・ティーテャーの2名とか、いろんな構成が考えられます。こんな手法を取り始めたのは多分、県なんかじゃなくて、文部科学省の方針なんでしょうね。なら、当然、先生一人分の給与報酬はその国が持つべきということになります。市の方針で決まったものでないならば、それを決めた組織がそのお金を負担すべきは当たり前の話、だと私は考えますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。

 ②浮津保育園(浮津)・・・室戸中学校西側に隣接する浮津保育園模視察。庭で遊ぶ子どもたちの笑顔を見ると、ホッとします。

      

 人口減少が続く室戸市。本市は、あの夕張市を凌ごうとするぐらい人口減少のスピードは急だ。17年度の国政調査を基にした人口減少率は、全国の市ワースト一位が、かつて北海道の産炭産業で栄えた夕張市、歌志内市、三笠市の三市が17年までの五年間で12.1%、ワースト二位が室戸市で10.2%。17年10月の国勢調査では室戸市の人口は17490人でした。それから五年後の今年10月に調査が行われますが、予想している人口は約15000人。五年間でおよそ2500人減少することになる。因みに、子どもの出生数は、12年度に100名を切った後は90名前後で推移し、19年度94名、20年度79名、21年度73名と、減少の一途をたどっています。

     

 園長先生は「うんと子どもが生まれるようにして下さい」なんて言ってましたが、議員ももうみんな60歳前後。そんな馬力は無い。あっても、そんなことはしちゃあいかん。我々年寄りにそんな要求はしないでいただきたい。(笑)勿論、園長の意図が「行政で子どもが増える対策を講じて下さいね」とのお願いだったことは解ってますって。

 現在、浮津保育園に園児は79名、職員は園長を含めて18名。この保育所は子どもたちが多い方だが、市内全体を考えると少しずつ統合されてゆく傾向にあるのは、残念ながら疑いようもありません。

 ③ジオパーク観察地・新村(元)・・・金曜日の視察一日目に続いてジオパーク観察地の新村海岸を視察。ただ、今日は海岸に下りずに、国道沿いの退避所から海岸を見ながら市のジオパーク推進室職員から22年度から行う地質観察地の遊歩道及び看板設置に関する整備事業を中心に、これからのジオパーク事業の説明を受けた。

 下が21年度に整備を行った新村海岸の遊歩道。工区65メートル、工費約500万円のほか、設計委託料294万円で整備を行った。まだ半分が整備されただけで、あとは22年度と23年度に遊歩道の残りと東側に駐車場を設ける計画です。工費2500万円の内、3分の2を県の産業振興計画の補助金を使って整備を行う予定。整備が終われば全長250メートルの遊歩道が完成して、地質観察に来られた観光客の皆さんに喜ばれるものと期待しています。

      

 本市の地質観察地は東からいうと、椎名の蜂の巣状になった夫婦岩と日沖港の枕状溶岩、室戸岬全体、元の新村海岸、吉良川町の黒身海岸が、特に注目されるポイントである。市のジオパーク推進室は最後の「道の駅・キラメッセ室戸」下の黒身海岸にはあまり意識がないようだが、これからはもっとこの場所の調査も強め、遊歩道と看板の設置などを行うようお願いしたい。
 
  
 (写真上)2009年2月、新村海岸に県下から大勢の地質ウオッチャーが来て、地質観察会が行われました。

  
 (写真上)平成4年に地域雑誌『あおぞら』の特集号として高知県初の地質写真集「青空地質博物館」を発行した時、漁網に似ていることから小生が「網状底痕」(ネット・キャスト)と命名した岩。それ以後、地質関係者や地質ウオッチャーには特に注目されています。場所は新村海岸への階段を下りて、西の方に20メートルぐらい進み、すぐ右の岩場がこの岩です。室戸岬の「付加体ダイナミックス」と同じように、天然記念物にしたいぐらい貴重だと思っています。

 このジオパークについてどうしても言っておきたいことがあります。

 よく行政組織にかかわる人たちは「この岩は地質学的に価値があるから、それを観光に活かそう」なんてよく言いますが、基礎的なことは地質学なんですが、行政がまちづくりの総合的な政策として取り組む時にはその考え方は、明確に間違っています。

 これはこのジオパーク事業を五年、十年、十五年と継続させていたらよく解ってくることなんですが、観光とは観光客が主役。その人たちは学問には興味なんかない。皆さんだってそうでしょうが、観光とは楽しみで遠くから旅行として来るもの。いくら地質学者が学問として知ってもらいたいと力いっぱい願い説明しても、最終的にはその岩が見て面白いか面白くないか、それで興味を持ってくれるかくれないかが決まるんです。だから、私は20年6月に出版した地質写真集の巻頭にこう記しました。

≪青空写真館構想≫

私たちの室戸には博物館がありません。 荒々しい岩場が博物館です。

展示品は、世界的に有名な「付加体」です。

ここにあるのは、「付加体」という名の芸術作品。

この地質を観光に活かすには、地質的価値よりも、芸術的価値をそこに見出さなくては、活かしきることはできない。


 こう書き入れました。この『青空地質博物館』(室戸半島の地質写真・細密画集)を見た地質学者の皆さんは、多分みんな気分を害したと思います。自分たち学者の拠りどころを無にするようなことを言われたのですから、それは当然かもしれません。でも、これは本当のことだから仕方がない。人は感動を求めて観光にやってくるのです。感動のない観光なんて、ありません。だから、岩を一つのダイナミックな芸術的立体作品として見せる工夫をしなければ、人は感動しません。私がそう理解しているからこそ、室戸半島に点在する岩場を芸術的に見せる工夫をした写真集を作ったのです。

 もう一度申します。地質を観光に活かそうと思ったら、学者の唱える地質学ではやがて観光客は飽き飽きして来なくなってしまうから、岩場を写真や絵画で芸術的に見せる工夫をして広く売り出し続けることです。だまされたと思ってでも、そうした方がいい。
 
 ④吉良川小学校(吉良川町)・・・一か月ぐらい前、ご高齢の女性から「問題ではないか」と頂いた話です。これは室戸市内だけではなくて、全国の小中学校の図画と美術の時間に野外に写生に出かけた時の問題点です。それは、二つあります。

 一つは、グラジェーション(対象となるものの陰影を表現するとき、鉛筆やクレパスなど柔らかい材質の道具で段階的に変化させること)をつけるための鉛筆を使わずにマジック、つまりフェルトペンで書いていること。
 もう一つは、野外に写生に出ると絵を描き始めます。そして授業が終わる頃になると、その場で先生がデジカメを使って子どもたちが絵を描いている方向ごとに風景を写真に収めるといいます。二回目からは野外に出ずに先生が撮影してきてプリントアウトした写真を基にして子どもたちは絵の続きを描いている。

 こんな話を先日、室戸の浮津で聞いて、この吉良川小学校でも確認をしてみた。すると、校長先生は「そうしています」とお答えになった。やっぱり全国の学校ではそうしているようだ。

      

 この問題はすでに今議会の一般質問の原稿にしたためてあるので、議会で「こんなでたらめな美術教育があるのか」と追及することにしている。どこの学校がということではない。対象は、市内の全ての小学校と中学校の美術教育について。

 私はこう問いたいと思っている。
≪絵は現場で描くもの。デジカメを使って授業を簡素化するなんて、邪道。先生たちは、陰影や遠近感が写真をみてその“あや”がわかると思っているのか。写真では陰影は分からないし、写真では遠近が強くなって現場で見る風景とは変わってしまう。現場で自分の目で木を見て確認し、家を見て確認し、山を見て確認し、海を見て、波を見て確認しながら描いてこそだ。この「現場で自分の目でいちいち見る」ことが大切。「いちいち見る」、その積み重ねがいいのだ。勉強とはそういうものではないか。
 絵を描くことに達観した大人が一つの手法としてカメラを使うことはあっても、絵を描き始めたばかりの子どもたちに写真を見て描く事を教えるなんぞ、そんなごまかしの教育があっていいのか。例えば他の算数や国語や社会や理科はどうしているのか。図画と同じようにごまかして教えているか。それとも図画だけ外に出るのは面倒だからといって、“やっつけ仕事”で、写真で済ませているのか。図画は教科の中でも邪魔もの扱いなのか。
 一方ではTTといって一つの授業に二人の先生をつけて授業の熟度を上げておりながら、もう一方ではこのように簡単に済ませようとする。これは、あきらかに絵画・美術というものを軽視した、教科差別ともいえる。≫

 どうせ改めないでしょうが、教育長にこのことを問い質してみたい。出来れば県教育長にもお聞きしてみたいものだ。 
 
 ⑤吉良川町の市有財産(2か所)・・・ここでは17年からずっと私が一人孤軍奮闘して市有地不法占有の解決に努めましたが、市有地に住宅を建てた不法占有7軒の中で私の質問後に賃貸契約を結んだのは1軒だと聞いた。五年間で不法占有が解決したのは、1軒だけ。その理由は、担当職員が変わることから、この改善への取り組みに全く継続性がないことと、市長と担当課職員にこの問題に対する意欲に欠けること原因。

 市長は、地方自治法に基づく「公の施設」建設に関して違法な行政運営をしていて、その改善を求めても「違法ではない」と言い張っています。この問題に関してみてもわかるように、職員の違法改善に対する取り組みにも寛容で、不法占有事例に厳しく適正を求める積極的な行動に移せない勇気の無さに、行政のチェックをしていて誠に歯がゆく感じている。自治体がこんなに法律にルーズでいいんだろうかと、本当に情けなくなります。だから、これは職員の意欲というよりも、市長の勇気・意欲・指導力の無さが先にあるといえます。

      

 視察現場でも担当課職員に厳しく指摘し、間断なく改善に取り組むように求めたが、この問題も又、次の議会にでも市長と担当課に早期に改善に向け取り組むよう求めなければならない。


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管内視察(一日目)・問題山積

2010-05-14 | 視察・研修
 さあ、今日は毎年、年度初めに行われる管内視察です。今年は今日、14日(金)と日曜日をはさんだ17日の二日間と変則日程となりました。

 ①旧入木小学校(佐喜浜町入木)・・・(注釈、「入木」は「いるぎ」と読む)この小学校は室戸市の一番東側に位置する佐喜浜町の、更に東の端の入木地区の平成20年3月まで子どもたちの歓声が聞こえていた小学校。しかし20年4月に佐喜浜小学校と統合され、集落の子どもたちはいま佐喜浜小に通学しています。

     

 市は遊休施設となったこの学校を有効利用しようと考えていて、先ごろは県外の会社から借りたいとの話もあったが、現地施設を見た同社の「狭い」との理由で立ち消えとなっているとのこと。ただ、現在もこの土地を地権者から年間22万円で賃借していること、地権者の「行政には貸すが個人や企業には貸したくない」の考え、小学校の土地を返還するときは建物を取り壊し更地にして返す約束などもあり、加えてこの場所は室戸市の中心街から遠く離れていることもあって、市の施設の一つとして有効利用する案も浮かばないまま現在に至っている。

 それに、この校舎建設は起債(借金)があと数年残っている関係から、それが完済されるまで施設取り壊しもできないという悩ましい事情もあり、これからもしばらくは休校のままでおいておかざるを得ないようです。

 どなたかこんな遊休施設の面白い使い方やユニークな使い方、人口が増えて利活用する人たちが行う芸術文化で周辺地域が盛り上がりそれが室戸市の地域づくりも活性化する、そんな使い方等々、何かいい利活用策があればぜひとも市教委の学校保育課か市財産管理課にご連絡いただきたい。


 ②旧椎名小学校(室戸岬町椎名)・・・この椎名小学校も、入木小学校と同様、19年4月に三高小学校と統合され休校となっている、市の遊休施設。

     

 まず現状として、この校舎が建設している土地と運動場になっている土地について。ここは複数の個人からの借地で、借地料は年間165万円を支払っていて、当然、休校になったからといって土地賃貸契約解消の話は無いとのこと。ここも契約解消となれば更地にして返還する必要があるため、その校舎取り壊しの予算を考えると、市もその判断に悩ましいところ。

 現場では、山本議員から担当課職員に対し「遊休施設活用検討委員会などを設置して、周辺住民、市民と利活用を話し合ってはどうか」と提案があった。これはいいアイデアでした。市はそんな苦心もして、これらの遊休施設の利活用に真剣に向き合って取り組まなくてはならない。この施設があることを忘れ、放置したままでは、市の予算を無駄に使っていることになる。


 ③(独法)海洋研究開発機構の室戸岬沖海底地震総合観測システム(室戸岬町三津)・・・この施設は市の関係施設ではないが、この施設を取材したことがない新人議員から要望があったことから視察。個人的には、この施設の管内視察は今回で三回目の視察となった。

     

 施設を説明して下さった職員の話をかいつまんでご報告します。

 高知県海洋深層水研究所に隣接するこの施設から沖合約120キロ、水深約3500メートルの海底にケーブルを延ばし、その先端に重さ約4トンの観測施設を設置。その現場で感知した地震波をこの陸上施設のセンターに設置した地震計で検知し、データ解析を行い、地震や津波の規模を評価する。この一連の作業を即座に行えるか遅れるかで、やがて30年後50年後に発生することが確実視されている南海大地震の予知や地震後の対策に大きく影響があるのは間違いありません。

 ただ、この施設は「研究機関であり、海底で感知した調査情報を即座に県や県内市町村が地震対応に活かす形式はとっていない」そうで、調査データを室戸市など自治体が即座に地震の津波対策に活かすことができるのは市内の他の地震観測施設から入手するようになるとみられる。

 地震予知の観測施設は、室戸岬突端の水掛け地蔵横の駐車場にも洞窟を掘りその内部に東京大学の地震観測施設が設置されているし、室戸中央公園にも京都大学の地震観測施設が設置されていて、室戸岬に近い場所に設置されているこの施設も加え総合的にとらえると、室戸市の突端に位置する室戸岬は“南海大地震の最前線”だといえます。


 ④ジオパーク観察地・室戸岬(室戸岬町)・・・現在、室戸市は地質観光で観光客増加を目指して事業化を進めていて、この室戸岬海岸はその地質観察地のひとつ。

 恐縮ですが、小生がこれまで室戸半島の地質を観光振興に活かしたいと活動してきたことを、少し説明させていただきます。

 ことの発端は、平成2年9月に地域づくり雑誌『あおぞら』を創刊したことがきっかけでした。翌3年に室戸市において「世界付加体会議」が開催され一時盛り上がった。それを契機にして、「室戸半島の海岸の貴重な地質を観光に活かせ」と、いろんな方々にその重要性を言い続けてきました。にもかかわらず、室戸市は地質に関する事業に取り掛かる気配はありませんでした。その状況に疑問を感じた私は、平成4年に「この室戸の海岸の貴重な地質を観光に活かせ」と呼びかけるため、『あおぞら』の増刊号『青空写真館』で地質特集「青空地質博物館」を企画。市内の海岸に点在するユニークな形をした岩を写真取材した上で、100ページの地質写真集(1000部)にまとめ、発行します。岩を芸術作品とみたその本は、市内外の住民の皆さんだけでなく、県や地質学者などの関係者にも反響を呼び、完売しました。

 それでもこの地質観光に強く関心を持って下さる室戸市の行政関係者はおらず、再度、平成8年に新たに取材をした写真も加え、赤字覚悟で「これでもか!」の思いで地質特集第2号を出版(1000部)した。しかし、それでも尚、まだ室戸市は動きません。市職員も議員の皆さんも、勿論、県職員もこの地質特集の本を手にしていたにもかかわらず、「変わりモンのやってること」と思ったのか、行政の観光政策として取り組もうとしませんでした。

 こんな状況が平成4年から20年の春まで続きます。こんなこと、自分には何の得にもならない、むしろ結果的には売れなくて自分が困るだけとわかっていた。でも、「なんとか少しでも室戸市を地質観光で飯が食えるようにしたい」と平成4年からずっと願って、雑誌でまちおこし活動を続けていた。

 そんな、夢描いていたこの室戸半島の地質が観光の材料として全国的に注目され始めたのは、19年の秋に高知新聞に「今、全国では糸魚川市などの地域がユネスコのジオパーク(世界地質遺産)の認定を目指し取り組んでいる」という記事が掲載されてから。それに続いて、20年3月にはそれまで国交省が四国内の地質ポイントを調査してきたことの報告会を高松市で開催され、小生も取材に行った。室戸市がやっとその重い腰を上げ動き始めたのは、その後の新年度からです。

 その動きを見た私は「地質写真集で県や市の関係者を動かすのは今しかない」と思い、20年6月に自身三冊目となる本格的な地質写真集『青空地質博物館』を発行(1200部)します。勿論、赤字覚悟で、借金をしてでした。

 それがどうか。平成4年から16年間、高知県や室戸市、そして市民の皆さんに呼びかけてきた私の提言は行政関係者に関心を呼ばなかったのに、「世界のユネスコ」と聞いて初めて県や室戸市は動き始めます。世界や日本の大きな団体が“お墨付き”をくれるとなれば動き始めたのです。これには本当に首を傾げました。

 ≪一市民の声には耳を貸そうとしないが、同じことを大きな組織が言えば耳を貸し、動き始める。≫ これが公的な組織の一つの欠点といえ、これがいい証拠。その動き始めるきっかけは、何かを得られるからです。“格付け”とか、お金とか、中には“選挙利用”といった、何かを。 

 ですが、なんとか動き始めたということに関してはうれしいことだと思っている。あとは、これから県や室戸市などの行政関係者が無駄な投資にならないように適正に進めていただければいい。もうここまできたら私の役目は終わったと思っていて、これからは一歩引きながら注視していこうと考えている。

 大事なのは、投資する公費を5年後、10年後に「あの室戸ジオパークに使ったお金は無駄だったね」と市民に言われないようにすることです。いくら行政だからといっても、無駄に市の予算を使いながら「費用対効果」の基本から余りにもかけ離れた業務運営になれば、市民や議会からの批判は免れないということを忘れてはいけない。

 さて、室戸市がジオパーク事業に取り組み始めるまでの道程の話が長くなりました。視察のご報告に戻ります。

 観光協会の前の地質案内板の説明を受けた後、幕末の志士・中岡慎太郎像のところから海岸の遊歩道に降りて視察。21年度事業では室戸岬に地質の大きな案内板を2基、個々の岩を解説した小さな説明板を10基設置、下の写真もその一つです。(上が観光協会前の案内板、下が私が命名した「付加体ナンバーワン」の前の説明板)

     

  

 この目の前にあるのが次の岩。私が写真集で「付加体ナンバーワン」となずけた、室戸半島では一番ダイナミックな岩場です。

  

 因みに、室戸岬突端の遊歩道1.2キロを歩いて地質観察を行うとおよそ30分ぐらいで見ることができますが、時間に余裕がある方ならせめて1時間かけてお周り頂けたらと思います。

    

 その時にはぜひとも岬の観光協会で販売している小生が制作・発行した『青空地質博物館』をまず買ってから海岸を回っていただきたい。(感謝!)


 ⑤室戸岬公民館(室戸岬町)・・・館の運営について説明を受けた後、パソコン教室に案内されるも、そのパソコンのあまりの古さに、委員誰が言うともなしに「これは古いなあ」の声が上がる。10台あるうちの4台が故障していて使用不能の状態。

       

 そこで、「出しゃばりおヨネ…」ではないが、これは一言、私から叱咤激励が必要と思い、いつもの調子で組織で業務に携わる者としての在るべき論をしばしお話しさせていただいた。

       

 「我々もそういう立場にあるんですが、現場にいる者が問題点と考えるその声を上に届ける事は大事。この古いパソコンを新機種と買い替えることを市長に要望すべきです。それに職員の皆さんもご存じのように、今は国から全国の自治体に向けて経済対策の名目とバラマキ的に名を変えてたくさんの臨時交付金が入ってきていて、「こんな事業にこんなにも予算を使っているのか」という事例もあります。そんな時にこそ、こんな市民文化に直結した大事なものにこそ予算を使うべきで、躊躇してないで市長や教育長に買い替えを要望して下さい」。こう、公民館長と担当課長に指摘させていただいた。(このことについては今後どのように推移するのかを見ていきたい)


 ⑥高速バスターミナル(室戸岬港)・・・平成20年12月から供用を開始した室戸ー大阪なんば間の徳島バスの高速バスですが、21年11月からは一日2便となり、それまでの一か月平均710人(一日平均24人)から2便になってからは月1230人(2便で一日平均41人)となって、それ相応に乗客は増加しています。
    

 但し、この施設が地方自治法第244条「公の施設」に違反して建設されていることはバスの利用者がいるいないとはまた別の重大な問題であり、私は市長がこの問題を改善するまで議会で追及してゆきます。で、その問題を解消する提案として先の議会では「バス会社から市営住宅のように家賃を取りその見返りに市からそれと同額の指定管理料を支払うことによって、「公の施設」とみなされるのではないか」。そう改善するように提案したし、県にもこの違法を伝え、同時に県市町村振興課も違法を知りながら補助金を出していることから、県も補助金条例に違反していると指摘してある問題。

  

 室戸市長が改善しなくても、県が行った条例違反が県議会で問題になるから6月議会までに県から室戸市に対し「谷口議員が言うように、早く賃貸契約を結び指定管理料を支払うように改めなさい」と改善を指示することになろうと考えています。このように市長が違法に目をつむり不適正のままで放置している事件でも、たった一人の議員のちからでそれを改善に向かわせることができます、努力を重ね、苦心しさえすれば。


 ⑦菜生市民館(室戸岬町菜生)・・・私からはパソコン教室で使っている室戸岬公民館のパソコン代替えについて少し話した。

 ⑧室戸消防分団(室津、神の前)…22年3月に新築落成した室戸分団屯所を視察。これまで同分団屯所は市役所庁舎横にありましたが、そばに市駐車場などがある関係で国道への出入りに支障をきたしていた。移転後のこの場所は県道沿いということと、数年後には横に防災公園を整備する予定ということもあり、これらがトータル的に整備が完了すれば、緊急性を確保すべき消防出動体制にはうってつけの立地と感じました。ただ、分団員の説明では、町なかから少し離れるとあって、今までよりは多少、団員が屯所に駆け付ける集合に時間が係るのではないかとのことでした。付け加えますと、隣接する防災公園の整備は23年、24年度と整備を行い、24年度末に完成予定と聞いています。


 ⑨大谷保育所(室津大谷)・・・現在、大谷保育所に通う児童は1歳から5歳までの7名。これは十年前の58名の12%にあたる。児童7名に対し、職員は5名。市内全体にいえることですが、市の保育所経営は財政的にますます苦しくなることは否めず、今後、厳しい対応が迫られるのは間違いありません。

 因みに、園児のデータを示すと、22年度の市内各保育所に入所している児童数は、0歳から5歳までで合計335名。又、出生数は、17年度94名、18年度74名、19年度94名、20年度79名、21年度73名と推移し、やがて全国で2番目の人口減少率に比例するように70名を切る年度も近いかも。


 ⑩室戸市立図書館(浮津)・・・この図書館の業務対応が他市の図書館業務に比べ余りにもルーズであったため、私が新人議員当時に議会で改善するよう厳しく指摘。即刻、教育委員会が動き、新年度から職員を入れ替え業務改善に取り組みました。その後も時々チェックをしていますが、指摘後の担当課長の厳格な指導もあって、若い職員になってからは新刊書に関心の目を引く工夫をしたり今話題の坂本龍馬の書籍を特別コーナーを作って利用者増加の工夫をしたりと、努力の跡が見られ、その仕事ぶりに感心している。

 人間の仕事ぶりは、一人の的確な指示・指導を与える人がおれば、明確に改善するものです。上司にそのような人物がいれば淀みなく適正な業務体制が敷けます。ですが、もしそんな組織の在り方が解る人が上司の中にいなければ、組織はいつまでも悪い状態のまま続いていくものです。

 職務上の悪さは企業ならば経営を左右するようになるから無理やりにでも誰かが改善させようとするが、自治体の悪い点は、私が議員になる前の雑誌作りをしている時から書いてきた“昨日の続きの今日、今日の続きの明日ではだめだ。”の言葉通りで、業務や運営に悪しき実態があっても現場にいる職員は長年そこにいるから気付かず、自分たちのやっていることが直接財政を悪化させることではないとの意識も根底にあるから、なかなか体質改善ができない。よって、こんなことがあるからしっかりした議員の存在が必要になる。

 だから、議員も本当は言いたくは無いんですが、悪い実態については私のようなうるさ方の議員が議会内外で厳しく指摘しないと、いつまでもその実態は続いてゆくことになるということです。

    

 写真は整然と美しくなった2階図書室です。人気図書の中には小生が出版した地質写真集も並べられていました。

 近頃はみんな本や新聞を読まなくなったと言われています。本を手にし、ページをめくる。新しい本のインクの匂い。そんな体験は人生を生きていくうえでとても大事なことです。本屋に行って自分のお金を出して本を買ってきて読んでほしいし、是非、図書館にも来て“活字”に親しんでください。アイポッドなんかじゃ、だめなんですよ。
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室戸中央公園周辺の市の美化事業

2010-01-14 | 視察・研修
 室戸市室津の四国銀行室戸支店から入り山越えで室戸岬に出る道路があります。

 この県営有料道路「室戸岬スカイライン」は現在、県道203号室戸公園線となっていて、その途中に旧サンパレス室戸や県立室戸体育館、室戸中央公園相撲場、中央公園グラウンド、バイクライダーが宿泊する「ライダースイン室戸」などへの市道があります。

 実は昨日のこと、年配とみられる方から「この中央公園への市道周辺の草刈りがされていてきれいになっている。大変うれしいことです。あんたの活躍も知っているし、ブログも見ています。これからもがんばってくださいよ」というお電話をいただいた。お名前はあえてお聞きしなかったが、大変うれしく思いました。

 そこで今日はその現場に行って確認してまいりましたので、事業についてご報告いたします。

  

 車で相撲場の前まで行くと、お二人の作業員が草刈り機を始動させて作業を開始しようとするところで、その作業日程などについて少しお聞きした。その後、所管課である室戸市教育委員会の生涯学習課を訪ね、この事業について調査を行いました。

 それによりますと、この事業名は「高知県緊急雇用創出臨時特別基金事業」といい、原資は国から高知県を迂回して室戸市に入るもので、21年度の国の経済不況対策のうち「緊急雇用対策」の予算を使って室戸市が約120万円で実施。作業は市道も含めた中央公園周辺の草刈り及び伸長した樹木の伐採を行っています。

  

 市は来年度も継続してこの整備作業を行いたいと考えており、同事業について国に予算を要望している。又、作業員2名の雇用は、国から「ハローワークを通じて雇用すること」の条件が課せられているため、ハローワークで募集しその中から雇用したもの。

  

 上の写真を見てお分かりのように、作業は市道脇の草刈りや水路の掃除だけでなくて、市民によって植樹された桜の木の周辺の雑草や雑木伐採も行っています。こうして昨年の11月に始まったこの作業は、この2月までの四カ月続きます。

 見て美しい道路は、気持ちも晴れやかになりますね。
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