カタチあるもの

宇宙、自然の写真をメインに撮っていますが、時々、読書、日常出来事について書きます。

三匹のおっさん ふたたび

2014-02-16 15:42:43 | 読書_感想

 

 還暦をすぎた三人の幼なじみ、「剣道の達人 清田清一」、「柔道の達人 立花重雄」、「電気機械の専門家 有村則夫」が繰り広げる地域限定の世直しエピソードです。4時間ほどで読むことができました。

 お嬢さん育ちで常識を知らない剣道の達人 清田清一の息子の嫁 貴子のエピソードから始まっています。

 清田清一は息子夫婦と2世帯住宅で暮らしているのですが、息子はデキ婚で大学生の貴子と結婚したため、貴子は働くという経験がなく、お金に対する感覚が鈍いところがあったところを、だまされて70万もする空気清浄機を買ってしまい、クーリングオフで解約するときにやくざまがいの男に怒鳴り込まれたところを清一に助けられ、こっぴどく怒られたため清一に頭があがりません。一方、一人息子は高校生になってからバイトで小遣いを賄うようになり、金銭的にも親を頼るところがなく、その息子にもアホか?と思われる始末。

 悔しい気持ちもあり、近所の肉屋さんにパートで働かせてもらうようになったのですが、周囲とペースがかみ合わず、同僚のパートさんからも疎まれる存在になってしまいながらも、表面上はおっとりしているが根は負けず嫌いな性格と働いて給料を得るという経験を通して成長し、清一夫婦や息子の祐希に認められていく様子がコミカルに描かれています。

 このエピソードに加えて祐希と有村則夫の長女 早苗との純?なお付き合いの様子も描かれており、ほんわかした気分に浸ることができます。

 他に万引き中学生のエピソード、有村則夫のお見合いエピソード、立花重雄の息子 康生の地域神社のお祭り再興エピソード等がテンポ良く描かれています。

 さらに三作目も期待したい。そんな1冊でした。

 

 

 



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