まわりで起こっていること

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ジャイキリ、って知ってますか?

2016年12月08日 | Weblog

知ってるかな?知らないだろうな、って、僕も。

夕べ、初めて知ったんだけどね。

ジャイアントキリングの略だそうで、サッカー漫画です。

漫画でサッカーが上手くなった、と言うようなウタイで、NHKのスペシャル。

日本語にすると、番狂わせ、ありえないこと、勝てる望みのない相手に勝つ、と言うような。

番組の中、お前ん中のジャイアントキリングを起こせ!と言うフレーズがあってね。

なかなかいいな、と。

似たような言葉で、バットを振れ!ってのもあったね、お笑い芸人さんが言っていたか。

途中、3回くらい、目頭にグッときたシーンがあった。

涙もろいからね。

バットを振れ、と言うのも、好きな言葉で、当たり前だけど、振らなきゃ、当たらない。

当たらなきゃ、飛ばない。

これまた、当たり前だけど。

と書くと、闇雲に振っても、とか、しっかりとボールを見定めて、とか、お前の過去のデータからするとここは見逃すところだろ。

とかね、しかし、そんなこと、すべてが静まり返った、あの静寂の境地、とでも言うか。

その瞬間の、カラダの動きに任せ、たぶん、バットは振られる。

そこには、論評も入らず、毀誉褒貶もなく、バットだけが振られている。

そんな感じかね。

まるで、瞑想や禅の境地だよね。

くだんのジャイキリ、その漫画を読みながら、Jリーグの選手や監督達も影響を受けている、と言う番組作り。

だったんだけど、その後景に、たぶん、あれは、ラフマニノフのラプソディだ、と思うんだけど。

それが、ちょっと、イージーなジャズっぽくアレンジして、流れていて。

オシャレに使われていたな。

これね、最近知ったんだけど、正式には、って、それほど、知ってるわけじゃないけど、たしか。

例の、パガニーニのテーマによる狂詩曲、って副題もついてるようなやつだと思う。

なんてこと、たぶん、とか、きっと、とかとエクスキューズ入れて書いてるのも、ある意味。

上記のバットを振れ、の応用編、と言ったところで。

振らなきゃ当たんない、ってやつだ。

それはともかく、今朝は、やっと師走らしい寒さのとば口、って言ったところで、車内温度、7度だった。

にしても、駿河の地は、暖かだよね。

ところで、このところ、母親やらおじやら、リハビリというのか、ご老人の多くいる病院へ行くことが多いんだけど。

光景がね、昔読んだ、ヨーロッパの療養病棟のような感じで。

カミュとかマルローとかサルトルとか、ある時期、フランス文学が、なんての、流行ったんだよね。

そんなこと、思い出しちゃうような、そんな光景で。

あそこにも、ここにも、老人のケアするための建物が、というわけでもあり。

介護施設で働く人が、ひところと比べれば、格段に多くなっているんだろうし。

かたや、ジャイキリを叫び、かたや、はい、足を上げて、左からですよ、みたいなリハビリの光景があり、というね。

当たり前だけど、世の中は、一様に、あるわけではなく、って次第。

まさに、多様性、ダイバーシティ、ってわけだ。

上記、ジャイキリの漫画のシーン、将来を嘱望された選手が、プロになり、しかし、そこで。

俺はいつもあそこがダメだ、ここが悪い、とやってきた。

そして、今、まったく成果が上がらず、苦しんでいる、みたいなこと、達海監督に愚痴る、というのか。

そんなシーンがあって、そこで監督は。

お前はそのままでいいよ、全部しくじっても、一つだけ、大向こうをうならせるようなプレーをしてこい。

くらいの言葉を投げかけるんだよね、ここ、よかったな。

インスパイア。

言葉の向こう側への働きかけ、そこには命そのものが息づいている。

目には見えない、しかし、人それぞれの方法、やり方、感じ方、考え方で、表には現れている、そんな命の叫び。

震え、振動、そことのコミュニオン、交感、と。

短兵急、とか、ハリアップ、とか、急げ、とか、成果を上げろ、とか、結果がすべてだ、とかの言葉が虚ろに響く、そんな。

ところとの交感。

ここんとこ、テストに出ますよ、とね。

さて、じゃ、師走の、そうか、昔で言えば、開戦記念日だ、そんな一日に、ジャイキリ、ジャイアントキリングを。

起こすとしますか。

 

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