ぶらり族日記 新潟編 1日目

2005-09-21 | 新潟旅日記
2005/09/19


月曜から金曜まで、スケジュールは真っ白である…。
このまま、ぐだぐだ無駄な時間をすごしていいのだろうか…


どこかへ出かけよう…
東北はもう行ったし…

新潟でも行くか…



ぶらり族日記 新潟編①いくつもの山を越え…


土湯を仰ぎ見る。雲がやたら多い。
これは、おれの経験上、9割9分、峠は霧に覆われているだろう…。

予感。死屍累々たる危険の予感…!



峠その① 土湯峠

土湯峠を登りはじめると、小雨がふりはじめ、次第に強くなってくる。
雨、風、霧…!

ひどい…!
なぜ、ここまでひどいコンディションの中、
おれは新潟を目指しているのだろう…。


土湯を越えても平穏はやってこない



峠その② 裏磐梯

ここも霧がすごい…回りの景色が白い…。

50キロで進む原付に雨がつきささる…。


やっとの思いで喜多方に着くと、雨がやんできた。

雨が降ってない道を走れる。
それだけで幸せを感じれるぐらい、疲れた。



峠その③ 陣が峰峠

富士山発見!
漢字までまったく同じ富士山だ。

ただ標高508メートル…。低っ!




峠その④ 杉木峠

国道459号線を突き進む。
次第に道は細くなり、中央線もなくなり山道となる。



13:30 ついに新潟県突入!



峠その⑤ 黒崎峠

ダチョウ牧場発見! 
なぜ、この山の中にダチョウ?

そんな疑問は置いといて、ダチョウとたわむれる。
もちろんだが、おれよりもでかい!



頭をなでようとすると…
ガバッ!!!

「うおっ!危ねっ!」
噛みつかれそうになる…。



休憩を追え、阿賀野川を横目に進む。



峠その⑥ 沼越峠

なんで、こんなに峠あるんだよ! 

しかも、今日通った中で一番道が細い。
カーブミラーの必要性を、山に向かって叫びながら、突き進む。



17:00 新潟市到着!

今日は新潟大学の友達、石川くんの家に泊まる。

そして、二人で飲みながら、どうやったらもてるのかを話し合うのだった。


今日の走行距離:234キロ


明日は新潟でふらふらしてみます。


つづく…


ぶらり族日記 新潟編 2日目

2005-09-21 | 新潟旅日記
2005/09/20


石川の家にはふとんが一つしかなかった。
ということで、青田はフローリングの床にタオルをしいて寝るのだった…

朝。体が痛い…


ぶらり族日記 新潟編②「田舎に乾杯」


今日は、寮の友達、ぶち(岩渕)の実家のある新発田市(しばた)へ向かう。

越後平野は広い。見渡すかぎり田んぼである。



12:30 岩渕家到着!

ここで、稲刈り体験をさせてもらう。

とはいっても、たいしたことはしてないがコンバインを少し運転させてもらう。

いやぁ、すごいねぇ。
今は機械があって便利だけど、昔の人は、すべて手作業でやってたわけだ。
農業ってのは大変だよ。




17:00 稲刈りも終わり疲れたので銭湯へ。


ぶち「あれ、電気ついてなくねぇ?」

本日定休日……。


一か月に2回しかない定休日である。
15回行っても、一回しかないはずの休みにあたるとは、
どんだけ運が悪いのか…



仕方無く、別の銭湯へ行き、なんとか汗をながす。



今日の走行距離:48キロ

さぁ、明日は山形県米沢へ向けて、爆走していきます。


つづく


ぶらり族日記 新潟編 3日目

2005-09-21 | 新潟旅日記
2005/09/21


朝、出発しようとすると、ガソリンが半分ぐらいしかない…

ぶち「すぐそこにガソスタあるから、入れてけば?」
青田「いや、まだ大丈夫だ…。」

ぶち「大丈夫って、峠入ったら、ガソスタねぇぞ!
青田「いや、地図には、ここと米沢の真ん中ぐらいに昭和シェルがあるって書いてある…!」


別に新発田で入れていっても、損することは全くないのだが、ガス欠になるかもっていう、
ギリギリのスリルを楽しみたいので、青田はガソリンを入れなかった。




病気である。


しかし、このスリルばかりを追い求める病気が、のちのち大変なことになろうとは、いったい誰が予期できただろうか……?


*日記を読んでるほぼ全員がうすうす感づいています。




ぶらり族日記 新潟編③
「命懸けだよ。甘い旅とは思わないで…」





9:30 出発!
走り出して40分後、道を間違えて、ゴルフ場に出てしまう。
しかし、地図を見るかぎり、ここをつっきれば、ショートカットできる・・・。

車止めの柵があるが、原付なら通りぬけられる…!

行くか…!


うおおおおお!!

芝生を手入れしてるおじさんたちを見ないふりしながら、突っ込む。


よし!ショートカットせいこ・・・うっ!?


あれ、この道…?
元の道に戻ってきてる…!ちくしょー!! 


青田は泣く泣く引き返し、正規のルートを走る。




そろそろガソスタが見えるころ。
しかし、山の中のガソスタは、地図に載ってても、つぶれていることがある。

ガソリンはあと、20キロ走る分ぐらいしかない… 

もし、ここにガソスタがなかったら、
ケータイ圏外の山の中でガス欠!というヤバイことに…


あ! 昭和シェルの看板が見える…。

店も…………


開いてる・・・!


良かった。ガソスタひとつでこんなに幸せになれるなんて…。 






12:00 極楽峠。

名前からして怪しい…。

しかし入口の前に「通行止め」の看板。


でも、通れそうな気がする。いつもの根拠の無い考えが浮かんでくる。


迷っていると、老夫婦の車が通りかかる。

おっさん「私たちもこっちに行きたいんだけど、通行止めかぁ…
でも、行けそうじゃない? 行けるとこまで行ってみるかな。」

青田「おれも行けそうな気がします!」  



おっさんと意気投合し、無謀にも極楽峠を進むことに。


奥さんが「通行止めって書いてあるじゃない。」と静止しようとしても、
男二人は止まらない。

女には分からない男のロマンである。  




少し進むと、工事してた…
工事の人「通行止めって書いてあったでしょ?」

はい…ごもっともです…。


仕方無く、引き返し老夫婦と別れ、別な道を行く。





14:00 米沢到着!

山形大学の工学部キャンパスがある。中学からの友達、隆雄(たかお)と山大の学食で飯を食う。


休憩に隆雄の家でテレビを見ていると、ムツゴロウさんの特集をしていた。

ムツゴロウさんは、
ぞうに踏み潰されそうになったり、
アナコンダに絞め殺されそうになったり、
ライオンに指を噛み千切られたりしている。

それでも動物が好きで、いろんな動物に会いに行っている。
ムツゴロウさんはそんな自分を
「ホントバカですよね。でも、動物が好きなんです。」と言っていた。


危険に飛び込む男………。ホントバカですよね……………。



山形大学を出発し、次はなぜか、宮城を目指す。




16:20 滑津大滝。
いやぁ、滝は迫力があるねぇ。
川中にある岩の上を跳び回り、はしゃぐ! 一人で………。

少しむなしくなり、再び愛車ディオに乗り、目的地を目指す。





目的というのは、ある道のことである。
宮城の七ヶ宿から、福島市茂庭(飯坂のもっと奥)にぬける林道。

本気、山の中の道で、ぐねぐね曲がりくねっていて、
たぶん舗装もされていない道である。

その道に青田は突っ込む!うおおおお!



1キロぐらい走ると、道はすぐ砂利になる。
これぐらいは想定の範囲内だ。


さらに進むと
『通行止』宮城県という看板。



しかし、ここまで来て引き下がれるかぁぁあぁ!!!!





看板を見なかったことにして進む。

しかし、この砂利道を12キロぐらい進まなければならない…しんどい。



こんなとこで熊が出たら、どうしよう。
頭の中で熊対策シミュレーションをする。



手が痛くなってくる。
あまりにも道が悪いので、ハンドルをしっかり固定してないと、
石にタイヤがとられ、転んでしまうのだ。



やっと半分ぐらい来たかな。回りには人工物は全くない。
この道は、本当に福島に続いているのか怖くなってくる。

そのとき…


プスン、プスン。

あれ…? 

エンジンが止まる。おかしいな……


ガチャ、ブルルルル…

かけなおそうとする。

ガチャ、ブルルルル…

あれ、まさか…

エンジンがかからない…
何度やってもかからない…


うそ…まじかよ…。








ケータイは圏外…  日は暮れてきている。







原付を押して進むしかない…幸いにも下り坂なので、楽に押せる。

それにしても、あと何キロある?  

辺りが真っ暗になったら、マジでヤバイ。
時刻は、すでに5時をまわっている…。







気合いで3キロぐらい進むと、舗装された道に出た。
やったぁぁ!!

本気で叫んだ。
とりあえず一安心だが、回りは山ばかりで人の気配は全くない。



それでも進むが登り坂。
原付が重い。


原付をここに置いていって、走って帰ったほうがいいか…?



いや、東北一周までして、
共に死線をくぐり抜けてきたこいつを
置いていくわけには行かない…!



根性で進みつづける!

畑にいるおばあちゃん発見! 
やった、人だ! 

話しかけてみると、どうやら、あと2キロぐらいで茂庭の温泉街に出るらしい。

良かった…あと少し…



気合いで温泉街へ辿り着く。やったぁ…帰ってこれた…
ふと、もう一度、エンジンをかけてみる。


ボッボボボボボ!!

ディオが白い煙を大量にはきだし、エンジンがかかった…!


おおおぉぉ!!!!!

ディオが生き返った! 

少し、音がおかしいが走ってみると、いつもの走りに戻ってきた! 
ディオの復活に感動すら覚えた。


ディオは夜の福島を駆け抜け、金谷川5番地へ戻ってくる。



20:00 無事生還…!



今日の走行距離:232キロ
3日間累計:514キロ


最悪の天候の土湯越えから始まり、遭難しかけた林道攻め。
今回の旅は本当に過酷だった。


ここまで峠越えが連続した旅は初めてでおもしろかった。
無事生還できただけで、もう感動です!

本当にディオが直ってよかった。


オレはどこでもドアが
なくても
ディオさえあれば、
どこへでもゆける!!








東北一周旅日記 1日目

2005-08-20 | 原付・東北一周の旅
2005/08/16


雨あがりの濡れた朝の路面を、愛車ディオ(原付)で走り抜ける。
冷たい風が気持ちいい。
ついに、4年間の旅の集大成、原付東北一周がはじまる!
(オープニングテーマ『摩訶不思議アドベンチャー』)


原付東北一周の旅 1日目 
『♪そうさ、今こそアドベンチャー!』


7時半に福島を出発し、のんびり宮城を目指す。
阿武隈川沿いの国道349を進む。

雄大に流れる阿武隈川。昨日の雨のせいで、ごうごうと音をたてている。

8:40 小雨がふるなか宮城県突入!
そして豪雨…!

やばい。
雨で前が見えない…全身びしょ濡れ…

少し走ると、すぐ止む…かわいた道路にびしょ濡れのおれ…

気をとりなおし、海ぞいへ。



11:00 塩釜

ゴゴゴゴ……
何だ…? エンジンかけてないのに…

ドガガガガガ!!!

地震? え…やべくねぇ?
電信柱が揺れてる…車が跳ねてる…!

……………おさまったか…
『ピンポンパンポン、津波警報が発令されました。沿岸部には、近付かないでください』

町中にアナウンスが響きわたる…
今から松島行く予定なのに「沿岸部近付くな」だと…

でも…ここまで来て松島行かないなんて、おれにはできない…!

青田、突撃!



12:30 松島到着。
津波の影響はあまりなさそうだ。

いやぁ、絶景だね。そりゃ芭蕉も俳句つくるわ。

小田原からバイクで来たおっちゃんと知り合う。
今朝3時に出発して、ここまで来たらしい…。
おっちゃんに、この近くにある端巌寺(ずいがんじ)に行くことをすすめられる。



13:00 端巌寺
拝観料700円かぁ…  端巌寺スルー!

その後、小牛田町などを通りぬけ、ついに、



17:00 岩手県突入!

今日は信夫寮のの実家に泊まることになっている。
実家のある一関萩荘というところへ来る。
詳しい場所が分からないので、連絡してみるか…。


……ん? 圏外…!

え―――――!

これじゃ、連絡とれねぇ…。
仕方無い、少し街中へ出るか。
どうにか、電波の入るとこまで来て、ケータイを見ると、留守電が来てた。

『充です。うち、圏外だから、こっちの自宅の電話に連絡ちょうだい。』

よかった…。

ということで、充の実家へ。
どんだけ、山ん中だよってぐらい、山ん中へ。


充の実家には、兄夫婦が来ていて、その子ども、じゅんくん(4歳)もいた。
家族みんなで花火をして、じゅんくんも大喜びで家族だんらんのほのぼのした時間。

ただそこに怪しい原チャ男が一人…。


今日の走行距離:214キロ

明日は岩手縦断!


つづく…

東北一周旅日記 2日目

2005-08-20 | 原付・東北一周の旅
2005/08/17


ニュースを見たら、相馬市が出てた。

昨日の地震で市民会館の天井崩れてんじゃん!

天井と言えば…
寮の天井さ、今はやりのアスベストじゃないかって疑惑が…


原付東北一周の旅 2日目『とりあえず笑っとけ!』


8:00 出発!

まずは近くにある渓谷を見に行く。


8:30 巌美渓
透き通ったエメラルドグリーン色の川だ。

と、つり橋発見。歩くと揺れておもしろい。
そこで青田は他の観光客がいなくなるのを見計らって、つり橋の上をダッシュ!!
昨日の地震ぐらい揺れて、すげぇ(^O^)



10:00 満足した青田は平泉へ行く。
大河ドラマでおなじみ、義経の最期の地である。
中尊寺金色堂を見てくる。趣深いですね。

それからも、徳水園、千貫石森林公園と通りすがりに見つけた公園をふらふらする。



12:10 高村光太郎記念館
展望台で充のお母さんに作ってもらったおにぎりを食べようとする。
しかし、記念館の入場料を払わないと展望台へ行けないらしい…。
別におれは記念館入りたくないのに…

受付のおばちゃんに、笑顔で交渉!
「……じゃ、今回は特別だよ。」
「あっざーす!」 

ただで通してもらう。

笑顔は大事だ。



13:30 紫波町
ここは伝説の雀鬼、赤木しげるが死んだ場所である。
物語の舞台のモデルとなった寺がないか、探す。

4か所ほど、寺を巡ったが…見つからず…
とりあえず麻雀で勝てることを祈ってきた。



16:00 盛岡
なんとなく、岩手大学へ行く。
警備員がいなかったので、不審な原チャ男、正門から堂々侵入! 

そして教育学部棟潜入! 当たり前だがなんも、面白いもんなかった…

大学の中央にある広場に行くと、なんとお手玉でリフティングしてる男、発見! しかも、はんぱなくうまい!

話しかけてみたらバスケ部らしい。 何で?



そんなことより、問題は、今日泊まる場所だ…。
どうしよう…。相馬から岩手大学に行っている前田くんに連絡をとってみる。

前田『お~、久しぶり。………あぁ~今、相馬に帰ってんだよね…。』

がびーん…!

『でも、おれのアパートに泊まっていってもいいよ。暗唱番号押せば、ドア開く仕組みだから、勝手に入って使っていっていいよ。』

マジで? いいの!?

前田くんアパート侵入成功!


さて、夜飯でも食うか。
前田くんのおすすめで、近くの小さな食堂へ行く。
店の中に入ると、客席でおやじが寝てる。

「お、らっしゃい!」

どうやら、店員は、このおやじ一人らしい。

「どれ、…あ…タンマ…。」 

突然、おやじの動きが止まる…。

「………ふぅ…危ねぇ。腰、ヘルニアでよ、今、危なく病院行きになるとこだったわ。

大丈夫か…このオヤジ…?

席に座ると、目の前に伝票が置いてある。
「あ…それに、注文する料理と、値段書いて。」

客に書かせんのかよ?

まぁ、ごはん、味噌汁おかわり自由で、安くてうまかったから、全然よかったっす。


今日の走行距離:153キロ

明日は、ついに最北、青森へ!


つづく…


東北一周旅日記 3日目

2005-08-20 | 原付・東北一周の旅
2005/08/18


昨日は、あのあと、岩手大の友達、伊藤くんから連絡が来たので、二時ぐらいまで二人で飲んでました…

伊藤くんは、もう就職が決まったらしい。
面接のときに、こんなことを聞かれたらしい。

『キミ、彼女はいるの?』
伊藤くん「は…はい。います。」

『それは、どっちから告ったの?』

そんなこと聞かれんのかよ!

面接官が言うには
「彼女の一人も作れないやつぁ、営業なんかできねぇんだ。」らしい…。

じゃ、彼女の一人も作れないおれは…


原付東北一周の旅 3日目 
『負のオーラがにじみでてます…』


7:00 少し二日酔いなまま、北へ進む…!

朝の風が、二日酔いには心地よい。

青森に行くには、国道4号で行けば早いんだが、
それじゃあ…つまんないよな。 やっぱり東北は、山登んなきゃな…

8:00 高森高原。
いやぁ、いいねぇ。このアップダウンの激しさ!
やっぱ、峠せめなきゃ(*^_^*)

ただ、さっきから水滴が顔にあたる。
結構、霧が出てる。空模様も怪しい…

雨だけは勘弁してくれよ…


8:30 岩手町 
岩手県岩手町ってあるんだね…知らなかった…


9:00 一戸(いちのへ) 
山を下ると、さっきまでの霧が嘘のように晴れ渡る。

10:00 二戸(にのへ)

11:00 三戸(さんのへ) ついに青森県へ!

12:00 五戸(ごのへ)

13:00 六戸(ろくのへ)


少し早いが、今日はここまで。サークルの後輩の六戸町上吉田の吉田よしたか
の家に泊まる。

ひまなので、よしたかの車で付近を走る。

三沢市で祭りがあるらしく、山車(だし)がいっぱい並んでいた。
ねぶたとも、また違うが、竜や侍などをかたどった大きな台車みたいなものだが、迫力がすごい!
感動的だ。


ついでに、よしたかの車のバッテリーを交換に行く。
バッテリーを交換すると、エンジンが、かからなくなる…!
何で…!!?

おれが行くところには、ハプニングがおこる。
どうやら、マイナスの力が働いている…。

とりあえず、運転はできるように応急処置はしたが、部品を交換しないと、またエンジンがかからなくなるかもしれないらしい。



さぁ、今日は木曜日『電車男』でも見ようかな…。

よしたか「青森はフジテレビ系列、入らないんで…」

あっ…!

そろそろ、3日目で疲れてきたし、早めに寝るか… 


今日の走行距離:157キロ


明日は雨らしいが、気合いで秋田へ向かう!


つづく…

東北一周旅日記 4日目

2005-08-20 | 原付・東北一周の旅
2005/08/19


朝、まずは、よしたかの親戚が経営するバイク屋へ行って、原チャのメンテナンスをしてもらう。
特に問題もなかったので、長距離走るときの注意を聞く。

「やっぱ、ときどき休んで、エンジンひやしながら、進んだほういいですよね?」

「いや、今の原チャは、走ってるときの風を利用して、常にエンジンを冷やしながら走ってるから、何時間走りつづけても大丈夫だよ!

え? 大丈夫なの? 
今まで、一時間おきに休憩とってたりしたけど、別にいいの?
じゃあ、おれは、おもいっきり走り続けるぞ。

この魂、尽きるまで…


原付東北一周の旅 4日目『燃え尽きる魂』


8:00 出発!
まずは、十和田湖に行くため、奥入瀬渓谷を進む。
まさに杜(もり)の中をゆるやかな流れの川が流れる。

すばらしく、きれいである。



10:00 十和田湖広い! 迫力があり、かつ綺麗である!



11:00 秋田県突入!
樹海ラインという、山の中の道を進む。

途中、落差60メートルで七段になっている七滝を見る。

顔にかかる水しぶきが心地よい。




14:00 ほぼ二時間ぶっ続けで走り続け、疲れた青田。
ガソスタのお姉ちゃんと話しはじめる。

ずっと一人で走ってると、人と話すのが新鮮で楽しい。秋田で安く泊まるなら、健康ランドがいいんじゃないかと勧められる。


15:00 ほぼ三時間ぶっ続けで、疲労でテンションがおかしくなる。
「助けてくださぁい!!…誰か…助けてくださぁい!!」
東北の中途半端な場所で、意味不明なことを叫ぶ。



16:00 八郎潟の干拓でできた大潟村へ。

果てしない直線が続く。スロットルを握る右手の感覚がおかしくなってくる…


16:30 ついに日本海!
キタ――――(^з^)
こんなとこまで、来てしまった…



17:00 秋田市到着!

さて、今日の宿をどうするか…野宿か…

秋田平和公園。墓地に囲まれている異様な公園。
しかも『くま注意』の看板。

くま…?   熊、出んの!? 

ここ、秋田駅から2キロぐらいしか離れてないよ!


街中を2時間、さまよい、健康ランドなどを回り歩き、値段を比べる。

2600円で手をうつかぁ…


健康ランドの駐車場に原付をとめていると、近くにいたおっちゃんたちが話しかけてきた。
「なんだ、あんちゃん、福島から来たのか? ○×@§*#¥♀?」

地元の人らしいが、方言がきつく何を言ってるか分からない…

ただ、一つ聞き取れたのは「受付のねぇちゃんがかわいいから、ひっかけてみろ」と言うこと…。

なぜか、そこだけ聞き取れたという…


いやぁ、風呂は疲れを癒してくれる。


今日の走行距離:277キロ

昨日の ほぼ2倍だ…さすがに疲れたんで、ゆっくり休もう…。

明日は日本海沿いを走り、山を越え山形を目指す…


つづく…


東北一周旅日記 5日目

2005-08-20 | 原付・東北一周の旅
2005/08/20


体調がよくない…疲労がピークに達しようとしている。
しかし、もう、ここまで来た以上、どうしようもない…


いつも、そうだ。おれの進む道は前にしかない!


原付東北一周の旅 5日目『アドレナリン出まくり』


7:30 出発
日本海を右手に、国道7号線を走り続ける。
ただ、交通量が多く、道も悪い。


9:30 二時間も7号線を走り続けている。
やばい。排気ガスの吸いすぎでぐったりしてくる。
右手もけんしょう炎じゃないかって感じに痛い。

こうなったら、鳥海山に登るしかない…



10:30 鳥海山
なぜ、標高2000メートルもある鳥海山の半分近くまで登るという過酷なことを進んで行っているのか、自分でも分からないが、やっぱり山は空気がうまい!

生き返るようだ。



12:00 ついに山形県酒田市

右手が限界を迎える。やばい。
もうスロットルを握っていられない…!

休みながら、少しずつ山形市を目指す。



ザ――――――――

14:00 雨…。山の中…。
雨宿りする場所などない…びしょ濡れ。
でも、通り雨ですぐにやんでくれた。


15:00 おい、国道458号線
舗装されてない砂利道なのに、国道名のるなよ…! 

ものすごい山道…絶景!

この国道やばい。激熱である。
アドレナリン出まくり。
右手の痛みもどっかへ消えた。こけないように必死で砂利道を走る。

ん…? 
地図とガソリンメーターを比べみる。
この458号線は、山道が20キロぐらい続く。
が、ガソリンが、ほとんどない。

間違いない…このまま行ったらガス欠だ…

どうする…?
今なら、さっき見かけたガソスタまで、戻れば間に合う…


だが、おれの進む道は前にしかない…!

前進!

20分後。バイクのおじさんに会う。
ガソリンがほとんどないという事情を話すと、一緒にガソスタのあるところまで走ってくれるという。もし、ガス欠で止まってしまったら、ホースがあるので、それでガソリンを分けてくれるという。ありがたい…。

バイクは原付よりスピードが出るのだが、わざわざオレにあわせて走ってくれている。本当にありがとうございます。


40分後。山を抜け、ちらほら民家は見えてきたが、ガソスタはない。
ヤバイ。もう、マジでない…
いつ止まっても、おかしくない…迫り来るリミット…!


………! あれは…。
ガソスタ発見。 やった…!  

ガソリンを満タンにし、バイクのおじさんにお礼を言って別れる。



17:00 山形市
今日も泊まるとこがないなぁ…野宿か…健康ランドとかか…


あ…いっそ、福島まで帰るか…。


一日で秋田から、福島まで行ったら、伝説じゃん…

そんな考えが頭をよぎる。
しかし、すでに6時で、辺りは薄暗い。
しかも遠くで雷が鳴り、雨がちらついている。 



しかし、しかし………!!!


伝説を作るのは、今しかない!



一人でテンションをあげながら、愛車ディオで突き進む!!

うおおおおおおおおおおおおお!!!!

テンション最高潮、ハイスピードで山形を駆け抜ける。

うおおおおおおおおおおおおお!!!!




看板「この先、蔵王」………………!





道、間違えてました。

気を取り直し、ハイスピードのまま戻る。
そしてついに、峠の手前まで来る。

この峠を越えれば福島へ帰れる…!

だが、山の向こうは先ほどから、やばいぐらいに稲妻が光っている。
雨も少しずつ強くなってきている。


こんな真っ暗な中、峠に突入して大丈夫だろうか。雨宿りするような場所もない山の中だ。
何より雷に打たれないかが一番の心配である。



怖い。今までの旅で一番恐怖を感じた。

本当に命知らずで峠につっこんで大丈夫か!?



…………………………………!



俺の進む先は、いつでも光がさしてくる!





揺るぎない決意。
断固たる覚悟。
確固たる信念。



ディオは突き進む!


国道399号線。はんぱじゃない。
夜で暗いし、道はかなり狭いし、道はぐねぐね曲がりくねっている。
ヘアピンカーブの連続である。







どのぐらい走っただろうか。
遠くに街の光が見えた。輝いている。     


ついに福島の光…! やった!

ふと看板が見えた。「ここから福島県」
えっ!? 県境? 

おかしい…。

地図を見る。
県境から福島の街までまでは遠すぎて、街の光など見えないはずである。
あの街は福島じゃない。山形の南陽市だ! 
さっきまで、走ってた街だ。

道は間違っていないのだが、まだ峠をほとんど進んでいなかったのだ。
夜ということ、道が非常に曲がりくねっていたこともあり、だいぶ進んだように思っていて、全然進んでいなかったのである。


微妙に雨は降ったままで、霧も立ち込めてきた。
最悪のコンディションであるが、ここまできた以上進むしかない。


寒さに震えながら進む。
手の痛みなと、とうの昔にふっとんだ。
アドレナリン出まくりである。


潰れかけた古い家が並んでいるのが見えてきた。
山あいにあるため、不便で人がいなくなった無人の集落である。

知る人ぞ知る心霊スポットだ。霧が漂う不気味な中を進む。



距離にして30キロぐらい走っているのだが、車1台としか、すれ違わない。
いつ幽霊がでてもおかしくない雰囲気である。





やがて、道が広くなってきた。
今度こそ福島の光だ。

温泉街が見える。飯坂温泉のようだ。

温泉街を走ってみるが、知っている景色が見えてこない。

ん…? 茂庭温泉…? あれ?

地図を見ると、まだ飯坂まで6,7キロある。
ちくしょー! また間違えたぁ! 





気合いを振り絞り進み続ける。
次第に見慣れた景色が見えてくる。

飯坂温泉、西道路、福島駅、金スカ。



21:50 金谷川5番地へ帰還!

もはや、雨でびしょ濡れだが、ついに帰ってきました!


東北一周…!


今日の移動距離:379キロ

5日間での累計1180キロ!


熱かった。
まぁ、何を得たかと言われれば、何かを得たような気もするが
具体的には分かんないけどさ。
まぁ、楽しかったよ。

原付は直に、
太陽の暑さだったり、
木陰の涼しさだったり、
風の心地よさだったり、
雨の冷たさ
を感じれる。


それが楽しいから、また旅に出たいです。
過酷だったけど、みんなから励ましのメールとか来ると、すごい元気になったので、ありがとうございました。

おれは、永遠に「挑戦者」なので、また、そのうち旅に出まぁす!

長い日記に最後まで、つきあってくれてどうもでした。

ありがとう!


おわり。


ぶらり族日記 群馬編

2005-04-09 | ぶらり族日記(群馬・東京編)
2005/04/08


ニュースをお伝えします。

4月5日午前0時ごろ、福島大学の女子寮に同大学の男子寮生が数名、侵入する事件が起きました。目撃者の証言によると、長田容疑者(21)青田容疑者(21)両名が率いていたとの疑いがあり、これから、寮議会にかけ責任を厳しく追及する模様です。なお、両容疑者の行方はつかめておらず、最後の目撃情報によると、本日早朝、金谷川駅で電車に乗り込んでいたとのことです。

……………………。

決して南へ逃亡したわけではない二人は、青春18切符が余ってるという理由で、なんとなく東北本線に乗って南下。
行き先も決めぬまま、黒磯駅まで来て、旅行会社のパンフを見る。

横川ハイキングコース。

ここでいいんじゃない…。

で、どこ?

    群馬……?


●ぶらり族日記● 群馬編



北関東はすでに桜が咲き始めている。
きれいな桜を汚い二人はしみじみ眺める……。

6時間近く乗り継ぎ、群馬県西部、終点横川駅到着。

8年前までは、長野県軽井沢まで線路が伸びていたが、利用者減少により廃線となっていた。その廃線を歩いていくというハイキングコース。


大自然。斜面を駆け上がったり、滑り下りたり、はしゃぐ青田。

「あはははは♪  あはははは♪  あ……


ボチャ

どぶに落ちる青田。
買ったばかりの白い靴がうんこ色に染まる…。


気を取り直し、明治に建てられたレンガ造りのトンネルを歩く…

趣き深い…。

ふと、看板。中山道。

江戸のころの五大街道の一つ、中山道である!

トライ!五大街道と言っても、江戸の話。
今はただのけもの道。いわゆる峠越え…。かなりの山。

20分後。 「よし、そろそろ引き返そう!」

下山。中途半端に…。


温泉へ。
安息の時間。のんびりとくつろぐ。


そして、長田は福島へ。青田は東京へ…。

青田はまだ遊び足りないらしく、東京の友達のところへ…。


明日へ続く…かも。


ぶらり族日記 東京ー吉祥寺編

2005-04-09 | ぶらり族日記(群馬・東京編)
2005/04/09


朝、起きると、声がでない…。のどがすごく痛い。

そう昨日の夜は、吉祥寺へ行き、井の頭公園で花見をしていた。

長田と別れた後、高校の友達、村松及ちゃんの2人と合流し、花見をした。

1万人はいただろう。人があふれている。

もちろんカップルもあふれている。 
そこら中でチュッチュッ、チュッチュッしてる。 

そんなやつらを、そのまま池に落としてやりたい衝動に駆られたが、そこは良識ある大人なので、自粛した。

そう、彼らは愛をたしかめあってるだけで、何も悪いことをしてない。


しかし、何故だろう。おれはダメージを受けている。
誰も攻撃していないはずなのに、ダメージを受けている男が一人………。



●ぶらり族日記● 東京―吉祥寺編


四時まで飲んでいた3人は、昼過ぎに起きた。
そして、またもや、井の頭公園へ。

彼らは待ちあわせをしていた。

オレたちの母校、S高校は基本的には男子校だが、女子が1割だけいた。
その中でも一番かわいい相高のアイドル、Yちゃんと花見をしようというのだ。

PM2:00
「あれ、来てないな…」

メールが届く。
『バイトが忙しくて、行けなくなりました。ごめんね(>_<)』


………なるほどね…いつものパターンか………。


三人は、何も言わず、風で散って行く桜の花びらを眺めた…。


そして「また夏休みにでも…」と言って解散した。

青田はなんとなく池袋に行き、ウエストゲートパークを一周し、帰路についた。


朝から、体調が悪かったが、次第に悪化。

頭が痛いし、熱もある気がする。
それでも、満員電車は青田を容赦なく揺らす。

「助けてくださぁい!!」

満員電車の中心で(心の中で)叫ぶ。


もうろうとした意識の中で、考える。

他人(女子寮)に迷惑をかけたり、日々遊んでばかりの自分に罰があたったのだろう……。そんな、人の気持ちも考えず、自分の楽しさばっか追ってるおれに幸せが訪れるはずもない…。

人は心だから…。


早く、みちのくへ帰りたい………。

鈍行はあと2時間半、青田を揺らす…………。



おわり