カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

第五十六夜・走って滑って見事に転ぶ

2017-08-21 19:37:41 | 百人一首と色名で百物語
たかあきで『露に濡れつつ』と『松葉色』を使って創作してください。

 都会育ちの友人は足元が滑りやすい道に弱い。雪道や氷道だけでなく濡れた草の上を歩いても豪快に滑って転ぶ。見かねてアウトドア用の靴をプレゼントすると素直に履きはするのだが滑る。挙げ句の果てに貴様は何故に滑らんのだと文句を言われたが、子どもの頃に散々滑って学習を重ねた成果なので、踵を地面に叩き付けた直後に意識して捻りを入れながら足先まで踏み込む、所謂『攻撃的防御歩法』をマスターするまではせいぜい思う存分に滑るんだな、などと冷酷なことを思う俺だった。
コメント