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縄文のまち「つがる市」

2011-07-05 11:41:05 | 建造物

先月、小笠原諸島(東京都)と平泉(岩手県)が世界遺産に登録されましたね(*^^)v
このことは日本国民にとって、非常に喜ばしいことですよね。

さて、青森県の世界遺産といえば白神山地です。
1993年12月、青森県南西部から秋田県北西部にまたがる白神山地のうち16,971haが世界遺産として登録されました。
青森県側の面積は、その約4分の3を占める、12,627ha。

 

と、世界遺産の話をしましたが・・・
実は今回、白神山地ではなく、つがる市の縄文についての紹介をしようかと・・・(^^;


話がそれたようですが、青森県では北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群を世界遺産とするための取り組みを進めている最中なんですね。
今回紹介するつがる市も「青森の縄文を世界遺産に」と、頑張っているまちのひとつです。

 

 

ところで、つがる市の有名な場所のひとつに、“ベンセ湿原”という場所があります。
6月になると、市の花にもなっているニッコウキスゲが一面に咲き誇り、あたり一面が黄色一色になるほど。

今年はもう終わってしまったのですが、それと入れ替わりに、現在は赤紫色のノハナショウブが咲き誇っています♪

 

(※これ以降の画像は、クリックすると拡大します

 


ベンセ湿原の入口に面した広域農道から一本山側(東側)を並行して走る県道12号線沿いに、写真のような場所があります。
ニッコウキスゲとハナショウブが咲いているから、ミニベンセ湿原!? ではないようですね・・・(・_・;

丸太でできた看板に「しゃこちゃん広場」と記されていました。
 
遠くに見えるのが、亀ヶ岡遺跡から出土した遮光器土偶のモニュメント。
街灯にも、遮光器土偶をモチーフにしたマークがあしらわれています。


そして、この広場の奥に『亀ヶ岡遺跡』があるのです!
亀ヶ岡(石器時代)遺跡は、縄文時代晩期(約3000~2300年前)の集落遺跡なのだそう。
※ちなみに、三内丸山遺跡は縄文時代前期の遺跡だそうです。

ここから出土した土器や土偶は、縄文時代の集大成といえるような技術のものばかりで、その技術様式は北海道から東北地方を中心に、広く日本列島に影響を与えたようです。 

 

 

 

ところで、こちらの建物を見たことがありますか?
以前、某テレビ番組で電車が来ると目が赤く光る(※現在は光りません)といって取り上げられたJR五能線の木造駅です。


言わずもがな、この巨大土偶は遮光器土偶(通称、しゃこちゃん)をモチーフにしたものです。
この駅舎を一度目にしたら、【つがる市=遮光器土偶のしゃこちゃん】となるくらい強烈なインパク ト

 

 

 


さて、さきほどの亀ヶ岡遺跡から車で約10分の場所には、市内に3箇所ある資料館のひとつ『つがる市亀ヶ岡考古資料室(つがる市縄文館)』があります。 

 
館内に入ると、目の前にしゃこちゃんがお出迎え♪

 

 

 


展示室は1部屋で、シンプルな造り。
主に、寄託・寄贈されたものを中心に展示されているようです。

 
中には、実際に亀ヶ岡遺跡から出土した土偶も!

ところで、遮光器土偶は亀ヶ岡遺跡から出土したのですが、なぜ“遮光器”なのかというと・・・
遮光器土偶の目が、イヌイットなどの北方民族が雪の中で活動する際に使用した光よけ(遮光器)に似ているからなのだそう。
宇宙人ではないんですね(・_・;

 

 

 



次に向かったのは、木造駅から徒歩で約15分の場所にある『つがる市縄文住居展示資料館カルコ』

 
すぐ近くにある銀行ATMの壁にまで・・・

 

 

 



やはり、こちらの資料館にもしゃこちゃんがいらっしゃいました♪

 
縄文住居展示資料館ということで、10分の7の大きさに復原された竪穴住居(弘前市の大森勝山遺跡から発見)が展示されています。
中に入ると、古代人が縄文の言葉で話しかけてきますよ

 

 

 

 

そしてガラスケースの中で厳重に保管されているこちらが、ホンモノの遮光器土偶・・・ではなくて、レプリカ。


現物は、東京国立博物館にて保管されています。

 

 

 

 

さて、カルコの2階はこのような展示室になっており。


つがる市各地の遺跡より発掘された出土品がずらりと展示されています。

 

 

 

 

中には、三戸町泉山遺跡から出土した土偶も展示されていました。
こちらも、縄文時代のものだそうです。

 
右の写真は、“結髪土偶”といって縄文時代晩期・後半のものだそうです。
縄文時代晩期・前半は、遮光器土偶のようにデフォルメされた顔であるのに対し、後半になるにつれて写実的な顔へと変化していったようです。

当時の女性をモデルにしているのではないかということで、1階の復原竪穴住居の中にいる女性も、このような髪形をしています。

 

今回は紹介していませんが、つがる市には青森県を中心として北海道南部から岩手・秋田両県にまで広がる円筒土器文化圏を代表する遺跡のひとつとして知られる『石神遺跡』があります。
そこから出土した円筒土器や土偶、石器類などを展示している『つがる市森田歴史民俗資料館』ですが、200点以上の収蔵・展示品が国の重要文化財に指定されているとのこと。


つがる市は、まさに“縄文のまち”ですね

 

§亀ヶ岡遺跡§
■住所 青森県つがる市木造亀ヶ岡
■問合せ つがる市観光協会(つがる市商工観光課内) TEL 0173-42-2111
■最寄駅 JR木造駅(五能線)/ 駅から車で約25分 ※JR五所川原駅から、弘南バス[小泊行き]で約35分、「亀ヶ岡バス停」下車、徒歩約5分
■つがる市HP http://www.city.tsugaru.aomori.jp/
■つがるブランド推進会議・つがる市地域振興対策室HP http://www.tsugarubrand.jp/

§つがる市亀ヶ岡考古資料室§
■住所 青森県つがる市木造館岡屏風山195
■TEL・FAX 0173-45-3450
■開館時間 9:00~16:00
■休館日 月曜日、祝日の翌日、12月29日~1月3日
■入館料 一般¥200 / 高校・大学生¥100 / 小・中学生¥50
■最寄駅 JR木造駅(五能線)/ 駅から車で約35分 ※JR五所川原駅から、弘南バス[小泊行き]で約30分、「館岡バス停」下車、徒歩約15分
■つがる市HP http://www.city.tsugaru.aomori.jp/

§つがる市縄文住居展示資料館 カルコ§
■住所 青森県つがる市木造若緑59-1
■TEL・FAX 0173-42-6490
■開館時間 9:00~16:00
■休館日 月曜日、祝日の翌日、12月29日~1月3日
■入館料 一般¥200 / 高校・大学生¥100 / 小・中学生¥50
■最寄駅 JR木造駅(五能線)/ 駅から車で約5分 ※JR五所川原駅から、弘南バス[小泊行き]で約15分、「有楽町バス停」下車、徒歩約5分
■つがる市HP http://www.city.tsugaru.aomori.jp/
■つがるブランド推進会議・つがる市地域振興対策室HP http://www.tsugarubrand.jp/


by ヴァ♪


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