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三代山田常山展 −人間国宝、その陶芸と心(出光美術館)

2012-02-15 23:31:06 | アート系
出光美術館で開催中の「三代山田常山展 −人間国宝、その陶芸と心」に行ってきました。

自分の中で陶芸は微妙なポジションなのですが、これは正直とても楽しめました。

三代山田常山が人間国宝になったのはその技法ではなく、常滑焼(急須)という器種による選定だということを知ってびっくり。

なるほど、展示会場に踏み込むと急須のオンパレード。

普通、陶芸の展覧会だとやはりお皿や茶碗がメインというイメージですが、急須が多いというのは珍しいのでは。

今回、初めて知ったのですが注ぎ口と持ち手が同じラインになっているのが茶銚で、いつも見慣れている取っ手が横についてたの日本風のが茶注というのだそう。

茶銚もよいのですが、やはり茶注のほうが使ってるのが想像しやすくていいですね。

やはりどれも美しい。

面とバランス。そしてそのバリエーションの多岐に渡ること。

あと使う土の種類によってもその面持ちは変わってきます。

気に入ったのは「梨皮朱泥茶注」。胴に瓜型のへこみが入っててりんごのような形に見えるという趣向が楽しい。

梨皮朱泥水滴などの水滴はどれも小さくかわいらしい。ちょこtんとした注ぎ口がなんともよいのだ。

メインの急須はもちろんよいのですが個人的に後半の急須以外の作品に強く惹かれました。


こちらは「梨皮彩泥水注」。

焼き物でこの色を変えてというのは工数もかかるし技術がないと難しい。

でも、見た目とてもポップでよいデザイン。

これと同じようなデザインでさらに小さい「梨皮彩泥水滴」と並べて、「パンダの親子」というのは納得。

なるほど、こういう分かりやすいネーミングは入っていきやすいです。

そして、後半の大きい展示室に入るや否や素敵なのを発見!

目を奪われてしまいました。

「常滑自然釉水指」という名前で同盟のも並んでいますが、一番手前のものです。

まずパッと見た印象が苔むした石!

なんていうんでしょう。

ひとが制作した焼き物と印象からは遠いように感じたのです。この自然に朽ちたかのような佇まいに。

他にも自然釉のはありましたがこれが一番だと思いました。


「常滑自然釉花入」は青の色彩が素敵。

なんとこの青は薪に竹を加えて出しているのだそう。

竹というと青というよりも緑のイメージ。だのにこんなにしっかりとした青が出ることに驚きました。


「常滑自然釉壺」

これ、けっこうなボリュームなのですが見てのとおり接地面が小さくアンバランスな印象。

しかも、よくみると左右のバランスも異なってるのです。

でもむしろその個性とこの自然釉の表面の質感とが相まって素朴な味わいが出てくるように思います。

他には花入はどれもよいなあと思いました。花を輝かせるために己が存在をぎりぎりまで質素にしてるのがよいなあと。

気がつくと思ってたよりも長い時間かけてゆっくりと丁寧に鑑賞していました。

2/19まで。
2/19まで。
ジャンル:
芸術
キーワード
出光美術館
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