寒い寒いある日のモズさんは

　ある日の、モズさんです。



鳥さんは、トリにくいのが常。
野鳥さんの警戒心は、ことのほか強いものですから。



この日は幸い車内のガラス越しで、しばらく観察できましたが。
とっさに撮り出し、シャッタースピード遅すぎました。



それでも、この寒中。
何も動かない雪の中では、動いでくれるだけでも懐かしいもの。



引き続き警戒しつつ、周囲を伺っておりました。
が、ただ単に静かにしているだけでは、この世は生きては行けぬもので。



次の刹那には、急降下して餌をついばみました。
ついばむというよりも、やはり肉食系。
レンズ越しにも、狩人の躍動感が伝わります。



ごっつぁんでした。
悠々と蹲踞する勇姿は、目の隈さえなければ、ある休場横綱さんにさも似たり。
なんとか、左の大胸筋が癒えますよう、祈っておりますが。



相変わらず、眼光は鋭いですね。
聞いた話では、野鳥さんがカメラのレンズを見ると、その奥に撮影者の目玉が見えるとか。



こうして追っておりましても、何かひりひりする感もありましたが。
一羽のモズさんに、寒中を生き抜く力がみなぎっているのは確か。
節分の本日、人間さんにも福の神さんみなぎりますよう、おつとめ申し上げます。
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