杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ガチバン MAXIMUM

2016年09月29日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2011年製作 65分

関東中央少年院での長い刑期を終え、ついに自由の身となった黒永勇人(窪田正孝)は、義男(鈴之助)が働く歌舞伎町の韓流ホストクラブで働きはじめるが、金のために女に媚びることが我慢できず、すぐにやめてしまう。一方、義男は客がつくった借金を背負わされ、地下賭けファイト「闇拳倶楽部」に出場するハメに。そんな義男を救うため、闇拳倶楽部に乗り込む勇人だったが……。

 

「アルティメット」のその後でまだ長髪の勇人であること、ホスト役が観られる点で、ガチバンシリーズで二番目に好きな作品です。

年少を出所し歌舞伎町に戻ってきた勇人を見てよっちゃん先輩は呑気に「お勤めご苦労さん!」と声をかけます。いや、その前に言うべきセリフがあるっしょ当然勇人は容赦ない鉄拳&蹴りを入れます。お礼参りを散々やって気が済んだか、虚しくなったか突然動きを止め空を見上げる勇人。先輩の「ごめんな」の一言が聞きたかったんだよね。そして結局は先輩のアパートに転がり込む勇人

アパートの部屋はそりゃ~汚いし何故かテーブルには白菜が一玉丸々乗っかってる。(白菜→キムチ→似非韓流ホストと繋がっていくのね

一緒に働こうと誘われて一度は断った勇人ですが、元ヤンのなれの果てのホームレスを見て働かなくっちゃという気になります。下手くそな字で履歴書を書いて(でも高校中退までたった三行)はみるものの、酔って帰ってきた先輩がマッコリぶちまけびしょびしょに勢いよく注がれるマッコリを手で受け止めて飲む姿がなんか可愛いの翌朝の寝顔からの一連の動作も恋人の部屋に泊まった女の子みたいで萌えます。

特技は人より我慢強い(確かに殴られぼこされても音を上げないな)、趣味は腕比べ(喧嘩のことね)これはさすがに消してましたが 先輩に「年少」も書いた方がいいのかと聞く方も聞く方だけど、「書いとけ、箔つくぞ~」と答える先輩もどうよ ここ、笑うとこですよね

最初は見習いとして働くことになった勇人(あの履歴書でOKなんかいその時点で相当に怪しい)

年少で仲間って良いなと思い始めた勇人は、ホストクラブのお友達ごっこもくすぐったいけどちょっと嬉しい感じがあります。照れた一瞬の笑顔がまたキュートなんだよね

怪しげな韓国語(といったら韓国の人に怒られそう)が飛び交う胡散臭いホストクラブの勤務初日は、酒屋の店員?本田英雄(伊崎央登)とメンチ切ったり、初来店の乗客・潤(長澤奈央)さんに玩具にされたり、チェリーな勇人君には刺激が強過ぎる夜になりました。

呼ばれて出てきた勇人の手を引っ張り座らせざまのほっぺチュー・・・宇・・羨まし過ぎる

「なにすんだ てめえ このやろう!」って野郎じゃなくて女性ですよ、勇人君思いっきり固まる勇人が可愛いです。(先輩に釘刺されてるから、暴力は封印してるもんね)

潤さんは更にエスカレート。口に含んだ氷を勇人のお口にポイッ!それをガリガリと噛み砕きながら

覚えたての、「ウンヌンオルグル」を呪文のように唱える勇人です。飲めと言われればアイスペールに注がれたマッコリも一気飲み。総額60万円も稼いだあんたは偉いぞ!勇人

夜が更けるにつれ、店内は更にヒートアップ。遂に限界がきた勇人は外に飛び出し、絡んできた元ヤンホームレスをボコります。そんな勇人を止めたのは件の英雄。「カタギ殴ってんじゃねーよ、このクサレホストが」我に返る勇人。半殺しにして逮捕されたら年少逆戻りだよ、あぶね~~

そんな勇人を屋上に誘ったよっちゃん先輩は肉まん渡しながら熱く想いを語ります。彼はここで本当の友達と居場所を見つけたと信じているのです屋上から眺める新宿の街は確かに美しかった。寒そうだったけど(^^;そんな先輩に刺激を受けて、俺も何とかここでやっていこうと思う勇人(たぶん)

翌朝、区役所に出勤する潤さんを見かけた勇人は??な顔。地味な公務員がホストクラブなんかで散財していいのかよって感じ? またやってきた潤さんに指名され、ちゃんとホストらしく上着を着て接客するも「ウンヌンオルグル」しか言えない勇人。お金でSEXしようと言われ、思わずストレートにその疑問ぶつけちゃうんだ~~勇人ったら!

場面変わって先輩のアパート。お金あるんだから普通にラブホに行けばいいじゃん。なんで白菜転がってるあのボロアパート? 上着脱いでシャツたくしあげて、ベルト外そうとした手が止まり「ちょちょちょ、ちょっと待って、ちょっと待って・・・違う」って・・なんだ、やっぱりチェリーのままなのか そのまま夜は明け、約束だからとお金を渡そうとする彼女に「いい・・本当に要らない」と答えた勇人に「横領したお金だから」と明かす潤さん。ヤバイじゃん

ストーブ挟んでポツリポツリの会話がなんかしみじみした情感があって良い感じ。勇人が

「頑張れよ」は勇人なりの精一杯の励ましの言葉だね。「あの韓国語ってなに?」と聞かれて「ウンヌンオルグル=笑顔・・・自分に言い聞かせてたんだ」と照れながら答える勇人がめちゃ愛しい

一方、よっちゃん先輩は客がツケを払わずバックレちゃって大ピンチ。200万の借金を背負い、カツアゲも焼け石に水。(勇人にまで財布出せ!ですから・・・中身は4万とちょっとって、きっと潤さんに貰ったお金をちょっとだけ使ったんだね)とうとう闇拳の生贄に。

それを知った勇人は闇拳に駆けつけます。(その前にチングでもなんでもない店長を制裁。いい気味!!)倒れた先輩の代わりに闇拳の王者・英雄とタイマン。元ボクサーのパンチはそれなりに威力があるようで、一度大の字に倒れる勇人ですが、英雄の挑発に再び立ち上がり反撃開始です。でも鉄パイプは止めようよ~~素手で十分強いんだからさ~~勇人それにしても相変わらずダンスのように華麗な拳と蹴りですね~

賞金の入った封筒でお口の血のりを拭う勇人。先輩に肩を貸して歩く夜の道。言葉なんかなくてもわかりあえてる二人・・・って恋人同士かい

翌朝再びタバコをねだってきた元ヤンホームレスにその封筒を「ん」と渡すも、札束見て驚く彼の手からに「やんね~よ」とひったくり、悪戯っぽい笑みを浮かべながら紫煙と共に去っていく勇人。めっちゃカッコイイんですけど~~

後で知ったのですが、このホームレス男はガチバンⅠとⅡで登場している拓海(窪塚俊介)の幼馴染で親友の出口大河(松浦祐也)なんだそう。(って見てないのでわからないのですが)その手の小ネタが散りばめられているので、シリーズファンにとっても美味しい作品ではないかしら

 


この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ガチバン クロニクル | トップ | さだまさしコンサートツアー... »
最新の画像もっと見る

映画(DVD・ビデオ・TV)」カテゴリの最新記事