杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ローガン・ラッキー

2017年11月20日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)

2017年11月18日公開 アメリカ 119分

足が不自由で仕事を失い、家族にも逃げられ失意の人生を送る炭鉱夫ジミー・ローガン(チャニング・テイタム)にはある企みがあった。それは、まもなく開催される全米最大のモーターカーイベントNASCARのレース中に大金を盗み出すという<前代未聞の強奪計画>―。早速、戦争で片腕を失った元軍人で冴えないバーテンダーの弟クライド(アダム・ドライヴァー)と、美容師でカーマニアの妹メリー(ライリー・キーオ)を仲間に加えたジミーだったが、ツキに見放されてきたローガン一家だけでは頼りがない。そこで、この大胆な犯行を成功させるため、爆破のプロで現在服役中の変人ジョー・バング(ダニエル・クレイグ)に協力を仰ぐ。彼を脱獄させてレース場の金庫を爆破した後、看守が彼の不在に気づかないうちに刑務所に戻すという作戦だ。レース当日、ローガン一味は、何百万ドルもの売上金を運ぶ気送管設備があるサーキットの地下に侵入。全米犯罪史上最も驚くべき強盗事件は成功したかのように見えた…しかしFBI捜査官の執念深い捜査の手がすぐそこまで迫っていた――(公式HPより)

 

初めのうち、B級のおバカ作品かと思い「ハズレだな」と思ってしまいましたが、話が進むうち引き込まれていって、強盗が成功した後からの展開が更に面白くてさすが「オーシャンズ11」シリーズのソダーバーグ監督作品だけはある!と納得しました。

ダニエル・クレイグが出演していることも選択した理由ですが、ジミーの弟役を演じているのが「SW」のカイロ・レンを演じている人だったとは知らなかった~

登場するのはどうみても利口には見えない面々。(だからB級と誤解しちゃったんだよな~)計画も杜撰に見えたし、行動も行き当たりばったりに思えたし・・どうせ捕まっちゃうんだろうと思っていたら・・・あれ?・・意外としっかり綿密な作戦立ててるじゃないですか

脱獄の手口も、囚人仲間の協力をとりつけてあるし(囚人の暴動を公表したくない所長の性格も計算済だったの?)彼らの要求の一つがジョージ・R・R・マーティンの小説「炎と氷の歌」シリーズ最新刊というのに大爆笑しちゃいました。マーティンが宣伝活動に時間を取られて執筆が遅れているとか、ドラマの方が小説より先を行ってるとか、この小説のファンとしては非常にオイシイ「ネタ」でした 

爆弾犯を演じているダニエルの変人ぶりも見ものです。(絶対本人は楽しんで演じてるぞ

グミと接着剤?で爆弾作っちゃうんですが、化学式を書いて説明するあたりはやっぱり「プロ」 彼の弟のフィッシュ(ジャック・クエイド)はPCに強くカード決済機能をダウンさせ、サム(ブライアン・グリーソン)は雑用を一手に引き受け必要なものを調達します。ふたりともオツムの軽い人にしか見えないんだけどな~

ツキに見放されてきたローガン一家という触れ込みですが、その仕事ぶりはおおざっぱに見えて実はけっこう用意周到。ジミーが奪ったお金を返した意図が最初わからなかったのですが、全部返したわけじゃなかったのね。一部着服しても、サーキットの運営会社側は保険で補填できるので、誰も損をしないというからくりがありました。

ローガン兄弟とトラブルになったマックス(セス・マクファーレン)がクライドの姿を目撃していたのですが、彼の証言はある事情から嘘と見なされてしまいます。 マックスはイラク戦争に従軍して左腕を失ったクライドを嘲笑したことで兄弟から「報復」を受けるのです。

クライドの義手はストーリー展開において、一種のキーポイントになっています。事件後の義手は最先端のハイテクなものに変わっているの

事件を追うFBIは結局犯人を挙げられず退散することになりますが、ラストでクライドのバーに現れたのは捜査官のサラ(ヒラリー・スワンク)。諦めてないのか?

ジミーの娘がおしゃまで可愛い美少女コンテスト出場というのもいかにもアメリカ的ですが、あの手のコンテストでは、どうしてあんなにどぎつい化粧を子供に施さなきゃならんの

彼女が歌う上手とは言えないけど素朴な「カントリーロード」が何気にです。


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